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4/05 デアデビル 4/12 シカゴ 4/26 ドリームキャッチャー 5/03 Ｘ-Ｍｅｎ２ 5/10 あずみ 5/17 サラマンダー 5/24 トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07 ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21 ソラリス 6/28 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 7/05 デッドコースター 7/12 ターミネーター３ 7/19 マイ・ビッグ・ファット・ウェディング 7/26 トレジャー・プラネット 8/02 8/02 ハルク 8/09 ==================================================================== ハルク （Hulk） U.S. Release Date: 6/20/03 ■監督：アン・リー ■キャスト：エリック・バナ／ジェニファー・コネリー／ニック・ノルティ／ サム・エリオット／ジョッシュ・ルーカス ■音楽：ダニー・エルフマン ■字幕：戸田奈津子 ■お勧め度：★★★ 「ハルク」というと、昔、テレビ・シリーズが面白かった。これもＭａｒｖｅｌ コミックスの映画化ということで、「スパイダーマン」やら「Ｘ−Ｍｅｎ」のよ うに、最初から主人公「ハルク」が派手に活躍するものと期待したが、この期待 は見事にはずれた。（インデペンデント系の）アン・リー監督はこの作品を、 「アメコミの映画版」ではなく、一級の映画作品として作りたかったらしい。そ のため作品のほぼ前半分は、ブルース（エリック・バナ）がなぜ「ハルク」にな ったのか、軍勤めのマッド・サイエンティストな父親（ニック・ノルティ）の研 究、それを阻止・追放したロス将軍（サム・エリオット、「ベティ」（ジェニフ ァー・コネリー）の父親で、多分、「エリア５２」の最高指揮官）との係わり、 ブルースやベティが、偶然（？）にもやることになった父親と同じ研究の経過な どが、かなり克明に描かれる、というか説明される。この部分ははっきり言って 全部飛ばして欲しかったが、かなり筋や人物描写に凝った作品なので、「マンガ の映画化」ではなくて「映画作品」を作るには、必要だったかもしれない（この 点、かなり疑問があるが）。 良く言えば、上のような事を経て誕生した「ハルク」という遺伝子操作の結果の 超人、ブルースが、「怒り」という契機で「ハルク」に変身する。その、父親か ら出産を通して受け継がれた運命、変身する時に彼が感じる「快感」や「力」、 その「ハルク」を商業利用しようとするタルボット（ジョッシュ・ルーカス）あ るいは「危険物」として抹殺しようとするロス将軍、それを説得して治癒の道を 探る娘のベティ、そして追放の身から帰ってきた父親の野望など、様々な人間模 様が交錯する。エリック・バナは、そうした複雑な運命の男、ブルースを上手く 演じ、またジェニファー・コネリーは、おそらくブルースの元彼女という設定と 思われるが、基本的にはブルースを支えるが、その危険性から父、ロス将軍と手 を組み、ブルースを監禁したりと、複雑な役を上手く演じている。この女優の特 長は、（前、何かで見たが、その時は感じなかった）台詞の喋り方に微妙な癖 （演技か？）が有り、面白い。ロス将軍の「硬派」ぶりも徹底しているし、ニッ ク・ノルティのマッド・サイエンティストぶりも、ノルティ流の「入れ込み」が 感じられて面白い。 作品はまた、「スパイダーマン」、「Ｘ−Ｍｅｎ」などとは一線を画す意図が見 え見えだが、それら、あるいは過去の作品を否定するような作りとはなっていな い。「マトリックス・アクション」は、ちゃんと、１シーンだけ（「１シーンだ け」というのが味噌）入っているし、内容的には、新・旧の「キング・コング」 から意識的に取り入れられている（ベティを大事そうに抱き上げるハルク、ヘリ コプターとの戦い、ミュータント犬（＝恐竜）とのバトルなど）。 さて、問題のハルクのアクション、これは後で調べたらオールＣＧＩ／ＶＦＸら しい。見ている間は、人間が入ったものかと思ったが、変身の過程、大地を自由 に飛び回る姿、戦車の砲身を掴んでブン投げ、棍棒がわりに使うなど、全く切れ 目やぎこちなさが無い。本物のハルクが等身大で本物の戦車やヘリと対決してい るように見える。今まで見た中では最も完成されたＶＦＸ。「デカい、強い、速 い」という、強烈な印象がする。これだけの物を撮るとすると、やはり登場場面 は「全編」とはいかないのだろう。 