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━━━[PR]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[PR]━━━ ★★★↑↑↑「ヘッダー広告」募集中です。料金等、詳細については、一番下を 御覧ください。 ==========================================ROADSHOW REVIEW===== ★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画（ロードショー）★★★★★ 2008/03/01 No. 363 （週刊） 前回発行部数：３,０５５ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに（上映 期間中に）おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分 かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。 お断り：この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記 憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう 場合があります。その際は御了承ください。 ==================================================================== バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。 ★２００７年分は、「感想」の下に移しました。２００１〜２００６年分につ いては、サイトを御覧下さい。 http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html ＡＶＰ２ エイリアンズＶＳ. プレデター 01/05 茶々 天涯の貴妃 01/12 アース 01/19 シルク 01/26 母べえ 02/02 アメリカン・ギャングスター 02/09 テラビシアにかける橋 02/16 エリザベス：ゴールデン・エイジ 02/23 チーム・バチスタの栄光 3/01 ==================================================================== チーム・バチスタの栄光 (2008) U.S. Release Date: ■監督：中村義洋 ■原作：海堂尊『チーム・バチスタの栄光』（宝島社刊） ■キャスト：竹内結子／阿部寛／吉川晃司／野際陽子／他 ■音楽：佐藤直紀 ■字幕： ■お勧め度：★★★ 「現役医師でもある海堂尊による『このミステリーがすごい！』大賞受賞の同 名ベストセラーを映画化した医療ミステリー。難易度の高い心臓手術であるバチ スタ手術専門の精鋭集団“チーム・バチスタ”に連続して起こった術中死の真相 を、竹内結子扮する門外漢の心療内科医師と阿部寛扮するキレモノ役人がチグハ グな迷コンビとなり追及していくさまを軽快なテンポでリアリスティックに描く。 監督は「アヒルと鴨のコインロッカー」の中村義洋。 拡張型心筋症に対する手術で成功率60％といわれる高難度のバチスタ手術。東 城大学病院では、天才外科医・桐生をリーダーとする７人体制の専門集団“チー ム・バチスタ”を結成、26連勝という驚異的な成功を記録する。だが突如として、 ３例立て続けに術中死が発生。たまたま不運な事故が続いたのか、あるいは医療 ミスか、はたまた故意か？ 病院側はことを荒立てずに原因を見極めようと、日 陰の存在である心療内科医の田口に内部調査を命じる。渋々引き受るハメになっ た田口だったが、外科の素人には荷が重すぎたのか真相解明には至らず確信の持 てぬまま「単なる事故」と結論づけようとする。するとそこへ、厚生労働省の破 天荒なキレモノ役人、白鳥が現われ、報告書を一刀両断し、事件を殺人と決めつ けるや、困惑する田口を引き連れ強引な再調査に乗り出すのだった。」 （allcinema.net/より。） この「解説」のデタラメさを直すのは面倒なので、簡単なところで言うとマジコ メディー。なかなか面白い作品。 原作者が現役の医師、それも外科？であるというせいか、いわゆる医療、病院も のとはかなり違った描き方がされる。最も印象に残ったのは、上のバチスタ手術 というのは、一度、心臓を止めて、中を空にして、不要な部分を切除し、縫合し、 再度心臓を再鼓動させるというもので、失敗した３例では、手術自体にはなんら 問題はなかったものの、何故か心臓が再鼓動しなかった。要するにこの手術は、 生きている人間を一度殺し、心臓が再鼓動して生き返れば成功というもので、再 鼓動しなかった場合は、患者を故意に殺したことになる。