メルマガ:タンポポ塾の家造り雑学的総合大学
タイトル:タンポポ塾の家造り雑学的総合大学 NO.7  2003/01/07


   今週のメルマガ   第 7 号 平成14年10月24 日 発行

            タンポポ塾の家造り雑学的総合大学

        建築関係の訴訟・マンション監理・登記実務・家族間の法律等の
      実務事例集と判例解釈のゴチャマガジン。
      全部読んだら、あなたも不動産実務大学の卒業生になれるかも?

    発 行 人    株式会社 ダイヤ設計  建築・行政・法務の総合事務所      
                     メール:kdaiya@f7.dion.ne.jp
                              URL:http://www.h3.dion.ne.jp/~daiya  

     発行人ごあいさつ

    下記の項目について、週に1回の割合で発行する予定です。
    実務家が本音と経験事例で語るマガジンを目指します。
    どうぞ、2回、3回と継続して読んでみてください。一味違うはずです。
    又、トピックとして連載文も掲載してます。

    ※10月17日号はコンピューターの故障で編集できず、
      配信出来ませんでした。購読者の皆様、申し訳ありませんでした。
      今週はちょっと趣向を変えたテーマです。

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    今週の目次項目 

     ○今週の解説?  ◎幻の渓流魚「岩魚」釣の秘伝
     ○本の紹介      めちゃ安で建つ 7回目 5章 その2

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   今週の解説?  ◎幻の渓流魚「岩魚」釣の秘伝

   長期景気低迷の真っ只中、皆様いかがおすごしですか?
   本日は、本業の商売とまったく関係のない、且つ日々の設計業務に何にも役に
   立たない話です。
   
   幻とまでいわれる渓流魚「岩魚」釣の秘伝を、それも技術コンサルタント料無
   しで御教授いたします。
   
   小生、小学生の時から、荒川本流のウグイ釣、戸田ボートコースのクチボソ釣
   から始まって、早45年以上。渓流釣に熱中して30年、岩魚を追い求めて、
   青森、岩手、福島に通い出して、20数年がたちました。
   
   東北地方だけの釣行だけで、8万キロは走ったでしょうか。
   岩魚釣を始めて最初の10年間の釣果は、小さな岩魚が10匹位、平均して1
   年間に1匹位でした。(時間と金とエネルギー投入の10年間でした。)
   ところが!!です。今から10年ほど前からの事、東北地方の何処の渓流に行
   っても岩魚が面白いほどつれる様になったのです。

   その苦節・苦闘・辛酸の末(当時を思い出すと涙が出ます!)マスターした、
   誰にでも可能な秘伝中の秘伝を、渓流好きで釣果の上がらない貴方に御教授致
   します。
   
     釣好きの貴方、その身を乗り出さないで!!
         教えるといったら本当に教えますから。
   
   私の秘伝を読む前に、人生の貴重な10年間を無駄にしないため厳守してくだ
   さい。
   いままでに貴方が蓄積してきた釣法や技術や、又、岩魚釣名人といわれる人々
   の書いた本からの渓流釣りの知識と技術を、全て頭の中から完全に取り除いて、
   カラッポにして「デフォルト」して下さい。
   
    その決心がついたら、次です。 ポイントはたったの五つです。
   
   A.岩魚のポイント(竿を出す場所)
      小さな川では大場所、大きな川では小場所、この一点がポイントです。
   
   B.エサ(基本的にはなんでもよい)
      ミミズかイクラで充分です。重要なことは匂いの強いエサであることが、
      この釣法には重要なのです。
      できればエサはどちらかに決定して、1回の釣 行で1種類に決定する
      勇気が重要です。
   
   C.道具について
      竿・・4.5メートルか5.4メートルの先調子の硬めの竿であれば、
         何でもよい。海釣りの竿でもよい。
      これはどちらか一方に決定すること。間違っても何本も持参しないこと。
   
      糸・・1号
         細い糸は魚の食い込みが良いため、小さな岩魚が掛かりすぎるこ
         とと、大物がかかった場合ポイントを荒らさない様に、魚を素早
         く抜きあげるためです。
   
