メルマガ:週刊フランスのWEB
タイトル:hebdofrance 28072003  2003/07/28


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

                              Davide Yoshi TANABE
                                 vous presente

              ≪週刊フランスのWEB≫
                    第182号
                                          Tokio, le 28 juillet 2003

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

Index (目次)
        1.決闘
        2.メイル、電子メール
        3.郵便局
        4.シャンソン ピアフ 「あいつをただ見つめるばかり」
        5.あとがき

フランス語のサイトの文字化けは
表示>エンコード>西ヨーロッパ言語の順で選択すれば修正することができま
す。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
              
1.Duel
  http://mapage.noos.fr/philrat/duel.htm

 1832年に決闘をした数学者ガロワGaloisについては本誌107号(2002年1月14
日)に書いている。この時までにフランスでは決闘を禁止する勅令が何回も出さ
れている。
 フランスにおける決闘の歴史はV世紀ころからあったそうで、16世紀末
(1588-1608)には20年ほどの間に8000人もの死者を出しているという。直接決
闘の場で死亡しただけでなく、当時衛生状態が悪かったために軽傷でも死に至っ
たためというが、相当の数字である。
 決闘による傷害や殺害が刑法犯罪となったのは1837年の破毀院cour de
cassationの命令以降で、それでも1914年まで実際に決闘で殺害しても無罪宣告
がされていた。従って、理由が何であろうと決闘をして犯罪を構成することに
なったのは、実に第一次世界大戦以後である。
 この決闘の歴史は、フェンシングの歴史のページに詳しい。フェンシングは決
闘とともにあり、それがスポーツとなるには20世紀を待たねばならなかったので
ある。
http://jfgajewski.free.fr/tcms_04.htm

 決闘の大義名分はトップにあげたサイトに説明されているとおり、一言で云え
ば「名誉honneur」である。決闘典範cocde du duelもいくつかあった。西部劇の
決闘も、決闘かもしれないがヨーロッパ的伝統の決闘とは云い難い。日本には果
し合いはあるが決闘はない。敵討ちは復讐である。

 赤穂浪士、四七士の討ち入りは仇討ちで、もし「決闘」のシステムがあれば、
浅野内匠頭(たくみのかみ)は吉良上野介に江戸城で刃傷(にんじょう)に及ば
ず、名誉を傷つけられた内匠頭は決闘を申し込めば良かったのである。内匠頭は
愚かにも多くの家臣を路頭に迷わせた。とんでもない領主である。

====================================
2.mel, courrier electronique, courriel  
http://www.culture.fr/culture/actualites/communiq/aillagon/courriel.htm

 フランス語は五月蝿いところがある。本誌読者からメイルのことをフランス語
ではクリエルということになったそうだがと意見を求められた。

 上記サイトによれば、従来emailのことをcourrier electroniqueとするのが唯
一の公式用語として認められていたが、6月20日の官報で、同じ意味をあらわす
のにcourrielという単語も追加あれたということである。mel、これはmailのフ
ランス語読みと、英語のmailの発音がmelなので、フランスのメイリング・リス
ト(liste de difffusion)などでは一般的にメイルの意味で使用されている。
男性名詞であるが、単語としては認めない方針で、記号としてのみたとえばtel.
(電話)のような使い方は出来るが、文章中で使用してはならないとする。

 これで、官庁で使用する単語としてはcourrier electroniqueかcourrielと
なった。官庁では義務、民間までは縛られない。1996年のデクレ(政令)96-602
(アラン・ジュペAlain Juppe首相署名)に基づく処置である。
http://www.culture.fr:8895/decret030796.html

 「フランス語を豊かにするために」という目的を上げて制定されたデクレであ
る。こんな政令なり法律を日本でつくるとどうなるか。外務省ばかりでなく昨今
の省庁の文章を読むと、呆れるほどカタカナが多いのだから、頭をかかえこんで
しまうだろう。曰く、モダリティー、イシュー、市場アクセス、テキスト、バラ
ンス、ラウンド、セーフガード、フォーミュラー、ハーモナイゼイション、セン
シティブ品目、セクター別アプローチ、メカニズム、クレジット、イニシアティ
ブ、オファー、キャパシティー不足、ベース、、、。
 上記は外務省の出している「WTO新ラウンド交渉メールマガジン第58号」
からの抜粋である。
 アホか、といいたくなるねぇ。
 外務省はこうしたカタカナ語を新語neologieというのだろうか。
 
