メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2012/01/20 13歳のハローワーク (2)  2012/02/02


===================================================== 発行部数   43 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2012/01/20 (Fri) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 金曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 13歳のハローワーク
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 小暮 鉄平[2012年:松岡昌宏 / 1990年:田中偉登]
 高野 清文[1990年:横山裕 / 2012年:古田新太]
 真野 翔子[1990年:桐谷美玲]
 仁科 佳奈[2012年:沢木ルカ]
 佐々木紀夫(小松和重)
 東  唄子[1990年:風吹ジュン]
 酒井 敏行[1990年:光石研]
脚本   大石哲也
主題歌  TOKIO「羽田空港の奇跡」(ジェイ・ストーム)

あらすじ 第2話「バブルで一番美味しい仕事を教えて!!!!」

         鉄平(松岡昌宏)は、溝さらいじみたことをしていた。ある少年た
        ちが、川に物を落としたと言って警察に来たのだ。なんでこんな目に
        ……冴えない日常に戻った鉄平はぼやきが止まらなかった。

        と、そのとき携帯が鳴った。出てみると、あの謎の男の声だ。
        「おい、俺はいつになったらまた過去に戻れるんだ?」
         鉄平はすがるような面持ちで聞いた。しかし男は、「過去に戻った
        とき、自分が未来から来たことを他人に話したら大変なことになりま
        すよ」とだけ言って、切ってしまった。

         署に戻った鉄平は1990年の競馬の結果を読み漁った。もし過去
        に戻ったら、そのときは……。鉄平が悪だくみを思案していると、テ
        レビニュースが目に入って来た。ちょうど、企業の株を買い占めて、
        自分の言いなりにして、利益を絞り取ろうとする投資家、村上和夫
        (長谷川朝晴)が取り上げられていた。
        「金儲けをして何が悪いんですか?」
         眼鏡を光らせながらリポーターに応じている姿を見て、鉄平は顔を
        しかめた。

         鉄平はトイレに行った。するとちょうど高野(古田新太)が出てき
        たところだった。鉄平は、捜査一課の仕事を手伝わせてほしいと頼ん 
       だが、高野はすげなく断った。
        「これ以上、かかわるな!」
         高野は鉄平に指をさして言った。その左手にはレンズの割れた時計
        が巻かれている。

         鉄平はむしゃくしゃしながらトイレに入り、そして出てきた。
        「あれ、なんか違う?」
         鉄平が驚いていると、翔子(桐谷美玲)が入って来た。翔子は鉄平
        を見るとけたたましい悲鳴を上げた。

         騒ぎを聞いて生徒たちが集まって来た。その中にはテッペイ(田中
        偉登)もいた。「あれ、俺戻ったのか?」。そこはまぎれもなく
        1990年だった。

         鉄平はこっぴどく叱責された後、何とか解放された。その足で教室
        に行くと、テッペイが「さあ、買った買った」とファミコンソフトを
        掲げている。
        「何してんだ、あいつ」
         鉄平が怪訝な顔をしていると、眼鏡をかけた少年が「オークション
        てやつですよ」と冷静に話して来た。
        「うわぁ、村山君、すげえよ。6000円も儲けたよ!」
         鉄平は売り上げ金を渡した。村山くん(武井証)はそこから数百円
        を鉄平に渡した。
        「ありがとうございます。俺、もっと勉強して村山くんの片腕になり
        たいなあ」
         テッペイはヘコヘコしている。鉄平は呆れてしまった。
        「おい、お前には捜査一課のエースになってもらうんだ」
        「何言ってんのさ。僕は村山くんのお父さんみたいに銀行員になる。
        今は景気が良くて、すっごく儲かるんだ」
        「だから、そんなのもうすぐ終わるんだ。長銀も山一も潰れちまうん
        だぞ!」
        「何をバカなことを言ってるんですか!」
         村山くんが口を挟んできた。
        「きみ、フルネームは?」
         鉄平が尋ねると、村山和夫という答えが返って来た。さもありなん、
        鉄平は合点がいった。
        「だがな、俺の言ってることは本当だ。なぜなら俺は22年後の未来
        から……」
         鉄平はあらいざらい話そうとしたが、不意にテッペイが腹痛を起こ
        して、苦しみ出した。もしや、あの謎の男の言ってた大変なことって
        これ?鉄平は慌てて口をつぐんだ。するとテッペイの腹痛は治まった。