      ハリ・・大きいほど可(どんなハリでも可)
         理由 1.エサを大きくつけられる 
            2.大物がかかった場合、バレにくい 
            3.小さな魚がかかりにくい
   
      オモリ・・パチンコ玉位の鮎釣りに使う大オモリを使うこと。
   
   D.ポイントの場所に仕掛けを置くだけです。けしてエサを流さないこと。
      エサを時々取り替える事。(えさの匂いで岩魚を集める)
       あとは、岩魚がかかるまで待つだけ。
   
   E.竿を出す時期
      朝方と夕方、日中太陽が出たら沢に移動すべし。一日中釣れます。
   
      ここでも重要なことは、沢に入っても、大きな沢では小場所、
      小さな沢では大場所がポイントです。
   
     どうです。たったこれだけです。
   
    上記五項目をだまされたと思いって、実行してみてください。

       ※必ず岩魚は釣れます。※
   
   チョロ、チョロとポイントを移動する必要なしです。一匹釣れたら、ますます
   移動しないことです。その場所の岩魚を全部取りきることです。
   釣り上げるとき、ポイントを荒らさなければ、岩魚はエサの匂いで集まってき
   ます。
   小生最近ここ10年以上、渓流釣であの窮屈なゴム長などはいたことはありま
   せん。ビールかワンカップを片手にいつも岩魚釣をしています。
   
   もう一度言います。たったこれだけです。これを信じて上記の事をだまされた
   と思って、実行してください。
   
       ※必ず、岩魚が取れます。※
   
   この釣方があまりに簡単すぎて、はたして秘伝中の秘伝なのかと疑問を持つ釣
   人もいるとおもいます。ご説明いたします。
   
   今の日本中の渓流釣場は、どんな山奥に入漁しても、シーズン中は釣人のいな
   い渓流釣場などありません。青森県下北半島の林道奥の釣場にまで釣人が入っ
   ています。(何故か大宮,熊谷ナンバーの車が多い)
   渓流の岩魚にとっては、一日中釣人に接していることになります。
   そのため、おびえ、しかも神経質にならざるをえません。
   
   ある渓流水中カメラマンの話ですが、最近のヤマメのなかには、昼間は釣人の
   エサは勿論のこと、自然に流れるエサでさえ食べない魚がいるそうです。岩魚
   も同様に考えてよいとおもわれます。
   
   この様に、ナーバスな現代の岩魚を釣る技術をマスターすることは、初歩から
   スタートして通常の人ならば10年以上もかかります。初級・中級以下の釣人
   で、最初の釣行でともかく岩魚をある程度獲りたい人には、小生の釣法をぜひ
   お勧めします。
   
   一昨年のお盆に、岩魚釣は生まれて始めてという学生時代の友人を連れて、岩
   手県の遠野に釣行したおりのことでした。
   彼は小生の教えを守り、小生と同数(50匹以上)の岩魚とヤマメの釣果があ
   りました。
   この友人は、酒と食べること意外はまったく不器用な男です。釣といえば、う
   まい魚が食べたいために舟釣をたまにするくらいの、川釣未経験者でした。
   
   最後に、小生の釣法に異議・反論のある、名人巨匠(自称、他称問わず)の釣
   り師の方電話ください。
     (朝マデ生激論OKです)
   
   機会があれば次回は、大ヤマメの釣方について書いてみたいとおもいます。


   今週はここまでです。


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   トピック 今週の連載文 本の紹介 第7回  5章 その2

     「頑丈で快適なわが家がめちゃ安で建つ」 松田源冶著 
 
         尚、目次は、第2号に掲載してありますので、ご参照下さい。
   -------------------------------------------------------------------

   ◎ 義務を怠る建築業者と権利を行使しない施主
   
    本書の目的は「少なくても、坪60万円のブランド住宅を坪40万円で建て
   る」を多くの施主に実現して戴くことです。そのためには、施主の心に住み着
   いている「建築はプロでなければできない」の思いを取り除いて、「住宅建築
   の決定権は全て施主にある」の当たり前を認識して戴かなければなりません。
   それを認識しない限り、「めちゃ安マイホーム」を手に入れるために必要な建
   築実務への参加はできません。
   
