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02/07 ラブ・アクチュアリー 02/14 ロード・オブ・ザ・リング３ 02/21 (旧)バイ・バイ・バーディー 02/28 マスター・アンド・コマンダー 03/06 レジェンド・オブ・メキシコ 03/13 ペイチェック 03/20 イノセンス/INNOCENCE 03/27 ==================================================================== イノセンス/INNOCENCE ■監督：押井守 ■原作：士郎正宗 ■キャスト：（声）大塚明夫／田中敦子／山寺宏一／竹中直人 ■音楽：川井憲次／主題歌、挿入歌：伊藤君子（Original Version） ■字幕： ■お勧め度：★★ 今週は洋画の新作が無いため、かなり迷った末、チラシを読んだら面白そうだっ た（という間違いを過去にも）ので「イノセンス/INNOCENCE」を見たが、こ れはアニメのストーリー物作品というより、映像美に重点を置いた、ＣＧ／アニ メを上手く（経済的に？）組み合わせた、それとして見れば、なかなか見応えの ある作品だった。ただし、コミックスが原作になっているらしいので、主人公や その組織の背景とかはよく分らなかったし、最近のアニメの流行りなのだろうか （例：「犬夜叉」）、古文や漢文、古典からの引用だらけで、作品としては何が 言いたいのか、よく解らなかった。どうも人間と人形との違いや相違点を多少、 哲学的に扱っているらしいが、国民性の問題を抜きにしての議論なので、この点 は全く説得力が無い。（技術が進歩して人間と機械の区別がつかなくなった場合、 「人間とは何か」とか、機械／コンピュータがいかに頼り無く、欠陥だらけであ るかを実感している世代としては、こうした議論というのは架空世界のものでし かない） かなり遠い未来、人は体の殆どを機械に換え、「電脳」を利用した人間型ロボッ トが商品として売買される。そうしたロボットが人間を殺し、自爆するという事 件が起き、中央の捜査員であるサイボーグの「バトー」とその相棒（人間）が捜 査に。殺された人間には政治家が含まれていた。果たしてテロか、単なる事件か、 二人は真相を究明し、問題のロボット製造の黒幕に行き着く。筋としてはハショ るもなにも、これぐらいしか無い。 物語りの舞台が中国語圏になっている。これも原作を知らないので理由は分らな いが、「映像美作品」として見た場合、中国（香港）特有の漢字だらけの街や人 物や仮装行列、中国語しか喋らない敵、これらはかなり見応えがある。ＣＧ部分 は、かなり経済性を重視したらしく、見せたい部分に集中あるいは限定し、技術 的にも単純に３Ｄオブジェの回りを撮るなど、高価な技術は使用してない。した がってどうしても「映画作品」というより「映像美作品」、悪く言えば「ビデオ クリップの長い物」的な作品。そのようなものとして見れば楽しめるかもしれな い。 人と人形という、哲学的なテーマに関する台詞が非常に多く、それが単に古典か らの引用に終わり、議論としては全く成り立っていないので、単に難しいだけに 終わっている。原作、あるいは流行りの問題であれば、作品を責めるわけにもい かないが。たとえば子供（女の子）の人形遊びを、育児の疑似体験としてではな く、育児の実体験としてとらえ、子供＝人形、玩具というような、ひどく短絡的 な主張や議論が目立ち、こうした台詞、あるいは中国語の台詞の字幕は、「映像 美作品」としてはマイナスにしかならないような印象を受けた。限られた予算を 効果的に使っての意欲的な作品だが、上の他にも全く同じシーンを３回繰返すな ど、作品構成をかなり大幅にやり直して欲しかった。作品中、最も印象に残るの が、悪く言えば煩いだけのアニメやＣＧに、邦人ジャズ・ヴォーカルとしては十 指に入るだろうが筆者の好みではない伊藤君子の純アナログ挿入歌とエンディン グテーマだった、という点にも、作品の問題性が象徴されているかもしれない。 見てて綺麗だった。伊藤君子も、これだけ派手なアニメ／ＣＧの中で聴くと、意 外といいな。これぐらいの印象、感想しか無い。帰って伊藤君子のＣＤを聴き直 してみたが、やはりつまらないヴォーカルだった。このＣＤは買って２曲聴いて つまらないので１０年以上、放置していたもので、今回、３曲目と４曲目を聴い てみたが、やはりつまらないので、今後も放置することにした。（挿入歌でいえ ば、前、「キル・ビル」の挿入歌、梶芽衣子のＣＤを買って失敗している。作品 中、かなりアレンジ／レミックスしたようだ） ヒアリング度： 感動度：★ 二度以上見たい度：★ 劇場で見たい度：★★ ビデオで欲しい度：★ ビデオで見た方がいい度：★ ムカつく度：★ 考えさせられる度：★ （「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合） -------------------------------------------------------------------- -今後楽しみな映画： ★トロイ サイトのコンテンツ： -メルマガ発行システムの状況：名称/URL/コメント/現在１５システムをカバー ★★最終更新：2004年03月04日←「カプライト」、「まぐまぐ」に大きく差 -映画のことなら Google search：英文タイトル入力で検索結果のトップに -劇場リンク：全国劇場案内 -字幕関連サイトリンク：字幕の「なぜ？」に答えるF&Qサイト（その他） -The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース -------------------------------------------------------------------- ２００３年分： Ｋ−19 1/04/2003 （旧作）風の谷のナウシカ 1/11 ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25 ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08 レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト 2/22 ロード・オブ・ザ・リング：二つの塔 3/01 ００７ダイアナザーデイ 3/15 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05 デアデビル 4/12 シカゴ 4/26 ドリームキャッチャー 5/03 Ｘ-Ｍｅｎ２ 5/10 あずみ 5/17 サラマンダー 5/24 トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07 ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21 ソラリス 6/28 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 7/05 デッドコースター 7/12 ターミネーター３ 7/19 マイ・ビッグ・ファット・ウェディング 7/26 トレジャー・プラネット 8/02 ハルク 8/09 パイレーツ・オブ・カリビアン 8/16 英雄 8/23 コンフェッション 8/30 ワイルド・スピードＸ２ 9/06 座頭市 9/13 閉ざされた森 9/20 トゥームレイダー２ 9/27 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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画（ロードショー）★★★★★ 2004/03/27 No. 158 （週刊） 発行者：シド（syd@kotoba.ne.jp） このメールマガジンは（主に）以下の配送システムを利用して発行しています。 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000056156.htm melma! http://www.melma.com/mag/70/m00032970/ Macky! http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=roadshow カプライト http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/1776.html メルマガ天国 http://melten.com/m/4480.html E-Magazine http://www.emaga.com/info/syd111.html Home Page （登録／解除／バックナンバー） http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html 【無断転載不可です。】 ==========================================ROADSHOW REVIEW====== |