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タイトル:Daily Drama Express 2011/07/28 それでも、生きていく (4)  2011/10/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2011/07/28(Thr) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル それでも生きていく
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 深見洋貴(瑛太)
 遠山[三崎]双葉(満島ひかり)
 雨宮健二[三崎文哉](風間俊介)
 日垣[深見]耕平(田中圭)
 草間真岐(佐藤江梨子)
 遠山[三崎]灯里(福田麻由子)
 日垣由佳(村川絵梨)
 藤村五月(倉科カナ)
 臼井紗歩(安藤サクラ)
 深見逹彦(柄本明)
 日垣誠次(段田安則)
 草間五郎(小野武彦)
 遠山[三崎]隆美(風吹ジュン)
 三崎駿輔(時任三郎)
 野本[深見]響子(大竹しのぶ)
脚 本 坂元裕二
主題歌 小田和正『東京の空』

あらすじ  第四話 明かされた真実…

 店の中に座っていた野本[深見]響子(大竹しのぶ)。そこに、深
見洋貴(瑛太)と遠山[三崎]双葉(満島ひかり)が戻ってくる。

 慌てて立ち上がった響子に、「忘れ物?」と洋貴。

 双葉は、「お借りしていたショール」と手に持っていた紙袋を差し
出す。

 洋貴は、双葉が調書を探すのを手伝ってくれた。お礼に晩飯をおご
ろうと思ったが、どこも店、やってなくて。よかったら、母さんも食
べる?と訊く。

 響子は、双葉も調書を読んだのかと訊く。双葉は肯定し、「よかっ
たですね」と付け加える。

 響子は、「双葉ちゃんでしょ。今、お父さんとお母さんに会ってき
た。会いたくなかったのに」と言う。

 双葉は、済みませんでしたと謝ると、そこを飛び出して行く。

 響子は、なんで双葉さんだと気がつかなかったのかな?とつぶやく。
覚えているの?と洋貴。

 幼稚園の頃、亜季と遊んでくれた。亜季が喜ぶからと、野茂の物ま
ねをしてくれた、と響子。

 あの家には、雨宮健二[三崎文哉](風間俊介)はいないのね、と
つぶやく響子。あの家族、文哉を探してもいないと洋貴。

 響子は、今でも三崎駿輔(時任三郎)はいい時計をしていた。駿輔
は、町が誘致した時計工場の、課長さんだった。

 駿輔は、お店で一緒になった時、深見逹彦(柄本明)の気安さが気
に入らなかったらしい。達彦は、飲み屋の一周年記念の安物の腕時計
をしていた。そして駿輔に、出身大学や年収などを聞いて、いやがら
れた。文哉もそういう顔をしていた。

 響子は、達彦の骨壺に、「お父さん、足、崩すわよ」と声を掛ける。

 一番安い骨壺で、と洋貴。お父さん、かしこまったの、苦手だから
ちょうどいいんじゃない、と響子。

 お父さん、最初のデートの時、どこに連れて行ったと思う? おし
ゃれして行ったのに、書道展よ。しかも別れ際、『お疲れ様でした』
って。もう二度と会うもんか、と思った、と言う。


 朝食の席で、突然双葉は両親に、「深見洋貴さんのお母さんに会っ
たの?」と訊く。実は、自分は何回も深見家の人たちに会った、と言
う。そして、ちゃんと謝った方がいい、と。

 駿輔は、謝ろうにも会ってくれなかった、と言う。

 双葉は、何度も会いに行けばいいじゃない、と言う。何回も会いに
行ったよ、と駿輔。何回じゃなく、何十回、何百回、何千回と行けば
いいじゃない!と、声を荒げる双葉。

 遠山[三崎]隆美(風吹ジュン)は、二人の会話を無視し、急がな
いと遅刻するわよ、と言う。

 遠山[三崎]灯里(福田麻由子)は、そんなことをして、損害賠償
とか請求されたらどうするのよ。また引っ越すの、イヤだよ。無言電
話なんて、犯罪なんだから、警察に訴えればいいんだよ、と言う。

 隆美は、灯里が生まれる前のこと。灯里は気にしなくていいの、と
言う。

 駿輔は双葉に、面接なら、乗せていってやるよ、と言う。

 車に乗る時、双葉は、あの、文哉が残していった果実を駿輔に見せ
る。「『日向なつ』だ」と駿輔。双葉は、文哉に会った。お父さんは、
お兄ちゃんの居場所、知ってるんじゃないの?と訊く。