    では、住宅メーカーと町工務店、どっちに依頼すれば「楽」ができるか。も
   ちろん「建築は分からないし複雑で面倒だ。坪60万円でも良い」という目先
   の楽を求める施主には、施主不在の工事が得意なメーカーです。「ゆとりのあ
   る暮らしがしたい」と、その後の人生に楽を求める施主には地元の町工務店で
   す。でも、どっちにしても建築工事の全ての決定権は施主に有るのです。
 
   ややもすると、至れり尽くせりの業者に一任すれば、施主は何もしなくて良い
   と思うのでしょうが、業者には、施主の決定を補助する義務は有っても、決定
   権は有りません。業者には、工事の情報を施主に知らせる義務(情報開示の義
   務)は有っても、決定権は何一つ無いのです。つまり、業者は、施主という決
   定権者を「決定に導くプロ」ということであって、施主が考えがちな「プロ=
   決定できる人」ではないのです。
   
    言い換えます。建築トラブルで施主がよく言う「知らぬ間に業者が勝手にや
   った」は、「業者の誘導でいつのまにか施主が決定していた」ということの方
   が圧倒的に多いのです。それが証拠に「トラブルが自分の決定によるものかど
   うかも分からない。それを証明することができない」で妥協するしかなかった
   施主たちです。「建築はプロでなければできない」と決めつけて、業者任せに
   して良い気になっていると、いつの間にか決定した「自分の決定」に妥協しな
   ければならなくなってしまうのです。つまり、施主は、建築工事の最高責任者
   であり、知らないで決定したものであっても、その責任を負うことになってし
   まうのです。
   
    もちろん、業者にも請け負った工事の一切を施主に知らせる義務が有るので
   すが、上のようなトラブルの場合、業者はそういう認識で仕事をしていません。
   施主には酷な言い分ですが、業者は、「施主が何も言わないのは知っている証
   拠。そうでなければ、知る権利を放棄したか、施主にも知る義務があり、知ろ
   うとしなかったのは義務を放棄したのだ。施主が何も言わなければ、業者も口
   出しはできない」と、トラブルが発生した時には施主の認識不足を責め、施主
   の義務を楯に、あるいはケンカ両成敗を楯に、自分たちの義務をあいまいにし
   てしまうかもしれないのです。
   
   
    ◎言われるから言う業者の「お任せください」
   
    もしあなたが、頑丈で快適なわが家でゆとりある暮らしがしたいと思うなら、
   建築の実務に積極的に関わって、その主導権を握るしかないのです。そもそも
   住宅費をこれほどまでに高くしたのは、あなたたち施主が、無頓着にも、その
   主導権を放棄してしまったからなのです。

    もちろん、無頓着で居られる施主などいるわけがなく、ここに言う無頓着な
   施主とは「建築の実務は分からない。だから業者に任せる。工事の責任は業者
   にある」と建築を勘違いし、わが家を悪魔のサイクルにして、自分や家族を犠
   牲にしてしまう施主のことなのです。
   
    あなたたち施主は、相手がプロというだけで、なぜそれほどの大金を業者任
   せにすることができるのですか。業者は、少しでも多くの利益を得ようと戦っ
   ている戦士です。その戦士が戦わずして利益を得られるとなったらどうなるで
   しょうか。あなたがビジネスマンなら、売主と買主の利益が一致しなければ契
   約が成立しないことぐらいは分かってるはずなのに、なぜ住宅建築のことにな
   ると、こうも無頓着・無責任に成れるのでしょうか。
   
    もちろん、「仕事が忙しい」という理由もあるのでしょうが、思うに、日本
   民族の人物を崇め奉る血統を信仰とする宗教感覚(※)がそう仕向けるのでは
   ないでしょうか。つまり、この国のサラリーマンたちは、わが家の建築を「ビ
   ジネスに最も重要は知識と情報である。契約を有利にする為には相手を知らな
   ければならない。まずは疑ってかかれ」のビジネスとは考えず、人を信じるこ
   との方が先になっているような気がするのです。
   
