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タイトル:Daily Drama Express 2010/12/10 秘密 (最終回)  2010/12/13


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/12/10 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 秘密
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 杉田藻奈美(志田未来)
 杉田平介(佐々木蔵之介)
 橋本多恵子(本仮屋ユイカ)
 小坂洋太郎(橋本さとし)
 吉本和子(池津祥子)
 藤崎和郎(升 毅)
 川辺由梨絵(林 丹丹)
 相馬春樹(竜星涼)
 梶川征子(堀内敬子)
 梶川幸広(吹越満)
 梶川逸美(日向ななみ)
 根岸文也(田中 圭)
 杉田直子(石田ひかり)
原  作 東野圭吾「秘密」(文春文庫刊)
脚  本 梅田みか
主題歌  初音「つよがりソレイユ」(ユニバーサル J)

あらすじ 第9話「運命は妻を2度奪う…そして驚愕最終回」

 平介(佐々木蔵之介)は、藻奈美(志田未来)に事故以後のことを
ありのままに話した。直子の魂が藻奈美の身体に乗り移ったこと、そ
の間直子が藻奈美のために学校に通っていたこと、それらを写真を使
って説明した。

 平介は言葉を選んで慎重に話していたせいで、藻奈美の方を見てな
かった。ふと見やると眠っている。目が覚めると藻奈美は「平ちゃん」
と口に出した。それは直子だった。驚いた平介は藻奈美が戻ってきた
ことを聞かせた。
「嬉しい!あの子はこの身体にいるのね。じゃあまたきっと現れる!」
 藻奈美(直子)は自分のことのように喜んだ。

 しかし1週間ほど藻奈美は現れなかった。平介は不安が先だったが、
藻奈美(直子)は藻奈美への手紙を書き始めた。ある朝、藻奈美がな
かなか起きてこないので、平介は部屋の様子を見に行って、起こした。
「……お父さん」
 目を覚ましたのは藻奈美だった。

 それからは藻奈美(直子)が予言めいたように、「明日は藻奈美現
れるよ」と言うと、翌朝藻奈美が現れるようになった。それは次第に
サイクル化し、朝目を覚ますと藻奈美になっていて、平介が帰宅する
ころには直子になっていた。奇妙な関係だったが、平介は家族3人で
暮らしている気分で、幸せを実感していた。

 ある日の夕方平介が帰宅すると、藻奈美は「お父さん」と声をかけ
た。直子は現れてないらしい。その晩、平介が藻奈美の部屋をのぞく
と、藻奈美はソファで眠っていた。平介に気付いたのか、藻奈美は目
を覚ました。
「平ちゃん、今何時?」
「12時くらいかな」
「そう、もうそんな時間なの」
「ああ」
「あたしもう、あなたと会えなくなるかもしれない。こうやって少し
ずつ消えていくのだと思う。仕方ないよね。こんなのおかしいもの」
「おかしくたっていいじゃないか。俺はずっとこのままでいい」
 平介は慌てて、藻奈美(直子)を励ましたが、藻奈美(直子)は首
をふり、そういうわけにはいかないと沈んだ表情で言った。

 文也(田中圭)は内定者研修で東京に来ていたので、平介は自宅に
招いた。その日直子は現れず、藻奈美は藻奈美のままだった。最近直
子はあまり現れず、藻奈美も出てくる予感がしないと言っていた。

 文也の帰った後、藻奈美は明日山下公園に連れてってほしいと言い
だした。
「明日……」
 平介は言葉に詰まった。明日は12/23。1987年のこの日、
直子は初めて平介の部屋に泊まった。思い出のクリスマスイブイブだ
った。

 当日、平介は藻奈美と山下公園で過ごした。夕暮れになって平介と
藻奈美はベンチに座って休憩した。
「お母さんに言われたのか?」
 平介は尋ねた。
「うん、手紙に書いてあった」
 それからしばらく沈黙が流れた。気がつくと藻奈美は眠っていた。
平介はそっとしておいた。やがて目を覚ますと「平ちゃん」と言葉を
発した。
「最後にここに連れて来てくれてありがとう」
「……最後なのか」
 平介にもある程度予想はついていた。
「終わりは必ず来るものよ。あの事故で終わったはずだったのが今日
まで引きのばされただけ。引きのばせたのはあなたのおかげよ」
「もう少しだけ、一緒にいられないのか……」
「できないわ。自分のことだからわかるの。直子は……もうおしまい」
 藻奈美(直子)は穏やかに微笑んでいた。そして目を潤ませた。
「平ちゃん、ありがとう、さようなら……・忘れないでね」
 そう言うと、藻奈美は静かに目を閉じて眠りに落ちた。平介は起こ
すまいとしてか、泣き声をたてるのをこらえた。しばらくして藻奈美
が目を覚ました。藻奈美はすべてを悟っていたようで「お母さん!」
と声をあげて泣きじゃくった。

 それから8年がたった。藻奈美は高校卒業後脳医学を学び、そして
25歳になり結婚式の日を迎えた。相手は文也だった。あれ以来直子
は現れることなく、藻奈美は「あれは一種の二重人格だったんだと思
う」と割り切った風だった。

 結婚式当日、平介はふと、逸美(日向ななみ)から贈られた懐中時
計を取りだした。ずいぶん時間がたっていたせいか、またふたが開か
なかった。新郎文也の父親の形見の品だから持って式に行こうと思っ
たのだった。

 馴染みの修理屋に持ち込むと、主人は意外なことを口にした。藻奈
美がここで指輪を作ったのだが、それは直子の指輪を材料に作り直し
たのだと言う。

 なぜ藻奈美が指輪のことを知っているのか。指輪のことは平介と直
子の秘密だったはず……。
「まさか……」

 平介は結婚式場につくと、厳しい表情で藻奈美の控室に入った。藻
奈美は笑顔を見せず、硬い表情だった。
「お父さん、長い間、本当にお世話になりました」
 そうして深々と頭を下げた。頭をあげた後も藻奈美は硬い表情のま
まだった。文也が中に入ってきた。
「文也くん。頼みがある。君を殴らせてくれ……」
「えっ?」
 文也は驚いたが、娘を取られる父親の心情を察して快く引き受けた。
平介は力いっぱい文也を殴った。それを見ても藻奈美は顔色一つ変え
ずにいた。

 バージンロードを藻奈美と歩き、文也に引き渡す。藻奈美は相変わ
らず厳しい目つきでいた。平介は寂しげに藻奈美と文也を見つめなが
ら、今まで決して外そうとしなかった結婚指輪を外し、ポケットに入
れた。(完)



寸  評  平介が自分を藻奈美として扱うと知って、直子は藻奈美になる決
心を固めたというところでしょうか。やはり平介と直子の夫婦愛がテ
ーマの中心だったということでしょうけれど、それにしてはバスの事
故に謎をかけたりと話を深くしていったので、そっちの方が気になっ
てしまいました。単に藻奈美の身体に乗り移るためのきっかけにすぎ
ないのであれば、もっとあっさりと扱ってもよかったのではないかな
と思います。そういう意味で少々不満の残る結末でした。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 健康診断の結果が返ってきたのですが、肝臓と腎臓で少し数値が高いと出て
いました。機会を見て再検査してみてくださいということで大したことはない
みたいですが、お酒はあまり飲まないのに肝臓の数値が高いというのはちょっ
と釈然としない気分です。(けん)

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