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タイトル:Daily Drama Express 2011/05/07 高校生レストラン (1)  2011/05/23


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2011/05/07 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 高校生レストラン
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時00分
キャスト 村木 新吾(松岡 昌宏)
 吉崎 文香(板谷 由夏)
 岩瀬 厚一(平田 満)
 佐藤 圭作(河西 健司)
 坂本 陽介(神木隆之介)
 米本 真衣(川島 海荷)
 岸野 宏 (伊藤 英明)
 戸倉 正也(金田 明夫)
 都甲 仁美(柴本 幸)
 村木 遥 (吹石 一恵)
 村木 定俊(原田芳雄)
脚  本 秦建日子 他
主題歌  サンボマスター「希望の道」

あらすじ 第1話「板前教師」

 三重県相河町。あるレストランの開店に向けた準備が進められてい
た。店の看板には「高校生レストラン」と書かれている。ここは県立
相河高校の調理部の生徒たちが運営するレストランとしてオープンす
る予定になっている。過疎化に悩む町の町おこしの一環として、役場
も参画する本格的なレストランだった。

 役場職員の岸野宏(伊藤英明)は、現場の全般を取り仕切っていて、
幼馴染の村木新吾(松岡昌宏)を東京から呼び戻すことにした。新吾
は東京の一流料亭の板前だが、教員免許を持っているので、相河高校
の臨時教員として赴任してもらい、生徒を指導させ、レストランを軌
道に乗せるまで面倒を見てもらおうと考えたのだ。

 というのも4月にオープンの予定が1ヵ月遅れている状況だったか
らだ。到着早々1ヶ月後にオープンすると聞かされた新吾は驚いたが、
宏は何食わぬ顔でさっそくレストランに連れて行った。出迎えた生徒
たちは、一流の板前と聞いて興味津々な目で新吾を見た。

 しかし新吾はいきなり、厨房の掃除をすると言いだした。それほど
汚れが目立っているわけでもないので、生徒たちからは不平の声が上
がった。
「やりたくないなら帰れ。だがそうするなら明日から来なくていい!」
 新吾は厳しい口調で突き放した。すると半分の生徒が出て行ってし
まった。しかし新吾は止めようとしなかった。残ったのは20人程度
だった。

 様子を見ていた観光課の課長はカンカンになった。もう宣伝とかも
始まっている。オープンはこれ以上遅らせることはできない。課長は
宏に失敗するならお前の責任だと怒鳴り散らして引き揚げていった。

 掃除が終わった後、新吾はサポート担当の役場職員都甲仁美(柴本
幸)に明日までにきゅうりを用意しておいてほしいと言った。

 翌日新吾は宏とともに校長室に呼ばれた。退部届が数多く出され、
保護者からの苦情も来ていたのだ。
「厨房の掃除は野球部で言ったらグラウンドの整備ですよ。それをし
ないのはおかしいでしょう」
 宏は新吾をかばった。
「掃除をしない生徒がいたら、掃除をさせるのが教育じゃありません
か?」
 吉崎文香(板谷由夏)が口を挟んだ。教頭の佐藤圭作(河西健司)
も謝りに行って、連れ戻さないとオープンができないと言った。
「まあまあ、この男に任せておいて大丈夫です」
 宏は不敵な笑みを浮かべながら何も言わない新吾の代わりに必死に
弁明した。すると校長の岩瀬 厚一(平田満 )がシミュレーション
をしてみて、残った生徒で運営できるか試してみようと提案したので、
その場は何とかおさまった。

 この日、新吾はきゅうりを1人1本ずつ切るよう生徒たちに指示し
た。すると左利きの生徒が左手できゅうりを切っている。坂本陽介
(神木隆之介)という3年の生徒だ。
「坂本、右手で切れ」
 新吾はそう指示した。陽介はそれに従ったが、慣れないせいで指を
切ってしまった。他の生徒たちが矯正させる意味がわからない、元通
り左でやらせた方がいいと言った。しかし陽介自身が右手で続けると
言った。陽介は新吾のただならない雰囲気に、この人は本物だと直感
するものがあった。自分はこの人についていこう、陽介はそう思った。

 翌日、新吾は土曜日に決まったシミュレーションのときに、とろろ
うどんを出すことにしたと生徒たちに伝えた。ご当地産の伊勢芋を使
った郷土料理だった。新吾はきゅうりの切り方を見て、厨房係とホー
ル係に分けて作業にあたらせた。

 シミュレーション当日になった。新吾は陽介にうどんを切る役目を
与えた。右手で慣れない陽介が手持無沙汰だったのだ。さらに陽介は
ダシ作りもやらせた。実は新吾自身も元は左利きで、右に矯正した経
験があるだけに気にかかるのだった。