         授業が始まって、鉄平は追い出された。すると唄子(風吹ジュン)
        が現れて、またおいしい話があるんだけどと話しかけてきた。佐伯ナ
        ット工場という零細企業で一大発明が行われているらしい。それが本
        当なら資金援助をしようと思うので、探ってきてほしいと。鉄平は乗
        り気でなかったが、前回古本屋の買い取りを1年待つということは、
        6000万の損失、つまり借金になっていると言われ、やむなく引き
        受けた。

         工場に向おうとすると、高野(横山裕)が現れ、また舎弟にしてほ
        しいとくっついてきた。2人は履歴書を出し、時給500円のバイト
        に申し込んだ。社長(阿南健治)は高野を見て言った。「君、東大出
        てるの?なんでうちで働きたいの?」と怪訝そうな顔をした。高野は
        6年前に東大法学部を卒業していた。しかし生来なんでも器用にこな
        せてしまうので、何をしても面白くない。そこで何をするか模索して
        いるのだと言う。

         鉄平は工場で働き出したが、とくにとてつもない企業秘密がありそ
        うには見えない。工場の社長の13歳の娘、千里(杉咲花)が旋盤い
        じりが大好きということで片隅で手伝いをしていたので、それとなく
        聞き出そうとしたが、何も知らない様子だった。

         テッペイは村山くんの家に招待された。村山くんの父親は銀行マン
        で、家にはお歳暮が山積みになっていて、テッペイは圧倒されてしま
        った。

         鉄平は高野のところに泊めてもらうことにした。ところが、ぷらぷ
        ら生活して、家賃を滞納したため、強制退去の通知がなされていた。
        通知書に「高野清文」と書いてある。ん、まさか、こいつはあの高野
        なのか?鉄平は驚いた。しかしここで恩を売っておけば、将来役に立
        つかもしれんと考え、「おう、これからは一心同体だ。裏切りっこな
        しだぞ」と釘を刺した。

         次の日、工場では何やら実験が行われていた。社長はスーパードリ
        ームナットの試作品だと言う。絶対にゆるむことのない魔法のナット。
        これが実用化できれば、レインボーブリッジ、リニアモーターカー、
        スペースシャトルにも使えるんだと説明した。
        「なんか、夢ありますねえ」
         高野は感心した風だった。これが一大発明か。鉄平はさっそく唄子
        に報告した。しかし唄子は乗ってこない。話を聞いてる限り、まだ成
        功する見込みがなさそうと興味を示さなかった。

         テッペイは金融マンになろうと勉強に励むようになっていた。まっ
        たくあいつは、と鉄平は呆れて、村山くんも一緒に工場へ連れて行っ
        た。テッペイは汚いし、臭いと顔をしかめた。鉄平は金やかっこよさ
        にとらわれない、夢に向かって一生懸命になる姿を見ろとテッペイを
        小突いた。

        「カネゴンじゃない」
         千里が、村山くんに声をかけた。村山君と同じ中学に通っていたの
        だった。金儲けばかりしているからカネゴンというあだ名がついてい
        るらしい。ちょうどゼンザイを作ったところだから食べてきなよと千
        里は言ったが、村山くんは、「一杯のゼンザイでも私情ははさまない」
        とつんけんして、お金を差し出した。強がっちゃってと鉄平はにやっ
        とした。

         そこへ村山くんの父親が現れた。工場の社長は顔色を変えた。
        「村山さん、どうぞこちらへ」
         どうやら融資のことで話に来たらしい。社長はおびえたような顔つ
        きで、村山くんの父親を奥へ連れて行った。

         その晩、鉄平と高野が寝床を思案しながら道を歩いていると、向か
        いから翔子が駆けてきた。
        「ちょうどよかった。誰かにつけられているのよ!」
        「あーん、誰もいねえよ」
         鉄平は無視して立ち去ろうとした。すると翔子は慌てて「送らせて
        あげるわよ!」と言って、家まで同行させた。

         翔子の家は古めかしいアパートで、派手な身なりとは正反対だった。
        「余計なものには一切お金は使わないの」
         翔子がお金をかけているのは、服や靴など身に着けるものばかりだ
        った。それはいい会社に就職するために必要なものだからという理由
        だと言う。

         鉄平はふんふんと聞きながら部屋の中を見回していたが、不意にテ
        ーブルの下を覗き込んだ。そこには盗聴器が仕掛けられていた。そこ
        で、鉄平は翔子に迫るふりをして、派手な声を上げさせた。

