メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2012/01/27 13歳のハローワーク (3)  2012/02/08


===================================================== 発行部数   43 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2012/01/27 (Fri) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 金曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 13歳のハローワーク
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 小暮 鉄平[2012年:松岡昌宏 / 1990年:田中偉登]
 高野 清文[1990年:横山裕 / 2012年:古田新太]
 真野 翔子[1990年:桐谷美玲]
 仁科 佳奈[2012年:沢木ルカ]
 佐々木紀夫(小松和重)
 東  唄子[1990年:風吹ジュン]
 酒井 敏行[1990年:光石研]
脚本   大石哲也
主題歌  TOKIO「羽田空港の奇跡」(ジェイ・ストーム)

あらすじ 第3話「スッチーVSナースのお仕事!?」

         鉄平(松岡昌宏)は、同僚に誘われてCAとの3対3の合コンに参
        加した。バブルのころの華やかなスッチーのイメージを持っていた鉄
        平は大喜びだった。

         ところが相手はローコストキャリアのCAで、仕事に対する不満を
        ぶちまけ、酔っぱらって鉄平に絡んできた。鉄平は酔わされて寝てし
        まった。しばらくして、目を覚ますとみんな帰っていたが、1人若槻
        葵(遊井亮子)だけが残っていた。
        「小暮くん、覚えてない?」
         そう言われて鉄平は記憶を探した。
        「あー、若槻、若槻葵?」
        「そうよ」
         鉄平は思い出した。中学時代に同じ塾に通っていた。当時から将来
        スッチーになりたいと言っていた。
        「そうかぁ、じゃあ夢叶えたんだ」
        「まあね……」
         葵は浮かない顔をしている。そうか、給料は低いし、国内線担当じ
        ゃ、得意の英語も生かせない。
        「お互いうまくいかないもんだな」
         鉄平はまた酒をあおった。

         しばらくして、鉄平はまた目が覚めた。どうやらまた眠ったらしい。
        だが、居酒屋でなく、翔子(桐谷美玲)の部屋だった。また、来ちま
        ったかと鉄平は驚いた。

         鉄平に気付いた高野(横山裕)は驚いた顔をした。
        「アニキ、一週間もどこ行ってたんですか」
         どうやら、戻ってから時間がたっているらしい。鉄平は適当にごま
        かし、まだ夜明け前なのでもうひと眠りすることにした。
        「そういやアニキ、翔子ちゃん、実家秋田らしいですよ。仕送りも受
        けずに奨学金でやりくりしてるんです。案外しっかりしてますよね」
         だが、鉄平は「薄情者」と高野を責めた。あれほど恩を売ったのに、
        捜査一課へ引っ張ってくれないじゃないかと。

         翌日鉄平は塾へ行った。教室内には中学時代の葵(工藤綾乃)がい
        た。英語を一生懸命勉強し、将来は世界を飛び回りたいと目を輝かせ
        ていた。世界中をただで飛び回れ、お給料もよく、男の人にもモテモ
        テ、そんな華やかな世界に思いを馳せていた。鉄平は余計なお世話を
        焼いて、スッチーだけが仕事じゃないと口を挟んだが、葵は不機嫌そ
        うにして相手にしなかった。

         鉄平は唄子(風吹ジュン)にまた呼び出され、ある病院に潜入して
        ほしいと頼まれた。来日中のミック・ジャガーがぎっくり腰を起こし、
        隠密に入院していると言う。唄子は大のファンで、どうしても2人で
        写真を撮りたいのだと言う。

         鉄平も大ファンだったので、二つ返事でOKした。すでに唄子は手
        を打っていて、見習い看護師として病院に入れるようにしていた。高
        野も鉄平に同行し、見習いとして入った。

         鉄平と高野は特別室を見つけて中に入ろうとして、見つかり、看護
        婦長のみのり(石田ひかり)に注意された。そこへ葵が現れた。みの
        りは葵の母親だった。葵は無愛想に塾の月謝を受け取るとさっさと行
        ってしまった。
        「あの子私の仕事が嫌いなんです。きたない、きつい、危険の3Kだ
        から」
         みのりはため息をついたが、すぐ切り替えて仕事に戻った。

         翔子の就職活動は順調で、銀行、大手メーカー、商社、マスコミと
        次々内定を受けていた。鉄平は方向性がバラバラと顔をしかめたが、
        翔子はそれだけあたし自身に価値があるってことと意に介さなかった。
        それでも第一志望は女子アナと決めていると言う。

         テッペイ(田中偉登)はと言えば、葵に乗せられてパイロットにな
        ると浮かれていた。患者のために献身的に働くみのりと比べると、鉄
        平はさすがに情けなくなった。みのりは「どんな人生でも最期にいい
        人生だったと思ってもらえたら、どんな疲れも吹っ飛ぶの」と鉄平に
        話してくれた。「いい仕事をしている人はいい顔している」と鉄平は
        感じ入った。

