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タイトル:幸福ニュース第194号  2003/05/08


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幸福ニュース(しあわせニュース) 第194号  2003年5月8日
幸せへのヒント満載のEmail magazineです。友達にも教えて皆幸福になろう
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     【父・母・恋人に対する内観(31才女性)】

(1)母に対する内観

 正直なところ、雑念だらけでなかなか集中できなかった気がする。お世話
になった事は、子供の頃から現在まで食事を作ってもらい、洗濯をしてもら
い、その他、身の回りの世話をしてもらった事だ。

 一人暮らしの時は、いろいろな物を送ってもらったり、持たせてもらった
りした。やかましい父との間にたって、私が友達と楽しい思いをするために
配慮もしてくれた。

 それに比べると、して返した事といえば、子供の頃に多少手伝いをしたこ
ととか、就職してから何回かプレゼントをしたくらいのことだ。時に恩着せ
がましい態度の私にさえ、必ず「有難う」と言ってくれる。ご迷惑をかけた
ことは、大学で2度の留年をしたことだ。高校で学区外入学させるためにか
かった下宿代、その他予備校の学費、私立大学の高い学費、それを2年も余
分に工面してもらった。

 自分の未熟な考えから学業をおろそかにし、そんな娘のために母はどんな
思いで学費を工面し続けたのだろうかと思うと、申し訳なく、また、有難く
思いました。

 母にはよく生意気なことや不満を言っていたが、母はいつも私の味方で、
私のことを自分のことよりも大切にしてくれていたことを改めて思い知らさ
れました。

(2)父に対する内観

 内観をするまでは、父にたたかれたとか、ひどい事を言われたという記憶
の方が多く、父に対しては、憎しみや怒りの方が大きかったが、お世話にな
ったことを調べたら、遊んでもらったり、いろいろな事を教えてもらったり、
実は楽しい出来事もたくさんあったことに気付いた。

 人は自分に都合のいいように記憶するものだという事を聞いたことがある
が、私は自分を被害者の立場におくためにマイナスの記憶ばかりを集めてい
たのかも知れない。

 して返した事は、母に対してと同じように、たいしたことは特にない。そ
れも半分は、薬剤師になってあげた、郷里に帰って来てあげたという恩着せ
がましい態度だったような気がする。

 ご迷惑をかけたことは、2年留年したりしたこともだが、高校生の時から
ずっと反抗的な態度をとってきたことだと思った。今から思えば、父はとて
も淋しかったことだろうと思った。父は、特に身内に対して優しさを表現す
ることが苦手な人だと思う。照れてしまうので、怒ったような表現になるの
だと思う。そして、そういうところは、自分も似ていると思った。

(3)別れた彼に対する内観

 別れた彼に対するこだわりがとれないので、父に対する2回目の内観の前
に行った。お世話になったことは、とてもたくさんあって、彼の存在なしに
大学は卒業できなかっただろうと思った。彼に対しても、父と同じように、
私はマイナスの記憶集めをしていたように思う。

 して返したことは、大学時代はそれなりにあって、楽しい思いでも少なく
なかったが、最後の三年半は殆どなかったように思う。ご迷惑をかけた事は
本当にたくさんあったが、やはり最後の三年半はとてもつらい思いをさせて
しまったように思う。

 二人の関係を壊したものは、私の子供の頃からもっていた卑屈さや劣等感、
父や男性一般に対する怒りなどだったように思う。ただ、その後父への内観
をしていて思ったのだが、彼とはなんとなく身体感覚が合わなかったような
気がする。性格がどうこうとかいうことではなく、五感で感じるものに違和
感があったような気がする。

(4)現在の彼に対する内観

 父母への内観をしていても彼のことが頭をよぎってしまうので、2回目の
父への内観の前に行なった。お世話になったことの中で一番印象的だったの
は、赤いバラの花束をもらったことだ。その前に彼に教えた赤いバラの花言
葉に、彼は自分の思いを託したのだろう。そのことに気付いていながら、私
は素直になれなかった。やはり、ここでも自分の器の小ささに、卑屈になり
劣等感を抱き、自分の正当性や優位性を主張することに終始してしまった。

 して返した事は、行為としては沢山あったが、殆どが彼のペースや都合、
考えや思いを無視した独りよがりのものが多かったような気がする。結局、
私が何かすればするほど、彼は無力感や自分をわかってもらえない淋しさを
感じるようになっていったのではないか。

 ご迷惑をかけたことは、彼の亡くなった奥様のことを非難したり、彼の過
ちを彼の友人に言いつけたり、相手の女性をたたいたり、たくさんあった。
これも自分を優位な立場に置こうとする傲慢さや、他人を傷つけても彼を独
占しようとする自己中心的な考えのせいだと思った。傍から見た私の姿はま
るで般若のようだろうと思った。我欲にとらわれすぎた愚かな自分を情けな
く浅ましく思った。

(5)まとめ

 この一週間は私の転機になったと思います。特に父にたいする恨み、前の
彼にたいする憎しみは、私の勝手な思い込み、マイナスばかり集めて、悲劇
の主人公になりたがる、私の心の癖が作り上げたものだという事に気付きま
した。私の心が、私自身を苦しめていたのです。

 これからは、できるだけ相手のいいところ、プラス面をみていけそうです。
なんだか心が軽くなったような気がします。お食事もとてもおいしかったで
す。本当にありがとうございました。(終)

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          【坂村真民詩集】

《 愛のあかし 》

愛のあかしのなかに
わたしは生きてきた
流転、流浪、挫折
そうしたものを
くりかえしながら
愛のあかしが
救ってくれた
そのお姿は見えないが
わたしにはその実在がはっきりわかる
目覚めて涙がながれる

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             【仏語集】

 牛飼いは、春になって野原の草が芽をふき始めると牛を放す。しかし、そ
の牛の群れの行方を見守り、その居所に注意を怠らない。人もまた、これと
同じように、自分の心がどのように動いているか、その行方を見守り、行方
を見失わないようにしなければならない。(パーリ、中部19、雙考経)

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*「してもらってない。してやったのに。迷惑かけられた。」は不幸への道。
「してもらった。してさしあげた。迷惑かけた」(内観3項目)は幸福への
道です。あなたは、日頃、どちらの考え方をしていますか。

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幸福ニュース(しあわせニュース)第194号終
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