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ハリウッド的殺人事件 02/07 ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21 (旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06 レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20 イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03 イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17 オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01 キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15 ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12 ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 07/03 ブラザーフッド 07/10 スパイダーマン2 07/17 ウォルター少年と、夏の休日 07/24 ==================================================================== ウォルター少年と、夏の休日 (Secondhand Lions) U.S. Release Date: 9/19/03 ■監督/脚本:ティム・マッキャンリーズ ■キャスト:マイケル・ケイン(ガース)/ロバート・デュヴァル(ハブ)/ ハーレイ・ジョエル・オスメント(ウォルター)/キーラ・ゼジウィック (ウォルターのママ)/エマニュエル・ヴォージア(ジャスミン) ■音楽:パトリック・ドイル ■字幕:川本?子(かわもとようこ、字は「火」+中華の「華」) ■お勧め度:★★★★★ 英米を代表する老名優、マイケル・ケインとロバート・デュヴァル、それに(若 い)ジョエル・オスメントが、特に誰が主演とかいうのではなく、独特なユーモ ア、そしてシリアスな面を見せ、笑うと同時に久し振りに泣いた。 ハブ(兄、デュヴァル)とガース(弟、ケイン)は40年だか、世界のあちこち で活躍、というか暴れ回り、今はテキサスの片田舎で「隠居」している。だがど うも大金を持っているらしく、各種セールスマンが来る。一階建てのボロ屋に住 む二人は、ポーチに腰掛け、ショットガンを膝の上に置き、セールスマンが来る と、ぶっぱなして追い返す、というのが主な日課だった。そこへ、親戚のウォル ター(オスメント)のママが、自分は筆記学校に行くとかいう嘘をつき、実はラ スベガスへ男あさりに行き、その間、ウォルターを叔父達の元へ預け、願わくば 金のありかを見つけ出させようとやってくる。ウォルターにしてみれば孤児院経 験もあり、ママの嘘には慣れている。叔父に会うのは初めてだし、子供には全く 興味も関心も無いようだ。しかし彼は強引に、「夏」を叔父らと共に過ごすはめ にさせられる。やがてある事から叔父たちとの間に仲間意識みたいなものが生ま れ、ウォルターは彼等から人間の、あるいは男のなんたるかを学ぶことになり、 作品は、そうしたプロセスを、叔父達の(華々しい?)過去を取り混ぜて語る。 作品は、「20人力」と言われた兄のハブの中東での活躍、アラビアのシークの 娘、ジャスミン姫との出会いと恋物語り、それらをウォルターに語って聞かせる 弟のガース、そして彼等とウォルターの間にやがて育つ、肉親愛というより男の 友情のようなもの、そしてその結果として、「もういっちょう、やったるか」と いったハブらがしでかすオバカな事など、豊かなペーソスと、本当は悲しいんだ ろうけど、なぜか可笑しく楽しく、かっこ良く感じてしまう、様々なエピソード で構成。 タイトルの「Secondhand Lions」は、「セコハン/中古ライオン」の意味だが、 直接的には、ウォルターが来た事で少しはお金を使ってもいいのじゃないか、そ う思い始めた二人が色々な物を買うが、その中に年老いてサーカスをお払い箱に なった雌のライオンのこと。ウォルターはこれを「ジャスミン」と名付けてしま う。二人がこのライオンを買ったのは、ハンティング気分で撃ち殺して皮を剥い で「暖炉」(そんな洒落た物はこの家には無い!)に飾ろうという魂胆だったが、 老衰で動かないため、皮を剥ぐ件は諦めて、ウォルターがペットとして貰う。そ してジャングルに似たトウモロコシ畠が気に入ったジャスミンは、ママが連れて きたチンピラに金の在り処を教えろと暴行されるウォルターを、結果的には最後 の力を振り絞ってやっつけ、そのまま心臓発作で昇天する。二人とウォルターは、 「最後には野生のライオンとして立派に戦って死んだ」ジャスミンを丁重に葬る。 