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タイトル:Daily Drama Express 2010/11/02 フリーター、家を買う。 (3)  2010/11/22


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/11/02(Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル フリーター、家を買う。
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜21時
キャスト 武 誠治(二宮和也)
 武 誠一(竹中直人)
 武寿美子(浅野温子)
 永田亜矢子(井川 遥)
 千葉真奈美(香里奈)
 大悦貞夫(大友康平)
 豊平哲平(丸山隆平)
原  作 有川浩『フリーター、家を買う。』
脚  本 橋部敦子
主題歌  嵐『果てない空』(ジェイ・ストーム)

あらすじ  第3話 あんなオヤジでもヒーローだった

 ハローワークで、担当者の北山雅彦(児嶋一哉)と会うと、武誠治
(二宮和也)は、少し感じが変わりましたね。顔つきがシャープにな
りました、と言う。そして、就職に対する意欲を失っていなくてよか
った。しばらく来なかったから、と。

 誠治は、このところ、忙しかったから、と言う。仕事もしていない
のに?と北山。バイトしていましたから、と誠治。ちなみにどんなバ
イト?と北山。土木です、と誠治。

 金のためと割り切ってても、きついでしょ、と北山。でもやり遂げ
た充実感はありますから、と胸を張る誠治。


 現場で張り切る誠治。ペースを上げすぎと言われても、今日は力が
みなぎっているから、とハイペースで詐欺を続ける。

 日陰で、額にタオルを当てて寝ている誠治。気がつくと作業員たち
が、えらく早い休憩だな、と誠治をからかう。

 社長の大悦貞夫(大友康平)は、お前の体のことは、お前よりオレ
の方がよくわかっている、と言う。オレはもう、一人前ですから、と
誠治。お前なんて、半人前だ。一人前だと思っているうちはダメだ、
と言う。


 帰ろうとする誠治に、「呑みに行くよ」と声を掛ける千葉真奈美
(香里奈)。誠治は、「オレ、原付.....」と断ろうとするが、声に
出せない。

 居酒屋に入ると、先に豊平哲平(丸山隆平)と手島信二(井上正大)
が来ていた。

 誠治は、飲みながら、景気悪いし、そこそこの大学しか出ていない
から、就職先無くて.....と愚痴る。

 哲平は、オレなんて高卒だから、と言う。誠治は、大学出ていたっ
て、たいして変わらない、と言う。

 だが、哲平は違う、と言う。資格を取るのに、現場経験が、大卒な
ら1年半。高卒なら4年半。真奈美のように土木専攻なら1年でいい。
信二は、土木管理士の資格を取るために頑張っている、と。

 帰る信二。哲平は、信二が置いた千円札の半分を返す。

 哲平は、信二は出稼ぎに来ていて、家族に仕送りをしている。彼の
環境では、土木関係に進むしかなかったのだ、と言う。

 店を出て、真奈美と並んで歩いている誠治。信二から見れば、オレ
の今までの人生なんて、と言う。

 また、語っちゃうの?と茶化す真奈美。

 誠治の携帯が鳴る。出ると寿美子からで、夕食の後、薬を飲んだか
どうか、わからない。それに食後、こんなに時間が経っちゃって、大
丈夫だろうか、とオロオロしている。誠治はすぐに帰る、と言う。

 真奈美に断って、家路を急ぐ誠治。


 帰宅し、オロオロしている寿美子に、大丈夫だと声を掛け、薬の数
を数える。そして、今晩は飲んでいるから、安心するよう言う。

 それから、今度の週末、亜矢子が来ると言っていた。

 誠治は床を見て、ゴミ、捨てなかったんだね、と言う。そして、明
日捨てておく、と。


 翌朝、ゴミは出しておいた、と誠治。また戻って来ちゃうかもしれ
ない、と寿美子。誠治は、自分が確認したから大丈夫、と言う。


 智也の授業参観。将来にりたいものというテーマでの作文の発表。
智也は、ヒーローになりたいと書いている。『ウルトラマン智也』。

 亜矢子は、ほほえましさに、笑顔になる。ほかの父兄は、おかしさ
に笑う。苦い顔を亜矢子に向ける姑の永田則子(鷲尾真知子)。

 帰宅すると、則子は、亜矢子を叱責する。永田文也(七海智哉)は、
小学校一年生の時から、将来なりたいのは医者と書いてきた。智也が
医者になるよう教育するよう、言っているでしょ、と。


