メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]171  2004/06/26


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2004/06/26  No. 171 (週刊)            前回発行部数:3,063

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2003年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2002年分につ
いては、サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

すべては愛のために 01/03 ミシェル・ヴァイヨン 01/10
ミスティック・リバー 01/17 タイムライン 01/24
シービスケット 01/31 ハリウッド的殺人事件 02/07
ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング3 02/21
(旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06
レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20
イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03
イン・ザ・カット 04/10 ディボース・ショウ 04/17
オーシャン・オブ・ファイアー 04/24 映画館、邦画について 05/01
キル・ビル Vol.2 05/08 コールド マウンテン 05/15
ビッグ・フィッシュ 05/22 トロイ 05/29 
レディ・キラーズ 06/05 デイ・アフター・トゥモロー 06/12
ロスト・イン・トランスレーション 06/19 21グラム 06/26
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21グラム (21 Grams)
U.S. Release Date: 11/21/03

■監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(1963年メキシコ市生まれ)
■キャスト:ショーン・ペン/ナオミ・ワッツ/ベニチロ・デル・トロ他
■音楽:Gustavo Santaolalla
■字幕:関冬美(新)
■お勧め度:★★

心臓移植をめぐり、夫子を交通事故で失い夫の心臓を提供した女(ナオミ・ワッ
ツ)、提供を受けた男(ショーン・ペン)とその妻、そして加害者の男(ベニチ
ロ・デル・トロ)とその妻子の係わりを、前半、時間が前後する細切れ的シーン
の連続、それが見ているうちに段々と全体像が分かってくるという手法で描く。

前半の「時間が前後する細切れ的シーンの連続」は見ていて何がどうなっている
のか分からない。三組のカップルの別個の人生を描くには、これしか無かったの
だろうか。確かに、こうする事で三組が心臓移植をきっかけに次第に係わってく
るという展開が、同時進行のような形で分かるが。

この作品は作品自体が面白いとかつまらないとか言う以前に、考えさせられる事、
あるいは分からない事が多過ぎて、映画作品として楽しむ余裕が殆ど無かった。

端的な例、そして中心課題である心臓移植、これが、移植を受ける人間、交通事
故で脳死して提供する人間、これが同じ病院で行われる。当然のことながら、死
んだ夫の心臓を提供した妻(ここら辺のドナー登録とかの制度も分からない*)
が病院の待ち合い室で悲しみに暮れる横を、提供を受ける側の家族が通る。交通
事故なので新聞に載る。提供を受けた男はドナーが誰なのか知ろうと探偵を雇い、
上のような状況なのですぐドナーが分かってしまう。そしてその妻を、恩返しの
口実で口説き、良い中になり、後者は、夫の心臓が脈打つ男に、夫の敵を取って
くれと頼む。ここらへんのシステムはいったいどうなっているのだろうか。まさ
にこのような事を防ぐために、少なくとも日本ではドナーは絶対、分からないよ
うになっているのではないだろうか。

*病院側の言い分からすると、医師が脳死と判定(断定)した場合、日本のよう
に脳死の判定の専門家の診断を要せず、本人の意思とは無関係に、「妻」が臓器
提供を許可できるようだ。「夫婦」は宗教上は「死が二人を別かつまで」となっ
ているが、現実的、法律的には紙切れ一枚の契約に過ぎない。法律上の夫婦であ
っても破綻している場合、たとえば「妻」は「脳死」した「夫」の臓器を独断で
提供できることになる。そうした制度では、当然のことながら臓器売買が横行す
ることになるが、本当のところはどうなのか、極めて理解に苦しむ。この作品は、
この点を社会問題として取り上げたかのような感すらする。

キャスト的にも意図が分からない。口説く男にショーン・ペン、口説かれる女に
ナオミ・ワッツを配すれば、ドナーが誰なのか知りたかったという所まではいい
にしても、後は女目当てに近付いた、恋仲になった、そして「夫の敵を」という、
あまりにも月並な展開になった時には唖然とした。余計な部分もあり過ぎる。加
害者役のデル・トロはいいにしても、前科者の彼が、キリスト教の教えを間違っ
て理解し、その事で自問自答し、あるいは牧師と対立し、といった事は、彼が起
こした事故、あるいは心臓移植で係わるようになった残りの二人とは、次元の異
なる問題ではないだろうか。たとえば彼が前科者ではなく、「ただの人」であっ
たとしても、人を轢き逃げしたという点から始めれば、作品には何の影響も無か
ったのではないだろうか。実際、キリスト教の教えを間違って理解し、それによ
って更正しようとする男が当然の事として味わう苦悩、これはこれとして別個の
作品が作れてしまうのではないだろうか。

ストーリー展開、これは最後の最後まで分からないようになっているが、分かっ
たところで何の面白みも無い。むしろここで筋を書いてしまった方が、安心して
作品を見れるのじゃないかというような、あまりにも平凡な、あるいは予想通り
の展開。勘ぐると、前半の、時間が前後した細切れ的な部分が空中分解せず、徐
々に筋が分かってくるという構成は、いわゆる業界人(「評論家」を含め)が喜
ぶタイプの作品で、映画を楽しみとして見ている人間が見ると、その魂胆が見え
見えの作品になってしまっている。三人の役者がいい演技をしながら、臓器提供
の制度の問題、同じ病院で移植手術をするなど、分からない、理解できない部分、
あるいは余計な部分があるために、結局、何がテーマだったのかさっぱり分から
ない作品。もちろんこれは筆者の無知のタマモノなので、こうした事が分かって
いる方が見れば、作品としての出来はいいし、前半の分からない部分が、後半に
なって謎解きのように辻褄が合いだすという構成は、一種、ミステリー調で面白
いかもしれないが。


ヒアリング度:★★
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:★
ビデオ/DVDで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★★★★
ムカつく度:★★★
考えさせられる度:★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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2003年分:
K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト 2/22
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05
デアデビル 4/12 シカゴ 4/26
ドリームキャッチャー 5/03 X-Men2 5/10
あずみ 5/17 サラマンダー 5/24
トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07
ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21
ソラリス 6/28 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 7/05
デッドコースター 7/12 ターミネーター3 7/19
マイ・ビッグ・ファット・ウェディング 7/26 トレジャー・プラネット 8/02
ハルク 8/09 パイレーツ・オブ・カリビアン 8/16
英雄 8/23 コンフェッション 8/30
ワイルド・スピードX2 9/06 座頭市 9/13
閉ざされた森 9/20 トゥームレイダー2 9/27
S.W.A.T. 10/04 ジョニー・イングリッシュ 10/11
リーグ・オブ・レジェンド 10/18 マッチスティックメン 10/25
キル・ビル 11/01 ティアーズ・オブ・ザ・サン 11/08
マトリックス レボリューションズ 11/15 ブルドッグ 11/22
フォーン・ブース 11/29  バッドボーイズ2バッド 12/06
ラスト サムライ 12/13 (旧作)ネイティブ・ハート 12/20
ブルース・オールマイティ 12/27

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