メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]119  2003/06/28


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        【直前情報】映画「眠る右手を」劇場公開!
      バンクーバー国際映画祭、香港国際映画祭等で絶賛。
       「驚愕の映像美/衝撃の物語」が織りなす208分。

 監督:白川幸司 主演:草野康太(月光の囁き、渚のシンドバット等)
6月28日(土)〜7月11日(金)19:30START シネマ・下北沢にて
      当日券:1500円 特別鑑賞券:1300円
詳細はコチラ→ 映画「眠る右手を」公式HP http://film.m78.com/migi/
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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2003/06/28  No. 119 (週刊)            前回発行部数:2380

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2002年分は、「感想」の下に移しました。2001年分については、
サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05
デアデビル 4/12 シカゴ 4/26
ドリームキャッチャー 5/03 X-Men2 5/10
あずみ 5/17 サラマンダー 5/24
トゥー・ウィークス・ノーティス 5/31 ハンテッド 6/07
ザ・コア 6/14 マトリックス・リローデッド 6/21
ソラリス 6/28
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ソラリス (Solaris)
U.S. Release Date: 11/27/02

■監督:スティーヴン・ソダーバーグ
■製作:ジェームズ・キャメロン
■キャスト:ジョージ・クルーニー/ナターシャ・マケルホーン/ジェレミー・
デイヴィス/ヴィオラ・デイビス(実質的にこの4人だけ)
■音楽:クリス・マルティネス
■字幕:松浦美奈
■お勧め度:★

チラシが無いので、受付けで聞いたら、配給会社がチラシを送ってこなかった、
SF映画です、というので、「SF映画」なら最悪でも見るところは有るだろう
と思ってみたら、ぜんぜん、SF映画してなかった。確かに設定は未来の宇宙ス
テーションだが、戦闘、アクション等、一切無し、むしろ純粋な人間ドラマっぽ
い。

ソラリスという惑星を探索中の宇宙ステーションで何らかの異変が起きた。クル
ーの一人の友人であり心理学者のクリス(ジョージ・クルーニー)は、とにかく
来てみて状況を判断してくれと頼まれるが、詳細は一切、分らない。会社が送っ
た警備船は消息を絶った。ステーション側から妨害したらしい。そこでクリスが
単身、行くことに。クルーが数名、死んでいる。状況が分らないまま睡眠をとっ
たクリスが起きると、そこには死んだはずの愛妻、レイア(ナターシャ・マケル
ホーン)が。

この(地球外)「生命体」(と言っていいのかも分らない)は、惑星ソラリスが
生み出す現象で、人の記憶を読み取り、その人にとって一番大切な思いでのある
人物の形と記憶を持って現れる。しかしコピー/クローンではなく、独自の意思
をも持っている。偽者、そして友人を含むクルーの死を招いたと推測できるこの
生命体を、クリスは最初、否定し「処理」するが、寝て起きるたびに元の記憶が
失われること無く再生し出現する「レイア」を、クリスは次第に無視できなくな
る。この生命体は、例えばレイア自身を再現するのではなく、クリスが持つ、レ
イアの記憶を再現する。したがってクリスが持つレイアの記憶に間違えがあれば、
間違ったレイアが再現される。妻、レイアの自殺に関してはクリスにも責任があ
った。この間違えや責任を、クリスは生命体レイアとの係わりの中で再認識し、
対応する事になる。そしてやがてクリスにとってこの生命体が「偽者」であれ、
二人が愛し合っている事に変りは無く、そのためには自分が「人間」である必要
すら無いことに気付く。事実、クルーの一人は最初からこの生命体と入れ替わっ
ていた。

自分にとって大事な人が、クリスの場合のように自分の過去を清算するような、
「良い人」であるとは限らない。事実、クルーの一人はこの生命体の危険性を察
知し、抹殺した。最後、彼女だけが宇宙ステーション、惑星ソラリスから脱出す
る。この時クリスは脱出艇に乗らず、「レイア」と共に、ソラリスに落下する宇
宙ステーションに残る。そして最後の場面でレイアと再会したクリスは、既に
「人間」ではない。

ジョージ・クルーニーが珍しく自己との葛藤に苦しむといった、内面的な役を演
じて見せてくれたが、この作品、小説が元になっていて、1972年に当時のソ
連で映画化されたもののリメークとなっている。ノリとしては従って「2001
年」(2001: A Space Odyssey)に似ているかもしれないが、後者の作品を2度
見ても、何が面白いのか「映画史に残る」のか全く理解できなかった筆者として
は、本作品も、猛烈な眠気との闘いになってしまった。異星人、生命体(life form)
は、映画とテレビ・シリーズの「スタートレック」特に「Voyager」、あるいは
「スターゲート」などで色々、見てきたが、本作品の生命体は、起源も存在形態
も進化上の特性も全く不明な、空想の産物のような「物」で、いくらクルーニー
とマケルホーンが人間ドラマっぽい演技を披露しても、なんら説得力が無い。自
分の記憶を客体化/対象化することで過去との葛藤、その対象化された存在との
交流を通じて価値観、価値意識の再編。小説の世界に止めておいて欲しいような
題材ではある。これはもう、純粋に個人的な趣味の問題なので、あまり「客観的」
?な感想は書けない。考える題材は多々、あるかもしれないが、この「生命体」
の不可思議性からして、考えるための「お膳立て」みたいなものが欠落している。


ヒアリング度:★
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:★
ビデオで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★★★★
ムカつく度:★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:

★T3

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2002年分:
バンディッツ 1/05/2002 スパイ・ゲーム 1/19
バニラ・スカイ 1/26 ラットレース 2/09
キリング・ミー・ソフトリー 3/02 アメリカン・スウィートハート 3/09
マルホランド・ドライブ 3/23 エネミー・ライン 3/30
オーシャンズ11 4/06 ブラック・ホーク・ダウン 4/20
ビューティフル・マインド 4/27 ロード・オブ・ザ・リング 5/11
アザーズ 5/18 スパイダーマン 5/25 
パニック・ルーム 6/01 サウンド・オブ・サイレンス 6/08
アリ 6/15 スコーピオン・キング 6/22
ワンス&フォーエバー 6/29 ニューヨークの恋人 7/06
マジェスティック 7/13    メン・イン・ブラック2 7/20
タイムマシン 7/27 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 8/03
トータル・フィアーズ 8/31 オースティン・パワーズ 9/07
ウインドトーカーズ 9/14 バイオハザード 9/21
スパイ・キッズ2 10/05 サイン 10/12
エンジェル・アイズ 10/19    ロード・トゥ・パーディション 10/26
9デイズ 11/02    トリプル X 11/09    
ザ・リング 11/16 ショウタイム 11/23
ジョンQ 11/30 チェンジングレーン 12/07
ハリー・ポッター2 12/14 マイノリティー・リポート
ギャング・オブ・ニューヨーク 12/28

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆↓↓これより下は、毎回、同じです。
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    2003/06/28  No. 119 (週刊)
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