メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]108  2003/04/06


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2003/04/05  No. 108 (週刊)            前回発行部数:2330

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2002年分は、「感想」の下に移しました。2001年分については、
サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29 ブラック・ダイアモンド 4/04
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ブラック・ダイアモンド (Cradle 2 the Grave)
U.S. Release Date: 2003年(詳細不明)

■監督:アンジェイ・バートコウィアク
■キャスト:DMX/ジェット・リー/マーク・ダカスコス/(ケリー・フー)
■音楽:ジョン・フリゼル他
■字幕:小寺陽子(新人?)
■お勧め度:★★★

(ヒップホップ界の)「DMX」率いる強盗団は、「黒いダイアモンド」という
高額な宝石を強奪するが、逃走過程で謎の男(ジェット・リー、実は台湾の諜報
機関員)に邪魔され、ダイアも行方知れずとなる。実はこのダイアは宝石ではな
く、大量破壊兵器のエネルギー源だった。そのダイアを銀行に預け、盗まれた組
織は、DMXの娘を人質に取り、ダイアの返還を要求する。(簡単にハショると)

全編、アクションの連続で、筋はともかく、アクションを見ているだけで圧倒さ
れる。カーチェイスにしても、壊れたパトカーの台数で勝負するとかいう、あり
がちなパターンではなく、4輪のバギー(砂地用のやつ)、バイクがビルを飛び、
ダレるところが無い。さらに、このシーンにしてもラストにしても、山場のアク
ションシーンでは、複数のアクション(格闘)を、同時進行で切り替えて撮ると
いう手法で、これがアクションの緊迫感を倍増している。

ジェット・リーに関しては、「リーサル・ウェポン4」(1998)でのカンフー・
マスターとしてのイメージが強烈だったが、この作品ではDMXがいわば「動」
で、リーのカンフー・アクションを前面におしだしてはいない。カンフーはあく
までも格闘の手段であり、作品のアクション性を高めるという役割に限定されて
いる。したがって、リーのカンフーが無かったら、この作品は成り立たないとも
言えるが。しかし「リーサル・ウェポン4」と比べると、リーは体型が落ちたし、
英語でメインの役をやらなくてはならないということもあってか、役者としては
見るものが無い。実際、この作品は、役者がどうのこうのというよりか、純粋に
アクションを見せることに徹しているようで、それが象徴的に表れたのが、わざ
わざ、ケリー・フーという、「スコーピオン・キング」(本誌073号)で素晴
しい魅力を披露した女優を起用しながら、悪漢の手下として、ほんの数シーンし
か登場させず、殆ど台詞が無いという、期待をひどく裏切られた結果となってい
る。(→「ムカつく度:★★★」)むしろDMXの部下や仲間、その個性とチー
ムワークの方が、印象に残るという結果になってしまった。しかし、特に最後の
リー対ダカスコスの決闘シーンは、ちょっとブルース・リー的なイメージを抱か
された。こうした作品を見ると、特にジャッキー・チェンのような、変なカンフ
ー(踊り)を見せる事がメインとなっている作品のつまらなさを痛感する。

アクションの切れが良い。それほどお金をかけているとは思えないが、撮り方が、
さすが「マトリックス」のプロデューサー、ジョエル・シルバーらしい。(しか
し、「前作」がセガール主演の「電撃」なので...)最後の方にはDMXの仲間が
中古戦車で現場に乗り込むというようなユーモラスな展開も。ついでに、最後の
死に方、テレビドラマ「Stargate SG-1」でグウォウル族が拷問に使う時のSFX
なんだけど、どういう関係があるのだろうか。それと、先々週と「007シリー
ズ」の事を書いてきたが、こういう切れのあるアクションというのが、昔の007
シリーズの面白さで、最近のシリーズに全く見られない。本作品ではリーが諜報員
ということもあって、「トリプルX」という「007バージョン」もあるし、本当
に最近の「007シリーズ」というのは、「形骸化」(中身が無い)されているな
と、つくづく思った。


ヒアリング度:★
感動度:★★
二度以上見たい度:★★★
劇場で見たい度:★★★
ビデオで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★
ムカつく度:★★★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:

★シカゴ
★T3
★X-Men2

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2002年分:
バンディッツ 1/05/2002 スパイ・ゲーム 1/19
バニラ・スカイ 1/26 ラットレース 2/09
キリング・ミー・ソフトリー 3/02 アメリカン・スウィートハート 3/09
マルホランド・ドライブ 3/23 エネミー・ライン 3/30
オーシャンズ11 4/06 ブラック・ホーク・ダウン 4/20
ビューティフル・マインド 4/27 ロード・オブ・ザ・リング 5/11
アザーズ 5/18 スパイダーマン 5/25 
パニック・ルーム 6/01 サウンド・オブ・サイレンス 6/08
アリ 6/15 スコーピオン・キング 6/22
ワンス&フォーエバー 6/29 ニューヨークの恋人 7/06
マジェスティック 7/13    メン・イン・ブラック2 7/20
タイムマシン 7/27 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 8/03
トータル・フィアーズ 8/31 オースティン・パワーズ 9/07
ウインドトーカーズ 9/14 バイオハザード 9/21
スパイ・キッズ2 10/05 サイン 10/12
エンジェル・アイズ 10/19    ロード・トゥ・パーディション 10/26
9デイズ 11/02    トリプル X 11/09    
ザ・リング 11/16 ショウタイム 11/23
ジョンQ 11/30 チェンジングレーン 12/07
ハリー・ポッター2 12/14 マイノリティー・リポート
ギャング・オブ・ニューヨーク 12/28

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