 上記政令で設置された機関のホーム・ページを次に示す。
http://www.culture.fr/culture/dglf/dispositif-enrichissement.htm
これまで決められた新語のリストもある。ちなみに、例としてあげた外務省の新
語カタカナはひとつもフランス語として新語とは考えられていない。

 中国(台湾)の新聞にも19日パリ発外電として、courrierの話が載っていた。
http://news.chinatimes.com/Chinatimes/newslist/newslist-content/0,3546,1
10504+112003072000046,00.html
中文繁体文字セットをもっていれば読めるとおもうが、「法國公文 禁用e-mail
一字」とある。中国にはカタカナがないから、e-mailも「電子郵件」となるらし
い。これにならって日本では「電子郵便」とせよなどと、僕はつまらないことは
いわない。少なくとも英語やフランス語よりも日本語の新語をつくるときに中国
語の方が便利かもしれないと思っただけである。

 漢字の便利さは、なんとなく意味がわかってしまうという危険性を孕んでい
る。けれども、それは定義の問題で、カタカナの安易さに流されるとは違う僕た
ちの文化を守らずして日本語は崩壊してしまう。

====================================
3.La Poste
  http://www.laposte.fr/

 フランスの郵便事業も公社化されている。ラ・ポストがそれである。郵便の歴
史は古く、サイトの説明によれば1477年、ルイ11世の頃に遡る。しかし、当初は
国王の命令を伝えるもので、軍隊がその任にあたった。
 17世紀にはいると郵便料金表も作られ、1632年には623の中継地が出来てい
る。飛脚はいなかったろうから、郵便馬車の時代である。僕はディジョンDijon
で古(いにしえ)の郵便馬車の中継地(郵便局)が改装されてホテルとなったと
ころに泊まったことがある。なかなか雰囲気のある小さなホテルであった。
 映画などで、よく使用人に手紙を持たせて走らせる場面などがあるが、これは
まだ郵便が町中(まちなか)では発達していなかったということだろう。
 郵便局長というのは地方の名士であったようだが、1789年の革命によって、こ
れが選挙で選ばれるようになった。日本で一時悪名を馳せた「特定郵便局」は、
やはり町村の名士が多かったことを思うと同じような歴史がフランスにもあった
ということだ。
 18世紀末には電報サーヴィスが始まった。19世紀にはいると定期的な配達が制
度化されて郵便屋さん(配達夫facteur)が登場する。
 しかし、始めての郵便切手が作られるのは1849年である。郵便料金を誰が払う
か、差出人か受取り人かは、面白いことに始めは受取り人であったようだ。切手
を貼るということはつまり差出人による「前払い」だから、郵便料金を値下げし
た時代もあった。まだ馬車の時代である。馬車でなくなるのは1873年、以来列車
の時代に入る。
 郵政省が出来るのは以外と遅く1879年。貯金業務が始まるのは20世紀にはいっ
てからで1918年である。なつかしいシトロエンのドゥシュヴォCitroen 2
chevauxが走り出すのは戦後も1952年とある。これもなつかしいプヌマティーク
pneumatique、これは非常にフランスらしいサーヴィスでパリ市内であれば郵便
局間を圧搾空気を使ってパイプの中に書類をいれて送達することが出来たのであ
るが、このサーヴィスは1884年に廃止されてしまった。
1988年、通信部門が分離されフランス・テレコムFrance Telecomができた。1991
年、ラ・ポストが出来て、郵政省がなくなった。

 2000年1月、ラ・ポスト博物館le Musee de la Posteが新装され、上記の歴史
を尋ねることができる(パリ15区、モンパルナス駅近く34 boulevard de
Vaugirard 75731 Paris cedex 15)。住所でcedexとあるのは、courrier
d'entreprise a distribution exceptionelleの略で、事業所に対する特別な配
達システムである。詳しくは、
http://laposte.cvf.fr/entreprises/services/cedex.htm
それはともかく、ラ・ポスト博物館には郵便馬車も陳列されているが、なんと
いっても伝統ある切手のコレクションであろうか。

