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タイトル:Daily Drama Express 2012/04/17 リーガル・ハイ (1)  2012/07/02


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2012/04/17 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル リーガルハイ
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜21時
キャスト  古美門(こみかど)研介(堺雅人)
         黛 真知子(新垣結衣)
         服部  (里見浩太朗)
         三木長一郎(生瀬勝久)
         沢地君江(小池栄子)
         井出孝雄(矢野聖人)
         加賀蘭丸(田口淳之介(KAT−TUN))
脚本   古沢良太
主題歌  PES from RIP SLYME「女神のKISS」(unBORDE)

あらすじ  第1話「最高だけどサイテーの弁護士…愛も法も嘘をつく!?」

         あるガソリンスタンドの元店員が、店長を刺殺するという事件が起
        きた。仕事でさんざん怒鳴りつけられ、クビにされたことに対する恨
        みによる犯行。包丁から元店員の指紋も見つかり、裁判では懲役10
        年の判決が出た。

         被告側の国選弁護士として弁護に当たった黛真知子(新垣結衣)は
        敗訴の決定にやりきれなくなって、早速控訴のための準備に入った。

         無罪判例集などの資料を集め、電車移動中に資料を読む。そんなと
        ころへ、60代の男性が乗車してきた。目の前の席が空いているので、
        譲ったところ、不意に1人の男(堺雅人)が割り込んで座ってしまっ
        た。

         正義感の強い真知子は男に席を譲るように注意した。
        「例えば私は38歳だが、重度の心臓病だとしたら?」
        「そうなんですか?」
        「いえ」
        「はぁ?」
        「若い=体力がある、お年寄り=体力がないと言い切れる根拠は?そ
        れにそちらの方の持つスポーツバッグ、それは次の駅のジムだ」
         たしかにお年寄りは次の駅で降りて行った。
        「以上を踏まえて、私は自分が座った。反論は?」
        「……」
         真知子は男の言い分に反論できなかった。

         真知子は三木法律事務所という大きな事務所に所属していた。真知
        子は三木(生瀬勝久)に控訴の担当をさせてほしいと頼んだが、そん
        なもんに係わるなと一蹴されてしまった。

         釈然としない真知子に、三木の秘書の君江(小池栄子)が、あとで
        こっそりと、ある敏腕弁護士を紹介した。元は三木事務所にいたが、
        三木と折り合いが悪くなり、飛び出したという。古美門研介という弁
        護士だ。

         真知子は自分一人ではどうにもならないので、古美門を訪問した。
        出迎えてきた古美門を見て、真知子は驚いた。先日電車であったいけ
        すかない男だ。それでも真知子は熱っぽく控訴審で、元店員の無実を
        晴らしたいと訴えた。

         古美門は私が担当すれば必ず勝つと言い、着手金として三千万持っ
        てこいと言いだした。真知子が勤める最大手の三木法律事務所でさえ、
        その10分の1なのに、と真知子は唖然となった。しかし承服できな
        ければ話は受けないと古美門は言い、真知子は追い出されてしまった。

         事務所に戻った真知子は君江に古美門のことを詳しく聴いた。古美
        門は、相当のキレ者で、入社してからわずか数年でエースに上り詰め
        た。報酬が大きい案件を取ってきては、違法寸前、時には違法なやり
        口で連戦連勝、今でも無敗。そのうち三木も古美門を扱いかねて、追
        い出したという。しかし古美門はある大企業の社長の寵愛を受けて遊
        び暮らしている。

         真知子は、実家の畑を担保に3000万を用意して古美門に突きつ
        けた。古美門はしばし考え込んだが、真知子が三木のやり方に反感を
        持っていると聞いて、引き受けた。

         さっそく拘置所へ出向き、元店員の話を聞いた。犯行当時、彼は公
        園のベンチでコーヒーを飲みながらぼーっと草花を眺めていたと言っ
        た。それが証明できればアリバイが成立するが、レシートなどの証拠
        品がない。真知子は頭を抱えたが、古美門は「坪倉くん、残り少ない
        拘置所生活をエンジョイしていてくれたまえ」とだけ言った。

         真知子は、自分の集めた資料を古美門に見せたが、「こんなもん役
        に立たないよ」と全部捨ててしまった。
         それよりも、坪倉の美談集め、取り調べ担当刑事の悪評を集め、そ
        れらをマスコミに書き立たせろ、人権団体を焚きつけろと指示した。

