メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]104  2003/02/22


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2003/02/22  No. 104 (週刊)            前回発行部数:2322

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毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2002年分は、「感想」の下に移しました。2001年分については、
サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15 戦場のピアニスト
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戦場のピアニスト (Pianist, The)
U.S. Release Date: 12/27/02

■監督:ローマン・ポランスキー
■キャスト:エイドリアン・ブロディ/トーマス・クレッチマン(?)
■音楽:(ヴォイチェフ・キラール)/ワルシャワ・フィルハーモニー
■字幕:松浦美奈
■お勧め度:★★

第二次大戦下、ナチス・ドイツの占領下にあったポーランドのワルシャワ市、
そこでのユダヤ人区(「ワルシャワ・ゲトー」)の形成、収容所送り、その難
を、ただひたすら逃げ隠れることで逃れたピアニスト、W・シュピルマンの回
想録を元にした作品。ドイツ兵によるユダヤ人虐殺、離ればなれになる家族、
戦禍に焼きつくされたワルシャワの町の風景などが、ドキュメンタリータッチ、
というより極めて現実的、かつ、少し距離を置いたような客観性をもって描か
れる。この客観性が、むしろ如実にワルシャワ・ゲトー、あるいはユダヤ人に
何が起きたのかを眈々と語っている。

見ている間に幾つか疑問を抱き、また従来の疑問が少し解けた。

ワルシャワその他のユダヤ人達は、なぜ、ああも無抵抗で収容所送りになり、
自ら進むように虐殺されたのだろうか。この頃、ワルシャワには50万という
ユダヤ人がいた。そのうち確かなことは分らないが、45万人が収容所送りと
なり殺された。しかしこの過程は、何段階かのステップを踏んで行われた。最
初はドイツ兵による単なる差別、そしてユダヤ人である事を証明する腕輪の着
用の強制、次にユダヤ人区への「移転」命令、物資、特に食料の欠乏、という
か供給停止、ゲトー化。労働ないし雇用証明書の発行による「滞在」許可、そ
の無効化、そして労働のためと偽った収容所送り。こうした出来事が、時間を
置いて、段階的に起き、ユダヤ人の殆どは、最後の段階まで自分たちの運命が
確実には分らなかった。最初から「ドイツは敵」と認識していれば、例えばフ
ランスのレジスタンスのように抵抗運動も始められたかもしれない。しかしゲ
トーの彼等を管理していたのは、同じユダヤ人の「警官」だった。彼等でさえ、
収容所の件は、実際に収容所行きの列車が発車するまで分らなかったのかもし
れない。今の状況をなんとか耐えれば、また家族全員で暮らせるのではないか、
といった希望が常にあった。ナチス・ドイツが最初からユダヤ人を根絶する計
画であったことは、知られていなかった。反ドイツの抵抗運動が始まったのは、
連合軍が(フランス、ノルマンディーに)上陸し、ソ連軍が近くまで進撃して
きてからのことだった。作品は、戦争や、収容所での虐殺シーンは描かず、代
わりに上記のことを、シュピルマンの目から見た「事実」として描くことで、
実際の(我々の見慣れた)虐殺シーン以上の恐怖を描いていると言えるかもし
れない。特に印象深いシーンは、(チラシにもあるが、作品とは別物)広い道
の両側に建つビルがことごとく、瓦解/倒壊するのではなく、空爆ではなくド
イツ軍による砲撃のためか、穴だらけのまま立ち、それが延々と遠くまで伸び
る。いわゆる戦争映画でも、ちょっと記憶にない、大量殺戮の象徴のようなシ
ーンだ。空爆で瓦解、平地と化していれば、「再建」の希望が持てる。穴だら
けの無人のビルは、そこに住んでいた人々、ポーランド人、ユダヤ人を問わず、
あるいは全ての戦争の犠牲者の、「死の証」のように見えた。記録フィルムな
どで、ユダヤ人が、まるで自ら進んで殺されるようなシーンは何度も見たが、
こうした背景、あるいは虐殺の「構造」みたいなものが、少なくとも本作品、
ワルシャワ・ゲトーの場合は存在していたのかもしれない。疑問は、これは回
想録なのでなんとも言えないが、上記のことがあったにせよ、シュピルマンと
いう人は、敵と戦うとかいうことを一切せず、同胞やポーランド人の助けで、
ただひたすら逃げ回っていたこと。最後の方で彼はドイツ将校にみつかるが、
ピアノの件で見逃してもらい、彼にまで助けられる。そして戦争が終わるやい
なや、元の、ラジオ局のピアニストとして、まるで何事も無かったかのように
復職する。解らない。しかし解らないのは、実際にこうした事を経験したこと
の無い、見る側の人間だからかもしれない。実はこの点が、作品を見ている間
中、極めてムカつく点だった。家族、友人、同胞を全て殺されてまで生き延び
たいか。少なくとも、ドイツ兵に一矢報いたいというような感情は湧かなかっ
たのだろうか。ピアニスト、芸術家は別だとでも言うのだろうか。「逆差別」
みたいなものを感じた。


ヒアリング度:★
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:★
ビデオで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★★★★
ムカつく度:★★★★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:

★T3

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2002年分:
バンディッツ 1/05/2002 スパイ・ゲーム 1/19
バニラ・スカイ 1/26 ラットレース 2/09
キリング・ミー・ソフトリー 3/02 アメリカン・スウィートハート 3/09
マルホランド・ドライブ 3/23 エネミー・ライン 3/30
オーシャンズ11 4/06 ブラック・ホーク・ダウン 4/20
ビューティフル・マインド 4/27 ロード・オブ・ザ・リング 5/11
アザーズ 5/18 スパイダーマン 5/25 
パニック・ルーム 6/01 サウンド・オブ・サイレンス 6/08
アリ 6/15 スコーピオン・キング 6/22
ワンス&フォーエバー 6/29 ニューヨークの恋人 7/06
マジェスティック 7/13    メン・イン・ブラック2 7/20
タイムマシン 7/27 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 8/03
トータル・フィアーズ 8/31 オースティン・パワーズ 9/07
ウインドトーカーズ 9/14 バイオハザード 9/21
スパイ・キッズ2 10/05 サイン 10/12
エンジェル・アイズ 10/19    ロード・トゥ・パーディション 10/26
9デイズ 11/02    トリプル X 11/09    
ザ・リング 11/16 ショウタイム 11/23
ジョンQ 11/30 チェンジングレーン 12/07
ハリー・ポッター2 12/14 マイノリティー・リポート
ギャング・オブ・ニューヨーク 12/28

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