メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]202  2005/01/29


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2005/01/29  No. 202 (週刊)            前回発行部数:3,043

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2004年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2003年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ターミナル 01/01 エイリアン Vs. プレデター 01/08
カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22
オーシャンズ12 01/29
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オーシャンズ12 (Ocean's Twelve)
U.S. Release Date: 12/10/04

■監督:スティーブン・ソダーバーグ
■キャスト:ジョージ・クルーニー/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/ブラッド
・ピット/マット・デイモン/ジュリア・ロバーツ/アンディ・ガルシア他
■音楽:David Holmes
■字幕:菊池浩司
■お勧め度:★★★(★)

「ダニー・オーシャンの強盗団に大金を奪われたベガスのボス、ベネディクトが
復讐に乗り出した。奪った金に利子をつけて返さなければ、オーシャンズの命は
ない。ダニーたちは大金を求めてヨーロッパへ飛ぶが、彼らの計画は、フランス
の大強盗ナイト・フォックスに邪魔される。ナイト・フォックスは「世界一の強
盗」の名誉をかけてオーシャンズに強盗勝負を持ちかける。その頃、ユーロポー
ルの敏腕捜査官イザベルも追跡を始めていた。 」(goo映画レビューより)

前作「オーシャンズ11」(2001年、064号参照、お勧め度:★)が、単に金庫
泥棒という過去の作品のリメークであったのに対して、本作はオリジナリティー
に富み、様々な要素が取り入れられ、見所沢山の作品となった。

前作では金庫泥棒に成功するという、その過程を描いただけの作品であったのに
対して、本作は、上の「ボス」にメンバー全ての名前や居所をつきとめられ、強
奪した大金を、利子を付けて返済しろ、さむなくば殺すという脅迫の元、いわば
「負け戦」に終始し、その中でダニー・オーシャン一味が国外で四苦八苦すると
いう、ある意味でコメディー性も兼ねた、「犯罪サスペンス」というよりミステ
リー部分の強い作品。しかし「負け戦」に終始しては作品としてはつまらない。
そこで、様々なストーリーを盛り込み、結局はオーシャン一味が、ある意味で勝
つという展開。

典型的なのがキャサリン・ゼタ=ジョーンズをユーロポルの捜査員として起用し、
彼女は実はナイト・フォックスというフランス人の強盗を逮捕することが目的だ
が、その過程でオーシャン一味をことごとく逮捕してしまうという、「勝ち戦」
的な部分を盛り込んだ。「ターミナル」ではゼタ=ジョーンズの使い方の下手さ
加減を散々、指摘したが、本作ではまさにゼタ=ジョーンズの脇役としての使い
方を心得た、極めてうまい使い方をしている。

筋がかなりヤヤコシい。そのためか、作品としてのテンポが悪いが、これは筋の
複雑さのため、避けられないことだっただろう。ただし、最初の「人物紹介」
(「ボス」がオーシャン一味の一人一人に会って脅迫する)は余計だっただろ
う。書く事が沢山あるので、かなりゴチャゴチャした感想になるが、まず、ゼタ
=ジョーンズ(彼女は実はラマークという伝説的な大泥棒の娘で、このラマーク
が、オーシャン一味の素性がばれるきっかけを作った)に関しては、本作は「エ
ントラップメント」(1999、ショーン・コネリー主演)から、いくつか極めて
有効な要素を拝借している。「エントラップメント」でのゼタ=ジョーンズは保
険会社の調査員。それがコネリー扮する大泥棒を追うが、ミイラとりがミイラに
なる。コネリーとゼタ=ジョーンズは、いわば親子関係のようなものでもある
(出身地も近い)。その他、省略するが、過去の名作から要素を抜き出し、発展
させるというのは、伝統の継承とも言え、「東京タワー」のパクリとはまったく
次元が異なる。

