メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]322  2007/05/19


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2007/05/19 No. 322 (週刊)            前回発行部数:3,130

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2006年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2005年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

犬神家の一族 01/06 シャーロットのおくりもの 1/13 
ラッキーナンバー7 1/20 マリー・アントワネット 1/27
幸せのちから 2/03 墨攻 2/10
守護神 2/17 ドリームガールズ 2/24
ディパーテッド 3/03 蒼き狼 地果て海尽きるまで 3/10
どろろ 3/17 ステップ・アップ 3/24
ホリデイ 3/31 デジャヴ 4/07
大帝の剣 4/14 フラガール 4/21
ラブソングができるまで 4/28 スパイダーマン3 5/05
バベル 5/12 俺は、君のためにこそ死ににいく 5/19
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俺は、君のためにこそ死ににいく ( )

U.S. Release Date:   

■監督:新城卓
■脚本/製作総指揮:石原慎太郎
■キャスト:岸惠子/勝野洋/伊武雅刀/石橋蓮司、他
■音楽:佐藤直紀    
■字幕:
■お勧め度:★★(★)

 「石原慎太郎・東京都知事が製作総指揮と脚本を手掛け、“特攻の母”として
知られる実在の女性、鳥濱トメさんの視点から、先の太平洋戦争で特攻隊員とし
て儚く散っていった若者たちの切ない青春模様を綴る戦争ドラマ。主演は「細雪」
「かあちゃん」の岸恵子。監督は「オキナワの少年」「秘祭」の新城卓。
 太平洋戦争末期、圧倒的な劣勢に立たされた日本軍は、最後の手段として爆弾
を搭載した戦闘機で敵艦に体当たりする特別攻撃隊の編成を決断する。やがて鹿
児島県の知閲飛行場は陸軍の特攻基地となり、そこから多くの若者が特攻隊員と
して飛び立っていくことになった。軍指定の富屋食堂を営む鳥濱トメは、そんな
若者たちを複雑な思いで見守り続けていた。特攻出撃が決まったことを家族に伝
えることが出来ず、トメに託す板東少尉、愛する人への想いに揺れながらも、そ
のためにこそ出撃するのだと自分に言い聞かせる中西少尉、飛行機の故障や悪天
候で何度も基地に舞い戻り周囲の冷たい視線を浴びる田端少尉…。トメはそんな
彼らを大きな優しさで親身に世話するのだったが…。」(allcinema.net/より。)

飛行機を見るか、女優(「眉山」)を見るか、少し迷ったが、「5000万円を
投じ実寸大で復元した」「隼」を見たいというのが先に立って、石原○○(これ
は伏せ字とか悪口ではなくて、政治家の名前を書くと、それだけで宣伝になって
しまうので、以下、「石原」と呼び捨て)の件は無視して本作品を選んだが、な
かなか変な作品で面白かった。

5000万円の「隼」、これはプロペラは回っていても風は来ていないので、ト
ラックとかで引っぱって滑走できるセット、かなり良くできていて、特攻の特撮
シーンは、「男たちの大和」よりかなり進歩した感じで、見物。かなり実写っぽ
い。少し前の自衛隊物と比べると、格段の進歩。