問題は、これは作品の問題ではなくてオリジナルの問題になるが、怒り→変身→ 快感→暴れる→記憶が無いという過程をたどる「ハルク」の「道徳的な問題」を どう処理するか、これが、例えば本作品では「他人」に対して行った暴力は憶え て無いが、「ハルク」に変身中でも、ベティの存在ははっきり認識し、それを護 る行動を取り、決して「悪役」「ただの乱暴者」ではあり得ないという、「善人 ハルク」という「ジキルとハイド」的な構図からは矛盾する構想になっている。 怒り狂って変身し、たまたま「善人」には危害を加えず、「悪人」だけやっつけ るという、テレビ・シリーズのエンディングを踏襲しているが、今回のように前 半を「生い立ち」で埋め、後半に登場場面を作るというのは、「ハルク２」があ るとすれば、無理があるように感じられる。と言うのも是非「ハルク２」を作っ て欲しいからなのだが。 「エリア５２」（と思われる）の内部の構造の立体ＣＧＩ、あるいは化学に詳し くないので分らないが、「各種実験」など、細部にも色々工夫、サービスが取り 入れられている。キャスティングも良し、複雑な人間関係と、ステレオタイプ的 な「悪玉」を入り混ぜた、ユーモアも有り、「スパイダーマン」のような暗さ、 悲愴感の無い、見どころの多い作品。しかし、万が一、「ハルク」の状態で無関 係な人間に害を与えたとすると、この作品、構想は根底から崩壊するという、 「爆弾」を抱えたまま物語りが進行することになる。その意味では、他の、単純 な「正義のヒーロー」的な作品のようには見ていられない。これがどうも引っ掛 かる部分ではある。実は、最後のシーンで、核攻撃で死んだと思われたブルース は、南米かどこかの密林で密売か何かの仕事に係わっているが、「俺が怒ったら どうなるか知りたいか」的な台詞が有り、これでは「ハルク」の力を自己の目的 の為に使うという、ハルクを「悪人」にしてしまった。このシーンは全く余計だ った。 ヒアリング度：★★ 感動度：★★★ 二度以上見たい度：★★★ 劇場で見たい度：★★★★ ビデオで欲しい度：★★★ ビデオで見た方がいい度：★ ムカつく度：★ 考えさせられる度：★ （「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合） -------------------------------------------------------------------- -今後楽しみな映画： ★Ｓ．Ｗ．Ａ．Ｔ． サイトのコンテンツ： 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ヘッダー広告掲載のお勧め。利点： １）最大１０行まで、自由に広告文が書ける。 ２）他の広告主が現れるまで、何度でも掲載できる。 ３）安い。余っている、要らない、使えない「金券」でも払える。 一応、こういう事になってます。↓↓↓ 個人、法人、内容問わず、ただし「公序良俗」を害しないもの。 広告のサイズ（長さ）は、１０行まで。料金は、個人（的な）広告の場合、 一回５００円、法人は、一回１０００円。 「個人（的な）広告」といっても、例え商用であっても広告主が個人または グループの場合、全て「個人」扱いの一回５００円とさせて頂きます。 他にも、姉妹誌、『翻訳者のためのメールマガジン』＊、１６００部でも、広告 の掲載を受け付けております。両方に掲載をご希望の場合は、２２００部＋ １６００部＝３８００部強をワンセットで一回５００円の超破格値でご提供い たします。＊http://member.nifty.ne.jp/SydHomePage/ 金券（図書券等、ただしＱＵＯカード、ＶＩＳＡギフトカードなどは大歓迎）で のお支払いの場合は、おって住所をお知らせしますので、簡易書留（等）でご送 付ください。★★ 郵便口座の御利用もできるようになりました。 ★★広告文の作成の際には、メール本文に貼り付けるなどして、体裁を整えたもの を送ってください。 ====================================================================== ★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画（ロードショー）★★★★★ 2003/08/09 No. 125 （週刊） 発行者：シド（syd@kotoba.ne.jp） このメールマガジンは以下の配送システムを利用して発行しています。 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000056156.htm melma! http://www.melma.com/mag/70/m00032970/ Macky! http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=roadshow ティアラ http://www.tiaraonline.com/magazine/magdetail.asp?MAGID=m101874 カプライト 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