    日本人の「仏心」を大事にする姿、宗派を問わずどの神社・仏閣に行っても
   手を合わせ頭を垂れる日本人の「八百万の神」の文化を、筆者は否定する気は
   ありません。しかし、同じ日本人でありながら、その仏心に付け入って暴利を
   貪る、利益を独り占めしようとする者がいるのです。
    確かに、利益は独り占めにしたいものなのでしょう。それは人の本能でもあ
   るのですが、でもどうです。

   そこに利益を共有しなければならない相手が居たとして、その相手の利益をも
   独り占めにして、本当の満足が得られるでしょうか。「自分さえよければ他は
   どうでも良い」の利益を利益と言えるでしょうか。利益があるということは、
   利益を与えてくれた相手にも利益があるということです。
   
    これまで、わが国の建築業者は交換条件を正しく行って来ませんでした。で
   もそれは、施主の仏崇拝心が交換条件をあいまいにして来たからでもあるので
   す。人生で最も大きな買い物を無頓着に業者任せにした施主の責任は重大です。
   仏崇拝を「知識を得れば人に疑いを抱く。疑えば信に反する。知識を得るより
   先に人を信じること」と勘違いした施主が、自分を建築素人にして、わが家を
   悪魔のサイクルにしたのです。
   
   もちろん、プロとしての義務を怠って施主の知る権利を奪った業者・営業マン
   の責任もまた重大なのかもしれません。しかし、彼らを一方的に責めることは
   できないのです。なぜなら、知識を得ることより人を信じることを良しとした
   施主に「誠意ある建築のプロ」を演じた彼らは、施主の前では紛れもない建築
   のプロであり、その施主に「お任せします」と言われたら、「ハイ、お任せく
   ださい」と言うしかないのです。
   
    もう一度言わせてもらいます。彼ら営業マンの眼中には建物完成後の施主な
   どは無きに等しく、彼らは「売りっ放し」のプロであって、施主に真の満足を
   提供できる建築実務のプロではないのです。つまり、わが家を悪魔のサイクル
   にしたブランド住宅の施主は、そんな彼らに「お任せします」を言ったのです。
   
    ところで、時折、「俺は建築士と知り合いだ」とか、「工務店の社長と親し
   い」などと、業者に知り合いがいると言うだけで、いかにも建築を知った気に
   なつているプライド高き人をお見掛けしますが、そぅいう人に「あんたに頼ま
   れたらイヤとは言えない。儲け無しで遣らせて貰うよ」でわが家を建て、豪華
   な建築費に汲々としている施主が以外に多いということをご存じですか。
   
    また、ある住宅メーカーの営業マンが、「マイホームのことは奥さんの方が
   賢い能力者だよ。だから奥さんを攻め倦ねたらあきらめずに、プライドの高い
   旦那を攻めるんだよ。これがけっこう契約の確立が高いんだ」と言います。も
   ちろん「俺が家族を支えているんだ」ぐらいのプライドが無かったら家族のた
   めに自分をガマンしている旦那の立つ頼がありません。
 
   しかし、マイホームを手に入れるには、そのプライドを「自分の財力を偽るこ
   と。建築実務に無知なのに無知でないように装うこと」などと勘違いして貰っ
   ては困ります。「プライドに傷がつく」は自分の正直を貶されることであり、
   「自分を偽る」は自分のプライドを自分で貶してしまうことなのです。
   
    そう、わが国には、そのプライドを勘違いした見栄っ張り人間があまりにも
   多いのです。
    ならば、そのプライド高き施主が、彼らのような営業マンに対抗するために
   はどうすれば良いか。簡単です。施主のあなたが企業戦士なら、あなたは企業
   戦士で培ってきた建築に役立つ得意能力を備えもっているはずなのです。
   
