メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]113  2003/05/18


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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2003/05/17  No. 113 (週刊)            前回発行部数:2363

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2002年分は、「感想」の下に移しました。2001年分については、
サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/05
デアデビル 4/12 シカゴ 4/26
ドリームキャッチャー 5/03 X-Men2 5/10
あずみ 5/17
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あずみ

■監督:北村龍平
■原作:小山ゆう(『あずみ』)
■キャスト:上戸彩/原田芳雄/竹中直人/その他若手/(伊武雅刀)/(佐藤慶)
■音楽:岩代太郎
■字幕:
■お勧め度:★★★

最近、「マイカル松竹シネマズ」では洋画の放映本数が明らかに減少している。
このメルマガを発刊した頃は、むしろ見たくても見そこなった作品があるほど放
映本数は多かったが、今週も洋画の新作は無し、新作は「あずみ」のみ、散々迷
った末、もしかして「子連れ狼」風な作品だったらいいなという、ほのかな期待
で見ることにしたが、さすが(漫画の)「単行本27巻」の実績どおり、主人公
の「刺客・あずみ」像にはかなり惹かれるものがあった。ストーリーはチラシに
詳しいか、原作を読んだ方は知っていると思うので省略するが、親を失い幼い頃
から「じい」(原田芳雄)に育てられた10人の刺客候補の若者たちは、幾多の
試練を乗り越えて徳川家のため、浅野長政(伊武雅刀)の暗殺に成功、物語りの
大半は次の標的である加藤清政(竹中直人)、それが送りだす刺客退治の刺客達
との対決が占める。本作品ではしたがって主に「あずみ」が真の刺客として目覚
め、加藤清政を討ち、次なる標的の真田幸村を狙う決意を固めるところで終わる。
原作では、これから面白くなるのではないかという気がするので、「あずみ2」
に期待。

予算の配分が合理的だ。いわゆるベテラン勢のうち、常時出演は原田芳雄と竹中
直人だけで、伊武雅刀は数分、(「子連れ狼」で柳生烈堂を演じた)佐藤慶にい
たっては、回想シーンで短い台詞一、二本のみ。キャスト的には若いので全く分
らないが、「あずみ」を演じる上戸彩は、監督の抜擢とあって、表情や雰囲気が
役に極めてマッチしている。上戸彩は「チャンバラ」もアクションも初めてじゃ
なかったのだろうか。最初の方のシーンでは、他の若い出演者と比べても、その
動きの遅さをカメラワークと特殊効果で補っており、とても見れたものでは無い。
それが後半、特に最後の派手なバトルシーンでは、かなり様になってきて、作品
を撮るなかで、徐々に立ち回りを覚えた形跡がある。したがってなおさら「あず
み2」に期待できる。

「刺客・あずみ像」とは、お金の為の「賞金稼ぎ」と違い、与えられた「使命」
を、それが誰の命であれ標的が誰であれ全うすることを己の運命として受け入れ、
そのために超人的な技とパワー(「あずみ」の場合は「スピード」になるが)を
発揮してその生き方を全うするスーパーヒーロー。したがって監督が敢て「素人」
の上戸彩を起用したのは、アクションや剣さばきより、本来の「あずみ像」を描
く事に主眼を置いた、作品を単なる「チャンバラ映画」で終わらせないための最
善の策だったかもしれない。昔の千葉真一軍団の志穂美悦子がこの役を演じてい
たらどうだったかと考えてみたが、逆に「チャンバラ映画」で終わっていたよう
な気がする。いわゆる「賞金稼ぎ」でも、依頼を請ければたとえ自分の家族でも
殺すのだろうが、「刺客・あずみ」の場合は依頼人は選べないし、そのような発
想すら無いかもしれない。ただひたすら与えれらた使命、運命を全うするという
「生き方」が、なにか日本の時代劇では最高傑作と思われる「子連れ狼」に通じ
るものがある。こうした刺客像、あるいは生き方は、時代を超えた普遍的な魅力
があるのだろうか。

そんな事なので、前半の上戸彩のドンクサさとそれをカバーする目的が見え見え
のカメラワークや特殊効果にはムカつくものがあるが、後半でかなり剣さばき、
立ち回りともに上手くなった彼女、まで我慢して見ていれば、上戸彩の「あずみ」
は、2作目、3作目が期待できるが、なんせ年齢を考えると、2作目が何かの間
違えで作られたとしても、上戸彩では既に「あずみ」役は演じられなくなってい
る可能性の方が強いので、これはこれで我慢して、後は読みたければ原作を読む
しかないのかなという、少し寂しい感じがする。

細かい所を見ると、洋画での日本刀の扱いがあまりにも無学・無知なのには常に
ムカついているところ、本作品では(当然、国産作品として)剣の持ち方が正し
いし、振った剣より少し離れた所に相手がいる。これは正しく(剣の)切っ先で
斬った場合、こうなるはずで、べつに上戸彩が下手だから殺陣師が少し距離を置
いたわけではない、だろう。「あずみ」の使う剣もかなり工夫されている。通常
のものより幅があり短く、柄の部分がかなり太い。通常のものより、立ち回りの
下手な役者の場合はこうした剣の方が目立つ事は間違いない。なにか、上戸彩の
悪口ばかり書いているようだが、監督の希望でかなりな大役を押し付けられた割
には、なんとか最後の方で帳じりを合わせることができ、無いとは思うが第2作
に期待を繋ぐ「あずみ」に成長した。

監督も「低予算」をうまく振り分けたという感じで、例えば人が飛ぶシーンの特
殊効果などは10年ぐらい前の代物だが、仮に「マトリックス」並の予算があっ
たら、凄い作品になっていたかもしれない。

ヒアリング度:
感動度:★★
二度以上見たい度:★★
劇場で見たい度:★★★★★
ビデオで欲しい度:★★
ビデオで見た方がいい度:★
ムカつく度:★★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:

★T3

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2002年分:
バンディッツ 1/05/2002 スパイ・ゲーム 1/19
バニラ・スカイ 1/26 ラットレース 2/09
キリング・ミー・ソフトリー 3/02 アメリカン・スウィートハート 3/09
マルホランド・ドライブ 3/23 エネミー・ライン 3/30
オーシャンズ11 4/06 ブラック・ホーク・ダウン 4/20
ビューティフル・マインド 4/27 ロード・オブ・ザ・リング 5/11
アザーズ 5/18 スパイダーマン 5/25 
パニック・ルーム 6/01 サウンド・オブ・サイレンス 6/08
アリ 6/15 スコーピオン・キング 6/22
ワンス&フォーエバー 6/29 ニューヨークの恋人 7/06
マジェスティック 7/13    メン・イン・ブラック2 7/20
タイムマシン 7/27 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 8/03
トータル・フィアーズ 8/31 オースティン・パワーズ 9/07
ウインドトーカーズ 9/14 バイオハザード 9/21
スパイ・キッズ2 10/05 サイン 10/12
エンジェル・アイズ 10/19    ロード・トゥ・パーディション 10/26
9デイズ 11/02    トリプル X 11/09    
ザ・リング 11/16 ショウタイム 11/23
ジョンQ 11/30 チェンジングレーン 12/07
ハリー・ポッター2 12/14 マイノリティー・リポート
ギャング・オブ・ニューヨーク 12/28

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