 駿輔は、文哉に会ったことは、母さんと灯里には言うな、と念を押
す。そして、面接なら、もっと背筋を伸ばして!とアドバイスする。


 洋貴の店で食事をしている耕平。もっと店をカナダっぽくしたら、
お客も増えるんじゃないか、と言う。

 そんな金ないよ、と洋貴。加害者の家族がわかったんなら、金取れ
るんじゃないの?と耕平。そんなんじゃないよ、と洋貴。冗談だよ。
もう関わらない方がいいよ、と耕平。


 駿輔は、日向なつを手に、双葉に語る。タクシーの運転手を三年ぐ
らいして、慣れた頃、文哉の後ろ姿を見かけた。すぐに文哉だとわか
った。大人っぽくなったけれど、相変わらず細くて、重いものを持っ
て、仕事をしていた。そのまま連れて帰ろうかと思った。なんとして
でも。でも、やめたと。

 どうして、やめたの?と双葉。カレーの匂いがしたからだ、と駿輔。
前の晩、初めて灯里がカレーを作ってくれた。それを母さんや双葉と
共に食べた。もし、文哉を連れ帰ったら、その幸せは無くなる。

 あの時、母さんは一週間で髪が真っ白になった。その時、灯里がお
腹にいたけど、ダメだろうと思った。でも、お母さんは頑張って、こ
んなお父さんと一緒にいてくれた。

 お兄ちゃんだって、家族なんだよ、と声を荒げる双葉。だけど、人
を殺したんだぞ、と駿輔。なおもいいつのる双葉。


 釣り堀の上に渡した板を直している洋貴。ふと、顔を上げて、双葉
に気づく。

 いつからいたんですか?と洋貴。これ、お母さんに返しに来ました、
と双葉。もういいです、と洋貴。

 洋貴は唐突に、好きな野球選手、いますか?と双葉に訊く。「野茂
です」と双葉。物まね、できますか?と洋貴。できるわけ、ないじゃ
ないですか、と双葉。


 洋貴のこぐボートに乗り、釣り糸をたれている双葉。今日は、お客
いないんですね、と言う。そして、どうして教えてくれないんですか?
と釣りのことを訊く。オレ、釣りできないんで、と洋貴。

 あの果物の名前、わかりました。日向なつって言うんです。お父さ
んが知ってました。あ、でもお兄ちゃんの居場所は知らないそうです、
と付け加える双葉。

 知っているかもしれないじゃないですか、と洋貴。

 双葉は、灯里はお母さんっ子で、わたしはお父さんっ子だから、わ
かるんです。お兄ちゃんのこと、無視したことで、目が死んでいるん
です。人は死ぬより前に、見ようとしないと、目が死ぬんです、と双
葉。

 双葉は、珍しく携帯を気にしているんですね、と洋貴に言う。折り
返し電話が入るから、と洋貴。東京の藤村五月(倉科カナ)さんです
ね、と双葉。なんでわかるんですか!?とちょっと焦る洋貴。

 双葉は、わたしも普通の女なんです、と言う。洋貴も、普通の男で
すね、と。洋貴は、ちょっと変な想像しちゃいますね、と言う。

 双葉は、世界は何事もなく過ぎていく、と言う。洋貴は、それでは
亜季もいないことになってしまう、と言う。そうですね、と双葉。

 双葉は、洋貴の携帯が鳴っていると言う。洋貴は、急いで取り出そ
うとして、池に落としてしまう。


 洋貴のバンが走っている。その前を走っているクリーニング店のバ
ン。

 クリーニング店のバンが止まって、降りてきた駿輔は、背丈よりも
高い雑草をかき分けて進む。

 駿輔が顔を上げると、目の前に洋貴が絶っている。そして、「深見、
です」と名乗る。


 健二が母屋に入ると、自分の過去を知る臼井紗歩(安藤サクラ)が
いて、草間真岐(佐藤江梨子)は、買い物に出た、と言う。


 駿輔と洋貴は、喫茶店に入ると、隅の席に座る。駿輔はへりくだっ
て、洋貴に、何を注文するか訊く。

 謝ろうとする駿輔を洋貴は遮り、そういう型どおりのことではなく、
知っていることを教えて欲しいと言う。

 駿輔は、文哉のことは何も知らないのです、とわびる。洋貴は、謝
罪ではなく、父親なんだから、わかるでしょと言う。

 駿輔は、本当にわからないんです。面会も断られましたので、とま
た謝る。

 洋貴は、それじゃ、他人事じゃないですか!と声を荒げる。

 二人の会話を聞いていた中年女性が、「三崎さんですよね? 河本
です。わかりますよね」と駿輔に声を掛ける。そして洋貴に、「洋貴
くんよね。その人、このままでいいの? かわいい亜季ちゃんを殺し
て」と言う。

