メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]106  2003/03/16


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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2003/03/15  No. 106 (週刊)            前回発行部数:2308

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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★来週は、見るものが無いのでお休みします。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2002年分は、「感想」の下に移しました。2001年分については、
サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト
ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔 3/01 007ダイアナザーデイ 3/15
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007ダイアナザーデイ (Die Another Day )
U.S. Release Date: 11/22/02

■監督:リー・タマホリ
■キャスト:ピアース・ブロスナン/ハル・ベリー(「ジンクス」、NSA)
/ジュディ・デンチ(「Q」)
■音楽:デヴィッド・アーノルド
■字幕:戸田奈津子
■お勧め度:★★

今回の最初、そして最終の舞台は北朝鮮。ある若い北朝の将校の暗殺に出かけた
ボンドは、逆に捕われの身となり、高価な人質交換の末、やっと救出されるが、
任を解かれ、捕まった理由となった内通者を探し求め、その過程でNSA(米国
国家安全保障局)の女性捜査員(と後で分る)らと出会う。この「若い北朝の将
校」は実は死んでおらず、将軍である父親の思いとは裏腹に、世界征服を目論む
悪漢に変身する。今の世界の情勢が「次は北朝」となっている折り、出だしの設
定には期待したが、結局は復職したボンドが悪漢をやっつけるという、当たり障
りの無いストーリー。

ロジャー・ムーア以降の「007シリーズ」は、全然おもしろくない。中には録
画しても、リサイクルした作品まである。つまらない理由がはっきりしている。
特にこの作品は、最低の部類に入るかもしれない。テーマ曲(マドンナ)も、二
度と聴きたくないような代物。

初期の007シリーズが面白かったのは、当時としてはスパイという、暗いイメ
ージの裏稼業を、アクションヒーローにしたこと。フレミングの原作に基づいて
いて、これがそもそも面白かったこと、ショーン・コネリーの役者としてのデビ
ューと成長が、そのままシリーズを引っぱった。そして極めて特徴のある、印象
深い敵その他の人物、キャラクター。これら全ての要素が、近年の作品では完全
に近い程、抜け落ちてしまっている。唯一の例外はロジャー・ムーアのボンド、
しかしムーアは当時、「セインツ」とかいう人気探偵TVシリーズをやっていて、
そのイメージをそのまま007シリーズに持ち込み、ボンド役としてもある意味
ではまっていた。そして印象深いキャラクターとしては、「ジョーズ」ぐらいし
か無いのではないだろうか。007シリーズというのは、スパイグッズやアクシ
ョンでもっているのではなく、人物の面白さでもっているのだということを、製
作者は忘れているような気がする。例を挙げると、第一作の「殺しの番号」
(1962)でのアーシュラ・アンドレス演じる謎の女、あるいはDr. No博士。
「ロシアより」(1963)では信じられないほど綺麗なダニエラ・ビアンキ、ロシ
アの凶暴な女スパイ、凄腕の男スパイとの列車の中での決闘、「ゴールドフィン
ガー」(1964)ではオッドジョブという、日本のレスラー、ボンドを軽く投げ飛
ばしたプッシーギャロワ、「サンダーボール」(1965)ではCIAのフェリック
ス・ライター、「二度死ぬ」(1967)ではハマ・ミエとタンバ・テツロー、「女
王陛下」(1969、ボンドは一回限りのレイゼンビー)ではボンドが唯一結婚した
相手のボンドガール役に、当時英国産でシュールさが売り物で人気のあった探偵
物TVシリーズ「Avengers」のダイアナ・リグの起用と(劇中)死、「ダイア
モンド」(1971)では極めてユニークな殺し屋二人組とボンドガールには、コミ
カルタッチのジル・セント・ジョン。これがコネリー最後の作品。これ以降の
007シリーズは、肝心のボンド役が決まらず、フレミングの原作も無くなり
(「私を愛したスパイ」はフレミング作ではない)、単に、MやらQとかスパイ
グッズと、お金をかけただけのアクションに依存してきた。ボンド役が決まらな
いのは、ショーン・コネリーが007シリーズの牽引者だったという事の逆証に
過ぎない。それに加え、フレミング抜きのストーリーは、「ただのスパイもの」
の域を越えない。後の作品の多くは、過去の作品から、なんだかんだ借りてきて
合成したような物ばかり。ちなみに本作品は、「ダイアモンド」を見た方は、か
なりシラけるだろう。007シリーズのもう一つの売りは、テーマ曲だが、これ
はかなり最近の作品でも良いアーティストが起用されているが、本作品のテーマ
は最悪だろう。初期の作品からは、数々のスタンダードが生まれた。そもそも
「007テーマ」、「ロシア」でのマット・モンロー歌う「From Russia with 
Love」、シャーリー・バッシーの「ゴールドフィンガー(のテーマ、以下同)」、
トム・ジョーンズの「サンダーボール」、ナンシー・シナトラのYou Only Live 
Twice、「女王陛下」ではサッチモ(ルイ・アームストロング)が歌ったWe 
Have All the Time in the World、「ダイアモンド」ではやはりシャーリー・
バッシー。