         高野は鉄平からみのりの話を聞かされると言った。
        「アニキもいい顔してますよ。時折見せる感情むき出しにするときの
        顔。あれで俺思ったんです。迷ったら頭からっぽにしてとにかく動い
        てみようって。アニキには感謝してますよ」
        「なら、その恩覚えておけよ。そして将来偉くなったら必ず恩返しす
        るんだ」
        「もちろんですよ!」
         よしっ、これで未来の俺は捜査一課だと鉄平はほくそ笑んだ。

         急なオペが入って、合コンに行く同僚が出れなくなったから代わり
        に出てくれと鉄平と高野は頼まれた。
        「スッチーか……」
         喜ぶ高野を横目に、鉄平は抵抗感を覚えた。この前の合コンのこと
        を思い出すと、とてもじゃないが楽しめるとは思えない。

         案の定、相手は高飛車に出てきた。エコノミーの客を荷物と蔑み、
        人を人とも思わない傍若無人ぶりだった。しかし高野たちは、相手の
        ご機嫌取りに終始している。鉄平はカチンときた。
        「あのなあ、世の中には純粋な気持ちでスッチーを目指している子が
        いるんだ。そういう子たちに誤解を与えるような真似はするな!」
         スッチーたちは不機嫌になり、「これだから勤務医はダメなのよ」
        と帰ってしまった。

         次の日、みのりが倒れたと塾から連絡が入った。葵は驚いてすぐ病
        院へ駆けつけた。鉄平とテッペイも一緒について行った。病院へ着い
        ていると、みのりは意識もあり、ただの過労ということだった。しか
        し葵はたまらなくなった。
        「どうして、お母さんばかりこんな目にあうの?他の人はきつくなっ
        たらやめてくじゃない。あたし、お母さんみたいなきつくて、暗くて、
        汚くて、給料の低い仕事はぜったいしない!」
         みのりは葵をひっぱたいた。「あたしのことをどう思うのは勝手よ。
        でもお母さんの仕事を悪く言うのは許さない!」

         葵は病室を駈け出した。鉄平は追いかけて声をかけた。
        「確かにお母さんの仕事はキツイけど、スッチーだって、案外肉体労
        働だし、嫌な客を相手にしなきゃいけない。楽しいだけの仕事なんか
        ない。けど、つらいだけの仕事もないんだよ」
         葵は少し落ち着いた様子で病室へ戻って行った。

         高野は一足先に帰ったが、部屋には電気もつけず、机の上の電話を
        見つめる翔子がいた。今日はテレビ局の内定通知があるはずだったが、
        察するに落ちてしまったようだった。高野に気付くと、翔子は何事も
        なかったかのように塾の答案の採点に取りかかった。

         鉄平は病院を後にしようとした。すると高級車が停まり、中からキ
        ースリチャーズが出てきた。鉄平はすぐに唄子を呼んだ。唄子はすぐ
        駆けつけてきた。そして、一緒に特別室の中へ踏み込んだ。

         ……

         入った中は、捜査一課の部屋だった。鉄平はまた高野(古田新太)
        に胡散臭がられ、追い出されてしまった。
        「チクショー、裏切りもんめ」
         鉄平はむしゃくしゃしてタバコを吸いに外に出た。すると葵が通り
        かかったので、声をかけた。葵は仕事途中で、実は旅行代理店に勤め
        ているのだと言う。就職活動時は氷河期で、CAの募集自体がなく、
        しかたなく今の会社に勤めていた。けれど、先日鉄平に会って、昔塾
        でテッペイのおじさんに諭された言葉を思い出し、目下新しい旅行企
        画を作っているところと打ち明けてくれた。

        「若槻のやつ、いい顔してたなあ」
         鉄平も少し嬉しくなった。と、そこへ携帯が鳴り、例の謎の男の声
        がした。
        「小暮さん、いつもハッピーエンドとは限りませんよ。あなたがいく
        ら過去に戻っても変わらないように、悲惨な運命を変えられないこと
        もあるのです」
        「誰のことだ!悲惨な運命にあうってどういうことだ!」
         鉄平は怒鳴ったが、答えはなかった。



寸  評  看護婦の仕事はよく描けたと思いますが、CAの方は脚色された
        イメージばかり描かれていて、バランスが悪いと思いました。高野と
        の関係とか、ミステリアスチックな作りは面白いのですが、そちらの
        方に力が入っているようにも思います。単なる職業紹介ではつまらな
        いですが、脚色されたイメージの紹介に終始しないようにしてほしい
        気がします。

執 筆 者 けん()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 今年は様々な本を読んでみたいと思っています。とはいっても仕事で忙しく、
時間も取れないので、行き帰りの通勤電車の中で新書を読むようにしています。
200ページ程度で、割と平易に書かれていますので、すいすい読めます。行
き帰りで1時間程度の乗車時間で、3日程度で1冊読めています。1週間に
2冊読めるくらいのペースで行けたらいいなと思います。(けん)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。