メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]184  2004/09/25


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[PR]━━━

                    「ハングル通訳翻訳サービス」

                       私どもは、「韓国語⇔英語/日本語」の翻訳を
                                    専門的に行っております。

                       韓国語に関して、わからないことがありましたら、
                                  お気軽にお問い合わせください。
                                        http://k-translation.com

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[PR]━━━
★★★↑↑↑「ヘッダー広告」募集中です。料金等、詳細については、一番下を
御覧ください。
==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2004/09/25  No. 184 (週刊)            前回発行部数:2,948

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
====================================================================
バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2003年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2002年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/11 テイキング・ライブス 09/18
アイ・ロボット 09/25
====================================================================
★★お知らせ。9月25日〜10月16日の間、映画館が改装工事のため休館と
なります。この間の発行は、今の所、未定です。
====================================================================
アイ・ロボット (I, Robot)
U.S. Release Date: 7/16/04

■監督:アレックス・プロヤス
■キャスト:ウィル・スミス/ブリジット・モイナハン/ジェームズ・クロム
ウェル/ブルース・グリーンウッド/アラン・テューディック(Alan Tudyk、
ロボット役)
■音楽:マルコ・ベルトラミ
■字幕:林完治
■お勧め度:★★★

2035年のシカゴ。U.S.Robotics社の技師であり共同創設者でも
あるラニング博士(ジェームズ・クロムウェル)が飛び下り自殺した。彼のホロ
グラムで呼び出されたスプーナー刑事(ウィル・スミス)は博士の部屋を調べる
が、部屋は密室状態、自殺と思いきや、突如、一体のロボットが動きだし逃走す
る。ある因縁でロボット嫌いのスプーナーは、このロボットを殺人犯と断定、追
い、物語りはミステリー調に展開する。果たしてこのロボットが博士を殺したの
か、殺人を犯せないはずのロボットが何故、そして真犯人は?U.S.Robo
tics社のCEO(ブルース・グリーンウッド)も怪しい。

予告編を見た限りでは、単純なSFロボット物かと思ったが、意外とミステリー
性に富み、それが、いわゆる「ロボット三原則」、あるいは感情を持ち愛情すら
も持つようになったロボットと人間との境界は、といった哲学的(?)なテーマ
が色濃く描かれている。この点、面白かったが、このテーマを取り上げることで、
この作品は自己破綻してしまったような感がある。

「ロボット三原則」とは、
1)ロボットは人間に危害を加えてはならない、あるいはそれを承知で看過して
はならない。
2)ロボットは人間に与えれた命令に服従しなければならない、ただしそれが1)
に反しない限り。
3)ロボットは自己を守らなければならない、ただしそれが1)と2)に反しな
い限り。
(アイザック・アシモフ、チラシに書いてある日本語訳を直したもの)

アイザック・アシモフ(Isaac Asimov、1920-1992、米・SF作家)のこの「ロボ
ット三原則」は、当時の時代性に限定されたもので、この三原則がどういう事態
に帰結するかは、ちょっと記憶に頼っての事なので確かな事は言えないが、古く
は「2001年宇宙の旅」、「ウォーゲーム」、あるいは「ターミネーター」の
スカイネット・コンピューターなどが、幾度となく証明してみせたことなのだ。
ただしこれはミステリー作品としての本作品の結末に関する事なので、ここで触
れる事は出来ない。ロボットというものがひとたび自分の意思というものを持ち、
それに基づいて判断する能力を持つ時、上の「ロボット三原則」は、如何ように
も「解釈」できる事になる。

第二のテーマである、人間に限り無く近付いたロボットは、やはり機械なのかそ
れとも人間なのかといった点に関しても、過去に多くの作品が取り上げている。
「ロボット」という言葉を「サイボーグ」、「アンドロイド」とか「ホログラム
人間」といった言葉に置き換えれば、この事は歴然としてくる。

したがって、作品の印象としては、ミステリー調の前半部分は楽しめるものの、
後半になると、「あれっ?」という感じて結末が、過去の多くの作品からの推測
で読めてしまい、それ以外、何も無いという展開になってしまう。「ロボット三
原則」が作品のとおり帰結してしまうのはしょうがないにしても、映画作品とし
て見た場合、そこに「ヒネリ」というものが何も無い。作品の出来の良さからし
て、ここに何らかのヒネリがあれば、同じテーマを扱うにしても、たとえば「タ
ーミネーター3」(スカイネットの勝利)並の出来になっていたかもしれない。

CG部分は、なかなか見応えがある。近未来物としては、雰囲気的には「ブレー
ドランナー」の悪しき(暗い)伝統は脱しているものの、実際の特撮シーンが、
NS−5という新型ロボット「1,000体」しか出て来ないため、単なる物量
的なCGで終わっている。「スパイダーマン」は一人だからアクションが面白い
が、スパイダーマンが1,000人いて、それがゴチャゴチャ飛び回ったら、面
白くもなんともない。