と書いてしまうと、何の事も無いような事かもしれないが、「セコハン/中古、 用済みライオン」は二人のイメージとダブり、ハブが惚れたアラビアのジャスミ ンとのその後の事は、この時点ではまだ分らない。 実はガースが語って聞かせるハブの話しは、ウォルターにしてみれば本当かどう か分らないのだ。ママが連れてきたチンピラは、二人は銀行強盗で、「ジャスミ ン」はドライバー、傷を負って、二人が見殺しにしたという。しかしウォルター は、そんな話しを信じるには、二人の叔父の人間性と愛情を、既に熟知していた。 信じるというのは、人の話しが本当か嘘か、見極める事も大切だろうが、その人 間自身を信じることなのだ、といったハブの台詞もある。そして最も大切なのは 愛すること、なぜならこの世で永遠なのは愛しか無いから。と書いてしまうと月 並みだが、最後、オバカな死に方をした二人の元へ、ハブがジャスミンを奪い取 ったアラビアのシーク、彼は結局その後、石油王となり、その曾孫だかが、曾祖 父が話していた二人のアメリカ人の「英雄」、その事実を確かめに、自分の子供 と共にウォルターを訪れ、「英雄」に育てられた子として彼に敬服の意を表する。 ウォルターにしても、二人の死を悲しむ気は無い。なぜなら、ちょうどライオン のジャスミンと同じように、二人は各々の素晴しい人生を全うし、最後は、オバ カな飛行機遊びの真っ最中に、なんの心おきも無く死んだのだから。愛する者の 死に対して、こうした思いで臨める、あるいは描ける映画作品、これがこの作品 の素晴しい所ではないだろうか。この事に関して、主演の3人、そしてママも、 テーマに関する完全に一致した理解と、そのための演技、いや、「演技」などと 言っては特に二人の老名優に対して失礼かもしれない、そんな感じを抱かされて 映画館を出た。 主演の3人、ケインは英国生まれだし、デュヴァルもオスメントも南部とは関係 ない。作品で、敢て南部訛りを使わせなかったのは、その必要が無かったからだ ろう。分り易い、ぶっきらぼうな台詞が面白い作品。ケインはあらゆるジャンル の作品に出ているし、デュヴァルは「ゴッドファーザー」等、硬派なイメージだ が、実はその昔、(反体制派ぶっていた)ドナルド・サザーランド、エリオット ・グールドなどと共に、「M*A*S*H 」 (1970)というオバカな作品にも出てい る。できればこうした作品にも、もっと出て欲しい味のある人でもある。 この作品も超低予算。小道具で一番、高かったのは、クレー射撃用の、お皿を射 出するマシンではないだろうか。複葉機が出てくるが、これは行く所へ行けば、 いくらでも「落ちて」いる。どうも、予算をかけた超大作と、こうした、超低予 算の内容の濃い作品とに、二極分化が起っているようだ。 ヒアリング度:★★★ 感動度:★★★★ 二度以上見たい度:★★★★★ 劇場で見たい度:★★★★ ビデオ/DVDで欲しい度:★★★★ ビデオで見た方がいい度: ムカつく度: 考えさせられる度:★ (「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合) -------------------------------------------------------------------- -今後楽しみな映画: ★ サイトのコンテンツ: -メルマガ発行システムの状況:名称/URL/コメント/現在13システムをカバー ★★最終更新:2004年03月04日←「カプライト」、「まぐまぐ」に大きく差 -映画のことなら Google search:英文タイトル入力で検索結果のトップに -劇場リンク:全国劇場案内 -字幕関連サイトリンク:字幕の「なぜ?」に答えるF&Qサイト(その他) -The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース -------------------------------------------------------------------- 2003年分: K−19 1/04/2003 (旧作)風の谷のナウシカ 1/11 ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25 ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08 レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト 2/22 ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05 デアデビル 4/12 シカゴ 4/26 ドリームキャッチャー 5/03 X-Men2 5/10 あずみ 5/17 サラマンダー 5/24 トゥー・ウィークス・ノーティス 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