         そのうえで、公園の売店に行き、コーヒーを買ったかどうかを確か
        めた。去年の9月3日の2時、たしかにコーヒーの売り上げデータは
        残っていた。そのことを警察にも言ったが、警察側は「記憶違いだろ」
        と一蹴したという。古美門はにんまりした。さっそく真知子は、集め
        た情報を裁判所に提出、事実誤認が認められ、判決は棄却、地方裁判
        所に差し戻された。

         真知子がその知らせを古美門に持っていくと、古美門はある青年
        (田口淳之介)に御馳走を振るまい、金を渡していた。真知子が誰な
        のかと聞いても答えない。
        「それよりも、2年ぶりの出陣だ!」
         古美門は自信満々で裁判に臨んだ。

         裁判には、三木も傍聴にやって来た。
        「これは三木先生。逃した魚の大きさを確認しに来たんですか?あー
        っはっはっは!」
         古美門は三木を挑発するかのように高笑いを響かせた。

         原告側は、坪倉が店長に恨みを抱くに十分な状況に会ったこと、警
        察の取り調べにも自白を強要したことはない、取調室はドアを開けて
        おくことにしているので、もしそんな状況があったら、物音がして気
        づくはずだということを次々と並べ立てた。これに対して古美門は公
        園の売店の店員を立て、たしかに坪倉がコーヒーを買ったという証言
        を出した。

         古美門は勝利を確信した。これなら証拠不十分で無罪になる。とこ
        ろが検察側は、女子美大生を新しい証人として出した。そして去年の
        9月3日の午後2時に公園でコーヒーを買った、そのことはブログに
        も書いていると言って提出した。そのとき、坪倉が「違う!そこにい
        たのは僕だ!」と取り乱して退廷させられたため、公判はそこで中止
        となった。

         古美門は平静を装っていたが、閉廷後、うろたえ出した。検察側は
        最初からあの商人を隠し持っていた。それとこれは三木の策略で、真
        知子は古美門を敗訴に追い込むために送り込まれたと勘繰った。三木
        は差し戻し審で負けるなんて前代未聞だろうとほくそ笑んだ。

         しかし真知子は、女子美大生のブログをチェックし、あることに気
        付いた。迎えた再審の日、真知子は、過去5年のブログをすべてチェ
        ックし、日付をずらして書いていることを指摘した。日付は信用性が
        低いとし、改めて、9月3日午後2時に公園の売店でコーヒーを買っ
        たかを質問すると、「わかりません」と女子美大生は答えた。

         次に古美門も9月3日に警察署の隣の高層ビルの解体工事があった
        ことを出した。去年は節電で窓を開けて涼をとっていたのに、物音一
        つしなかったというのはおかしいと言った。そして取調担当刑事に、
        密室で暴力と恫喝で自白させたのではないかとたたみかけた。刑事は
        返す言葉もなかった。

         こうして坪倉は証拠不十分で無罪となり、真知子はホッとした。し
        かし坪倉は感謝したが、去り際に「アイツ、ぶっ殺すぞ」とつぶやい
        た。真知子はぎょっとした。すると坪倉は「冗談ですよ」と笑って去
        っていった。

         真知子は不意に不安になった。「殺人犯を野に放ってしまったので
        はないかと?」古美門が声をかけてきた。
        「先生は、彼が殺したというのですか?」
        「さあね。そんなことは私には興味はない。あくまで証拠不十分のた
        め無罪になった。それだけだよ」
        「だったら、真実はどこに?」
         真知子は古美門に確かめた。しかし古美門はそれは自分で探せとし
        か言わなかった。

         こうして裁判は一件落着した。しかし翌日古美門は、ひいきにして
        いた大企業の社長が交代することになり、顧問契約を一方的に切ると
        通告された。放心の体の古美門に、真知子がやって来た。話を聞いて、
        真知子は言った。
        「なるほど、じゃあ今までのような殿様商売はできなくなったと。地
        道に小さな裁判もこなしていかないといけなくなったんですね。じゃ
        あ私がここで働いてもいいですよ!」
        「なんだその上から目線は!」
         古美門はいきり立ったが、真知子の言うことを受け入れるしかなか
        った。



寸  評  これまで弁護士モノを見たことがなかったので、コメディタッチ
        の展開に違和感がありました。裁判は人生を左右するものですから、
        必然的にシリアスなものになると思いますが、コメディにするという
        ことは、扱う裁判の内容も民事系が中心になるのでしょうか。無実の
        人を救うという定番に敢えて反発するかのような設定ですが、果たし
        てうまくいくものなのか推移を見守りたいと思います。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 もうすぐ5月ですが、今年はまだまだ寒い気がします。まだ朝方はコートが
手放せません。すでに桜は咲いて、散った状況ですので、例年通りのような気
もしますが、どうなのでしょうか?(けん)

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