メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]122  2003/07/19


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2003/07/19  No. 122 (週刊)            前回発行部数:2387

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2002年分は、「感想」の下に移しました。2001年分については、
サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05
デアデビル 4/12 シカゴ 4/26
ドリームキャッチャー 5/03 X-Men2 5/10
あずみ 5/17 サラマンダー 5/24
トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07
ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21
ソラリス 6/28 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 7/05
デッドコースター 7/12 ターミネーター3 7/19
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ターミネーター3 (Terminator 3: Rise of the Machines)
U.S. Release Date: 7/2/03

■監督:ジョナサン・モストウ
■キャスト:アーノルド・シュワルツネッガー/ニック・スタール/クレア・
デーンズ/クリスタナ・ローケン(「T−X」)
■音楽:マルコ・ベルドラミ
■字幕:菊池浩司
■お勧め度:★★★

T1では機械が人間を滅ぼした未来から、反乱軍の指揮官、ジョン・コナーの母
親(サラ)を殺しにターミネーターが「スカイネット」により送りこまれ、T2
では、やはり新型のターミネーターが送り込まれるが、サラ、ジョン、そして旧
式のターミネーターが協力して「スカイネット」コンピューターの生みの親にな
るはずの技術者の死をもって、機械が人間を滅ぼし支配するという未来はなくな
ったかに見えた。その意味ではT1、T2は未来に対して楽観的なイメージ、未
来は変えられるという立場を取っていた。これに対してT3では、上の「スカイ
ネット」とは別の未来に属するスカイネットが新手のターミネーターを送り込み、
反乱軍もやはり、ジョンその他、未来の指導者となるべく人々を守るため、旧式
のターミネーターを送り込む(なぜ「旧式」かというと、それしか入手/再プロ
グラムできなかった)。

T1とT2が印象が良かったのは、その楽観主義に負う所が大きいように思う。
しかし「現在」から見た場合、「未来」は無限にあり、T2の技術者がスカイネ
ット(コンピューター)を考案しなくても、そのようなものは他が開発し、結局
のところ「未来」は「変らない」という事になる。しかし、「変らない」といっ
ても、変えようと努力した結果、「結果として変らなかった」ということで、T
3では、未来を、変えられない「運命」としては描いてはいない。こうした、タ
イムトラベルが可能だという前提の上で、果たして未来は変えられるだろうか、
それにはどういった手段が有るか、そのために戦う事にどういう意味があるのか
といった、堅実なテーマが「ターミネーター」シリーズの面白さだと思う。もち
ろん、これに加えてターミネーターの特撮なども見物だが、T3では、残念なが
らT1、T2のような斬新さは無い。明るい未来を信じたサラは病死、息子のジ
ョンは常に不安を抱きながら放浪生活をおくる。そして彼の予感通り、「その時」
がやってきた。中学の同級生で獣医のケート(クレア・デーンズ)が、未来の妻
および副指揮官となる事を告げられる。3人は刺客ターミネーターの追跡を逃れ
ながら「審判の日」(機械、スカイネットが人間を滅ぼす)阻止のため奔走する
が、スカイネットの責任者であるケートの父の娘思いのために、二人は「審判の
日」を回避することは出来ない。T1とT2の楽観主義は、見ている分には後味
が良いものの、現実的には、T3の悲観主義的な結末の方が、もっともらしい。

刺客サイボーグは、T1とT2でアイデア出尽くしぎみで、T3の「女性」タイ
プは、つまらない。また、シリーズの実質的主人公と言える「サラ・コナー」
(リンダ・ハミルトン)不在のT3は、「ケート」では埋めようの無い大きな穴
が開いた状態となった。これを補うものとして、最初の方のカー・アクションは、
あまり特撮に頼らず、大型車両を使用しての見応えのあるものになっている。長
いアームのついた作業車が、アームの先にしがみついた見方ターミネーターを破
壊しようと町中のビルをぶち抜き回る。これなどは、「マトリックス・リローデ
ッド」(等)の特撮依存型のアクション・シーンをかなり安っぽいものに思わせる。

T3ではまたその悲観主義への転向から、「夢」やユーモア的要素が欠落してい
る。しかし実際にT3を見てから前作を振り返ると、テーマ、筋書きからして、
そもそもそうしたものが場違いだったような気もする。したがってT3がT1、
T2と比べてつまらないかと言うと、T3がより現実的という意味で、必ずしも
そうは言えないような気がする。果たして「T4」はあるだろうか。「審判の日」
は既に起きてしまった。T3のジョンはかなり頼り無い存在として描かれている。
未来の機械対人間の戦闘は、既に何度か描かれている。そしてタイム・トラベル
という中心的テーマは、もう使えない(だろう)。「T4」を構成できるような
テーマや内容は、とりあえず見当たらない。逆にT3を作る(見る)意味はあっ
ただろうか。T1、T2では時間を直線的に描いていた。しかし実際の時間は、
現在から見ると未来に向けて無数に広がっていることになる(タイム・トラベル
の、このシリーズ式の解釈では)。とすると、T3はやはり軌道修正の意味で必
要、かつ見る価値があるかもしれない。

ヒアリング度:★★★
感動度:★★
二度以上見たい度:★★★
劇場で見たい度:★★★★
ビデオで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★
ムカつく度:★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:

★ハルク
★S.W.A.T.

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2002年分:
バンディッツ 1/05/2002 スパイ・ゲーム 1/19
バニラ・スカイ 1/26 ラットレース 2/09
キリング・ミー・ソフトリー 3/02 アメリカン・スウィートハート 3/09
マルホランド・ドライブ 3/23 エネミー・ライン 3/30
オーシャンズ11 4/06 ブラック・ホーク・ダウン 4/20
ビューティフル・マインド 4/27 ロード・オブ・ザ・リング 5/11
アザーズ 5/18 スパイダーマン 5/25 
パニック・ルーム 6/01 サウンド・オブ・サイレンス 6/08
アリ 6/15 スコーピオン・キング 6/22
ワンス&フォーエバー 6/29 ニューヨークの恋人 7/06
マジェスティック 7/13    メン・イン・ブラック2 7/20
タイムマシン 7/27 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 8/03
トータル・フィアーズ 8/31 オースティン・パワーズ 9/07
ウインドトーカーズ 9/14 バイオハザード 9/21
スパイ・キッズ2 10/05 サイン 10/12
エンジェル・アイズ 10/19    ロード・トゥ・パーディション 10/26
9デイズ 11/02    トリプル X 11/09    
ザ・リング 11/16 ショウタイム 11/23
ジョンQ 11/30 チェンジングレーン 12/07
ハリー・ポッター2 12/14 マイノリティー・リポート
ギャング・オブ・ニューヨーク 12/28

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