メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]203  2005/02/05


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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2005/02/05  No. 203 (週刊)            前回発行部数:3,059

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2004年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2003年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29 レイ 02/05
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レイ (Ray)
U.S. Release Date: 10/29/04

■監督: テイラー・ハックフォード
■キャスト:ジェイミー・フォックス/(ケリー・ワシントン/シャロン・ウォ
レン/レジーナ・キング/アーンジャニュー・エリス/クリフトン・パウエル)
■音楽:Craig Armstrong, Ray Charles
■字幕:石田泰子
■お勧め度:★★★★

「昨年6月にこの世を去った“ソウルの神様”レイ・チャールズ」
「レイ・チャールズ・ロビンソンは、弟の溺死によりトラウマを背負い、9ヵ月
後、視力を失うが、母は幼い彼を決して甘やかさなかった。1948年、17才でシア
トルに出たレイは、「盲目の天才」と評判になる。やがてレイは、ゴスペルとR&
Bを融合させた新しい音楽、ソウルを誕生させた。一方、名声の裏では複数の愛人、
そして麻薬に手を出し、その生活は荒んでいく。1965年、麻薬の密輸で逮捕され
たレイは、自ら厚生施設へ入り、薬を断ち切る決意をする。」 
(goo映画レビューより)

なんか、とてもいい作品でした。レイ・チャールズというミュージシャンには、
個人的にはまったく興味が無いし、数あるヒット曲でも、好きなのは「Georgia 
On My Mind」だけで、これはジャズ/R&Bのスタンダードになっているという
のが主な理由。したがって、ピアニスト、歌手としてのレイ・チャールズにはま
ったく興味が無い。それにも係わらず、彼の、20代から40代ぐらいまでを描
いた作品、伝記作品というより、「レイ・チャールズ」という、架空の人物を描
いた、フィクション作品のような良さが感じられた。

その前に、音楽関係の問題を片付けておくと、上に「ソウルを誕生させた」とあ
るが、映画が事実とすると、レイ・チャールズが誕生させたのは、ゴスペル(黒
人霊歌、教会音楽という意味で)を、ポップス風のアレンジで歌い弾いたという
のが実情で、いわゆる「R&B」とは、ちょっと違うだろう。結果としては、演奏
の仕方で、ソウルと「R&B」は区別されるが。また、「ソウル」に限らず、後年
のレイ・チャールズは、プレスリーが発展させた類の「ロック」風なアレンジの
創始者でもあるかもしれない。要するに彼の音楽はジャンルに限定されない。そ
れが、ジャンルにこだわる筆者の場合は、あまり接点が無いという事になる。

面白かった理由の第一は、上にあげたフィクション性だろう。伝記、あるいは
「偉人」レイ・チャールズを讃えるといった雰囲気は、あまり無く、ある、レイ
・チャールズという架空の人物の人生を描いたような作品、たとえば「フォーレ
スト・ガンプ」のような、フィクションとして楽しめる作品になっている。これ
が、レイ・チャールズ本人の人生の多彩さ、面白さから来ているのか、脚本から
来ているのかは分らないが。とにかく、レイ・チャールズの公私における活動を、
こんな事までバラしていいんだろうかというような事まで、包み隠さず描き、そ
うしたレイの人物像に、ものすごく親しみを感じた。はっきり言って、常識のあ
る人から見れば、麻薬やら女遍歴やら、ある意味でサイテーのヤツかもしれない
が、やはりレイ・チャールズという人は、その才能を裏切らない、いくつかの意
味で素晴しい人間だった、という印象が強くする。

この事は、ジェイミー・フォックスという、確か「コラテラル」(190号)では
殺人鬼トム・クルーズにコキ使われるタクシードライバーという助演というか端
役だったのが、主演としてレイ・チャールズになりきっている。演技していると
いうより、自分の役者人生をかけているような、細部に渡り、まさになりきって
いる。最後の方の回想シーンで目を開くシーンがあるが、これがなかったら、こ
れがジェイミー・フォックスが演じているという事すら、気付かなかったかもし
れない。ジェイミー・フォックス(1967年、テキサス生まれ)というと、あまり
知らないが、38歳の、ある意味では役者として若手に属するものの、この演技
ははんぱじゃ無い。ハリウッドの奥深さを痛感させられた。また、他のキャスト
も、分らないので括弧に入れてしまったが、強力かつ印象的だ。

