メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]407  2009/01/03


━━━[PR]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[PR]━━━
★★★↑↑↑「ヘッダー広告」募集中です。料金等、詳細については、一番下を
御覧ください。
==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2009/01/03 No. 407 (週刊)            前回発行部数:2、471

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
====================================================================
バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2008年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2007年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ワールド・オブ・ライズ 01/03 
====================================================================
ワールド・オブ・ライズ Body of Lies 

U.S. Release Date: 2008

■監督:リドリー・スコット
■原作:デイヴィッド・イグネイシアス『ワールド・オブ・ライズ』(小学館刊)
■キャスト:レオナルド・ディカプリオ/ラッセル・クロウ/マーク・ストロング
■音楽:マルク・ストライテンフェルト
■字幕:松浦美奈
■お勧め度:★

 「「ブラックホーク・ダウン」のリドリー・スコット監督、「ディパーテッド」
のレオナルド・ディカプリオ、「グラディエーター」のラッセル・クロウという
豪華タッグが実現した緊迫のアクション・サスペンス。危険な現場で使命を帯び
る凄腕の工作員と安全な場所から冷酷に命令を下すベテラン局員、対照的な2人
のCIAエージェントを軸に、それぞれ重要任務を遂行するため味方をも欺く巧み
な“嘘”の応酬で熾烈な頭脳戦を繰り広げていくさまをスリリングに描く。原作
は中東問題に精通するベテラン・ジャーナリストにして作家のデイヴィッド・イ
グネイシアスが手掛けた同名小説。
 世界中を飛び回り、死と隣り合わせの危険な任務に身を削るCIAの工作員フェ
リス。一方、彼の上司はもっぱらアメリカの本部や自宅など平和で安全な場所か
ら指示を送るベテラン局員ホフマン。そんな生き方も考え方も全く異なる彼らは、
ある国際的テロ組織のリーダーを捕獲するという重要任務にあたっていた。しか
し、反りの合わない2人は、フェリスがイラクで接触した情報提供者をめぐる意
見でも対立。やがて、命懸けで組織の極秘資料を手に入れ重傷を負ったフェリス
に、ホフマンは淡々と次の指令を出すのだった。フェリスは強引かつ非情なホフ
マンに不満を募らせながら、資料による情報のもと、次なる目的地ヨルダンへ向
かうのだが…。」(allcinema.net/より。)

これまた、三文小説として読んだら面白いかもしれないが、とてもじゃないけど
映画として観たら、007の出来損ない。テーマがあまりにも勝手すぎる。「テ
ロリスト」と言うけど、実際は1000年も前から続いている宗教戦争だろう。
イスラム教徒を「テロリスト」と言い、世界を「テロ」から救うというのは、ア
メリカ帝国主義が自らの悪行を正当化するための口実に過ぎない。キリスト教も
イスラム教も元は同じ。それをコーランに書いてある事は誤訳で、聖書の方が正
しいとかいう台詞があるが、聖書自体、後の世の聖職者が勝手にでっち上げたと
いう事実を知らんふり。CIAの描き方にしても、自分らの利権確保のために世
界経済を破壊したブッシュ親子とネオコンの腰巾着のそれで、9.11はCIAの
謀略だったという事を裏付けるような描き方。それが意図なら成功していると言
えるが。フェリスは下っ端の工作員だし、一応の上司のホフマンは無能。人物お
よびキャスト的に一番、印象的なのはヨルダン諜報部の長官役のマーク・ストロ
ングだろう。しかしこれにしてもどうなのか。イスラム国の取り締まり機関がテ
ロ組織を撲滅するといっても、体裁上のことで、実際は西側の政府や企業に対す
る見返り的なものに過ぎないのじゃないか。それと映画ではCIAの対テロ工作
がメインになっているが、小説ではアメリカのイラク侵攻に批判的な要素があっ
たのじゃないか。侵攻が長引けば、相手(イラク)が消耗するのではなく、逆に
侵攻に適応して勢力を拡大するという台詞に端的に表れている。日本との戦争で
原爆を落として成功していながら、朝鮮とベトナムでまさにこの過ちを犯して負
けたアメリカ。そのマヌケさの自覚無しに中東で「テロリスト」狩りを続けるC
IAの実録っぽい物語りを見ても、何の面白さも無い。少し前の作品(「グッド
・シェパード」)でも描かれたが、そもそもCIA設立の理由は旧共産圏対策で、
それがなくなった今、代りの敵として「テロリスト」を選んだに過ぎない。いわ
ゆる制度化の問題で、ある制度(組織)ができると、その設立の目的がなくなっ
た場合、代りの目的を探すかでっち上げるという構造がある。簡単に言うと、C
IA自体が「テロリスト」がいるおかげで存続できているわけで、その勢力を拡
大維持するために世界中で「テロ」をでっち上げ拡大しているとも言える。小説
はおそらくイラク侵攻の批判、映画化するなら、むしろ「グッド・シェパード」
のパート2的なものにして、この問題を描いた方が面白いし現実味があっただろ
う。現状では、それこそフィクションの相手としては全く相容れないイスラム
「テロリスト」。これなら出来損ないの007の方がマシ。ついでにロケ地は全
部モロッコで予算節約。


