メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]182  2004/09/11


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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2004/09/11  No. 182 (週刊)            前回発行部数:2,936

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2003年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2002年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10
スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24
キング・アーサー 07/31 マッハ! 08/07
リディック 08/14 サンダーバード 08/21
華氏9/11 08/28 LOVERS 09/04
ヴァン・ヘルシング 09/21
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★★お知らせ。9月25日〜10月16日の間、映画館が改装工事のため休館と
なります。この間の発行は、今の所、未定です。
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ヴァン・ヘルシング (Van Helsing)
U.S. Release Date: 5/7/04

■監督/脚本/製作:スティーヴン・ソマーズ
■キャスト:ヒュー・ジャックマン/ケイト・ベッキンセール
■音楽:アラン・シルベストリ
■字幕:林完治
■お勧め度:★★★★

これは面白い、ただし「くだらない」という意味も含めて。
エンド・タイトルに「In Memory of my Dad」(父さんへ捧ぐ)という句が
あるが、これはどうもソマーズ監督が個人的に作りたかった作品、あるいは監督
の父君がこういう作品が好きだったか見たかった、そのような作品を息子が父を
想って作った作品のような気がする。いわゆる古典的なモンスターであるドラキ
ュラ、フランケンシュタインと狼男をいっしょくたに登場させ、ヒュー・ジャッ
クマン演ずる「ヴァン・ヘルシング」は怪物退治屋、これにケイト・ベッキンセ
ール演じるアンナはトランシルバニアの良家の末裔で、この家は代々、ドラキュ
ラ(伯爵)を退治することを任務づけられ、これにドラキュラの3人の妻やらヘ
ルシングの助手、アンナの兄などが加わる。

のっけから、これは冗談半分の映画である事が分かる。最初の展開でヘルシング
は「ジキルとハイド氏」を退治し、ローマに向かうが、彼は枢機卿(ジェームズ
・ボンド・シリーズの「M」)に雇われている「エージェント」であり、その助
手というのは、様々な、物によっては何の役にも立たない兵器を開発する事が趣
味な男(同「Q」)。ボンド、いやヘルシングの次なる使命はトランシルバニア
へ飛び、ドラキュラを倒す事。その当地でのパートナーがアンナとなる。ここま
では、ジェームズ・ボンド・シリーズのオープニングとパターンを完全に踏襲し
ている。

だいたい、ヒュー・ジャックマンとケイト・ベッキンセールが主演という事から
して、ギャラを抑えたCG主体の作品である事は想像できたが、言ってみれば、
最近のアメコミの映画化がわりと成功していることから、ドラキュラ等の古典的
な題材をアメコミの映画版風に仕立てたらどうなるだろうかといった、アニメち
っくな作品。この事に反発を覚えない限り、作品はかなり楽しめる。ホラー作品
というより、最近では「スパイダーマン」系の作品。その他、西部劇的要素、
「ハムナプトラ」風のスピーディーなアクション、「ハリー・ポッター」風のフ
ァンタジックな演出やシーンを盛り込み、映画作品としてのレベルは低いかもし
れないが、単純に面白いかどうかという判断基準でいくと、見所沢山で飽きない。

ヒュー・ジャックマン(「X−Men」の、骨が合金でできたメンバー)のスタ
イルは長い革コート、ブーツ、テンガロン(っぽい)ハットと、完全に西部劇の
アウトロー・スタイルで、これが似合っている(イーストウッドの、時としてオ
ーバーな癖を抜いた感じ)。ケイト・ベッキンセールは、「パールハーバー」等
の淑女イメージとはうって変って、ドラキュラ退治を宿命とされた女戦士。ベッ
キンセールの話しを長くしてしまうが、1973年英国生まれの英国育ち。学業にも
興味がありオックスフォード大学に進学するが、結局は女優の道を選んだ。映画
作品としては、やはり「時代劇」が多く、英国ではかなりの数のテレビ出演をこ
なしている。若いわりにはベテランと言ってもいい。トランシルバニア人役とし
て、英国アクセントではなく、アメリカ人が「コンチネンタル・アクセント」と
言う、変なアクセントでこの役に挑戦したが、あまり美形のメイクでは無いし、
「パールハーバー」等の淑女イメージは、最後のシーンぐらいでしか見られない。
このメイクにはただし理由がある。ドラキュラには3人の妻がいて、これがいず
れもプレイボーイ誌のセンターフォールドから飛び出てきたようなブロンドでグ
ラマーな美人。これがハーピーのように空を飛びまくり、彼女らを退治するのが
ベッキンセールの役所となっている。やはり美人を始末するには、ある程度、野
性的なメイクやらスタイルがバランスがとれている。淑女イメージと戦士イメー
ジを見事に使い別けるあたりは、やはりベテランの上手さを感じる。もっとも、
CGの使用過多で、アクション女優としての彼女の力量は、殆ど判断できない。
個人的には淑女イメージのベッキンセールが好きだが、こうした役のこなし振り
を見ると、もうひとつ脱皮して、ギャラを節約されないような女優になって欲しい。