特攻隊の描き方というのが、今までの作品とはかなり違っているような気がした。
まず、特攻を作戦とするにいたった動機というか思惑を、創始者の大西瀧治郎
(伊武雅刀)にモロに語らせている事。落とされても落とされても懲りずにただ
ひたすら突っ込んでいく特攻機をアメリカ軍に見せることで、日本人の「気概」
(=気○いさ)を見せつけることで、本土侵攻を防ごうとした、あるいは、負け
る事は分っていても、負け方が問題であり、特攻は敗戦後の日本に有利になるよ
うに意図されたものだった。これに加え、あの戦争は白人と黄色人種の戦いであ
って、白人がその価値観で世界を征服しようとする中で、日本や特攻隊は、それ
とは違う価値観の存在を世界にアピールするものだった。これ、妙に辻褄が合っ
ていて、変に感心してしまった。もちろん、実際の大平洋戦争は、大東亜戦争と
軍が呼びたがった通り、大陸への侵攻、それに、いちゃもんをつけたアメリカと、
心ならずも起きてしまったのだけれど、この事は完全にホカしてしまい、特攻隊
員たちの美しい姿、部分だけを描いた。戦後すぐの時代では特攻はただの犬死に、
最近では戦争の犠牲者風に描かれることが多いが、考えてみると、軍人としてそ
の任務を果たすことは当たり前のことで、特攻という作戦自体に対して云々する
ことは、軍人のやる事ではないし、ましてや第三者が、任務に忠実に生きて死ん
だ特攻隊員たちを、軍人以外のものとして勝手に評価したり見たりすることこそ、
変なのじゃないか。この事に関しては、クリント・イーストウッド監督が「硫黄
島からの手紙/Letters from Iwo Jima」で描いた、当時の日本軍が、上官の命
令は聞かず、勝手な精神論をふりかざし、部下を殺すというような、軍隊として
の呈を成していなかった、この影響が大きく、これに比べれば、若いこともあっ
て、上官の命令どおり、出撃していった彼等は、立派な軍人であり、それが上に
書いたような国の将来を救うためだとしたら、軍神とか英霊として祭られても、
何も変なところは無いのじゃないか。これと同時に、戦争をやってどっちが善人
なのかという問題は、単純に勝った方が善人だという、そして負けた方は、何の
ために戦ったのか悩むという、アメリカがベトナムで負けて、退役軍人が今でも
悩み苦しんでいる事実、これと同レベルで特攻問題を扱い、普遍性を与えてしま
った。しかしこれもごく当然かつ適切な事のように思われる。軍国主義とか、で
っち上げの神国論とかとは別にして、こうした見方、切り口というのも、あって
いいのじゃないか。後者を置いといて、特攻隊員たちを、青春を生きる若者とし
て見れば、その生きざまを美化しても、それが即、軍国主義だの右翼だのとは言
えないかもしれない。とは言っても、こうした宣伝の仕方も有るという事は、忘
れてはならない事だろうけれども。こうした事を分った上で作品を観るなら、
5000万円の「隼」と特撮を見る価値はあるかもしれない(皮肉にあらず)。
問題なのは、悲しいかな、この知閲(ちらん)基地とか、当時の若者像を見ても、
何も面白いところが無いという事で、特攻の美学といっても、単に特攻隊員たち
や、「お母さん」を描いても、限界があるという事だろう。特攻の切り口として
は、かなり考えさせられるところが有るものの、映画作品として見た場合、特撮
シーンだけDVDに焼いたら、それで終わりの作品だろう。それでも、特攻を描
いた作品としては、残る作品ではないだろうか。この事と、石原との関係は、分
る方だけ、考えて下さい。


ヒアリング度:
感動度:★★★
二度以上見たい度:★★
劇場で見たい度:★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★
ムカつく度:
考えさせられる度:★★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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痩身男女 01/07 長恨歌 01/14
THE 有頂天ホテル 01/21 レジェンド・オブ・ゾロ 01/28
フライトプラン 02/04 ミュンヘン 02/11
ジャーヘッド 02/18 ナイト・オブ・ザ・スカイ 02/25
ダイヤモンド・イン・パラダイス 03/04
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 03/11
イーオン・フラックス 3/18 SPIRIT 3/25
サウンド・オブ・サンダー 04/01 ALWAYS 三丁目の夕日 04/08 
プロデューサーズ 04/15 連理の枝 04/22
ニュー・ワールド 04/29 レント 05/06
Vフォー・ヴェンデッタ 05/13 明日の記憶 5/20
ダ・ヴィンチ・コード 5/27 夢駆ける馬ドリーマー 6/03
ポセイドン 6/10 インサイド・マン 6/17
バルトの楽園 6/24 ウルトラヴァイオレット 07/01
トリック劇場版2 7/08 M:i:III 7/15
日本沈没 7/22 
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 7/29
ゲド戦記 8/05 釣りバカ日誌17 8/12
東京フレンズ The Movie 8/19 スーパーマン リターンズ 8/26
UDON 9/02 マイアミ・バイス 9/09
X-MEN:ファイナル ディシジョン 9/16 出口のない海 9/23
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007/カジノ・ロワイヤル 12/09 硫黄島からの手紙 12/16
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