見所が多い。もっとも、レイの人生が多彩だったというのが理由かもしれないが。
特にレコーディング風景、最初のメジャー・レーベルのアトランティック・レコ
ードの、彼を見い出した人々との関係、レコード会社を移籍することになった経
緯、バンドのバックヴォーカルとの関係など、彼の曲が、こうして作られたのだ
という事を、極めて効果的に描いている。彼の人生と音楽が、ものすごく統一さ
れた形で描かれている。これは説得力が有る。また、蛇足的なところでは、あの
「クインシー・ジョーンズ」が、若き日、レイの使い走り的チンピラ風に描かれ
ているところなども、特にコメディー性は意図されていないが、笑ってしまった。
クインシーはこれについて同意とかしているのだろうか、というような余計な疑
問すら湧く。

考えさせられる部分も多い。レイは、子供時代に弟を見ている前で溺死させると
いう「トラウマ」を背負い、これがために失明し、作品では、このために麻薬に
走るということになっているが、その代わりに音楽にとって欠かせない「耳」を
得、また、彼の母親は、「二度と不具者と呼ばれるんじゃないよ」(これは、敢
て直訳)と彼を厳しく励ます。ここで、「不具者」というのは禁句になっている
のか、字幕では「盲人」となっているが、台詞は「cripple」=「不具者」であり、
母親の厳しく、かつ愛情に満ちた育て方が表現できなくなっている。「盲人」で
ある事と、「不具者」である事は、全く別の事ではないだろうか。「二度と不具
者になるな」という母親の言葉は、彼の一生を支えた言葉であり、それは「盲人
であろうとなかろうと、人として、人間として、一本立ちしろ」という意味なの
だ。その意味では、「健常者」であっても「不具者」は、いくらでもいるのでは
ないだろうか。事実、レイの人生も、盲目である事とは別の問題として、「トラ
ウマ」があったにせよ、ヘロイン・ジャンキー(常習者)という、「不具」との
闘いでもあった。

全編、彼の曲が流れるが、ピアノを弾くジェイミー・フォックスが、完璧に様に
なっている。もっとも彼は大学で音楽専攻、アルバム「Peep This」(1994)を
出し、「Any Given Sunday」(1999、アル・パチーノ主演の超重たいアメフト
映画)では主題歌も歌っているということもあるが。しかし、悲しいかな、今ど
きの映画館のPA、サウンドでは、アナログ音源は、あまり良い音には聞こえな
いという問題がある。

とは言え、レイ・チャールズを全く知らない人でも、この年代(1950-1960)の
事に興味があれば、それだけでも見る価値はあるだろう。なお、
(http://www.raycharles.com/)
で、レイ・チャールズの生の声が聞けるし、言っていることも字で書いてあるの
で、迷っている方は、ヒアリングできるならば、聞いてみるといい。とても暖か
い性格が伝わってくる。そう、この映画、なんだかんだあっても、人としての
「暖かさ」を感じる。それだけでも2時間40分、飽きない。なお、この「感想」
は、レイ・チャールズという「人」に初めて出会った者として、彼の人間性に捧
げたい。CDとかは買う気は無いが。ごめんね、レイ。


ヒアリング度:★★
感動度:★★★
二度以上見たい度:★★★★
劇場で見たい度:★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★
ムカつく度:
考えさせられる度:★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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2004年分:
すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02
アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』
ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30
コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13
80デイズ 11/20 2046 11/27
スカイキャプテン−ワールド・オブ・トゥモロー 12/04
ポーラー・エクスプレス 12/11 僕の彼女を紹介します 12/18
マイ・ボディガード 12/25

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              2005/02/05  No. 203 (週刊)
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