 亜矢子は、文也は、則子に強制されて、書かされていたのよ!と怒
る。でも反応しない誠治に、わたしが愚痴られるのは、誠治だけなの
よ!と亜矢子。

 亜矢子は、誠治の体つきが少し変わった、と言う。腕を触り、筋肉
が付いたみたいと、嬉しそうにさする。

 そこに智也が、おじいちゃんがおもちゃを買ってくれない!と言い
ながら入ってくる。続いて、誠一が入ってくる。智也は、勉強頑張る
から買って、と言う。誠一は、おもちゃを買って貰うために勉強する
のではない、と言う。

 誠一は、散歩に行く、と言う。亜矢子は、誠一は無趣味で、休みの
日もゴロゴロしているだけ。散歩に行くのは、病気になった母さんか
ら逃げるためでしょ!と文句を言う。それでも出て行く誠一。

 亜矢子は誠治に、寿美子が鬱病になったのは、誠治の就職がうまく
いかないことや、誠一との不仲だけが原因なのだろうか。もっと別の
ほかの原因もあるのではないのか、と言う。

 寿美子が買い物から帰ってくる。亜矢子が買い物を受け取ると、智
也が、「おばあちゃん」と寿美子に駆け寄る。寿美子は、智子の授業
参観に行けなかったことを謝る。


 散歩に出かけた誠一は、コーヒーショップに入る。そこで学生の島
田彰子(玄里)と会うと、お金が入った封筒を渡す。これで靴でも服
でも買いなさい。そう高いものは買えないけれども、と言う。


 智也を助手席のチャイルドシートに座らせ、運転席に座る亜矢子。
見送る寿美子と誠治。

 近所のおばさんが、寿美子のことを睨んでいる。振り返った誠治と
目が合うと、笑顔になり、亜矢子がちょくちょくやってきているよう
ですけど、と言う。ええ、と返事をする誠治。


 誠治は、弁当だけでは足らず、おにぎりも食べる。最近、腹減って、
減って、と。腹だけは、一人前になって、とからかわれると、早く一
日前になりますと、素直に応じる誠治。

 何年経ったら、一人前になれますかねぇ、と誠治。10年から15
年じゃねぇか、と塚本学(山本龍二)。一人前になるのが先か、就職
するのが先か、と真田勝也(嶋大輔)。それは決まってますよと誠治。
大悦が、どっちも完成しないんじゃないか、と言う。

 真奈美が、喜嶋建設から来ている先輩社員・山賀亮介(眞島秀和)
のところへ行く。

 あかりが、わかり易いよね、と言う。山賀は設計士。真奈美は、今
は土木部だが、いずれ設計部に行きたいと望んでいる。

 山賀は真奈美に、今でも2年前の事故の被害者、五十嵐の見舞いに
行っているのだねと言う。真奈美は、事故は喜嶋建設の責任なのに、
犠牲になるのは、いつも下請けの企業だと言う。

 着替えた哲平が、髪をなでつけている。だが、もうあかりは事務所
を出た後で、哲平は走って追いかける。

 戻ってきた真奈美は、哲平はほほえましい、と言う。誠治が、あか
りは大悦土木の人なんて、相手にしてないですよ、と言う。真奈美も、
喜嶋建設の社員を紹介してと言われたので知っている、と言う。

 誠治は、真奈美にもあこがれている男性がいるか、訊く。真奈美は、
仕事ができる男性にあこがれると答える。なんだ、オヤジ好きか、と
誠治。ひがむんじゃない、と真奈美。


