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タイトル:Daily Drama Express 2010/11/26 秘密 (7)  2010/12/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/11/26 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 秘密
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 杉田藻奈美(志田未来)
 杉田平介(佐々木蔵之介)
 橋本多恵子(本仮屋ユイカ)
 小坂洋太郎(橋本さとし)
 吉本和子(池津祥子)
 藤崎和郎(升 毅)
 川辺由梨絵(林 丹丹)
 相馬春樹(竜星涼)
 梶川征子(堀内敬子)
 梶川幸広(吹越満)
 梶川逸美(日向ななみ)
 根岸文也(田中 圭)
 杉田直子(石田ひかり)
原  作 東野圭吾「秘密」(文春文庫刊)
脚  本 梅田みか
主題歌  初音「つよがりソレイユ」(ユニバーサル J)

あらすじ 第7話「東野圭吾原作〜妻の恋人〜」

 「お父さん」という客引きの言葉に引きずられ、風俗店に入った平
介(佐々木蔵之介)だったが、かえって惨めな思いにとらわれただけ
だった。平介は店を飛び出した。自分は夫でもない、男でもない、こ
れからどう生きて行けばいいのだろう。

 春樹(竜星涼)はアメリカに留学することを藻奈美(直子)(志田
未来)に打ち明けた。そうすれば父は継母とその子の3人で暮らせる
からと少しさびしそうだった。

 平介は帰宅し、藻奈美(直子)にすべてを話した。
「別れた奥さんと息子への仕送りのために無理に仕事をしていた、か。
なんか拍子ぬけた」
 藻奈美(直子)はふぅっと息をついた。ギャンブルや酒につぎ込ん
でいたというなら憎めるが、そうでない以上自分の感情を押しつけ先
はなくなった。
「もう終わりにしましょう。これ以上知ることもないよ」
 最後は少々投げやりな藻奈美(直子)だった。

 多恵子先生(本仮屋ユイカ)から電話がかかってきて、今度の役員
会の後にまた会ってほしいと平介は言われた。平介はふとソファに見
たことのないアクセサリが目につき、それをつまみあげたが、藻奈美
(直子)がひったくるように取り上げたので驚いた。藻奈美(直子)
の動揺した様子に平介は不審感を抱いた。

 翌朝、藻奈美(直子)は部活の朝連があるからと朝早く出かけた。
由梨絵(林丹丹)も回復して登校してきた。

 平介はその日役員会に出席し、帰り際藻奈美(直子)を見かけたの
で声をかけようとした。しかしそこへ春樹が現れた。藻奈美(直子)
は春樹を見ると、嬉しそうな表情を浮かべた。平介は愕然となった。
嫉妬ではくくれない複雑な思いが浮かんだ。直子が若さを取り戻し、
青春を謳歌している、そしてそれに溶け込める若い春樹……。

 平介は藻奈美(直子)と春樹の後をつけた。2人は公園に行った。
仲睦まじく会話をしている2人を見て、平介は直子に対して、心も体
も満たされない自分を呪う気持ちが湧きおこった。

 夕方、平介は多恵子先生に会った。場所は高級そうなレストランだ
った。多恵子先生は平介に自分のおばから結婚をすすめられている話
をした。けれど自分の相手は自分で決めたいと言い、潤んだまなざし
で平介を見つめた。平介は何と言っていいかわからなくなったが、そ
こへ小坂(橋本さとし)から電話がかかってきた。平介はとっさに小
坂を呼び出した。

 小坂が来たので、多恵子先生とは別れた。小坂はあきれ顔で、多恵
子先生は美人でいい人なのにと非難した。むろん平介も理解している。
けれどそれは妻を亡くしていればの話だ。それが平介を思いとどまら
せていた。

 平介は小坂とも別れ、たまらなくなって、走って家に帰った。
「おい、今日の夕方、どこに行ってた?電話してもでなかったぞ」
「あたしが藻奈美だとして、すべてを父親に話さないといけないわけ?
あたしにもプライバシーがあるでしょ」
 藻奈美(直子)はそう言って話そうとしなかった。

 自分の知らないところで藻奈美(直子)は春樹と会って何をしてい
るのか、無性に気になった。平介は藻奈美(直子)の携帯をチェック
しようとしたり、自分がお風呂に入っている間に春樹に電話している
のではないかという疑いが湧いてきたりした。

 ついには、盗聴器を買って来て藻奈美の部屋にしかけた。卑劣なこ
とをしている感覚はあった。だが、平介はそうしないことには自分が
救われない、そんな病的な思いにまでとらわれていた。