この事の恐怖を医師た ちも抱いていて、その恐怖はバチスタ手術の現場に居た者にしか分らないという 台詞があるが、この事、恐怖というのは、バチスタ手術、外科医、あるいは内科 でも、医者が本来的に共通して持つべき恐怖ではないだろうか。いわゆる医療も の、病院ものでは、医師として全力を尽くしたがだめだった、あるいはヒーロー 的な医師、逆に患者より自分の出世のために、とかがテーマとして描かれること が多いが、医師として取った処置が結果的にであるにせよ、患者を死なせること になれば、実質的には殺人とまでは行かないにしても、過失致死と同じではない だろうか。この事に医師が恐怖を抱くのは当然で、このテーマは、あまり描かれ ないような気がする。この点、テーマをはっきりさせるために、厚生労働省の白 鳥（阿部寛）は、最初からこの術中死を殺人と決めつけ、犯人を割り出そうとす る。この決めつけは、このテーマが無かったら、まったくのオカド違いになるか、 コメディーの一環になるかで、この事は、作品全体を通して、マジな部分と明ら かにコメディーっぽい部分の微妙なミックスがあって面白い。この事に関連して、 心療内科医（要するに「カウンセラー」）の田口（竹内結子）は外科には全くの 素人で、自分の捜査では何も分らず、白鳥が来てから作品の筋が核心に迫ってい く。ここに明らかにテーマの移行があって、観る者としては、同じ素人の田口か ら、プロである白鳥が捜査をやり直す過程に移行することで、普通の医療、病院 ものとは違ったテーマを描き、引き立たせることに成功している。コメディー部 分を入れたことで、むしろ上のテーマの深刻さ、恐さも引き立たせる効果があり、 ミステリー作品としては真犯人の動機があまり説得力が無いが、むしろミステリ ーなのは、あるいはミステリーっぽく感じるのは、上のテーマとコメディー部分 の微妙なバランスだろう。終わりまで観ないと、どういう種類の作品なのか分ら ないというような感じで、これも面白い。作品自体がミステリー作品というより、 その構成がミステリーっぽいというような。洋画も含めて、あまり描かれないテ ーマを、もしかすると医師というものの本来的な責任を、自分も医師である原作 者が自問自答して出した結論を書いた、その映画化作品かもしれない。この結論 というのは、かなり納得が行くが、医療ミスではなくて、失敗でもなくて、医療 技術が足りなかった、あるいは患者を放置、たらい回しにして、その結果として 患者が死ねば、それは過失致死となんら変わりは無い、と糾弾しているようにも 思われ、なんかこう、医者と言えば金持ちのボンボンでマニュアル人間で人の死 をなんとも思わないという現実があるのに対して、この原作者ひとりでも、マト モな医療従事者が居るという事を知らされたような感じで、妙な安堵感を覚えた。 逆に言うと、上のような恐怖とは無関係に患者を診ているような医者や医療機関 のお世話には、こんりんざい、なりたくないというような印象も受けてしまうが。 これもミステリーで、原作者はどちらを言いたかったのだろうか。しかしここの ところ、邦画が何故か面白いし出来も良くなっているような。 ヒアリング度： 感動度：★★ 二度以上見たい度：★★★ 劇場で見たい度：★★ ビデオ／ＤＶＤで欲しい度： ビデオ／ＤＶＤで見た方がいい度：★ ムカつく度： 考えさせられる度：★★★ （「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合） -------------------------------------------------------------------- ★★★発行者よりのお知らせ★★★ ヤフーオークション、eBay（アメリカ）にて出品落札代行しております。売りた い物、買いたい物のある方、ご連絡ください。 直接販売も行っております。海外発送、承ります（支払い方法：「PayPal」、 国際郵便為替）。-> s_mori@sa2.so-net.ne.jp （神奈川県 公安委員会 古物商 許可 第451320001094号） ==================================================================== -今後楽しみな映画： ★ナルニア国物語／第２章 サイトのコンテンツ： -メルマガ発行システムの状況：名称/URL/コメント/現在１２システムをカバー ★★最終更新：2006年05月28日 -映画のことなら Google search：英文タイトル入力で検索結果のトップに -劇場リンク：全国劇場案内 -字幕関連サイトリンク：字幕の「なぜ？」に答えるF&Qサイト（その他） -The Internet Movie Database (IMDb) 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