メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]145  2003/12/27


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2003/12/27  No. 145 (週刊)            前回発行部数:2740

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2002年分は、「感想」の下に移しました。2001年分については、
サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト 2/22
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05
デアデビル 4/12 シカゴ 4/26
ドリームキャッチャー 5/03 X-Men2 5/10
あずみ 5/17 サラマンダー 5/24
トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07
ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21
ソラリス 6/28 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 7/05
デッドコースター 7/12 ターミネーター3 7/19
マイ・ビッグ・ファット・ウェディング 7/26 トレジャー・プラネット 8/02
ハルク 8/09 パイレーツ・オブ・カリビアン 8/16
英雄 8/23 コンフェッション 8/30
ワイルド・スピードX2 9/06 座頭市 9/13
閉ざされた森 9/20 トゥームレイダー2 9/27
S.W.A.T. 10/04 ジョニー・イングリッシュ 10/11
リーグ・オブ・レジェンド 10/18 マッチスティックメン 10/25
キル・ビル 11/01 ティアーズ・オブ・ザ・サン 11/08
マトリックス レボリューションズ 11/15 ブルドッグ 11/22
フォーン・ブース 11/29  バッドボーイズ2バッド 12/06
ラスト サムライ 12/13 (旧作)ネイティブ・ハート 12/20
ブルース・オールマイティ 12/27
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ブルース・オールマイティ (Bruce Almighty) 
U.S. Release Date: 5/23/03

■監督:トム・シャドヤック
■キャスト:ジム・キャリー/ジェニファー・アニストン/モーガン・フリーマン
/(トニー・ベネット)
■音楽:ジョン・デブニー
■字幕:戸田奈津子
■お勧め度:★★

ブルース(ジム・キャリー)はローカル局の「突撃」レポーターだが、そのキャ
ラクターの面白さが売りだという事も考えず、局のアンカーマンになりたがる。
ベテランのアンカーマン引退の後を引き継いだのは、当然、彼ではなく、堅物の
同僚だった。これに怒ったブルース、生中継の最中に局に怒りをぶちまけて首、
同棲中の恋人グレース(ジェニファー・アニストン)にも八つ当たりするは、車
はぶつけるはで、ヤケになって「神様」の悪口を言う。すると数日後、ポケベル
に呼び出しがあり、行ってみると、「神様」(モーガン・フリーマン)が彼を待
っていて、「そんなに文句を言うなら、一週間、神様をやってみるか?」と、ど
ちらかと言うと強制的に神様役を押し付けられる。

全知全能の神の力を得たブルースだが、やる事といったら女の子のスカートを捲
る、自分の代わりにアンカーマンになった同僚を窮地におとしめる、あるいは出
ていったグレースを取り戻そうとするが、神になった事の代償を一つ忘れていた。
人々の願い、祈りを叶えてやらなければならないのだが、数百万という祈りに一
つ一つ対応するのが面倒になった彼は、全部の祈りに「Yes」と答えてしまう。
結果、彼が住む地区だけでも数千という人が宝くじに当たるなど、あらゆる矛盾
が生じ、町はパニック。困り果てたブルースは再び「神様」の助言を請うが、そ
こで彼自信の本当の願いは何なのかを自覚させられ、めでたくグレースを取り戻
すという、ラブストーリー風なコメディー。バカ笑い、笑いの強制は無く、ジム・
キャリーのキャラクターの面白さ(「マスク」1994年)をそのまま、適度に
表に出し、また「マジェスティック」(2002年、本誌076号)などでの真面目
な面も取り混ぜた、見ている間は楽しいが、見終わって何も残らない作品。とい
うか、あまり物事を考えながら見る作品ではない。

この作品の「神様」というのは超能力者とサンタクロースを混ぜたような存在で、
ブルースに二つのルール、自分が神である事を人に言ってはならない事、人の自
由意思は変えてはならない事を提示するが、そういう事を考える作品では無い。
ジム・キャリーのキャラクターの面白さ、それに付合う、普段は硬い、あるいは
凶悪な役もこなすモーガン・フリーマンとの、ほんの少しだが、ユーモラスな
「コンビ」などが強いて言えば面白い。

モーガン・フリーマン、その他、サポーティング・キャストはいいとして、グレ
ース役のジェニファー・アニストンが、ミスキャストっぽい。ブラピの奥さんだ
という(妬み)を別にしても、コメディー用の演技をしていないか、出来ない。
本来はコメディー作品に、つまらないラブストーリー的な要素を付け加えるだけ
になっている。映画は1996年ぐらいからで、それまではテレビ女優として人
気があった。毎度の事ながら、テレビ女優としていくら人気、演技力があっても、
映画女優として見た場合、どんな大根女優にも、「格」の点でかなわない。むし
ろアニストンではなく、「そこらの大根女優」をグレース役に起用した方が、コ
メディー作品としては面白かったかもしれない。

トニー・ベネットが、ライブ・レストランでトリオをバックに歌を披露してくれ
る。オールド・ファンは泣ける。偶然だろうか、「マスク」にしても「マジェス
ティック」にしても本作品にしても、ジム・キャリーの作品、ジャズが必ず絡む。

ヒアリング度:★★
感動度:★★
二度以上見たい度:★★
劇場で見たい度:★
ビデオで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★★★★
ムカつく度:★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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2002年分:
バンディッツ 1/05/2002 スパイ・ゲーム 1/19
バニラ・スカイ 1/26 ラットレース 2/09
キリング・ミー・ソフトリー 3/02 アメリカン・スウィートハート 3/09
マルホランド・ドライブ 3/23 エネミー・ライン 3/30
オーシャンズ11 4/06 ブラック・ホーク・ダウン 4/20
ビューティフル・マインド 4/27 ロード・オブ・ザ・リング 5/11
アザーズ 5/18 スパイダーマン 5/25 
パニック・ルーム 6/01 サウンド・オブ・サイレンス 6/08
アリ 6/15 スコーピオン・キング 6/22
ワンス&フォーエバー 6/29 ニューヨークの恋人 7/06
マジェスティック 7/13    メン・イン・ブラック2 7/20
タイムマシン 7/27 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 8/03
トータル・フィアーズ 8/31 オースティン・パワーズ 9/07
ウインドトーカーズ 9/14 バイオハザード 9/21
スパイ・キッズ2 10/05 サイン 10/12
エンジェル・アイズ 10/19    ロード・トゥ・パーディション 10/26
9デイズ 11/02    トリプル X 11/09    
ザ・リング 11/16 ショウタイム 11/23
ジョンQ 11/30 チェンジングレーン 12/07
ハリー・ポッター2 12/14 マイノリティー・リポート
ギャング・オブ・ニューヨーク 12/28

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