         案の定若い眼鏡をかけた男がアパート前に現れ、鉄平は取り押さえ
        た。白状させると、同じ大学に通っていると言う。気の弱そうな秀才
        タイプなので、見逃してほしいと哀れっぽく訴えた。そこで鉄平は、
        見逃してやる代わりに、手紙だけは送り続けろと言った。そうしてお
        いて、翔子にはナイフを振り回す凶暴な奴だと告げた。怯えた翔子は、
        番犬代わりに置いてあげると言い出した。これで寝床が確保できたと
        鉄平はにんまりした。

         数日して、村山くんの父親が工場に現れた。融資の返済期限は延ば
        せないと一方的に通告した。社長は青ざめて、「あと1年、あと半年
        待ってください!お願いします!」と土下座した。しかし村山くんの
        父親は取り合わない。そこに村山くんとテッペイを連れた鉄平が現れ
        た。
        「待ってやってもいいじゃないか!あと少しで夢のナットができるか
        もしれないんだぞ。それができたら、あんただって夢を叶えたと胸張
        って言えるだろう!」
         鉄平は熱っぽく訴えたが、「未完成である以上、ただの鉄だ」と村
        山くんの父親は言い捨てて去って行った。
        「テッペイ!これがお前のやりたい仕事なのか!」
         鉄平の怒声が響いた。テッペイはうつむくしかなかった。

         かくなるうえはと、鉄平は高野に有り金を出させて競馬につぎ込ん
        だ。万馬券を確実に当てることができるのだから。そして鉄平は万馬
        券を当てた。1000万。これで工場を救えると、鉄平は舞い上がっ
        てはしゃぎ。しかし浮かれてるうちにせっかくの券を落としてしまっ
        た。

         結局、工場は閉鎖された。鉄平は千里にノートを渡し、「悔しい思
        いはここに書いておけ。諦めなければ夢は続く」と励ました。

         次の日、鉄平は朝食を済ませた後、出かけようと外に出た。すると
        ドアの先は生活安全課の執務室だった。元の世界に戻ったのか……。
        唖然とした鉄平の目に、村上和夫のニュースが現れている。「金を儲
        けて何が悪いんですか?」。相変わらずの銭ゲバぶりらしい。「やっ
        ぱり変わらねえか……」鉄平は吐き捨てて部屋を出た。

         しかし村山はこう続けた。「ただ、夢や可能性がある事業について
        は、私は応援してもいいと思っている」。

         2012年、佐伯ナット工場は復活していた。今は千里(芳野友美)
        が社長としてかつてと同じ零細企業として細々とした経営をしていた。
        そしてスーパードリームナットの開発を続けていたが、いまだ成功し
        ていなかった。もう一息のところだが、もう資金が底をついた。
        「どうしよう……」
         思案にくれていると、村山が入って来た。
        「カネゴン?」
        「その事業、私が資金を出しましょう。一つだけ願いを聞いてくれれ
        ば」
        「マジ?でも願いって?」
        「君の……ゼンザイ御馳走してくれないかな」
         村山はちょっとはにかんでいた。

         鉄平は高野に、「昔競馬で1000万当てかけたこと会ったでしょ。
        アニキと慕ってた人と一緒にさ」と振ってみた。しかし高野は知らな
        い風で行ってしまった。鉄平は「薄情な奴だぜ」と捨て台詞を吐いて、
        外に出て行った。すると高野は振り返り、険しい表情で鉄平の後ろ姿
        を見た。

        「ったく、どうやったら人生やり直せんだ」
         鉄平は苦々しい表情を浮かべた。



寸  評  ドラマとしては面白いのですが、銀行が零細企業を見捨てるとい
        う構図は職業紹介としては適切ではないと思いました。銀行が融資を
        打ち切り、返済を強いるのは、バブルがはじけた後であって、バブル
        の最中は無理矢理でも貸し付けていたのではなかったでしょうか。そ
        のあたりは正しく描いてほしいですし、社会変化との関連で説明して
        ほしいと思いました。ただ最後に投資ファンドが零細工場の支援を申
        し出る形で締めたのは、救いがあったと思います。

執 筆 者 けん()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 ねんきん便りなるものが送られてきました。確か去年も送られてきたと思っ
て、それも出してきて見ていたのですが、2003年3月までの確定分の金額
の数値が前回と今回で違っていました。よくわからないので、回答票に書いて
問い合わせているところですが、ちゃんと管理されているのかどうか不安にな
ってしまいます。(けん)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。