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━━━[PR]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★★★★翻訳者のためのメールマガジン（和->英専科）★TranslatorsJ->E★ ★現役２０年の実務翻訳者が現場からの声、プロの『技』をお届けします。 ★メルマガ連動のMLでも発行者、メンバーが直接、具体的な質問に対処します。 ★まぐまぐＩＤ：0000032462（HP：http://homepage3.nifty.com/translatorsJ-E/） ★登録／解除：http://www.mag2.com/m/0000032462.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[PR]━━━ ★★★↑↑↑「ヘッダー広告」募集中です。料金等、詳細については、一番下を 御覧ください。（↑ 姉妹誌です ↑） ==========================================ROADSHOW REVIEW===== ★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画（ロードショー）★★★★★ 2005/05/07 No. 216 （週刊） 前回発行部数：３,１３０ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに（上映 期間中に）おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分 かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。 お断り：この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記 憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう 場合があります。その際は御了承ください。 ==================================================================== バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。 ★２００４年分は、「感想」の下に移しました。２００１〜２００３年分につ いては、サイトを御覧下さい。 http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08 カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22 オーシャンズ１２ 01/29 レイ 02/05 アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19 運命を分けたザイル 02/26 オペラ座の怪人 03/05 ローレライ 03/12 大統領の理髪師 03/19 ナショナル・トレジャー 03/26 アビエイター 04/02 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 04/09 コーラス 04/16 コンスタンティン 04/23 Ｓｈａｌｌ ｗｅ Ｄａｎｃｅ？ 04/30 レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 05/07 ==================================================================== レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 （Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events） U.S. Release Date: 12/17/04 ■監督：ブラッド・シルバーリング ■原作：レモニー・スニケット ■キャスト：エミリー・ブラウニング／リアム・エイケン／ジム・キャリー／ メリル・ストリープ／ジュード・ロウ（原作者役／ナレーション）／ダスティン ・ホフマン（カメオ） ■音楽：Thomas Newman ■字幕：石田泰子 ■お勧め度：★★ 「発明好きのヴァイオレット、読書家のクラウス、噛むことが大好きなサニーは、 裕福なボードレール家の三姉弟妹。ある日、火事によって愛する両親を失った3人 は、遠縁のオラフ伯爵に預けられる。ところがオラフ伯爵は、後見人手続きが終 わった途端、遺産目当てに3人の暗殺を企てる。3人は、この危機を知恵と勇気で 逃れ、別の親戚へ預けられることになるのだが、強欲なオラフ伯爵は、あらゆる 手段で3人に近づこうとする。 」（ｇｏｏ映画レビューより） ヴァイオレット：エミリー・ブラウニング クラウス：リアム・エイケン オラフ伯爵：ジム・キャリー ジョセフィーン伯母さん：メリル・ストリープ 暗い。レモニー・スニケット原作のシリーズは、「ハリーポッター」に勝るとも 劣らない人気を得ているらしいが、分るような気がする。「ハリー」がごく「健 全な」夢と希望に満ちた作品であるのに対し、本作（原作）は好対照、火事で両 親と家を失ったヴァイオレット（１４才）とクラウス（と赤子のサニー）が、会 ったこともない、かつヒドい悪人か変人の親戚をたらい回しにされ、最初のオラ フ伯爵には、終始命をつけ狙われる（もっとヒドいことにもなる）。この悲惨な 運命を、そして両親の死が事故ではなかった事をつきとめるため、姉弟は各々発 明力と本の知識を活用して乗り越える。 「分るような気がする」というのは、一方で「ハリーポッター」あるいはそれ風 な作品があるのに対し、特に今日の子供たちの事を考えると、「ハリーポッター」 風な世界は嘘っぽくてつまらないのじゃないか、もっと現実的なこと、物語りで も共感できる、そうした気質を現代の子供達は持っている、あるいは現代社会に よって植え付けられているのではないか、といった疑問があった。本シリーズに 人気があるとすると、まさにそうした子供達の共感を得たのではないだろうか。 という意味で、本作品は「お子様向け」と言えるかもしれない。大人が見た場合、 すでに人生の悲惨さを散々経験している場合、ワザワザ本作品で二人の子供たち の悲惨な運命を見る意味は無いだろう。さらに気になるのはオーバーな演技、特 にジム・キャリーだが彼に限らずメリル・ストリープまで。「クサイ」の一言に 尽きる。ただしこれはアメリカ風の古典的で今も人気のテレビアニメのノリをそ のまま映画の世界に持ち込んだもので、そうしたアニメというか漫画に慣れてい るアメリカの子供たちが対象であることを考えると、悪口は言えず、見る側が見 る作品を間違えている（と、ジュード・ロウも言っているが）という事になる。 もう一点。大人がこの作品を見るとしたら、この続編、シリーズを見るかどうか、 あるいはそれを決める場合、最初の作品として見逃すことはできないだろう。こ の作品の悲惨さに耐えて初めて二人の子供たちが置かれた状況、両親の死の謎、 最大の敵となるであろうオラフ伯爵との戦い... 本作品は続編の良さを知らせる ためにあえて悲惨さや暗さを強調した、あるいは続編を楽しませるために用意し たハードルのような気がする。したがって、本シリーズを見る予定の無い場合は、 本作品を見る価値はまったく無いだろう。逆に、見る場合は必見。個人的には、 マンネリ化した「ハリー」より、本作の続編の方が、はるかに期待できると思う。 ヒアリング度：★★ 感動度：★ 二度以上見たい度：★ 劇場で見たい度：★★ ビデオ／ＤＶＤで欲しい度： ビデオで見た方がいい度：★ ムカつく度： 考えさせられる度：★ （「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合） -------------------------------------------------------------------- -今後楽しみな映画： ★「戦国自衛隊１５４９」（旧角川作品のリメイク） サイトのコンテンツ： -メルマガ発行システムの状況：名称/URL/コメント/現在１２システムをカバー ★★最終更新：2005年01月15日 -映画のことなら Google search：英文タイトル入力で検索結果のトップに -劇場リンク：全国劇場案内 -字幕関連サイトリンク：字幕の「なぜ？」に答えるF&Qサイト（その他） -The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース -------------------------------------------------------------------- ２００４年分： すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10 ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24 シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07 ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング３ 02/21 (旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06 レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20 イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03 イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17 オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01 キル・ビル Ｖｏｌ.２ 05/08 コールド マウンテン 05/15 ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12 ロスト・イン・トランスレーション 06/19 ２１グラム 06/26 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10 スパイダーマン２ 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24 キング・アーサー 07/31 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