この監督は役者の使い方がうまい。強いて主演というと、クルーニーとブラッド
・ピットという事になるのだろうが、ブラッド・ピットの役者としての成長ぶり
(特に「トロイ」での)を前面に押し出している。これにマット・デイモンとジ
ュリア・ロバーツが、前作のような単なる一味のメンバーではなく、ある程度の
人物像をもって描かれる。クルーニーとロバーツは夫婦という役柄だが、特に最
後の方のシーンでは、この二人、ほんとの夫婦じゃないかと思われるような描き
方すらされている。また、最後の方に出て来るFBI捜査官というのも「見物」。
ジュリア・ロバーツは南部(ジョージア州)出身で、普段は南部訛りで喋ってい
るらしいが、下の「偽者」の「ジュリア・ロバーツ」は、南部訛りが出来ないこ
とになっている。そしてこのFBI捜査官が、南部訛りという凝りよう。

ユーモアのセンスがブットンでいる。ゼタ=ジョーンズにメンバーの殆どを逮捕
された後、マット・デイモンがリーダー格になり、今回の件には関与していなか
ったジュリア・ロバーツに「出馬」を求め、彼女は「ジュリア・ロバーツ」に扮
して目的のブツを狙うが、その現場で、ブルース・ウィリス本人と出会ってしま
う。このブルース・ウィリスは、いわゆる「カメオ」的な出演ではなく、かなり
しつこく、まさにウィリス風に、「偽者」の「ジュリア・ロバーツ」と会話する。
役者というものを、役者としてではなく、大スターとして登場させ、その凄さを
見せるあたり、この監督のサービス精神というか、発想の豊かさ、ユーモアのセ
ンスは、まさに観客思いの精神を伺わせる。クルーニーとブラッド・ピットが、
テレビを、観客の側を向いて見ながら、無表情で「この吹き替え、いいじゃん」
とか言う場面なども、何かを示唆しているようで面白い。

ナイト・フォックスというフランス人の大強盗、これは、単にフランス人という
だけでなく、「ルパン三世」のような手口で強盗を働く。この監督はもしかする
と「ルパン三世」シリーズを見ているかもしれない。

極めつけはやはりゼタ=ジョーンズの役割、役柄、描き方だろう。作品中は、敏
腕捜査員としてクールに描かれるが、最後のシーンでは、彼女はやはり、こんな
素敵な女(の子)だったのだ、というような描き方で作品をしめくくる。派手で
はないが、爪先立ちしているような高いヒール姿の彼女というのも、上のことと
合わせて、彼女の持ち味が十二分に発揮されている。「ターミナル」の彼女はな
んだったのだろうか。監督がヘボなせいで、ゼタ=ジョーンズは大根役者として
しか描かれなかった。もっとも、本作品においても、脇役あるいは助演としての
彼女の良さは、「エントラップメント」には遠く及ばないが。しかしこれは、あ
の作品ではコネリーと完全に息が合っていたこともあるし、クルーニーとブラッ
ド・ピットでは、コネリーにはとても適わないという現実問題もあるので「無い
ものねだり」になるだろう。最高の主演男優の助演、それがゼタ=ジョーンズの
最高の持ち味ということになる。

はっきり言って筋がややこしい。一度見ただけでは全部は分からないかもしれな
い。台詞も、かなり凝っている(解らないように意図されている、また、一部、
「アドリブ」っぽい)。また、特にアクションが売り物の作品ではない。強盗シ
ーンは二つあるが、これも特に見るべきもの、あるいは前作のように強盗シーン
をメインにした作品ではない。したがって単純に娯楽作品を見たい場合は、一考
の要があるかもしれない。しかし、数カ月ぶりにマトモな映画作品を見たような
気がした。


ヒアリング度:★★
感動度:★★★
二度以上見たい度:★★★★
劇場で見たい度:★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★★
ビデオで見た方がいい度:★★
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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2004年分:
すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02
アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』
ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30
コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13
80デイズ 11/20 2046 11/27
スカイキャプテン−ワールド・オブ・トゥモロー 12/04
ポーラー・エクスプレス 12/11 僕の彼女を紹介します 12/18
マイ・ボディガード 12/25

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