ウィル・スミスとしては、これが初主演、ないし初単独主演作品になるのだろう
か。チャメッけがあり、あまり自己主張をしない、好きな俳優だが、他の、人間
以外の出演者が「NS−5 1,000体」という事もあり、また、特にジェームズ
・クロムウェル、ブルース・グリーンウッドがしっかりと脇をかため、ストーリ
ー上、キーポイントで登場するため、あまり印象に残るような演技、役柄ではな
い。もっとも、これぐらいの印象がウィル・スミスの持ち味で、あまり、デンゼ
ル・ワシントンやらサミュエル・ジャクソンのような方向には進んで欲しく無い
という感じもする。ただ、本作品のように、自己崩壊した作品を救うような力量、
魅力、存在感は無いと言わざるを得ない。

この作品の「お勧め度」は難しい。「ロボット三原則」が帰結するもの、と言っ
て分からない方からすると、この作品のテーマは考えさせられる所が多い。また、
昨今のCG技術に不馴れな場合は、かなり感動する特殊効果が見られる。


ヒアリング度:★★
感動度:★★
二度以上見たい度:★★
劇場で見たい度:★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:
ムカつく度:
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

--------------------------------------------------------------------
-今後楽しみな映画:



サイトのコンテンツ:
-メルマガ発行システムの状況:名称/URL/コメント/現在13システムをカバー
★★最終更新:2004年03月04日←「カプライト」、「まぐまぐ」に大きく差
-映画のことなら Google search:英文タイトル入力で検索結果のトップに
-劇場リンク:全国劇場案内
-字幕関連サイトリンク:字幕の「なぜ?」に答えるF&Qサイト(その他)
-The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース
--------------------------------------------------------------------
2003年分:
K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト 2/22
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05
デアデビル 4/12 シカゴ 4/26
ドリームキャッチャー 5/03 X-Men2 5/10
あずみ 5/17 サラマンダー 5/24
トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07
ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21
ソラリス 6/28 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 7/05
デッドコースター 7/12 ターミネーター3 7/19
マイ・ビッグ・ファット・ウェディング 7/26 トレジャー・プラネット 8/02
ハルク 8/09 パイレーツ・オブ・カリビアン 8/16
英雄 8/23 コンフェッション 8/30
ワイルド・スピードX2 9/06 座頭市 9/13
閉ざされた森 9/20 トゥームレイダー2 9/27
S.W.A.T. 10/04 ジョニー・イングリッシュ 10/11
リーグ・オブ・レジェンド 10/18 マッチスティックメン 10/25
キル・ビル 11/01 ティアーズ・オブ・ザ・サン 11/08
マトリックス レボリューションズ 11/15 ブルドッグ 11/22
フォーン・ブース 11/29  バッドボーイズ2バッド 12/06
ラスト サムライ 12/13 (旧作)ネイティブ・ハート 12/20
ブルース・オールマイティ 12/27

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆↓↓これより下は、毎回、同じです。
======================================================================
★ヘッダー広告募集要領★

ヘッダー広告掲載のお勧め。利点:
1)最大10行まで、自由に広告文が書ける。
2)他の広告主が現れるまで、何度でも掲載できる。
3)安い。余っている、要らない、使えない「金券」でも払える。
一応、こういう事になってます。↓↓↓
 
個人、法人、内容問わず、ただし「公序良俗」を害しないもの。
広告のサイズ(長さ)は、10行まで。料金は、個人(的な)広告の場合、
一回500円、法人は、一回1000円。
 
「個人(的な)広告」といっても、例え商用であっても広告主が個人または
グループの場合、全て「個人」扱いの一回500円とさせて頂きます。

他にも、姉妹誌、『翻訳者のためのメールマガジン』*、1300部でも、広告
の掲載を受け付けております。両方に掲載をご希望の場合は、2700部+
1300部=4000部強をワンセットで一回500円の超破格値でご提供い
たします。*http://homepage3.nifty.com/translatorsJ-E/
 
金券(図書券等、ただしQUOカード、VISAギフトカードなどは大歓迎)で
のお支払いの場合は、おって住所をお知らせしますので、簡易書留(等)でご送
付ください。★★ 郵便口座、イーバンクの御利用もできるようになりました。
 
★★広告文の作成の際には、メール本文に貼り付けるなどして、体裁を整えたもの
を送ってください。
======================================================================
★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
           2004/09/25  No. 184 (週刊)
発行者:シド(syd@kotoba.ne.jp)
このメールマガジンは(主に)以下の配送システムを利用して発行しています。

まぐまぐ      http://www.mag2.com/m/0000056156.htm
melma!        http://www.melma.com/mag/70/m00032970/
Macky!        http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=roadshow
カプライト    http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/1776.html
メルマガ天国  http://melten.com/m/4480.html
E-Magazine    http://www.emaga.com/info/syd111.html

Home Page (登録/解除/バックナンバー)
http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

【無断転載不可です。】
==========================================ROADSHOW REVIEW======

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。