 最初のうちは由梨絵からの電話ばかりだったが、しばらくして春樹
からの電話を平介はキャッチした。「今度の日曜に1日中一緒にいた
い」という話を藻奈美(直子)は受けているようだった。そして「も
うこれで会えなくなると思うと寂しいな」という藻奈美(直子)の言
葉に平介はハンマーで頭を殴られたかのような打撃を受けた。

 藻奈美(直子)は翌朝、今度の日曜に由梨絵と買い物に行ってくる
と言った。
 しかし平介はもうすぐ直子の誕生日だから久しぶりに思い出の横浜
に行こうと言った。
「嬉しいけど、複雑。だってあたしはもう年を取れないのよ」
「そんなこと言ったら、俺、もう直子と夫婦でいられなくなるってい
うか……。それに俺異動になったんだ。3年間頑張ってきた研究開発、
はずされた」
 平介は寂しそうに言った。そんな落ち込んだ様子に藻奈美(直子)
は考え直し、平介と横浜に行くことにした。

 日曜日、平介は1人嬉しそうにしていた。しかし藻奈美(直子)の
気持ちは揺れていた。やっぱり、このままじゃ……。藻奈美(直子)
は春樹に30分だけ会うことにした。藻奈美(直子)は由梨絵に渡し
たいものがあるから出かけるのを30分遅らせたいと平介に言った。
平介は拒んだ。盗聴して春樹に会いに行くのを知っていたからだ。

 しかし藻奈美(直子)は家を飛び出し、春樹に会いに行った。平介
は後を追いかけ、春樹と話をしようとする藻奈美(直子)を有無も言
わさず連れ戻した。帰り道、藻奈美(直子)は夢遊病者のようだった。
しかし平介としては直子を失う恐怖のために、間違いをしたという気
にはなれなかった。

 家に戻ると、藻奈美(直子)は平介の様子がおかしいことに気づき、
自分の部屋を調べ盗聴器を見つけ出した。
「こんな卑劣なことして恥ずかしくないの?」
 藻奈美(直子)は目に涙を浮かべて平介に怒鳴った。
「じゃあ俺に嘘をついて男に会いに行くのは卑劣じゃないというの
か?」
 平介も怒鳴り返した。藻奈美(直子)は春樹が留学してしまうから
友達と応援したいだけだったと答えた。
「じゃあこれは何だ」
 平介は藻奈美(直子)のバッグからプレゼントを取りだした。その
中には手紙も同封されていた。
「やめて!」
 藻奈美(直子)はひったくった。そして「もしそれ(友達)以外の
ことがあったとしても、絶対一線を越えることはないわ」
「当たり前だろう。直子は俺の妻なんだぞ。俺はお前のことを忘れた
ことはない。多恵子先生のことも、直子がいるからって思っているん
だ」
「あたしには自由がないの?男友達に会ってもいけないの?」
「そうだ、姿が違ってもお前は俺の妻なんだ。なあ、横浜に行こう。
あの頃と同じように」
「だからそれは嫌って言ったでしょ。あたしは藻奈美としてしか年を
取れないの。これ以上私を苦しめないで!」
 藻奈美(直子)は涙が止まらなかった。
「今すぐ出てってよ。あたしを1人にして」
 藻奈美(直子)は平介を部屋の外へ押し出した。



寸  評  事故に関わる人たちが相次いで退場していきましたので、焦点が
平介と直子の気持ちのずれに移っていった感があります。事故は藻奈
美の身体に直子が乗り移る設定のための仕掛けだったのでしょうか?
そうだとしたらやたらに謎めかす必要があったのかと思ってしまいま
す。今回は藻奈美になろうとしている直子と未だに直子を求める平介
のズレがよく出ていたと思います。ただ、盗聴器を仕掛けたり、嘘を
ついて春樹に会っていたたりと両者とも後ろめたいところがあるはず
ですが、どちらも悪びれた様子もなく言い合いをしている感じなので、
なんだか泥仕合を見せられている気分になりました。悪い部分はきち
んと認めないと悲劇というよりも喜劇を見せられている感覚になりま
す。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 最近急に疲れやすくなってきました。今年の春先まではどんなに忙しくても
休日の朝早くに起きるのが苦ではなかったのですが、今はさほど忙しくもない
のに休日の朝起きるのがつらいです。寒さのせいなのか、夏の猛暑の反動なの
か、それとも体力がなくなっただけなのか、そしてまた回復するのか、悩みの
種です。(けん)

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