 ラ・ポストの従業員は現在でも公務員である。シラク政権は民営化
privatisationを考えているらしく、これには組合から激しい抵抗がある。たと
えば、
http://bibliolib.net/PrivPost01.htm

 通信部門フランス・テレコムは株式会社化され既にパリ株式市場に上場されて
いるが(NTTのようなもの)、大株主は依然としてフランス政府である(54%の
株を保有)。近く、政府の持分が51%割れするのではないかと噂されている。現
在海外の会社の買収等、経営の失敗で大赤字(2002年は210億ユーロの赤字決
算)のフランス・テレコムなので、むしろ経営立て直し以前に持分を減らすの
は、株式市場に与える影響が大きいので難しいのではなかろうかと思う。最近の
株価は20ユーロを越えており、過去12ヶ月を見ると最安値が5.87ユーロで、今、
高値圏にあるものの、それを狙って株を放出すれば、暴落するかもしれない。何
がしかのインセンティヴをつけて市場に出すかもしれないが。

 そもそも公共サーヴィスの民営化といっても、競争会社が無いような民営化
は、利用者にとってさしたるメリットが無い。日本の国鉄、電電公社の例をみて
も、現実的に私企業としても独占的で、競争原理など全く働いていない。小さな
政府、税金の無駄遣いをなくすという錦の御旗(みはた)も、ラ・ポスト・グ
ループの場合、グループとして自由な経営(海外企業の買収、子会社の設立等)
をしているようだし、完全民営化を急ぐ必要はないのではないか。

 僕は日本の国鉄、電電公社の民営化は失敗作であったと思う。民営化よりも従
業員や組合に責任をもたせ、利用者も参画して新しい経営体を作るような想像力
があってもよかったのである。それでなければ、阪急や阪神、近鉄など優秀な民
間会社に経営を任せればいい。そして儲からない路線については国または地方自
治体が責任をもって運営すれば良いのである。しかし、これには税の体系から、
地方自治まで一大構造改革が必要である。それをやらずして、独立法人で誤魔化
すのは小手先のまやかしである。

====================================
4.Edith Piaf
  J'ai qu'a l'regarder...
    Paroles: Edith Piaf. Musique: A.Siniavine   1943

Il a plutot la gueule gentille.
Y s'laisse aimer tout comm' les filles
Puis y vous r'garde en rigolant,
Alors, bien sur, c'est desarmant.
Y vous donne rendez-vous un jour.
S'il y v'nait, ca s'rait trop facile.
On attend comme un imbecile.
Il est vraiment fait pour l'amour.

あいつは一見優男(やさおとこ)娘たちのように恋させる それから冗談だよっ
て だから もちろん 怒る気にもなれない 会う日の約束をする あいつが来
るなんて ありはしない 間抜けみたいに待たされる ほんとに恋に長(た)け
た奴

{Refrain:}
J'ai qu'a l'regarder,
J'ai envie d'chanter,
D'courir dans les champs
Avec le printemps,
De chanter pour moi,
De crier ma joie.
Des que j'l'apercois,
Y m'regard' comm' ca
Puis y m'dit tout bas :
"Viens, on va s'aimer."
J'ose plus respirer.
C'que c'est bon d'l'aimer.
Tra la la la ...

あいつをただ見つるばかり 歌い出したい 野原を走りまわりたい 春に 自分
のために歌いたい 歓びを大声で あいつとわかると あいつはわたしをじっと
見る 小声であいつが言う 「おいで 愛しあおう」 息もできず 恋するって
素敵 トラ ラ ラ ラ、、、

Ca s'ra ma derniere aventure,
Oh ! mon Dieu, pourvu qu'elle dure.
Si j'devais plus l'revoir un jour,
Je serais degoutee d'l'amour.
Il a tant d'femm's autour de lui
Qui rod'nt autour des ses epaules...
Alors j'suis la, j'm'accroche a lui.
Y a vraiment qu'lui qui trouv' ca drole.