以上の事は全て無視して、単純にスパイアクション物として見ると、最後の方の
剣による決闘シーン、氷上でのカーチェイスというか決闘、「ザオ」の凶悪ぶり
(ただし顔だけ)は見物だが、内容の無さをストーリーの難しさで誤魔化してい
る部分があるように思われ、結局、印象に残るような部分は無し、爆発音がデカ
かった、ぐらいか。という事は、テレビでみたら「リサイクル物」という事にな
る。というような内容なので、シリーズお決まりのベッドシーンは、下らないの
で顔をそむけたし、台詞もあまり聞いてなかった。

007シリーズというのは『当時』は面白かったが、「名作」として残るのは、
「ロシア」ぐらいのものではないだろうか。『当時』というのは、1962-1965あ
たりの最も第三次世界大戦が近かった頃の「東西スパイ」というテーマ、当時と
しては目新しくて面白かったスパイグッズ、ボンドガールのヌードシーンという、
「普通」の映画ではめったに見られなかった「楽しみ」など。これらは今の時代
では、なんら、「売り」にはならない。


ヒアリング度:★
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:★★★★
ビデオで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★★★
ムカつく度:★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:

★T3

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2002年分:
バンディッツ 1/05/2002 スパイ・ゲーム 1/19
バニラ・スカイ 1/26 ラットレース 2/09
キリング・ミー・ソフトリー 3/02 アメリカン・スウィートハート 3/09
マルホランド・ドライブ 3/23 エネミー・ライン 3/30
オーシャンズ11 4/06 ブラック・ホーク・ダウン 4/20
ビューティフル・マインド 4/27 ロード・オブ・ザ・リング 5/11
アザーズ 5/18 スパイダーマン 5/25 
パニック・ルーム 6/01 サウンド・オブ・サイレンス 6/08
アリ 6/15 スコーピオン・キング 6/22
ワンス&フォーエバー 6/29 ニューヨークの恋人 7/06
マジェスティック 7/13    メン・イン・ブラック2 7/20
タイムマシン 7/27 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 8/03
トータル・フィアーズ 8/31 オースティン・パワーズ 9/07
ウインドトーカーズ 9/14 バイオハザード 9/21
スパイ・キッズ2 10/05 サイン 10/12
エンジェル・アイズ 10/19    ロード・トゥ・パーディション 10/26
9デイズ 11/02    トリプル X 11/09    
ザ・リング 11/16 ショウタイム 11/23
ジョンQ 11/30 チェンジングレーン 12/07
ハリー・ポッター2 12/14 マイノリティー・リポート
ギャング・オブ・ニューヨーク 12/28

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