 開店すると、役場の職員や教職員、生徒が大勢やってきた。新吾は
1つ1つの作業を丁寧に実施するように指示した。高校生がやるとは
いえ、下手なものを出すわけにはいかないので、新吾は気が気でなか
った。

 評判は上々だった。だが、新吾は大半の人がつゆを残しているのに
気付いた。新吾は慌てて厨房に入りつゆを一口飲んだ。
「坂本!お前何を入れた!だしは料理の命だぞ。お前はそれを分かっ
ていると思ってまかせたのに……」
 新吾は怒りに打ち震えた。つゆが生臭い。サバを入れているのは明
らかだった。
「すいません!俺が勝手に入れました。その方が風味が豊かになると
思って……」
 調理部の部長の3年生が泣きそうな顔で頭を下げた。
「ふざけるな!」
 新吾は声を荒げた。すると2年生の米本麻衣(川島海荷)が叫んだ。
「いい加減にしてください。ここはうちらのレストランです。うちら
の作りたいものを作っちゃいけないんですか?」
 何から何まで逐一指示通りにしないと気が済まない新吾にとうとう
不満が爆発したのだった。
「私も同感です」
 吉崎も言った。一流のものが食べたければ一流の料亭に行く、高校
生にしては上出来ではないのかと。
「それでいいんですか?高校生レベルでいいなら私が指導する必要な
どないでしょう!」
「あなたは教師なんですよ。自分の味付けを強要する前に生徒の気持
ちを考えるべきです」
 吉崎の言いように役場の人も教職員もみな賛同した。新吾は無性に
腹が立つやら情けなくなるやらでその場を出て行ってしまった。
「まあまあ、ええ味やったよ、上出来や!」
 観光科の課長が陽気に笑い、拍手をすると他の人もそれに倣った。
だが生徒たちはみな一様に素直に喜べなかった。

 新吾は荷物をまとめて町を出て行こうとした。確かに今の自分は板
前である前に教師だった。だが高校生レベルでいいのなら、この先何
を教えればいいのかわからなくなってしまったのだ。だが、家を出よ
うとしたときに都甲がやって来て、生徒たちがリベンジしたいという
ことを伝えた。

 新吾がレストランに戻ると、生徒がダシを作って待っていた。今度
は新吾の指示通りに作っていた。
「先生、お願いします!」
 生徒たちがみな頭を下げた。新吾はつゆをすくい、一口を飲んだ。
生徒たちがじっと見守っている。
「おまえらよ……やればできるんだな」
 新吾は満足して出て行こうとした。すると生徒たちはこのダシを使
って何かを作りたいと言いだした。
「よし、ダシ巻きやるか」
 新吾は静かに言った。生徒たちは本物の味を学びたいと口々に言っ
た。新吾の目にはうっすらと涙が浮んでいた。

 そのころ役場の会議では戸倉課長(金田明夫)が勝手にメニュー案
を出していた。とろろうどんは外されている。宏は、生徒たちに決め
させないとせっかくのやる気に水を差すと反対したが、オープンまで
時間がないからさっさとやる必要があるのだと一蹴されてしまった。

 すでに辺りはどっぷりと日が暮れていた。しかし高校生レストラン
では新吾の話に真剣に耳を傾ける生徒たちが熱心にダシ巻き卵に取り
組んでいた。その様子に新吾は手ごたえを感じていた。


寸  評  ちょっと現実離れしたストーリーのような気がしましたが、高校
生がレストランを運営するというのは新鮮味のあるテーマだと思いま
した。ただ主人公が教師であることが気になります。高校生が主体と
なって運営するところに面白みがあると思うので、教師が前面に出て
きてしまうとせっかくの新鮮な主題がぼやけてしまわないかと心配で
す。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 生命保険の営業担当の方が、新しいプランを持って説明に来ました。私の入
っている保険は医療、生保、所得補償などを含む総合的な保険なのですが、ラ
イフステージに合わせて割合を変えることができるので、数年に一度は見直し
の案内があるのです。とは言っても基本は新たな特約を付加していくパターン
なので、言いなりになっていると保険料が増える一方です。今回は先進医療特
約の追加と遺族サポートの増額の提示を受けましたが、昨年個人年金保険(死
亡時は払い込んだ保険料がそのまま遺族に払われる)に入ったので、遺族サポ
ートはむしろ無くした方がいいのでは?と思い逆提案したところ、よく勉強し
てますねと妙な関心をされてしまいました。ちなみに個人年金保険を担当した
のも同じ営業の方。たくさんの顧客を抱えているとは思いますが、ちょっとは
私の契約内容を理解して最適な補償内容を提案してくれないものかと思いまし
た。でも結局、自分の保険なので、自分がちゃんと理解して最適な補償をプラ
ンニングできなくてはなりませんが。(けん)

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