メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]198  2005/01/01


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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2005/01/01  No. 198 (週刊)            前回発行部数:3,017

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毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2004年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2003年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

ターミナル 01/01
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ターミナル (Terminal, The)
U.S. Release Date: 6/18/04

■監督:スティーブン・スピルバーグ
■キャスト:トム・ハンクス/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
■音楽:ジョン・ウィリアムス
■字幕:戸田奈津子
■お勧め度:(ゼロ、無し)

ロシアの隣国から、ある男(トム・ハンクス)が、ある目的を持ってニューヨー
ク(国際空港、「JFK」)に来るが、ちょうどその時、本国でクーデターが起
こり、政権は崩壊、結果、彼のパスポートもビザも無効となる。彼は入国(空港
のターミナル・ビルから出ること)も本国に帰国、あるいは強制送還されること
も出来ない状況となる。そうした中での彼の空港ターミナルでの生活、ターミナ
ル従業員との出会いや関係、そして彼をターミナルから「自発的に」追い出して
厄介払いをしたがる、空港ターミナルの警備局長などが描かれる。

上の設定ないし状況は、面白いのではないかと期待したが、そして作品を見てい
るうちは、多少のコメディー性もあり、楽しめたが、作品が進行するにつれ、い
くつか疑問が湧き、ラストを見るころには「何これ?」的な印象になり、帰宅し
てから作品のことを考えると、ムカつく度500%で寝るのに苦労した。したが
って、ネタは全部バラしてしまうので、見る予定のある方は読まないように。い
や、絶対読むべし。

よく考えると、設定が嘘っぽい。昨今のように世界中で戦争やらが起きている状
況で、上のようなビザもパスポートも無効となるような状況は、頻繁に起きてい
るのではないだろうか。当然、そうした状況に対応すべく、行政上の措置が取ら
れているはずだ。また、この男の処遇は全て空港の警備局長の管轄ということに
なっているが、出入国に関する事は、移民局とか外務省の管轄ではないのだろう
か。アメリカのシステムは分からないので何とも言えないが。そして、この「タ
ーミナル」というのは、空港に入ってすぐのところ、そこから出るにあたって、
特に書類とかは必要としない。実質的にはアメリカ本土、税関を出た場所にあた
る。だが「男」はそこから出ようとしない。出れば不法入国になると分かってい
るから、という設定になっているが、不法入国は検挙されなければ罪にはならな
い。彼の目的からして、数時間、空港を出て、帰ってくれば、なんらの問題も無
いことになる。さらに、この警備局長は、男の処遇をめぐってFBIとかの捜査
機関に「引き取り」を要請するが、現状では何の罪もおかしていない状況で、な
ぜ捜査機関が関係してくるのか。これらは作品を作品として成立させるための人
為的な操作(=でっちあげ)と見られるが、あまりにも嘘っぽい。そしてこの状
況自体をコメディー風に描いているが、その嘘っぽさのゆえに、嘘っぱちで笑わ
せられたような不快感を覚えた。

嘘っぽさはこれに尽きない。男は、あることで空港関係者の間でヒーローになる
が、その理由が、彼が、父親の病気を直す薬を、必要な書類を持たずに入国した
ため、その薬を没収されかけた隣国人を、言葉が解るという事で、「羊の薬」と
いうことにして、警備局長から助けたことなのだが、この(世界有数の大)空港
では、人間用の薬物と、動物用の薬物を区別する体制すらも無いのだろうか。ま
た、ロシア語(の親戚)の通訳を「呼ぶ」のに、一時間もかかるだろうか。ロシ
ア語の解る人間など、従業員、あるいは客に一声かければ、簡単に見つかるので
はないだろうか。

設定の奇抜さ、斬新さが売りの、この監督の作品としては、設定自体がこれほど
までに嘘っぽいと、作品自体、成り立っていない。たとえば鮫(サメ)がイワシ
だったら、あの作品はどうだっただろうか、というような下らないことすら考え
させられてしまうような設定および作品内容。はっきり言って、この作品が、こ
の監督の作品であることすらもが疑わしい。ネタバラシになるが、男の目的は、
ジャズ好きの父親が貰いそこねた、一人のミュージシャンのサインを貰いに、ニ
ューヨークに来たのだが、作品のラストでは、男は、最後には、空港関係者の好
意で「ターミナル」を出て、問題のミュージシャンに会ってサインをもらい、空
港に帰るためにタクシーに乗るまで描いてしまっている。「ターミナル」が本題
の作品で、微塵でも常識のある監督が、こんな余計な部分まで作品を引っぱるだ
ろうか。これほどの「アンチ・クライマックス」(しらけるエンディング)は見
たことが無い。

これだけ悪口を書くと、ゼタ=ジョーンズの「二期工事」の結果まで書く気がし
なくなった。本当はこれを見るのが目的だったのだが。1969年、ウェールズ
生まれ。まだ35歳であるにも係わらず、「工事」の結果、10は若返り、作品
では、自分は「39歳」だと言っている。この事が、ゼタ=ジョーンズが常に助
演でしか作品に登場できないことを、象徴的に物語っているのではないだろうか。
「39歳」どころか、実年齢の35歳の女すらも演じられない、少なくとも主演
(級)女優としては。助演女優として、数々の作品で好演しているにも係わらず。
それが、10も若返って、出番が増えるとでも思ったのだろか。「旦那のため」
と言われれば、他人としては何も言えないが。実際、台所からボヤを出して、消
すことも知らずに庭で騒ぎまくっている彼女を想像することの方が、はるかに
「映画」っぽい。

本作品でのゼタ=ジョーンズの使い方も、完璧にイカレている。彼女はフライト
・アテンダント(いわゆる「スッチー」) 役として「男」に恋されるが、長年の
恋人がいて、結局は「男」を振る、というだけの役柄。こんな薄っぺらな役柄に、
助演女優として見れば最高級のゼタ=ジョーンズを起用する必要がどこにあった
のか。上の問題ともあいまって、本作品はゼタ=ジョーンズのイメージを落とす
役割しか果たしていない。監督の役割は俳優の持ち味を発揮させること。その逆
をやったのでは、監督としては能(味噌)無しとしか言えない。作品では、わず
かに、トム・ハンクスが、英語の喋れない「外国人」として孤軍奮闘、これ以外、
見る部分、価値は無い。

結局のところ、この監督の売りである設定の奇抜さは嘘っぽさに満ち、「夢」的
な部分は、ゼタ=ジョーンズの役柄にも見られるように、何も無いという、まる
でこの監督らしからぬ作品。強いて言えば、上のような状況に置かれた男の人間
像は描かれてはいるが、それはトム・ハンクスの一人芝居的なものであり、その
人間像をぶち壊すように、彼は優秀な大工であり、空港で何ヶ月も過ごしても、
生活にはまるで困らないという、まるで余計な設定までもが加えられている。ま
た、彼が彼女にあげたプレゼント、噴水の水が出ないというクダリが、二人の恋
が成就しないという事の伏線だとしたら、小学生でもシラけるような伏線だろう。
少しでも「スピルバーグ」という監督に好意を抱いている方は、見ない方がいい
(かもしれない)。
 

ヒアリング度:★★
感動度:
二度以上見たい度:
劇場で見たい度:
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオで見た方がいい度:
ムカつく度:★★★★★
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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2004年分:
すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02
アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』
ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30
コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13
80デイズ 11/20 2046 11/27
スカイキャプテン−ワールド・オブ・トゥモロー 12/04
ポーラー・エクスプレス 12/11 僕の彼女を紹介します 12/18
マイ・ボディガード 12/25

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            2004/12/25  No. 197 (週刊)
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