メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]396  2008/10/18


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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2008/10/18 No. 396 (週刊)            前回発行部数:2、475

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2007年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2006年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

AVP2 エイリアンズVS. プレデター 01/05 茶々 天涯の貴妃 01/12
アース 01/19 シルク 01/26
母べえ 02/02 アメリカン・ギャングスター 02/09
テラビシアにかける橋 02/16 エリザベス:ゴールデン・エイジ 02/23
チーム・バチスタの栄光 3/01 ライラの冒険 3/08 
バンテージ・ポイント 3/15 ジャンパー 3/22
マイ・ブルーベリー・ナイツ 3/29 明日への遺言 4/05
モンゴル 4/12 王妃の紋章 4/19
大いなる陰謀 4/26 紀元前1万年 5/03
少林少女 5/10 最高の人生の見つけ方 5/17
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー 5/24 
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 5/31
隠し砦の三悪人 6/07 ザ・マジックアワー 6/14
ランボー 最後の戦場 6/21 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
奇跡のシンフォニー 7/05 クライマーズ・ハイ 7/12
スピード・レーサー 7/19 崖の上のポニョ 7/26
ドラゴン・キングダム 8/02 ハプニング 8/09
ダークナイト 8/16 ハムナプトラ3 8/23
セックス・アンド・ザ・シティ 8/30 ハンコック 9/06
幸せの1ページ 9/13 おくりびと 9/20
ウォンテッド 9/27 アイアンマン 10/04
パコと魔法の絵本 10/11 フレフレ少女 10/18
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フレフレ少女 2008

U.S. Release Date: 

■監督:渡辺謙作
■キャスト:新垣結衣/永山絢斗/他
■音楽:上田禎
■字幕:
■お勧め度:★★★★★

 「「恋空」の新垣結衣が、ひょんなことから学ラン・ハチマキ姿の硬派な応援
団長となったヒロインを演じる痛快青春ストーリー。野球部のエースに恋した勢
いで廃部寸前の応援団に入部してしまった乙女な女子高生が、次第に応援団その
ものに意味を見出し、仲間たちと共に成長していく姿をさわやかに感動的に描く。
共演は永山絢斗、柄本時生、内藤剛志。監督は「となり町戦争」の渡辺謙作。
 高校2年の百山桃子は小説の中の恋に夢中な文学少女。そんな乙女な桃子がひ
ょんなことから野球部のエース・大嶋に一目惚れしてしまう。しかし、恋のライ
バルもいっぱいでラブレターさえ渡せない桃子だったが、そんな時、たった一人
で団の訓辞を叫ぶ応援団員・龍太郎の姿を目にする。桃子は応援団に入り、大嶋
を見守ることを決意するが、龍太郎から最低5人いないと廃部になると告げられ、
団員探しに奔走する。しかし、なんとか集めたものの、全員へなちょこばかり。
行きがかり上、応援団長も任されてしまった桃子は、それでも気合い十分で野球
部の試合へと向かうのだったが…。」(allcinema.net/より。)

解説には書いてないが、かなり質のいいギャグもある、まさに「痛快青春ストー
リー」。「ひょんなこと」というのは、文学少女の百山桃子(そもそもこの名前
自体、読めないか、読めれば舌を噛む)が恋愛小説を読みながら歩いていたら、
大嶋君が投げたボールを側頭部にくらい、こけるというもので、硬式野球のボー
ルを側頭部にくらったら、ただじゃ済まない、という事を無視して話しを続ける
というクダリで、この作品のギャグは質がいいという事が、はなから分かる構成。
期待どおり、ギャグも面白いし、へなちょこの応援団部員たちが、それぞれの方
法で成長していく姿というのが、分かり易く描かれている。先週の「パコ」が対
象年齢不明だったのに対し、本作品は子供から大人まで、それぞれの楽しみ方が
できるように気を配った秀作手作りアナログ作品。

応援団というと、漫画やアニメでは硬派な部分が強調されるのではないかと思う
が、本作品は応援団はそもそも何のためにあるのか、応援団がそれとして活躍す
るためには、どのような事が必要なのか、あるいはその精神は、とかを地道に掘
り下げた作品でもある、マジな見方をすれば。これを部活のうちでも、比較的知
名度が高いと思われる高校野球を選んで、練習試合から栃木県県大会決勝までを
描き、この過程で、本校の応援団がいっぱしに成長していく姿を描くことで、上
のことを分かり易く描いた。高校野球の試合を見に行ったことがあるかどうか分
からないが、テレビで中継されるそれと、現場で見るそれとはかなり差がある。
実際の試合では、最後に応援団がエールの交換をし、しめくくるが、テレビの中
継だと、この部分は選手のインタビューとかで放映されない。しかし実際の試合
では、このエールの交換の部分で、選手や応援に来た学生や人々の本音みたいな
ものが表れるので、試合を別にすると、一番の見所でもある。実際、当校の応援
団は、へなちょこ時代、対戦相手の高校の応援団にエールの交換を断られる。こ
れは当然のことで、応援団というのは、ただ居ればいいというようなものではな
くて、試合をする選手たち以上に体と心を鍛え、かつ自分たちの存在がどういう
意味を持っているのかという事に関して自覚が無いと勤まらない。こうした事も
本作品では丹念に描いている。そしてそうした応援団部員になるには、なにも性
格的に硬派な男というか男子生徒でなくても、本作のような「乙女」、あるいは
ヘナチョコ男でも、やればできるのだという事を描き、どちらかというと一面的
なイメージの強い応援団の真の意味を描くことに成功している。