ヒアリング度:★
感動度:
二度以上見たい度:
劇場で見たい度:
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオ/DVDで見た方がいい度:
ムカつく度:(呆れてムカつきもしない)
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

--------------------------------------------------------------------
★★★発行者よりのお知らせ★★★

ヤフーオークション、eBay(アメリカ)にて出品落札代行しております。売りた
い物、買いたい物のある方、ご連絡ください。

直接販売も行っております。海外発送、承ります(支払い方法:「PayPal」、
国際郵便為替)。-> s_mori@sa2.so-net.ne.jp

(神奈川県 公安委員会 古物商 許可 第451320001094号)
====================================================================
-今後楽しみな映画:

★ナルニア国物語/第3章

サイトのコンテンツ:
-メルマガ発行システムの状況:名称/URL/コメント/現在12システムをカバー
★★最終更新:2006年05月28日
-映画のことなら Google search:英文タイトル入力で検索結果のトップに
-劇場リンク:全国劇場案内
-字幕関連サイトリンク:字幕の「なぜ?」に答えるF&Qサイト(その他)
-The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース
--------------------------------------------------------------------
2008年分:
AVP2 エイリアンズVS. プレデター 01/05 茶々 天涯の貴妃 01/12
アース 01/19 シルク 01/26
母べえ 02/02 アメリカン・ギャングスター 02/09
テラビシアにかける橋 02/16 エリザベス:ゴールデン・エイジ 02/23
チーム・バチスタの栄光 3/01 ライラの冒険 3/08 
バンテージ・ポイント 3/15 ジャンパー 3/22
マイ・ブルーベリー・ナイツ 3/29 明日への遺言 4/05
モンゴル 4/12 王妃の紋章 4/19
大いなる陰謀 4/26 紀元前1万年 5/03
少林少女 5/10 最高の人生の見つけ方 5/17
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー 5/24 
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 5/31
隠し砦の三悪人 6/07 ザ・マジックアワー 6/14
ランボー 最後の戦場 6/21 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
奇跡のシンフォニー 7/05 クライマーズ・ハイ 7/12
スピード・レーサー 7/19 崖の上のポニョ 7/26
ドラゴン・キングダム 8/02 ハプニング 8/09
ダークナイト 8/16 ハムナプトラ3 8/23
セックス・アンド・ザ・シティ 8/30 ハンコック 9/06
幸せの1ページ 9/13 おくりびと 9/20
ウォンテッド 9/27 アイアンマン 10/04
パコと魔法の絵本 10/11 フレフレ少女 10/18
イーグル・アイ 10/25 P.S. アイラヴユー 11/01
ICHI 11/08 レッドクリフ Part I 11/15
ハッピーフライト 11/22 トロピック・サンダー/史上最低の作戦
釣りバカ日誌19 12/06 252 生存者あり 12/13
ブラインドネス 12/20 地球が静止する日 12/27 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆↓↓これより下は、毎回、同じです。
======================================================================
★ヘッダー広告募集要領★
 
個人、法人、内容問わず、ただし「公序良俗」を害しないもの。
広告のサイズ(長さ)は、10行まで。料金は、個人(的な)広告の場合、
一回500円、法人は、一回1000円。連続掲載の場合は最大3回まで。

振込先:銀行、ぱるる、イーバンク(他行からの直接入金が可能になりました)
 
★★広告文の作成の際には、メール本文に貼り付けるなどして、体裁を整えたもの
を送ってください。
======================================================================
★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
                       2009/01/03 No. 407 (週刊)              
発行者:シド(s_mori@sa2.so-net.ne.jp)
このメールマガジンは(主に)以下の配送システムを利用して発行しています。

カプライト    http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/1776.html
E-Magazine    http://www.emaga.com/info/syd111.html
melma!        http://www.melma.com/backnumber_32970/ 

Home Page (登録/解除/バックナンバー)
http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

【無断転載不可です。】
==========================================ROADSHOW REVIEW======

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。