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ロード・オブ・ザ・リング３ 02/21 (旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06 レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20 イノセンス/INNOCENCE 03/27 恋愛適齢期 04/03 ==================================================================== 恋愛適齢期 （Something's Gotta Give） U.S. Release Date: 12/12/03 ■監督／脚本：ナンシー・メイヤーズ ■キャスト：ダイアン・キートン／ジャック・ニコルソン／キアヌ・リーブス／ アマンダ・ピート ■音楽：ハンス・ジンマー ■字幕：今泉恒子 ■お勧め度：★ 男、ハリー（ジャック・ニコルソン）は６３歳、結婚歴無し、辣腕実業家、若い 子しか相手にしないプレイボーイ。女、エリカ（ダイアン・キートン）は５０歳 なかば、有名な劇作家で離婚歴あり、しかし男はもう無縁の存在だと思っていた。 そんな二人がひょんな事から出会い、各々の信条に反して愛し合うようになる、 というソフトなコメディータッチの恋愛もの。エリカの娘、マーリン（アマンダ ・ピート）が愛のキューピッド役、心臓発作で倒れたハリーを助け、劇作家のエ リカを尊敬し愛するようになる若き（？）医師（ジュリアン）、「当て馬」的な 役に（「マトリックス」から解放されて「好青年」路線に戻った）キアヌ・リー ブス。 しかし長い。２時間を超える上映時間は、どう考えても長過ぎる。更に問題なの は、台詞がつまらない。字幕の今泉恒子は初めてだが、つまらない台詞をそのま まつまらない字幕にしてしまった。ここは松浦美奈あたりに原文を無視して生の 良い字幕で笑わせて欲しかった。特に、笑いの種類というのが心臓発作で倒れて 睡眠薬をうたれてボーッとした状態でお尻丸出しで徘徊するハリー、といったも のが多いだけに、台詞と字幕のつまらなさは致命的だ。監督／脚本のナンシー・ メイヤーズというと、「ハート・オブ・ウーマン」（２０００年、本誌００６号、 プレイボーイのメル・ギブソンが、突然、女の心中が分かってしまうという能力 を得て戸惑う）以来だが、脚本家に逃げられたと思いたい。 筋書き的にも問題がある。プレイボーイのハリーがエリカの良さに気付き愛する ようになるのが、心臓発作を起こしてからとなっている。キアヌ・リーブス医師 によると、心臓発作を起こした人は、急に人生観が変ったりするという。それで はハリーの心情の変化は、発作の後遺症として片付けてしまうことも出来る。こ の「穴」に監督は気付かなかったのだろうか。 男を諦めた女としては、ダイアン・キートンは（ヌードシーンも含めて）綺麗す ぎる。前、「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」（本誌１２３号）という 作品があったが、やはり女である事を諦めた女が、どうせ自分はもてないと言っ てろくにメークもしない、運命の彼と出会うまでは、という工夫があったが、本 作品ではダイアン・キートンが最初から極めて魅力的な女性として描かれ、ある いは撮られていて、どこが「女である事を諦めた女」なのか、作品の筋書きは分 っても、監督の意図が全く分らない。ハリー（ニコルソン）にしても、女の子と 踊っただけで心臓発作を起こすような男が、なんでプレイボーイなんかやってら れるのかという、素朴な疑問も生じてしまう。もちろん、男から見たニコルソン に、男としての魅力が全く感じられないというのは、筆者の個人的な感想にして も、監督のメイヤーズは、ここらへんをどう考えていたのだろうか、これも疑問 に思う。 作品が長く感じられる理由は、これ以外にも、内容的にテレビドラマ（いわゆる 「シチュエーション・コメディー」）仕立てになっている事がある。脚本がひど くては俳優の演技にも限界がある。結果、ニコルソンとキートンというベテラン よりか、出番は少ないが娘役のアマンダ・ピートが相対的に生き生きとした演技 をしている、あるいはそのような印象になってしまっている。 脚本家に逃げられた、あるいは元々はテレビドラマ用の台本が、なんらかの理由 で映画界に流れてしまった、そう思うしかないような作品。アマンダ・ピートが 一人、奮闘したものの、俳優が作品を救えなかった例のようにも思える。 唯一の救いは、久々の好青年路線に戻ったキアヌ・リーブスが見られたことだろ うか。リーブスはサイコ（精神異常者）役も多いので、「スウィート・ノベンバ ー」（本誌０５０号）、しかしこれは「お勧め度★」なので、本誌創刊サンプル 号の「リプレイスメント」（アメフト映画、二度以上見たい度：★★★★★）以 来かもしれない。 ダイアン・キートン：「ゴッドファーザー」１〜３、「アニー・ホール」（１９ ７７年）。１９９０年以降はテレビ出演の方が多い。 ヒアリング度：★ 感動度：★ 二度以上見たい度：★ 劇場で見たい度：★ ビデオで欲しい度：★ ビデオで見た方がいい度：★★★★★ ムカつく度：★★ 考えさせられる度：★ （「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合） -------------------------------------------------------------------- -今後楽しみな映画： ★トロイ サイトのコンテンツ： -メルマガ発行システムの状況：名称/URL/コメント/現在１５システムをカバー ★★最終更新：2004年03月04日←「カプライト」、「まぐまぐ」に大きく差 -映画のことなら Google search：英文タイトル入力で検索結果のトップに -劇場リンク：全国劇場案内 -字幕関連サイトリンク：字幕の「なぜ？」に答えるF&Qサイト（その他） -The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース -------------------------------------------------------------------- ２００３年分： Ｋ−19 1/04/2003 （旧作）風の谷のナウシカ 1/11 ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25 ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08 レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト 2/22 ロード・オブ・ザ・リング：二つの塔 3/01 ００７ダイアナザーデイ 3/15 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05 デアデビル 4/12 シカゴ 4/26 ドリームキャッチャー 5/03 Ｘ-Ｍｅｎ２ 5/10 あずみ 5/17 サラマンダー 5/24 トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07 ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21 ソラリス 6/28 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 7/05 デッドコースター 7/12 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付ください。★★ 郵便口座、イーバンクの御利用もできるようになりました。 ★★広告文の作成の際には、メール本文に貼り付けるなどして、体裁を整えたもの を送ってください。 ====================================================================== ★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画（ロードショー）★★★★★ 2004/04/03 No. 159 （週刊） 発行者：シド（syd@kotoba.ne.jp） このメールマガジンは（主に）以下の配送システムを利用して発行しています。 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000056156.htm melma! http://www.melma.com/mag/70/m00032970/ Macky! http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=roadshow カプライト http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/1776.html メルマガ天国 http://melten.com/m/4480.html E-Magazine http://www.emaga.com/info/syd111.html Home Page （登録／解除／バックナンバー） http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html 【無断転載不可です。】 ==========================================ROADSHOW REVIEW====== |