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タイトル:幸福ニュース第188号  2003/03/08


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幸福ニュース(しあわせニュース) 第188号  2003年3月8日
幸せへのヒント満載のEmail magazineです。友達にも教えて皆幸福になろう
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コンサルティング・テンプル 蓮華院誕生寺
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           【第17回九州内観懇話会】

 今回は、2月23日に大分市で開催された第17回九州内観懇話会の講演
内容を要約して皆様にお伝えいたします。約60名の出席で、活発な質問や
内観ミニ体験がありました。

(A)「内観(療法)とは」 (内観研修所協会会長 池上吉彦)

 サンスクリットで「恩」のもともとの意味は、「お世話になった事を思い出
す」という意味だそうです。米寿の祝いをしたので、やっと母にお返しした事
ができたと思ったら、内観創始者吉本先生の奥様に「お母さんが長生きしてく
れたお陰やなー」と言われた。

 人間には我執がある。これは、悩みや心の病となってあらわれたりもする。
内観は我執を具体化して、認識しやすくしてくれます。「内観は、おれ我、お
れ我の我を削っていく。」のです。また、内観は一生懸命やらないと効果がな
いし、すべては自分の責任であるということに気付くと、問題は解決に向かい
ます。


(B)「息子への内観」 (53才男性)

 本人の自立心を育てられなかったことや、弱さや、イジメや、私が仕事や組
合で忙しく、子供に少しも目をむけなかったことが、原因である。児童相談所
の先生に「お父さんの生活をもう一度考え直して欲しいという、子供さんから
の信号かもしれませんね。」と言われたが、最初その意味がわからなかった。

 「ゲームをするな」というのを一ヶ月間言わないで見ましょうと、児童相談
所の先生から提案され、やっとの思いで実行したら、それからは、言うことも
なくなった。

 また、息子にも私と同じ職業をという親の希望を、子供に押しつけていたよ
うに思う。今、息子は農業高校から専門学校に進み、土木造園関係を勉強して
いる。夏休みには子供達の世話もできるようになり、知らない人は息子が昔不
登校だったことを聞くと、びっくりするそうである。

 不登校という事実を受け入れることが大事なのだが、それがなかなか難しい。
「不登校はひとつの選択肢であり、不登校は未来を開く。」それぐらいの親の
ゆとりある大らかな気持が、問題解決には必要である。


(C)「企業文化と内観」 (大分トヨタ自動車株式会社 生野彰男社長)

 社長になってから、「人間の考え方を一新するいい方法はないか」といつも探
していた。知人から「内観」を聞き、「百聞は一見にしかず」と、先ず自分で体
験した。平成3年4月に導入を決断し、上から順番に内観を受けてもらった。

 私は内観から帰ってきたら、社員に「すばらしくいい顔になったなー」という
ことにしているが、次のような効果がでてきたと思う。

 明るく活気がでてきた。心にゆとりができ、素直に人の話が聞けるようにな
った。自然体で行動できるようになった。コミュニケーションがスムーズにな
り、まとまりがよくなった。人から好かれるようになった。

 企業は人である。会社は人間の修行道場であり、人材育成は社長の責任だと
思っている。顧客の満足(Customer's Satisfaction)ということがよく言われ
るが、当社では、すべてのベースに内観体験があるから、それが高いレベルで
可能になったと考えている。お陰様で、大分県内で、当社の人気度や元気度は
上位にランクされている。

 「上司が変われば部下が変わり、部下が変われば企業が変わる。企業が変わ
れば社会が変わる。」


(D)「自分の体との内観的な付き合い方」 (さかき診療所 高口憲章)

 人間には、体と心の免疫機能がある。心の方の心理的防衛メカニズムは、他
罰性と言われ、他人のせいにして自分を守ろうとすることが多い。

 若い医者やマスコミは、減点主義で体をみる傾向があるので、いたずらに不
安感をあおりすぎるきらいがある。

 例えば、よくコレステロールは悪玉のように言われるが、コレステロールは
細胞などの材料にもなる大事な栄養素であり、これが不足すると人間は生きら
れない。低すぎるのは、栄養失調やガン末期の場合であり、逆に高すぎると脳
血栓や心筋梗塞になりやすい。コレステロールが適度にあった方が感染症やガ
ンに対しては有利なのであり、両面を患者に話したほうがよい。

 得点主義の見方はこうである。年をとると、特に女性はひざの関節がすりへ
り、変形や痛みを伴うことが多い。この時に、変形しているから、異常だと言
うだけだと、患者は不安になり、自分の体を憎むこともある。それより、「あ
なたの膝はよく頑張ってくれていますねー。ひざにお礼を言った方がいいくら
いですよ。」というと、自分の体に対する感謝の念が起こり、治療にいい影響
を与えることが多い。

 また、自分の体は親からもらった形見とも考えられるから、自然と親や祖先
にたいする感謝につながり、また、自分の体に対する慈(いつく)しみもでて
くる。

 だから、私はお風呂で足指の1本1本をもみながらお礼を言ったり、気持ちよ
くいいウンコがでたら、喜んで体のその部分に感謝しています。体に対する内
観を一ヶ月も続けると、痛みがなくなったケースもあります。

 健康診断や予防チェックは必要ですが、自分の体や健康に対する余計な不安
感はもたず、あるていど自分の体に任せるようにする。そして、得点主義の見
方をし、体に感謝することも大事ではないかと思います。(終)


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          【坂村真民詩集】

 《 業病ゆえに 》

わたしの一番身近にいて
わたしを一番助けてきたのは
わたしの五臓六腑である
そう気づいてから
わたしは毎暁
仏さまを拝んだあと
五臓六腑さま
この弱いわたしを
よくぞ今日まで
延命させてくれました
更に大願成就のため
御加護を切念しますと
祈願しだした
それからというもの
悩み苦しんできた業病にも
感謝するようになった
それはつまり
業病があるということは
わたしが生きているしるしなのだと
思うようになったからである
ああ
業病ゆえに
わたしの祈りも強くなり
もろもろの加護が
はっきりと見えてくる


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*仏法説話集や大日新聞等を更新しました。悩み相談や相性判断もできます。
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             【仏語集】

 ものに、意味のないものと意味のあるものとの二つがあるのでなく、善い
ものと悪いものとの二つがあるのでもない。二つに分けるのは人のはからい
である。はからいを離れた智慧をもって照らせば、すべてはみな尊い意味を
持つものとなる。(仏昇とう利天為母説法経)

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*全ては、感謝から始まるようです。自分一人の力だけで生きているのでは
なく、多くの物、多くの人によって『生かされている自分』に気付いた瞬間、
世界が変わり、生きていることが楽しくなります。

*今号はいかがでしたでしょうか。 皆様のご意見、ご感想、ご投稿を
rengein@uproad.ne.jp へどうぞお寄せください。お待ちしております。

*「投稿大歓迎!」 皆様の投稿は、できるだけ「幸福ニュース」に掲載し
ようと思っております。読者と共にこのEメールマガジンを作り上げていき
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幸福ニュース(しあわせニュース)第188号終
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