製作がテレビ局(朝日)というのも意味がある。高校野球の放映や報道の仕方の
反省みたいなものが感じられ、なおかつこの製作者はスポーツ部だからかもしれ
ないが、実際の球場とか試合の進行や段取りに詳しい。おそらくは高校野球ファ
ンだろう。この点、イジメ目的で注目して見ていたが、ほとんどノーミス。決勝
戦を見に来ていた観客は、おそらく本物だろう。実際の県大会で残っていた観客
にエキストラを頼んだとか。座っている場所とか表情を見れば分かる。放映とか
報道では選手ばかりだが、高校野球の面白さというのは、実際に球場に行って応
援することで、これはチームの好き嫌いとは別の事でもある。たとえば(余談に
なるが)神奈川ではチームとして好きなのは、横浜高校とか桐光学園であっても、
実際に応援に行きたくなるのは日大藤沢で、なぜかというと、チアリーダーの制
服が日大という事以外にも、応援団がものすごく礼儀正しくて、PTAやOBと
かの関係者以外の観客にも、試合が終わると一人一人回って、負けても勝っても
「応援、有り難うございました!」と言って回る。こういうのって、たとえ単な
るしきたりにしても素直に好感を持ってしまう。それで10年ぐらい前だか、日
大藤沢が甲子園には行けても、どうしても横浜高校に勝てず、公式戦5連敗だか
していた時代があって、この頃はチームとして好きな横浜高校ではなくて、応援
団が好きな日大藤沢の方の応援に行っていた。というような事を、この作品の製
作者もやっていたのかもしれない。やっていたからこそ本作品のような、応援団
映画を作ったと想像できる。好きこそ映画の始まりなり(?)。ごく稀に応援団
(部)の無い学校があって、こういう場合は試合を見ていてもハテナマークの時
がある。応援はまとまらないし、最後のエールの交換に答えられない。負けた相
手がエールを贈っているのに、教師も含めて自分たちは無視して帰り支度。応援
団というもの自体に色々と問題があるのかもしれないが、学校の方針にせよ何に
せよ、他校と、一般生徒や親とかも交えた試合をする限り、無いならそれに代わ
るものがあるべきじゃないだろうか。

配役的にも面白い。一人だけ残った応援団員役の永山絢斗(この作品の若い出演
者は全然、知らない)は、自分が団長にならずに桃子を団長にするが、自分の家
族、家系は「副」が付く役職ばかりで、自分は団長の器ではないというもので、
女であっても可能性を認め、サポートし、やがては二つ目ボタンということに。
最初は小説ベースで惚れていたと思っていた相手ではなくて、真に自分のことを
認めてくれる相手を知る桃子というような、マジな恋愛部分もあって楽しい。内
容的には特撮やらは殆ど無い作品ながら、高校野球を現場で見ることの楽しさを
知る上では、是非、映画館で観て欲しい作品。ちょうど映画館のスクリーンで球
場とかの風景が原寸大になる。 


ヒアリング度:
感動度:★★★★★
二度以上見たい度:★★★★★
劇場で見たい度:★★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★★
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★★★
ムカつく度:
考えさせられる度:★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:

★ナルニア国物語/第3章

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★★最終更新:2006年05月28日
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2007年分:
犬神家の一族 01/06 シャーロットのおくりもの 1/13 
ラッキーナンバー7 1/20 マリー・アントワネット 1/27
幸せのちから 2/03 墨攻 2/10
守護神 2/17 ドリームガールズ 2/24
ディパーテッド 3/03 蒼き狼 地果て海尽きるまで 3/10
どろろ 3/17 ステップ・アップ 3/24
ホリデイ 3/31 デジャヴ 4/07
大帝の剣 4/14 フラガール 4/21
ラブソングができるまで 4/28 スパイダーマン3 5/05
バベル 5/12 俺は、君のためにこそ死ににいく 5/19
眉山 -びざん- 5/26 パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 6/02
ザ・シューター/極大射程 6/09 300 <スリーハンドレッド> 6/16
ラストラブ 6/23 憑神 6/30
ダイ・ハード4.0 7/07 プレステージ 7/14
シュレック3 7/21 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 7/28
ピアノの森 8/04 トランスフォーマー 8/11
オーシャンズ13 8/18 ベクシル 2077 日本鎖国 8/25
ラッシュアワー3 9/01 怪談 9/08
釣りバカ日誌18 9/15 HERO 9/22
ファンタスティック・フォー:銀河の危機 9/29
幸せのレシピ 10/06 ローグ アサシン 10/13
パーフェクト・ストレンジャー 10/20 グッド・シェパード 10/27
スターダスト 11/03 ブレイブ ワン 11/10
バイオハザード III 11/17 ボーン・アルティメイタム 11/24
モーテル 12/01 ベオウルフ/呪われし勇者 12/08
マリと子犬の物語 12/15 アイ・アム・レジェンド 12/22
ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記 12/29 

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