メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]144  2003/12/20


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2003/12/20  No. 144 (週刊)            前回発行部数:2729

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2002年分は、「感想」の下に移しました。2001年分については、
サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト 2/22
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05
デアデビル 4/12 シカゴ 4/26
ドリームキャッチャー 5/03 X-Men2 5/10
あずみ 5/17 サラマンダー 5/24
トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07
ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21
ソラリス 6/28 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 7/05
デッドコースター 7/12 ターミネーター3 7/19
マイ・ビッグ・ファット・ウェディング 7/26 トレジャー・プラネット 8/02
ハルク 8/09 パイレーツ・オブ・カリビアン 8/16
英雄 8/23 コンフェッション 8/30
ワイルド・スピードX2 9/06 座頭市 9/13
閉ざされた森 9/20 トゥームレイダー2 9/27
S.W.A.T. 10/04 ジョニー・イングリッシュ 10/11
リーグ・オブ・レジェンド 10/18 マッチスティックメン 10/25
キル・ビル 11/01 ティアーズ・オブ・ザ・サン 11/08
マトリックス レボリューションズ 11/15 ブルドッグ 11/22
フォーン・ブース 11/29  バッドボーイズ2バッド 12/06
ラスト サムライ 12/13 (旧作)ネイティブ・ハート 12/20
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ネイティブ・ハート (The Last of the Dogmen)(旧作) 
U.S. Release Date: 9/8/95

■監督:タブ・マーフィー
■キャスト:トム・ベレンジャー/バーバラ・ハーシー/カートウッド・スミス
■音楽:デビッド・アーノルド
■字幕:無し
■お勧め度:★★★★

今週の新作は「ニモ」しかなく、あちら物のアニメ、ディズニー作品には何度か
懲りているので、旧作を。原題は先週の「ラスト サムライ」と似ているが、それ
とは関係なく、紹介する新作が無い場合、紹介する予定の一作。先日、ヤフーオ
ークションのおかげで、やっとホームシアターが完成し、最初に見た作品でもあ
る。2001年10月にテレビ放映され、見るのはこれで3度目になる。VHS
を購入予定ながら、amazon.comでは在庫切れ状態が続いていて、本ビ
デオはテレビ録画版。余計なナレーションが省いてある。

物語りは極めてシンプル。雄大な自然をバックに、悪者が一人も居ないという、
時として極めて気の利いた楽しい台詞のある、ジャンル的には「インディアン物」
というのか、分らない。絶滅したと思われていたシャイアン族を求めて、「トラッ
カー」のルイス(トム・ベレンジャー)と文化人類学者のリリアン博士(バーバラ
・ハーシー)が、目的のシャイアン族と遭遇、やがて彼等の同胞となる。

モンタナ州の田舎町、自然を好み、人里離れてカウボーイ風な生活を送るルイス
は、義理の父である保安官に護送中に逃走した容疑者の捜査を依頼されるが、見
つかったのは血のついた衣服と、インディアンの物と思われる矢のみだった。彼
は不思議に思い、当地で発掘調査中のリリアン博士を訪ねるが、「この地のシャ
イアン族は絶滅した。その矢は民芸品だろう」とあしらわれるが、納得の行かな
いルイスは、新聞記事など、証拠を探し、再びリリアンを訪ねる。「2〜3日、
シャイアン語の解る生徒を貸してくれないか」というルイスの頼みに、好奇心を
抱いたリリアンは、自分がルイスのお伴をする事を決意、「神が創りたもうた最
悪の地」に女など連れていけないというルイスと、リリアンは幻のシャイアン族
を求めて急峻な山道を登る。

最初のシャイアン族との出会いが感動的だ。リリアンがシャイアン語を喋れるお
かげで二人は殺されずに済み、白人による虐殺の後、この地には居ないはずの狼
に導かれて辿り着いたという、シャイアン族の隠れ里に、二人は捕虜として連れ
ていかれる。捕虜といってもシャイアン族の場合は、丁重に扱うので、捕虜はや
がてシャイアン族を気に入り、元の地へ戻ることは無いという。

タイトルの「Dogmen」というのは、シャイアン族の中でも勇者を集めた部隊で、
逃走、移動する場合、後衛を務める。また、犬を食べる風習もあり、ルイスは、
愛犬のジップが食べられやしないかと心配だが、むしろ傷を負ったジップの面倒
を見るのは、シャイアンの少女だった。

二人を捕えた「Dogmen」のリーダーで族長の息子の「イエロー・ウォルフ」が
二人を殺さず連れ帰ったのには理由があった。彼の息子が白人に撃たれ、傷が悪
化して命が危ない状態だった。「我々は120冬、白人の助け無しで暮らしてき
た。今、白人の助けを借りると、良く無い事が起きる」という族長には内緒で、
イエロー・ウォルフはルイスを逃がし、ルイスは里に戻り薬局でペニシリンを強
奪、シャイアンの里に戻る。イエロー・ウォルフの息子は回復し、二人はシャイ
アンの同胞として認められる。ここで、リリアン博士失踪の問題と、「ペニシリ
ン強奪犯」逮捕のため、保安官(田舎町なので、保安官とその助手しかいない)
は町の男を募り、ルイス追跡に向かうが、「シャイアンの里を白人に知られては
ならない」と決意したルイスは、追っ手を撒きに向かう。保安官はルイスを追い
詰めるが、イエロー・ウォルフの介入もあって二人は滝つぼに転落、ルイスが保
安官を助ける。保安官はルイスにとって義理の父、その娘の妻を、ルイスは2年
前に川で亡くした。保安官はその事でルイスを怨むが、助けてもらった事で「逆
の状況だったら良かった」そして「お前が何を守ろうとしているか知らないが、
守る価値のあるものだと信じる」と言ってルイスを逃がす。ルイスは白人に発見
される危険を恐れ、更に奥地へ移動したシャイアン族、そして愛するようになっ
てしまったリリアンの元へ帰る。