   
   ※血統を信仰する宗教感覚とは、シャマニズムを意味し、シャマンを媒介とし
   た霊的存在との交流を中心とする宗教現象を言う。シャマンとは、自らをトラ
   ンス状態(=我を忘れ、ウットリとぼんやりした恍惚状態)に導き、神や心霊
   ・死者の霊などと直接交流し、その力を借りて託宣(神のお告げを伝授)・予
   言・治療などを行う宗教的職能者のこと。シャマニズムは、極北、シベリア、
   中央アジア、北米インデイアンに一般的で、これと類似した現象は、南・東南
   アジア、オセアニアにもみられる(広辞苑より)。
   
   
    ◎ 住宅メーカーよ一流料亭であれ
   
    ところであなたは、住宅メーカーの殆どが「売れる住宅づくり」に凌ぎを削
   っていますが、なぜ「売る」ではなくて「売れる」なのか分かりますか。もち
   ろんそれは、「売る」には売主の都合ばかりが目立ちますが、「売れる」には
   「良いものは黙っていても売れる」の施主の満足、顧客第一があるからです。
   
   しかし、どうでしょう。その実体は、どの住宅メーカーも販売部門では「売っ
   て売って売りまくれ」の雄叫びだし、工事部門では「早く工事を完了させてサ
   ッサと集金しろ」の雄叫び合戦です。どっちの雄叫びにも顧客第一、施主の満
   足は存在していません。
   
    と、筆者はまた住宅メーカーを疑わせるようなことを書いていますが、施主
   のあなたも、もっと疑ってみてはいかがですか。もちろん、信じることは素晴
   らしいのです。しかし、疑いもせずに自分が傷ついてしまえば、あなたは相手
   を怒ったり恨んだりするのです。そんな自分を見たくないなら、もう少し疑っ
   て上げたいのです。疑うことは決して悪いことではありません。悪いのは、疑
   うことをしないままに相手を信じて傷ついてしまう自分であり、その傷ついた
   自分が相手を悪者にしてしまうことなのです。

   つまり疑うことは、相手を悪者にするために有るのではなく、相手を思いやり、
   相手と自分との信頼関係を築くために必要なことなのです。
   
    これは、住宅メーカーに対する要望みたいなものになってしまいますが、料
   亭が「味が命」なら、住宅メーカーは住宅が命です。施主の満足する住宅を完
   成させてこそメーカーです。しかも、仮にその完成した建物が完璧だったとし
   ても、販売に関わった人や建築実務に関わった人の対応によっては、施主がそ
   れに必ず満足するとは限りません。施主が満足すれば、自ずと顧客は寄って来
   るだろうし、それでこそ「売れる住宅づくり」なのです。
   
   一流の料亭では、お客に美味い料理を味わってもらうために料亭で働く者全員
   が料理に集中します。
   よく云う「美味しい料理を食わせるだけでは一流の料亭とは言わない」とはま
   さにそのことで、彼らが働く料亭の雰囲気もまた客にとっては料理なのです。
   つまり、彼らは一つの曲を大勢で奏でるオーケストラの演奏者たちのように、
   その一人一人が料理人なのです。特に、ブランド指向の強い施主にとって、住
   宅メーカーは一流の料亭であり、そこで働く者は全て一流料亭の料理人なので
   す。
   
   契約を締結させただけで満足している者を一流料亭の料理人とは言いません。
   「契約したから後は頼む」で、施主を「工事部」に放り投げてしまっているメ
   ーカーが殆どですが、施主にとって頼りは契約に関わった人たちで、彼らは料
   亭の「よく気が付く仲居さん」でなければならいのです。つまり、施主が契約
   をするということは、契約に関わった人たちが施主から信頼されたということ
   で、「契約したから、施主さんパイパイ」では、風俗店の客引きと同じなので
   す。
   
    と言いつつ、筆者は、有名人を起用し、テレビで大々的なコマーシャルをし
   ている住宅メーカーを「一流で信頼できる」と錯覚し、後になって「風俗店ま
   がいの営業に騙された」と後悔している施主の責任の方が重大だと思っている
   のです。

      5章 終わり
 
   
   今週はここまでです。次号をお楽しみに!


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