メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]107  2003/03/30


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2003/03/29  No. 107 (週刊)            前回発行部数:2301

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2002年分は、「感想」の下に移しました。2001年分については、
サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 3/29
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (Catch Me if You Can)
U.S. Release Date: 12/25/02

■監督:スティーブン・スピルバーグ
■キャスト:レオナルド・ディカプリオ/トム・ハンクス/クリストファー・
ウォーケン/マーティン・シーン
■音楽:ジョン・ウィリアムス
■字幕:戸田奈津子
■お勧め度:★★★

フランク・アバグネイル(ディカプリオ)という、実在の天才詐欺師と、それを
追うFBI捜査官、カール・ハンラティ(ハンクス)の追いかけっこ、時は19
69年、フランクが逮捕された時とそれまでとその後を描く。

フランクが詐欺を始めたのは17歳の時、動機があった。父(クリストファー・
ウォーケン)は、商店を営む、真面目な市民、ロータリー・クラブのメンバーで
もある。それが、本人の言では、税理士のミスのために、IRS(Internal 
Revenue Service、国税局/税務署)に睨まれ、家も土地も手放すはめに。おま
けに大戦中、フランスで射止めてきたという最愛の妻にまで裏切られ、彼女は父
の親友と再婚してしまう。若いフランクは、父を深く尊敬しており、なんとか財
産を取り戻したい、そのためには、と考えていたおり、偶然、編入先の高校のク
ラスを訪れたおり、担任が休みで、生徒が好き勝手やっている。そのクラスのあ
る生徒にコヅかれたこともあって、フランクは突然、生徒ではなくて教師役をや
ってしまう。これが実に板についており、しばらくバレなかった。「人は騙せる」
ことを知った彼は、次の標的として、当時、異常に人気のあった航空会社のパイ
ロットに化けると、他では換金してくれなかった偽造小切手なども、簡単に換金
してくれる事を知る。他にも彼は医者、弁護士にも化け、後者に至っては、マー
ティン・シーン(チャーリーのパパ)が、格好の騙され役のDA(地方検事)役
を演じている。こうして彼は、金儲けというより、IRSにイジメられる父親を
助けたいという動機から、また、外見に簡単に騙されるという当時の社会状況を
利用して、主に小切手の偽造と身分詐称を重ね、常にもう一歩のところでカール
捜査官(ハンクス)の追及の手を逃れる。この風刺性、ジョージ・バーナード・
ショーばりなそれ、そして絶対絶命のピンチに立った時の逃げ方の上手さが、ス
リルあるし面白い。「痛快」と言ってもいい。ディカプリオ、ハンクスともには
まり役、父親役の(普段は悪役の多い)クリストファー・ウォーケンもいい。デ
ィカプリオとの深い親子の絆を演じている。

本作品でのスピルバーグは、徹底的に観客を楽しませる事に重点を置いている。
ピンチに立った時の逃げ方が、特に風刺的要素もあり、かっこいい。一つだけ例
をあげると、カール以下、100名は捜査員が見張っている空港からフランクが
国外逃亡するのに選んだ方法は、近くの短大に行き、航空会社の人間を装い、何
人かの「スチュワーデス」候補を選び、制服等も調達し、彼女らに紛れてヨーロ
ッパへの「研修旅行」の旅に出る。空港の捜査官らは、綺麗、華やかな彼女らに
見とれ、中のパイロットらしき人物は、フランクが常にパイロットに化けていた
にも関わらず、見過ごしてしまう。