と、このビデオはもしかすると入手不能かもしれないので、筋を詳しく書いてし
まったが、1995年という、そう古くも無い作品ながら、その素朴さ、台詞の
良さ、楽しさ、シャイアン族、特にその族長やイエロー・ウォルフの描き方など、
最近の映画作品にはとても望めない、温かさ、シンプルさが印象的で、3度目に
なるが、見終わって、温かな余韻が残る。今で言うところの「アクション」も特
撮も無い作品だが、何か映画の原点の一つのようなものを感じさせられる。リリ
アンとシャイアンとの会話は全てシャイアン語でリリアンが通訳、字幕は無い。
英語を喋る「インディアン」というのがどうも「堕落」しているような感じを受
ける作品が多い中、新鮮でもある。

ここに描かれるシャイアン族は、客観的に見ればアメリカの原住民虐殺の罪の意
識の裏返し、理想化して描かれているのかもしれないが、同時に、自分のミスで
妻を死なせたルイス、学者として机上のものとしてしかインディアンを知らなか
ったリリアンにとって、一種、救済の道を与えるものとして、ごく自然に、さり
気なく、素朴に描かれている。そしてこれに最初は何かともめたルイスとリリア
ンが、シャイアン族に接する事で人生観が変り、愛するようになる過程が、これ
もごく自然に描かれている。「マトリックス」の二人のような、PCソフトの
「パッチ」のような「愛」ではない。ルイスが単身、追っ手を撒きに行く場面の
別れのキスシーンは、バーバラ・ハーシーがさすがベテランの味を発揮し、近年、
見た事の無いような「熱い」ものになっている。必ず戻る、戻って、という「目」
の演技が素晴しい。

人里離れた隠れ里で100年以上前の文化文明を保ち、先祖の教え通り決して外
界と接しない、あるいはその侵入を許さない、隔離された理想郷、世界。そのよ
うな「シャイアンの里」に、二度目の人生を託したくなる気持ち、これは「現実
逃避」で片付けられない魅力を感じる。それを実現した二人に、共感を覚えるの
かもしれない。

雪を抱いた高山、その麓の緑の風景、あるいはモンタナの田舎町の風景など、ビ
ジュアル的にも見応えある。

念のため、amazon.co.jpで調べたら、「ネイティブ・ハート」では無くて、「Last 
of the Dogmen」で売っていたが、字幕版(「ラスト・オブ・ドッグメン」)は
15、000円、在庫切れ。輸入版(1078円)の方は2種類あって、一個は
在庫切れ、他方は「3〜5週間以内に発送」となっているが、これも怪しい。

*バーバラ・ハーシー(Barbara Hershey):1968年映画デビュー、1972
年「Boxcar Bertha」(監督:マーチン・スコセッシ)が個人的には印象深い(D
VDのみ)。最近では「嫌な女」役が多いのであまり見てない、というか憶えてな
い。好きな女優の一人ではある。

ヒアリング度:★★★
感動度:★★★
二度以上見たい度:★★★★★
劇場で見たい度:★★★★★
ビデオで欲しい度:★★★★★
ビデオで見た方がいい度:★
ムカつく度:★
考えさせられる度:★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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2002年分:
バンディッツ 1/05/2002 スパイ・ゲーム 1/19
バニラ・スカイ 1/26 ラットレース 2/09
キリング・ミー・ソフトリー 3/02 アメリカン・スウィートハート 3/09
マルホランド・ドライブ 3/23 エネミー・ライン 3/30
オーシャンズ11 4/06 ブラック・ホーク・ダウン 4/20
ビューティフル・マインド 4/27 ロード・オブ・ザ・リング 5/11
アザーズ 5/18 スパイダーマン 5/25 
パニック・ルーム 6/01 サウンド・オブ・サイレンス 6/08
アリ 6/15 スコーピオン・キング 6/22
ワンス&フォーエバー 6/29 ニューヨークの恋人 7/06
マジェスティック 7/13    メン・イン・ブラック2 7/20
タイムマシン 7/27 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 8/03
トータル・フィアーズ 8/31 オースティン・パワーズ 9/07
ウインドトーカーズ 9/14 バイオハザード 9/21
スパイ・キッズ2 10/05 サイン 10/12
エンジェル・アイズ 10/19    ロード・トゥ・パーディション 10/26
9デイズ 11/02    トリプル X 11/09    
ザ・リング 11/16 ショウタイム 11/23
ジョンQ 11/30 チェンジングレーン 12/07
ハリー・ポッター2 12/14 マイノリティー・リポート
ギャング・オブ・ニューヨーク 12/28

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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
       2003/12/20  No. 144 (週刊)
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