物語は、ドラキュラを追う二人(と助手)、ドラキュラがその子を孵化させるた
めに必要な電力の供給源(ここらへんの理屈は全く分からない。飛び散る電気の
スパークを演出するのが唯一の目的かもしれない)としてフランケンシュタイン
がいい者役として絡み、狼男はドラキュラの僕、かつ最終兵器となる(この意味
は見てのお楽しみ)。

ホラー/悲劇作品としてのドラキュラやフランケンシュタインは、特に前者は名
優2人が代わりばんこ式に何本も撮っており、このノリというか伝統には完全に
飽きが来ている。その古きテーマを現代風、アメコミ風に復活させた事は、素材
に歴史があり、しっかりしている分、作品を内容のあるものにした。CGの使い
方にしても、最後のドラキュラ城でのシーンなどは、かなりなスリル感が出てい
る。かつ、月が雲に隠れると人間に戻ってしまい、雲が晴れると再び狼男に変身
するといった、見ようによってはユーモラスな部分もかなりあって楽しめる。個
人的にはドラキュラの3人の妻の美女ぶりが楽しかったし、その殺され方もまた
見て楽しかった。ベッキンセールも、見た後で思うと、どうもこうした役の方が
似合っているかもしれない。これだけメークを抑えても不似合いな感じがしない
し、31歳という、最高にいい年頃でもある。「2」はあるだろうか。ヒュー・
ジャックマンの相手役としては、ベッキンセールは最高(役者としてのレベルが
同じだという意味も含めて)。他の女優というと、個性の強い女優はジャックマ
ンを食ってしまうだろう。といって無名女優ではジャックマンが物足りない。ジ
ェームズ・ボンド・シリーズの出だしは、まさか二度使えるとは思えない。今回
で本作品の売りである伝統的、古典的なモンスターは出つくしてしまったので、
「2」は、相手役と、どういうモンスターを退治するかにかかっているだろう。
要するに、またこのシリーズを見たいという事なのだが。

下記のURL(改行入り)にベッキンセールのすっごく綺麗なスチルがあるので、
これが見たいという方は必見。
http://us.imdb.com/gallery/ss/0338526/Ss/0338526/2299-
K1520-26A.jpg?path=pgallery&path_key=Beckinsale,%20Kate

ヒアリング度:★★
感動度:★★★
二度以上見たい度:★★★★★
劇場で見たい度:★★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★★★★
ビデオで見た方がいい度:
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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2003年分:
K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト 2/22
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05
デアデビル 4/12 シカゴ 4/26
ドリームキャッチャー 5/03 X-Men2 5/10
あずみ 5/17 サラマンダー 5/24
トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07
ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21
ソラリス 6/28 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 7/05
デッドコースター 7/12 ターミネーター3 7/19
マイ・ビッグ・ファット・ウェディング 7/26 トレジャー・プラネット 8/02
ハルク 8/09 パイレーツ・オブ・カリビアン 8/16
英雄 8/23 コンフェッション 8/30
ワイルド・スピードX2 9/06 座頭市 9/13
閉ざされた森 9/20 トゥームレイダー2 9/27
S.W.A.T. 10/04 ジョニー・イングリッシュ 10/11
リーグ・オブ・レジェンド 10/18 マッチスティックメン 10/25
キル・ビル 11/01 ティアーズ・オブ・ザ・サン 11/08
マトリックス レボリューションズ 11/15 ブルドッグ 11/22
フォーン・ブース 11/29  バッドボーイズ2バッド 12/06
ラスト サムライ 12/13 (旧作)ネイティブ・ハート 12/20
ブルース・オールマイティ 12/27

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆↓↓これより下は、毎回、同じです。
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