フランクは当時のテレビ・ドラマを見て小切手偽造、身分詐称等の勉強をしたら
しく、筆者の知る中では、「ペリーメースン」の画面が流れる。これに関連して
とても面白かったのは、フランクはある女の子だったかに「ジェームズ・ボンド
みたいにかっこいいね」と言われ、彼は即、当時ヒットした「ゴールドフィンガ
ー」を見に行く。さすがに(実在の)彼はスパイに化けようとは思わなかったよ
うだが、スピルバーグ監督はここに最高のプレゼントを提供してくれた。ショー
ン・コネリーが、おそらく最も魅力的と思われるシーンを「ゴールドフィンガー」
から拝借し、その中に、フランク=パイロットという図式から、ボンドを捕まえ
たオナー・ブラックマン扮する「プッシー・ギャロワ」が、自分が操縦する飛行
機の中でボンドに話しかけるシーンを選んだ。ショーン・コネリー扮するジェー
ムズ・ボンドの映像が、ディカプリオ/ハンクスには無い、足りない魅力を提供
する。話しはこれで終わらない。続くシーンでは、007シリーズ第一作で「ボ
ンドガール」を演じたアーシュラ・アンドレスにかなり似た謎の女がフランクを
口説く。この時のノリは、007シリーズのパロディー版である「カジノロワイ
ヤル」(本誌040号)で、アーシュラ・アンドレスが、持ち前の悪女ぶりを発揮
して毒々しい演技をした時のもの、また音楽も、同作品から「The Look of Love」
(バカラック作曲)が流れる。なおかつ、この「カジノロワイヤル」でアンドレ
スが口説いた相手は、(故)ピーター・セラースで、セラースはこの作品ではオー
ソン・ウェルス扮するカジノ王の、「バカラ」というカードゲームの「イカサマ」
を暴くのが「任務」だった。これは全てスピルバーグの「観客サービス」と思わ
れる。また、上の「The Look of Love」以外にも、音楽に関しては、徹底的に
「ド・スタンダード・ジャズ」(の、「オリジナル」版)を流し、当時の雰囲気
を醸し出している。この選曲がまたいい。「Embraceable You」「A-Train」
「Ipanema」「Come Fly with Me」「I can't Give You Anything But Love」
など。また、「Embraceable You」が流れる中で踊るフランクの両親もいい。ス
ピルバーグ監督はこんなサービス精神を持っていたのかと、驚く。だだ、逆に言
うと、これまで、自分で作りたいものを作りたいように作り、「どうだ、凄いだ
ろう」的に観客に押し付け、圧倒してきたスピルバーグ作品としては、中身が無
い。また、「007ゴールドフィンガー」や若き日のコネリー、あるいは「ド・
スタンダード・ジャズ」になんの興味も愛着も無い場合、ディカプリオとハンク
スが、コメディータッチの作品に挑戦したということ以外、見場はないかもしれ
ない。とはいえ、印象に残る、楽しいシーンは多い。個人的には最後に、FBI
に雇われることになったフランクが、マンネリな仕事を嫌って、またもやパイロ
ット姿で逃亡を図るが、そんな事はお見通しのハンラティは、空港で、「後ろを
見てごらん。誰も君を追ってはいないよ。」という一言をかけ、立ち去る。フラ
ンク・アバグネイルは、その後、小切手偽造防止手段を色々考案し、現在も巨額
のロイヤルティーの支払いを受けているらしい。


ヒアリング度:★
感動度:★★
二度以上見たい度:★★★
劇場で見たい度:★★★
ビデオで欲しい度:★★
ビデオで見た方がいい度:★★★
ムカつく度:★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:

★シカゴ
★T3

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2002年分:
バンディッツ 1/05/2002 スパイ・ゲーム 1/19
バニラ・スカイ 1/26 ラットレース 2/09
キリング・ミー・ソフトリー 3/02 アメリカン・スウィートハート 3/09
マルホランド・ドライブ 3/23 エネミー・ライン 3/30
オーシャンズ11 4/06 ブラック・ホーク・ダウン 4/20
ビューティフル・マインド 4/27 ロード・オブ・ザ・リング 5/11
アザーズ 5/18 スパイダーマン 5/25 
パニック・ルーム 6/01 サウンド・オブ・サイレンス 6/08
アリ 6/15 スコーピオン・キング 6/22
ワンス&フォーエバー 6/29 ニューヨークの恋人 7/06
マジェスティック 7/13    メン・イン・ブラック2 7/20
タイムマシン 7/27 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 8/03
トータル・フィアーズ 8/31 オースティン・パワーズ 9/07
ウインドトーカーズ 9/14 バイオハザード 9/21
スパイ・キッズ2 10/05 サイン 10/12
エンジェル・アイズ 10/19    ロード・トゥ・パーディション 10/26
9デイズ 11/02    トリプル X 11/09    
ザ・リング 11/16 ショウタイム 11/23
ジョンQ 11/30 チェンジングレーン 12/07
ハリー・ポッター2 12/14 マイノリティー・リポート
ギャング・オブ・ニューヨーク 12/28

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    2003/03/29  No. 107 (週刊)  
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