これが最後のアヴァンチュール 嗚呼! ああ 長続きしてほしい いつかあい
つと別れなけりゃならないなら 恋なんてうんざりするだろう あいつのまわり
は女だらけ あいつの肩のまわりをうろついている わたしはといえば あいつ
につきまとう それを可笑しがっているあいつしか本当にいない 

{Refrain}

====================================
5.あとがき

 小笠原諸島。Attac京都のある青年から小笠原のことをきいた。何しろ東京都
にる島々だが、南の島なので前から興味があったところだ。父島、母島、そして
硫黄島など天気予報の台風情報などで耳にする以外あまり話題にならない島であ
る。石原東京都知事が空港建設に反対決定をしたときに、石原のガラパゴス出張
に鑑み本欄で話題にしたことがあったけれど。
http://nihongo.human.metro-u.ac.jp/bonins/02tsuda.htm
これを読んでみると、小笠原歴史と現状が多少知識として整理できる。阪大の先
生の論文である。
 僕には如何にカナカやハワイ、スペイン、フランスの人々が19世紀にこの島々
に入植したからといって「国際性」云々というのはちょっと理解できなった。戦
後米軍が長い間占領して、その後とくに硫黄島は自衛隊基地として重要な役割を
演じているのは承知しているが、沖縄やアイヌとは比べられない。独自文化がな
いからである。そういうと、いや伝統があるというかもしれないが、それは八丈
やその他地域(海外を含め)からの移植、しかも極めて限られた移植に過ぎな
い。
 小笠原問題、環境、帰島、戦没者等々の問題はこの「国際性」とは別の次元で
語られなければならないだろう。

 5月21日のアルジェ大震災から2ヶ月が経過した。7月24日のローカル紙「エル
・ムジャイド」によると、40世態がテント村から新しい建物に移ったが、その団
地には水道、ガス、電気がまだ間に合っていないそうである。この政府御用新聞
(検閲があるからしたないが)では行間を読まないと真実が見えてこない。被害
者救済は遅々として進んでいないようだ。

 7月56日(土)、藤沢で「湘南科学史懇話会」があった。今回の講師は二人。
重松真由美(東京大学大学院博士課程)と中本正一郎(地球科学技術総合推進機
構)の両氏である。それぞれに大変興味ある内容であった。

 重松さんは、「住民による調査学習活動の意義 川崎大気汚染測定運動の事例
から」というテーマで話した。川崎は日本の公害都市の代表ともいえるところだ
が、自治体とは別に、市民が公害測定をしている。市民が測定するのだから、測
定する機器は安価で単純なものである。公的機関は高価で精密な機器を使用し
て、測定結果を「科学的」と主張する。ところが、この公的調査結果は必ずしも
住民の日常的感覚とは一致しない。実際に住民が被っている被害とも一致しな
い。川崎の住民は独自に、驚くことなかれ実に30年以上前から汚染状態の測定を
行い、貴重なデータを蓄積した。その奇跡を重松さんが単に書類の上だけでな
く、多くの関係者との面接を通して、即ち僕の用語でいえば「社会学的に」分析
したのである。住民運動に対する迎合ではない。
 住民が想定したデータを、僕は充分「科学的」であると思う。その検証可能
性、その継続性が「科学的」であることを証明している。とすれば、公害訴訟な
どにあたっても、裁判所はこれらデータを不可避的に考慮しなければならない。
 重松さんが、このようなテーマを選んだことは、それこそ「学問する」ことで
あって、机上でデータをいじりまわすのが決して学問ではないことを教えてくれ
るのである。こうしてはじめて科学、学問は僕たちの身近なものとなる。

 中本さんは、予め用意されたレジメとは離れて話をしたので、多少解りにく
かったけれども、海洋調査の方法をスライドで示し、海流について普通僕たちが
考えるまたは教えられて来たことが必ずしも正しくないこと、気象学者たちが説
明する数学的モデルが現実と乖離していることなどを話した。地球温暖化の真の
原因がどこにあるかについての説は新鮮であった。詳しいことは僕のホーム・
ページに載せたいので、現在中本さんにその許可を申請中。

