メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]193  2004/11/27


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2004/11/27  No. 193 (週刊)            前回発行部数:2,973

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2003年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2002年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25 バイオハザードII アポカリプス 10/02
アラモ 10/09 アラモ 10/16 『その2』
ツイステッド 10/23 シークレット・ウインドウ 10/30
コラテラル 11/06 キャットウーマン 11/13
80デイズ 11/20 2046 11/27
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2046 (2046)
U.S. Release Date: ?

■監督:ウォン・カーワイ
■キャスト:トニー・レオン/木村拓哉/コン・リー/チャン・ツィイー/フェイ
・ウォン他
■音楽:?オリジナル版/盤
■字幕:鈴木真理子/松浦美奈
■お勧め度:★★

この作品は、ある作品の続編であり、同時に他の複数の作品と関係があるらしく、
筋やテーマがちょっと分かりにくい。チラシに書いてあることとはまるで違うと
いう問題もある。したがって下に書く筋は、もしかしたら違うかもしれないのと、
ネタバレ的になってしまうので、ご注意ください。

「2046」というから未来物かと思ったら、むしろその逆で、「2046」と
いうのは新聞記者くずれの小説家が住むことにしたホテルの部屋番号。1960
年代の香港を舞台に、会社に左遷され、食うために官能小説を書くことにした男
が、その女遍歴を元に、2046年の未来という、忘れ去ったものを記憶してい
る世界へ旅立つ人々の小説を書く。

見ようによっては、どうしようも無くつまらない作品。キムタクが出ているとい
う事は別にしても、ちょうどこの時代の日本映画のような作品。ベッドシーンに
いたっては、日活ロマンポルノを連想してしまった。面白くない、つまらないと
いう観点からは、クソミソに言える作品だが、個人的には、まったく楽しめなか
ったものの、いくつか印象深いことがある。

雰囲気がいい。上のホテルというのは、「Orient Hotel 店」といって、これがそ
もそも当時の香港らしいし、その屋上で登場人物たちが煙草を吸うシーンが、今
では忘れ去られた当時の「日本の」風景っぽい。作品の描きかたも、人物(像)を
淡々と描き、決して楽しめないものの、画面から目を離すことができない。これ
は監督の撮り方のうまさもある。無駄なシーンが無い。たとえば麺を食べるシー
ンでも、麺を口に入れた所で切り、会話の相手に振る。中国語は全く分からない
が、台詞的にも、おそらく切れ目のない、引き付けられるような台詞じゃないだ
ろうか。作品全体として、「何か」を描くことに成功しているように思えるが、
その何かが何かというのが、ちょっと分からない。そうした作品が、ちょうど当
時の日本にも多かったような気がする。筋や内容というより、ある意味での現実
感、そうした雰囲気、これがひしひしと感じられ、「Orient Hotel 店」を中心と
した小説家とその女たちの、こう言って分かるかどうか分からないが、松本零士
の「四畳半物」的な現実感と、せつなさ、みたいなものが感じられた。アクショ
ン、CG、エンターテインメント性、一切無し(に近い)の作品にしては、妙に
引き付けられる。

あとは、感想としては(「LOVERS」でも書いたが)チャン・ツィイーがもう
ひとつ何とかならないのかなあ、というのがある。むしろ(名前が一致しないの
で)ホテルの支配人の長女役で後半、「小説家」のアシスタントになる、と同時
に「2046」行きの列車のアンドロイドを演じる女優の方がはるかに表現力が
あり、見栄えがする。これがツィイーの持ち味なのかもしれないが、この作品、
監督にしてツィイーの存在感は、代わりはいくらでもいるような感じがした。
(この世にチャン・ツィイーのファンがどれだけいるかは知らないので、それを
無視して言うが。)

もうひとつ思ったのは、中国作品を見るのはこれがほんの数本目で、あまり分か
らないが、「英雄」とかの時代物は別として、こうした作品が中国社会で普通の
こととして上映されているとしたら、中国の変りようも、本物になってきたなと
いう印象。自由、いや「資本主義」というものが完全に定着し、過去の中国を
「途上国」たらしめていた思想や国家統制がまったく感じられない。名実ともに
資本主義化した中国が、作品の舞台である60年代から一気に21世紀へと飛躍
したとすると、韓国作品の良さも考えると、日本(映画)は大陸の端っこから太
平洋のかなたに蹴り飛ばされるような気がする。

筋書的に補足すると、キムタクの役は、「小説家」の小説の中での自分であり、
ホテルの支配人の長女がたまたま日本人に恋し、その長女を小説に登場させるた
め、出番となった。果たしてこれが日本人であることに意味があるだろうか。な
いだろう。また、上に「日本的」と書いたのは、いわゆる一人称の私小説的な構
成になっており、これは(夏目)漱石いや、太古の昔からの日本文学の特徴でもあ
る。松本零士の「四畳半物」もこれだし、その意味で親近感を覚えたのかもしれ
ない。

果たして見る価値があるかどうか、これはまったく分からない。見てから考える
しか無いのではないだろうか。なお、オペラ(声楽)ファン、オルディーズ・フ
ァンは、聴く価値はある。久々に、ナット・キング・コール*のSP盤のクリス
マスソングが聴けた。

ナット・キング・コール:ナタリーの父で歌手である以前にピアニスト、いわゆ
る「ピアノ・トリオ」という演奏型式を確立した、という事の方がジャズ的には
業績。「ピアノ・トリオ」なしには後世の偉大なジャズピアニストたちは日の目
をみることはなかったかもしれない。(Oscar Peterson, Thelonious Monk, 
Bill Evans, Tsuyoshi Yamamoto, etc.)

ヒアリング度:
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオで見た方がいい度:★★★★★
ムカつく度:
考えさせられる度:★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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2003年分:
K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト 2/22
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05
デアデビル 4/12 シカゴ 4/26
ドリームキャッチャー 5/03 X-Men2 5/10
あずみ 5/17 サラマンダー 5/24
トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07
ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21
ソラリス 6/28 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 7/05
デッドコースター 7/12 ターミネーター3 7/19
マイ・ビッグ・ファット・ウェディング 7/26 トレジャー・プラネット 8/02
ハルク 8/09 パイレーツ・オブ・カリビアン 8/16
英雄 8/23 コンフェッション 8/30
ワイルド・スピードX2 9/06 座頭市 9/13
閉ざされた森 9/20 トゥームレイダー2 9/27
S.W.A.T. 10/04 ジョニー・イングリッシュ 10/11
リーグ・オブ・レジェンド 10/18 マッチスティックメン 10/25
キル・ビル 11/01 ティアーズ・オブ・ザ・サン 11/08
マトリックス レボリューションズ 11/15 ブルドッグ 11/22
フォーン・ブース 11/29  バッドボーイズ2バッド 12/06
ラスト サムライ 12/13 (旧作)ネイティブ・ハート 12/20
ブルース・オールマイティ 12/27

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆↓↓これより下は、毎回、同じです。
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