メルマガ:面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)
タイトル:[ROADSHOW REVIEW]103  2003/02/16


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==========================================ROADSHOW REVIEW=====

★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
     2003/02/15  No. 103 (週刊)            前回発行部数:2342

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。

お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
★2002年分は、「感想」の下に移しました。2001年分については、
サイトを御覧下さい。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html

K−19 1/04/2003    (旧作)風の谷のナウシカ 1/11
ゴーストシップ 1/18 オールド・ルーキー 1/25
ボーン・アイデンティティー 2/01 トランスポーター 2/08
レッド・ドラゴン 2/15
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レッド・ドラゴン (Red Dragon)
U.S. Release Date: 10/4/02

■監督:ブレット・ラトナー
■キャスト:アンソニー・ホプキンス/エドワード・ノートン/レイフ・
ファインズ/ハーヴェイ・カイテル/エミリー・ワトソン
■音楽:ダニー・エルフマン
■字幕:戸田奈津子
■お勧め度:★

「人食い殺人鬼・ハンニバル・レクター」シリーズの第一作目。この後、
「羊たちの沈黙」と「ハンニバル」(本誌017号、監督:リドリー・スコット)
が続く。

この三部作の流れは、本作品で人肉を食べていた天才精神科医、連続殺人犯、
ハンニバル・レクター(ホプキンス)がFBI捜査官ウィル・グレアム(旧カ
ナ遣い:グラハム)(エドワード・ノートン)に捕まり、グレアムはレクター
の助言を頼りに別の殺人鬼「レッド・ドラゴン」を追う。グレアムは優秀とは
言え「凡人」。レクター問題に嫌気がさして現役を退く。「後任」に抜擢され
たのが、第2作「羊たちの沈黙」と第3作「ハンニバル」で、やはりレクター
の力を借りて別の殺人鬼を追う「クラリース・スターリング」(ジョディー・
フォスター→ジュリアン・ムーア)。「羊」ではまだ学生/新米のクラリース
が、その事と、その非凡さのゆえにレクターの興味を惹き、「ハンニバル」で
は二人の関係は愛情にまで発展する。

ということなので、本作品は、三部作の都合上、「羊」「ハンニバル」を見た
後では、つまらないし見る価値は無い。グレアム捜査官は敢て「平凡」、役柄
的にも目立たないような捜査官である必要があるし、殺人鬼「レッド・ドラゴ
ン」は、この三部作のパターンを作る補助的な役割、存在に過ぎない。レクタ
ーが何故、人肉を食べるに至ったか、その彼に対するクラリースの存在、役割
は、2作目以降のテーマになる。本作品はその伏線。メチャクチャ多い台詞で
レクターの人物像や天才性を押し付けるような内容になってしまっている。し
かし、これらを知るに、本作品を見る必要は全く無い。強いて目立つ存在とい
うと、殺人鬼「レッド・ドラゴン」(レイフ・ファインズ)、それが抱える精
神病、彼に興味を抱く盲目の女性(エミリー・ワトソン)との関係。小説の三
部作の都合上、「面白さ」の面から、本作品を「後回し」にせざるをえなかっ
た、その上、逸脱は許されない。本作品を単独の作品として評価するのは無意
味なような気がする。

レクターはなぜ人肉を食べるに至ったのだろうか。その天才性、かつ精神科医
(「人」=「患者」、治療の「対象」)ということから、孤立し、人との通常
のコミュニケーションの手段を失い、人肉を食べるということが、唯一、彼に
とっての人、あるいは社会との関わりだったのではないか。人を人とも思わぬ
冷酷非道ぶり、しかしそれは、彼にとってすでに「人」は存在すらしないもの
になっていた事の帰結に過ぎない。そんな彼にとって最初のクラリース(ジョ
ディー・フォスター)は、娘ないし孫のような存在、それが「ハンニバル」の
ジュリアン・ムーアでは、一人の(人間の)女性として認識=「社会復帰」の
道が開ける。天才が故の「精神病」、それを救う愛、これが「ハンニバル・レ
クター」三部作を通して見た上での主要なテーマのように思われる。その役を
演じるホプキンス、またフォスター/ムーアが映画作品としての本シリーズを
支えている。ということは、第一作である本作品では、「パートナー」役のグ
レアム捜査官は、ハンニバルを逮捕したという役割以上の役割を与えることは
出来ないし、「レッド・ドラゴン」にあまり活躍されても困るという苦しい状
況がある。そこで、レクターを中心に据えるため、レッド・ドラゴンをレクタ
ーのファン、崇拝者にするという操作がなされる。しかし、両者の間では、精
神異常の種類がまったく異なり、この操作には無理がある。

「羊」「ハンニバル」が面白いと思った方は、見ても害は無いだろうが、なん
の得も無いかもしれない。見て無い方は、見ないか、万が一見てしまった場合
は、「羊」「ハンニバル」をレンタルすれば、これらの作品の面白さが増すか
もしれない。「羊」のフォスターは、理知的な、物事をてきぱきとやる役は上
手いように思われ、天才レクターとつり合いが取れている。逆に「ハンニバル」
の世界ではフォスターでは無理、「大人の女」タイプのジュリアン・ムーア
(等)が必要になってくる。そしてこの3作品を引っぱる名優、ホプキンス演
じるレクター像を、単なる「精神異常者」「殺人鬼」「サイコ・キラー」とい
うことで片付けられるだろうか。現代社会では、だれでも「ハンニバル・レク
ター」になる可能性を持っている。そして常に、「クラリース」を探し求めて
いるのではないだろうか。

全編、台詞だらけ。戸田奈津子さん、御苦労さま。映像的に見るところが無い
ので、字幕、しっかり読ませていただきました。物語りが2カ国語で同時進行
するというのも、面白いものだと気付いた。

ヒアリング度:★
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:★
ビデオで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★★★★★
ムカつく度:★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

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-今後楽しみな映画:



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2002年分:
バンディッツ 1/05/2002 スパイ・ゲーム 1/19
バニラ・スカイ 1/26 ラットレース 2/09
キリング・ミー・ソフトリー 3/02 アメリカン・スウィートハート 3/09
マルホランド・ドライブ 3/23 エネミー・ライン 3/30
オーシャンズ11 4/06 ブラック・ホーク・ダウン 4/20
ビューティフル・マインド 4/27 ロード・オブ・ザ・リング 5/11
アザーズ 5/18 スパイダーマン 5/25 
パニック・ルーム 6/01 サウンド・オブ・サイレンス 6/08
アリ 6/15 スコーピオン・キング 6/22
ワンス&フォーエバー 6/29 ニューヨークの恋人 7/06
マジェスティック 7/13    メン・イン・ブラック2 7/20
タイムマシン 7/27 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 8/03
トータル・フィアーズ 8/31 オースティン・パワーズ 9/07
ウインドトーカーズ 9/14 バイオハザード 9/21
スパイ・キッズ2 10/05 サイン 10/12
エンジェル・アイズ 10/19    ロード・トゥ・パーディション 10/26
9デイズ 11/02    トリプル X 11/09    
ザ・リング 11/16 ショウタイム 11/23
ジョンQ 11/30 チェンジングレーン 12/07
ハリー・ポッター2 12/14 マイノリティー・リポート
ギャング・オブ・ニューヨーク 12/28

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