 上記懇談会後の懇親会で、笹本征男さんと話す機会をえた。「占領軍の科学技
術基礎づくり」(Bowen C. Dees著、河出書房新社、2003年)の訳者であり、「米
占領下の原爆調査――原爆加害国となった日本」(新幹社、1995年)の著者であ
る。最近両著とも読んだ僕にとって疑問点を直接尋ねるチャンスが与えられた。
 Deesの翻訳を笹本さんがしない方がいいという意見もあるが、僕はそう思わな
い。Deesはアメリカによる日本占領政策の成功を賛美する。それは笹本さんの意
見とは対立する。しかし、多くの恐らく未知の資料を駆使して占領政策をかなり
克明に著わしたDeesの本は、僕に日本が何故戦前・戦中・戦後そして現在まで変
革できなかった、変わり得なかった実体の原因の一端を、Deesの意図とは別に、
開示してくれる貴重な資料を提供してくれたものではないか。だから翻訳には大
いなる意味があると僕は考える。

 「原爆加害国となった日本」について云うと、朝鮮半島、台湾を日本に併合し
て、つまり完全に植民地としてこれらの地域の人々を労働者として利用、また兵
員としてまでも活用してきた日本が、不幸にして彼等が日本で被爆した事実を、
あるいは隠蔽し、あるいは無視してなんら補償していないという点について、本
誌で僕も何回か告発したけれども、日本が被害国であると同時に加害国となった
と僕も認識する。ただ、著書「原爆加害国となった日本」の中で上げられてい
る、その他六つの論拠について、極めてセンセイショナルなタイトルのために、
むしろ裏腹な意味で被害者意識を助長させてしまう危険性があるのではないか、
即ち日本の責任を、しかし加害者と同時に被害者なのだから、プラマイ・ゼロだ
とされてしまう危惧があるのではないかと笹本さんに問うた。回答は、そうなら
ないように更に今後のワークで詰めていくとうことだったと思う。些か酩酊して
いたので、誤った受取り方を僕がしているかもしれないが。

 笹本さんの手法は、あくまで資料を通して事細かに真実を明らかにしていく。
しかもその資料は、アメリカが占領後も保管し続け今公開され始めたものなの
だ。それは、沢山の発見を笹本さん自身にも齎すために、学者冥利に尽きる歓び
をうるという半面、事実の恐ろしさ、自らも含めて加害者であるという事実を受
け入れなければならないという他の半面がある。この作業は難しい。しかも、作
業を進めて行くにあたり、大学人という組織structureに守られた中にいるので
はない。全くの市井の学者なのである。従ってその作業がいかに困難なものか、
想像を絶する。今の大学にこそ笹本さんのような学者が必要であるというのに。

 ネットに笹本さんの一本筋の通ったエッセイがあったので紹介する。キーワー
ドは遠藤周作ならぬ「沈黙」である。しかし、その沈黙は「神の沈黙」ではな
く、破られはするがあまりにも長い「僕たちの沈黙」である。
http://www.wako.ac.jp/souken/touzai_b01/tz_b0104.html

 猪野修治さんの近著「科学を開く 思想を作る」については来週号で僕の思う
ところを書くが、情熱の迸(ほとばし)る好著である。僕としては続編も楽しみ
である。少なくとも3部作くらいにして欲しいと書いて来週に譲る。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/shonan/home.htm
 
====================================
発行者:田邊 好美(ヨシハル)
    〒 157-0073 東京都世田谷区
e-mail: davidyt@m2.ffn.ne.jp

「カンパ」よろしくお願い致します。
郵便振替口座 名称 HEBDOFRANCE 番号 00110-2-314176 成城学園前郵便局

当MMのホーム・ページは
http://members.tripod.co.jp/davidyt/hebdofrance.index.html
次ぎの2サイトをミラーとします。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/9981/
http://davidyt.hoops.livedoor.com/hebdofrance.index.html
ここからMM発行所にリンクし、解除手続きができます。解除は各人が購読を
申し込んだ発行所、まぐまぐ、Pubzine等から行ってください。eGroupを除い
ては僕が管理人ではないため、解除手続きが出来ません。悪しからずご了承
お願いいたします。
過去ログ(archive)も上記ホーム・ページで全てご覧になることができます。
===================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。