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Vs. プレデター 01/08 カンフーハッスル 01/15 東京タワー 01/22 ==================================================================== 東京タワー （ ） U.S. Release Date: ■監督・脚本： 源 孝志 ■キャスト：黒木瞳、寺島しのぶ、岡田准一、松本潤 ■音楽：「溝口肇、ノラ・ジョーンズ、山下達郎、他」 ■字幕： ■お勧め度：ゼロ 困ったもんだ。他に見るものが無いにせよ、一度はハマった黒木瞳を久し振りに 見られるという期待があったにせよ、いかなる基準をもってしても「映画になっ てない！！」。最初、「日本テレビ オリジナルムービー」と出たので、かなりヤ バイ感じがしたが、まさに現実のものとなった。「日本テレビ」は、ドラマ作り に関しても、サイテーという印象があった。（局自体、サイテーだと思っている。） 筋書き的には、二人の若者（大学生、高校の同窓生）が各々年上の女（黒木瞳、 寺島しのぶ）に惚れる。その「愛」（だか何だかよく分からない）のてん末を描 く。 「日本テレビはサイテーだ」ということの一つの証左として、黒木瞳が絡む方の 筋は、２００１年、同じ黒木瞳が飯島直子、小泉今日子と主演した、ＴＢＳ系ド ラマ、「恋を何年休んでますか」と『まったく同じ』だというところに端的に表 れている。相手が銀行員ではなく大学生だというだけで。「恋を何年休んでます か」は好きなドラマで、これから（飯島直子と）主題歌を歌った小柳ゆき （「remain〜心の鍵」）にハマったのだが、このドラマの黒木瞳部分と、本作 品のそれとを比べるだけでも、「恋何年」の方がはるかに面白かった。それは一 つに黒木瞳の女優としての描き方が良かった、あるいは適役だったし、これに飯 島直子、小泉今日子の持ち味が存分に生かされていた。これに対し、「東京タワ ー」では、黒木瞳の持ち味はまるで発揮されていないし、全く同じ筋であるにも 係わらず、ドラマとしての盛り上がりも無い。この監督は業界追放もののタコだ としかいいようが無い。（黒木瞳作品では、個人的には「略奪愛」（1991）が、 萬田久子と極めて良いコントラストになっている。） 二人の若者の描き方がよく分からない。両者ともひどい軟弱者で、一人は高校時 代に同級生の女の子の母親とできてしまうが、その女の子には、この事のために、 「私とＨしてよ」と迫られ、自分の部屋を占拠され途方にくれるという情けなさ。 もう一人、黒木に惚れる方も、黒木から一方的にかかってくる電話を、黒木が好 きな本を読んだり音楽を聴きながら、すなわち黒木という年上の女が作った箱庭 世界の中で、ただただ待ち続ける。こうした若者像が、現実のものなのかドラマ の世界のものなのかは分からない。後者であって欲しいと思うだけだが、そうだ とすると、その描き方は、若者、いや人間というより、ドラマでも出てくるよう に、ただのオモチャ的な存在としてしか描かれていない。そのオモチャが、最後、 黒木の旦那にイジメられるシーンなどは、人間性を喪失した、ゲームのキャラ同 士のバトルとしかいいようの無いような、およそ「ドラマ」でも、ましてや「映 画」の呈をなしていない。前者の場合、若者が同世代の女の子と付合うことを恐 れ、同人誌等の美少女に、あるいは（「純粋」とか表現される）「年上の女」に 惹かれるというのは分からないでもないが、それを作品で描くことに、なんの意 味があるというのだろうか。むしろ、こうした「男の子」たちに物足りなさを感 じ、援交その他、「大人」との付合いを好む女の子たちの気持ちが、痛いほどよ く分かる。この作品はしたがって「援交奨励作品」とも言える。これに対し、も う一方の寺島しのぶが絡む筋は、３０なかばの女、その旦那に対する不満や欲求 不満を、どこかのボッタクリ出会いサイトで男をあさっている女達、彼女らを、 ごく平面的に、なんの独創性もなく描いたに過ぎない。そうした女が書いてくる メールを、そのまま延長すれば、本作品の寺島しのぶ像になるといった安易さ。 この監督はもしかすると女経験もロクに無いのかもしれない。 これ以上、この下らないゴミ作品について書く気は無いので、作品内容は下記の サイトででも読んでもらうとして、黒木瞳について二三。 東京タワー：http://www.toho.co.jp/lineup/tokyotower/story.html 黒木瞳の持ち味、女としてのかわいさは、「恋何年」でも見られたが、同時に、 上の「略奪愛」（1991）では、その裏返しとして、不倫に狂った女が相手の女房 （萬田久子）を殺害するという、「かわいさ」転じ「狂気」に走るといった役、 こうした役が、はまっている。