 河本は駿輔に、そんなネクタイもしない格好で、よく会えるわよね。
頭を下げなさいよ、と言う。

 洋貴が、そんなんではなくて、と止めようとしても、なおも土下座
をしなさいよ! 偉そうにしていて、と駿輔に文句を言い続ける河本。

 駿輔が土下座をする。洋貴は頭を上げてください、と頼む。

 並んで歩く洋貴と駿輔。

 今度、正式に謝りに行きます。お母様にも、と駿輔。

 洋貴は、ここのたこ焼き屋で、よく文哉と食べました。CDも借り
て、一緒に勉強もしました。友達だったんで。文哉も、お父さん子で
した、と言う。

 洋貴は唐突に、文哉のこと、殺してもいいですか?と言う。何も答
えない駿輔に、あんたは文哉を探そうともしない。ボクは最後に殺す
んじゃないかと思います、と洋貴。


 ダイニングテーブルに座っている駿輔。そこに双葉が帰ってきて、
バイト決まった。駅前の居酒屋、と言う。

 駿輔は双葉に、文哉を探そうと思う、と言う。

 その時、隆美と灯里が帰ってくる。灯里は、今日はカレーを作る、
と言う。


 洋貴が店に戻ると、五月がいた。会えてよかった、と洋貴。

 五月は、東京に帰る、と言う。車で送っていく、と洋貴。五月は、
遠いからと遠慮するが、洋貴は、どうせ明日東京へ行かなければなら
ないと思っていた。文哉を担当した看護師の人に、話を聞こうと思っ
て、と言う。

 五月は、東京へ行って、すぐに会えるんですか?と訊く。そして、
まずは電話を掛けてから、と、さっと洋貴の手から、連絡先のメモを
取る。


 様子のおかしい駿輔に、缶ビールを渡しながら、どうしたのか訊く
隆美。駿輔は、灯里のカレーを食べてからと言って、答えない。

 だが、隆美は、今答えて欲しい、と言う。

 観念した駿輔は、文哉を探そうと思う、と答える。もう、決めたこ
とだ、と。

 灯里のカレーができあがる。

 屋内に入った駿輔は家族に、文哉を探して、一緒に暮らそうと思う、
と宣言する。

 隆美が、そんな話はしないで!と反対する。決めたことだと言う駿
輔に、文哉は殺人者なのだ。殺人者をこの家に入れることはできない、
と隆美。駿輔は、文哉は家族なのだ、と反論する。隆美は、文哉は殺
人者なのだから、何をするかわからない。怖いのだ、と言う。

 双葉は、お兄ちゃんなのよ、と言う。灯里は、確かに怖い気もする。
でも、お姉ちゃんのいうこともわかる気がする。文哉はお兄ちゃんな
のだから、と言う。

 隆美は突然、文哉は灯里の兄ではないと言い出す。文哉は自分が産
んだ子ではない、と。呆然とする、灯里と双葉。

 双葉は、おそるおそる、わたしはお母さんの子?と訊く。隆美は、
双葉はもちろん.....と言いかけて言葉に詰まり、床に突っ伏して、
嗚咽する。

 双葉は、気にしない振りをして、カレーを温め直す。


 五月の携帯で、看護師の薩川裕子に電話する洋貴。「行方不明なん
ですか?」と声を上げる。

 電話を切った洋貴は五月に問われ、裕子は文哉の担当ではなかった。
文哉の担当の人によると、文哉は出所してから半年ぐらいした後、行
方がわからなくなっていたとのことだ、と説明する。


 日向なつを持って、庭に出た双葉。その日向なつを投げてみて、今
でもまだ、野茂の物まねができる、とつぶやく。



寸  評 視聴者の勝手な立場からすれば、ストーリーに奥行きがある方がい
いと願っていたのですが、ここまで、立体的になってくるとは想像し
ていませんでした。

 文哉が、隆美の子供ではない、というストーリーまで加わるとは。
今まで、駿輔が文哉を探さなかったのには、継母である隆美のことを
おもんぱかってのことでもあったのですね。

 洋貴と双葉の距離は、確実に近づきつつあるように感じられますが、
このまま順調に近づいていくのでしょうか? それとも、波乱が訪れ
るのでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 秋の番組改編は大作業なのか、スペシャル番組が続きます。最近は簡単に、
ドラマが映画になったり、映画の続きがドラマになったりしますので、映画と
連動したスペシャルも散見されます。

 ドラマ関連の映画は、いずれ近いうちにテレビ放映されるなと思って、映画
館に見に行くことは滅多にないのですが、黒田康作ものだけは、『アマルフィ
 女神の報酬』と『アンダルシア 女神の報復』は、両方とも映画館で見まし
た。

 新ドラマが始まる前は、どんなドラマになるのかな? とわくわくします。
(鈴木)

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