メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]415  2009/02/28


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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2009/02/28 No. 415 (週刊)            前回発行部数:2、474

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2008年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2007年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ワールド・オブ・ライズ 01/03 K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝 1/10
チェ 28歳の革命 1/17 感染列島 1/24 007/慰めの報酬 1/31
誰も守ってくれない 2/07 レボリューショナリー・ロード 2/14 
マンマ・ミーア! 2/21 7つの贈り物 2/28
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7つの贈り物 Seven Pounds

U.S. Release Date: 2008 

■監督:ガブリエレ・ムッチーノ
■キャスト:ウィル・スミス/ロザリオ・ドーソン
■音楽:アンジェロ・ミィリ
■字幕:松崎広幸
■お勧め度:(★)

 「ウィル・スミスが「幸せのちから」のガブリエレ・ムッチーノ監督と再びタ
ッグを組んだ感動のヒューマン・ドラマ。辛い過去を背負い心に傷を抱えた男が、
ある計画を実行するために見知らぬ7人を選び、彼らの人生を変える贈り物を捧
げようとするミステリアスな動向とその真意が明らかとなっていくさまを綴る。
 過去のある事件によって心に傷を抱えながら生きる男ベン・トーマス。彼は7
人の名前が記されたリストをもとに、ある計画を実行しようとしていた。それは、
7人がある条件に一致すれば、彼らの運命を永遠に変える贈り物を渡そうという
もの。その7人は互いに何の関係もない他人同士だが、ベンにとっては彼らでな
ければならない理由があった。またこの計画の目的や、贈り物の中身が何である
か、ベン以外には彼の親友が唯一知るのみ。こうして、ベンは7人それぞれに近
づき、彼らの人生を調べ始める。だがやがて、リストの中の一人で余命幾ばくも
ない女性エミリーとの出会いが、ベンの計画に大きな影響をもたらせていく…。」
(allcinema.net/より。)

ネタ切れヤキ回りの洋画界としては、原作が無いと、まともな筋書きさえも書け
なくなったようだ。逆転現象は円ドルレートにとどまらず、洋画が数年前の邦画
レベルまで落ち込んだような。ベンの心の傷というのは、交通事故で妻を失った
事だろうが、そもそもこの事が彼の落ち度として明確に描かれていない。むしろ
運転の邪魔をした妻の方のような描き方。そしてその贖罪のために、赤の他人に
プレゼントを贈るという筋書きだが、そのくせまっ先にエミリーに惚れて、自分
の命と引き換えに彼女を助ける。筋になってないだろうが。あまりにも下らない
ので誰も観ないと思うので全てバラしてしまおう。原題の「Seven Pounds」は、
7つの臓器の事で、ベンの「計画」というのは、マゾ的な贖罪ごっこの事で、自
分の臓器を、自分が勝手に選んだ「いい人」に提供してあげるということで、そ
の事を最後まで観ないと分からなくしただけの作品。単に分からないというだけ
で、ミステリーにさえなっていない。というような破綻した筋書きに無自覚のま
ま、ほとんど最初からラブストーリーにしたが、臓器移植というものが普通にな
っているアメリカでは普通なのだろうが、先天性の心臓病のエミリーに、自分が
自殺して心臓を提供するというのは、あまりにも即物的で、ラブストーリーとし
て観たら、しらけるだけ。医学的な事は分からないが、この点も破綻しているか
もしれない。なんせエミリーの場合は、ドナーが見つかる確率が3〜5%と医者
が言っているにも関わらず、ベンがその3〜5%に入っていた。それで彼女を選
んだというのなら分かるが、その彼女に惚れるというのは全く無関係だろう。強
いて面白い部分といえば、ベンが弟の名を借りて国税局の役人になりすまし、そ
の裁量で何人かを助ける部分だろうが、この事も贖罪ごっこの一環でしかないた
め、終わってみると、まるで印象に残らない。まあ、みじめな役の巧いウィル・
スミスを使ったのは、こういうマゾ男を演じるには最適だっただろうが、それな
らそれで、そのように描かないと、あるテーマもなくなる。しかしこういうのを
見ると、臓器移植に関しては、これと言って意見は無いが、それが普通の事のよ
うに行われる社会になると、やはり人間としての尊厳が失われるような気がする。
秀作、「感染列島」に比べると、ラブストーリーとしての描き方も、臓器を提供
することで自分は生き甲斐、というより自己満足を感じ、提供を受けた方のエミ
リーにしても、それを受け入れてしまうようなエンディングで、何の感動も無い。
なんかアメリカ経済の破綻を映し出しているような殺伐感すら感じる。命を守る
ために臓器を移植するという事と、人間らしく生きて死ぬという事とは、全く別
の次元の事じゃないか。作品ではなんか臓器を移植すること自体が、人間らしい
生き方のように描かれている。この二つの事がごっちゃに観念されているとする
なら、臓器移植には絶対反対という立場にならざるを得ない。


ヒアリング度:★★★
感動度:
二度以上見たい度:
劇場で見たい度:
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオ/DVDで見た方がいい度:
ムカつく度:★★★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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2008年分:
AVP2 エイリアンズVS. プレデター 01/05 茶々 天涯の貴妃 01/12
アース 01/19 シルク 01/26
母べえ 02/02 アメリカン・ギャングスター 02/09
テラビシアにかける橋 02/16 エリザベス:ゴールデン・エイジ 02/23
チーム・バチスタの栄光 3/01 ライラの冒険 3/08 
バンテージ・ポイント 3/15 ジャンパー 3/22
マイ・ブルーベリー・ナイツ 3/29 明日への遺言 4/05
モンゴル 4/12 王妃の紋章 4/19
大いなる陰謀 4/26 紀元前1万年 5/03
少林少女 5/10 最高の人生の見つけ方 5/17
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー 5/24 
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 5/31
隠し砦の三悪人 6/07 ザ・マジックアワー 6/14
ランボー 最後の戦場 6/21 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
奇跡のシンフォニー 7/05 クライマーズ・ハイ 7/12
スピード・レーサー 7/19 崖の上のポニョ 7/26
ドラゴン・キングダム 8/02 ハプニング 8/09
ダークナイト 8/16 ハムナプトラ3 8/23
セックス・アンド・ザ・シティ 8/30 ハンコック 9/06
幸せの1ページ 9/13 おくりびと 9/20
ウォンテッド 9/27 アイアンマン 10/04
パコと魔法の絵本 10/11 フレフレ少女 10/18
イーグル・アイ 10/25 P.S. アイラヴユー 11/01
ICHI 11/08 レッドクリフ Part I 11/15
ハッピーフライト 11/22 トロピック・サンダー/史上最低の作戦
釣りバカ日誌19 12/06 252 生存者あり 12/13
ブラインドネス 12/20 地球が静止する日 12/27 

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