メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]206  2005/02/26


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2005/02/26  No. 206 (週刊)            前回発行部数:3,067

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毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2004年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2003年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05
アレキサンダー 02/12 ボーン・スプレマシー 02/19
運命を分けたザイル 02/26
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運命を分けたザイル (Touching the Void)(英国、2003年作品)
U.S. Release Date: 2/6/03 (limited)

■監督:ケヴィン・マクドナルド
■原作:ジョー・シンプソン
■キャスト:ジョー・シンプソン/サイモン・イェーツ/リチャード・ホーキング
(本人)/ブレンダン・マッキー/ニコラス・アーロン/オリー・ライアル(役)
■音楽:Alex Heffes
■字幕:石田泰子
■お勧め度:★★★

「1985年、イギリスの登山家ジョーとサイモンは、ペルーのアンデス山脈にある
標高6600メートルの超難関、シウラ・グランデ峰に挑んだ。若い2人は前人未到
の西壁側を進路に選び、見事登頂に成功するのだが、下山途中で嵐に遭ってしま
う。視界ゼロ、体感温度-60度という悪条件の中、滑落したジョーは片足を骨折。
サイモンは、激痛で歩くことも出来ないジョーを生還させるため、ザイル(命綱)
一本を頼みの綱に、苦肉の策を講じるのだが…。 」(goo映画レビューより)

ジョー・シンプソンの原作に基づき、ジョーとパートナーのサイモン・イェーツ
が、インタビューに答える形で当時を振り返る、というノンフィクション(風)作品。

gooの「映画レビュー」というのは、最初の方しか書かないのだろうか。「苦
肉の策を講じ」た結果、ジョーが宙吊りになり、それが分らないサイモンはザイ
ルを切る決断をする。そのためクレバスに落ちたジョーが、足を骨折という危機
的状況から、奇跡的にベースキャンプへ這って辿り着くという過程が作品の大半
を占める。

ノンフィクション作品でありながら、普通の映画作品として見ても面白い。最大
の理由は二人の人物像がきわめて対照的に描かれていることだろう。ザイルを切
ったサイモンの方は、いわば危機管理にたけた人物。ザイルを切ったことに関し
ても、こういう状況になったらこうするという、決断みたいなものが、予めあっ
たような感じで、これに対して若い、当時25歳のジョーは、言うなれば熱血漢
で、この経験をしたにも係わらず、6回の手術を経、2年後には、また山に登る
という、良い意味での「バカ」。また彼は、ザイルを切ったサイモンの決断を、
終始、擁護したという。ベースキャンプに辿り着いたジョーは、サイモンに対し
て、自分がサイモンだったら、やはりザイルを切っていたと言うが、実際に彼が
サイモンの立場だったら、ザイルは切らず、共倒れの道を選んでいたような気が
する。ということは、登山の事は全く分らないが、二人で登る場合、一方が危機
管理型でないと、共倒れになるという事だろうか。結果的には、サイモンの決断
こそが、二人を救ったことになった。

普通だったら、足のスネの骨を折ったら、それだけで痛さで失神、そのまま凍死
するのじゃないかと思うが、ジョーの根性というか、生きることに対する執着心
みたいなものが、すさまじいものとして描かれている。折ったのは下山途中で、
そこからベースキャンプへは、4〜5日という、たいへんな距離だった。その間
中ジョーは、痛みをこらえながら、そして次第に精神に異常をきたすのを自覚し
ながら、神に委ねるでもなく、諦めることなく、片足で一歩進んでは転ぶ(痛い
!)ということを繰返し、ベースキャンプまで這っていく。というようなジョー
の根性、パワー、生きる事への執着心というものを、サイモンは知っていたよう
な気がする。むしろザイルを切った時点で、本当に危なかったのは、宙吊りのジ
ョーより、その2倍の高さから落ちることになるサイモンだったのではないだろ
うか。この事を危機的状況の中で冷静に判断し、ジョーの精神力に賭けるという
のが、危機管理型人間としてのサイモンの最善、唯一の判断だったかもしれない。
このコントラストを考えると、あるべき人物描写の欠落した映画作品よりは、は
るかに人間性が感じられる。

一説にはこの作品、ハリウッドでも映画化の話しがあって、『当時の』トム・ク
ルーズがジョー役に名前が上がっていたらしいが、どうだろう。本作では本人た
ちに当時を語らせるという、どこかのテレビ番組にありそうな「危機脱出・奇跡
的生還」物的な構成を取ったが、見た感じでは、下手に危機性やら「無事生還」
を、映画的に演出するよりは、はるかに説得力がある。

ノンフィクション物、それも当事者に語らせるという構成から、登山の技術や当
時の状況が、かなり詳しく語られる。これは映画作品では無理だっただろう。雪
山登山というものをやったみたい反面、こんなヒドい状態になるなら、絶対に嫌
だという、両方の印象が強くする。その意味では、これもやはり「体験映画」と
言えるかもしれない。

ヒアリング度:★★
感動度:★★
二度以上見たい度:★★
劇場で見たい度:★★
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオで見た方がいい度:★★★
ムカつく度:
考えさせられる度:★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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2004年分:
すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02
アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』
ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30
コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13
80デイズ 11/20 2046 11/27
スカイキャプテン−ワールド・オブ・トゥモロー 12/04
ポーラー・エクスプレス 12/11 僕の彼女を紹介します 12/18
マイ・ボディガード 12/25

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