これがたとえば「ＳＡＤＡ〜阿部定の生涯」 （1998、大林宣彦監督）の「定」を黒木が演じて面白いゆえんでもある。その狂 気性を削除した場合、「失楽園」（1997）といった、タダの「心中物」に過ぎな い作品となる（「定」も心中物）。あるいはドラマでいうと、2003年放送の、同 じくＴＢＳ系の「グッドラック」でも、端役ながら、かわいさの中に強さを秘め た女といった役でも、黒木の持ち味は発揮されるが、これら一切を消去した作品 が「東京タワー」であり、過去の作品では「破線のマリス」（2000）などがある。 こうした作品を見るにつけ、監督の無能ぶりに、ただただ呆れる。また、黒木が 和服を着たときの身のこなしも、他の女優（あるいは「お水」のその系統の女） には見られないものがある。なお、蛇足ながら、「恋何年」関係でいうと、昨年 １０月放送の「ねばる女」での飯島直子は、その持ち味の数分の一しか描かれて いないにも係わらず、本作品よりか、はるかに面白かった。ニッテレのドラマ作 りのレベルが、某国営放送局以下、という意味である。この作品を見るなら、 「恋何年」の海外海賊版ＤＶＤでも見た方が、１００倍楽しめるだろう。 ヒアリング度： 感動度： 二度以上見たい度： 劇場で見たい度： ビデオ／ＤＶＤで欲しい度： ビデオで見た方がいい度： ムカつく度：★★★★★ 考えさせられる度： （「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合） -------------------------------------------------------------------- -今後楽しみな映画： ★ サイトのコンテンツ： -メルマガ発行システムの状況：名称/URL/コメント/現在１２システムをカバー ★★最終更新：2004年03月04日←「カプライト」、「まぐまぐ」に大きく差 -映画のことなら Google search：英文タイトル入力で検索結果のトップに -劇場リンク：全国劇場案内 -字幕関連サイトリンク：字幕の「なぜ？」に答えるF&Qサイト（その他） -The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース 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====================================================================== ★ヘッダー広告募集要領★ ヘッダー広告掲載のお勧め。利点： １）最大１０行まで、自由に広告文が書ける。 ２）他の広告主が現れるまで、何度でも掲載できる。 ３）安い。余っている、要らない、使えない「金券」でも払える。 一応、こういう事になってます。↓↓↓ 個人、法人、内容問わず、ただし「公序良俗」を害しないもの。 広告のサイズ（長さ）は、１０行まで。料金は、個人（的な）広告の場合、 一回５００円、法人は、一回１０００円。 「個人（的な）広告」といっても、例え商用であっても広告主が個人または グループの場合、全て「個人」扱いの一回５００円とさせて頂きます。 他にも、姉妹誌、『翻訳者のためのメールマガジン』＊、１３００部でも、広告 の掲載を受け付けております。両方に掲載をご希望の場合は、２７００部＋ １３００部＝４０００部強をワンセットで一回５００円の超破格値でご提供い たします。＊http://homepage3.nifty.com/translatorsJ-E/ 金券（図書券等、ただしＱＵＯカード、ＶＩＳＡギフトカードなどは大歓迎）で のお支払いの場合は、おって住所をお知らせしますので、簡易書留（等）でご送 付ください。★★ 郵便口座、イーバンクの御利用もできるようになりました。 ★★広告文の作成の際には、メール本文に貼り付けるなどして、体裁を整えたもの を送ってください。 ====================================================================== ★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画（ロードショー）★★★★★ 2005/01/22 No. 201 （週刊） 発行者：シド（syd@kotoba.ne.jp） このメールマガジンは（主に）以下の配送システムを利用して発行しています。 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000056156.htm melma! http://www.melma.com/mag/70/m00032970/ Macky! 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