 帰宅すると、また捨てられなかったゴミが、リビングに置いてある。
誠治が、出してきてやると言うと、返されてしまうと寿美子。

 それなら、原因を突き止めてやると誠治。そんなことはしなくても
いい、と消極的な寿美子。


 誠治は、ゴミを置くと、その後、自宅のブラインドの隙間から、ず
っと見張っていた。

 やがて、ゴミ袋を下げた隣家の西本幸子(坂口良子)がゴミ置き場
にやってきて、瓶を取り出すと、誠治が捨てたペットボトルのゴミ袋
にねじ込む。

 その頃、ほかの主婦たちもゴミ置き場にやってきて、幸子にどうし
たのかと訊く。すると幸子は、武さん家が出したゴミ袋には、またペ
ットボトルに瓶が混ざっていると言う。

 近所のおばさんたちは、いつもよねぇと言う。そして、主婦の1人
が幸子に、こっちで取り除いてあげたら、ますます武さんは、つけあ
がる。そんなことをする必要ないわよ、と言う。

 そうね、武さんの家の前に置いておきましょうと言って、ゴミ袋を
武家の玄関前に置く幸子。

 その一部始終を誠治は見ていた。

 誠治は、ゴミはまた戻ってきた。母さんの間違いじゃなかった、と
言う。

 机を拭いていた寿美子は、右手をさすりながら「西村さんでしょ」
と言う。
 「西村さんが悪いってわかっていたの? それなのになんで」と誠
治。
 だが、もうその時は寿美子は自分の殻にこもり、「ごめんなさい」
を繰り返すばかりだった。


 誠治は亜矢子に電話して伝える。亜矢子は、お隣の西村さんが!と
驚く。誠治は、やれるだけのことはやっている、と言う。亜矢子は、
とにかくそっちに行く、と言う。


 亜矢子と誠治が、寿美子をクリニックに連れて行く。医師・岡野忠
志(田中壮太郎)は、今のままの投薬を続ける、と言う。

 寿美子が診察室を出て行った後、誠治は幸子がゴミを混ぜていると
言う。

 亜矢子が思い出す。亜矢子が高校生の頃、近所で、うちだけ町内会
費を払っていないという噂が立った。寿美子は、町内会費を払い忘れ
ちゃって。今度払ってくるから、と言っていた。でも、町内会費って、
払いに行くものではなく、集めに来るもの。要するに、無視されたの
だろう。クリーニングやさんのご隠居が亡くなったときにも、連絡が
無かった、と。

 誠治が、無視されていたんだ、と言う。亜矢子は、そんな生やさし
いものではない。これはいじめだよ、と言う。

 2人の会話を聞いていた岡野は、その環境を変えなければならない、
と言う。引っ越しということですか?と誠治。そうだ、と岡野。


 誠治と亜矢子は、誠一に引っ越しの話をする。だが、誠一は、即時
却下する。今の家は、会社の借り上げだから、月五万円で住めている。
今と同じ条件で住もうとしたら、3倍はかかる。月10万の金を、ど
ぶに捨てることになるんだぞ。そもそも近所とうまくやれない寿美子
に欠点があるのではないか、と言う。

 亜矢子は、主婦にとっては近所だけが生活のすべてなんだから、と
言う。誠一は、病気になるのは、そもそも寿美子の心が弱いのが問題
なのだ、と話し合いに応じない。

 誠一には期待しないという亜矢子に、誠一は、亜矢子は嫁に行った
身。口を出すなら、同時に費用も出せ、と言う。冗談じゃない、と亜
矢子。

 誠治は、誠一に嘘だろうと言う。今までため込んできた金があるだ
ろう、と。そんな金など無い、と誠一。金をどうしたんだよ、と誠治。
誠一は、家に入れた後の金は、誠一が好きに使って何か悪いか、と言
う。オヤジはかっこわるいよ、と誠治。


 夜の埠頭で、1人缶コーヒーを飲む誠治。

 前方に人影を見つけて近づくと、その人が振り返って声を掛ける。
真奈美だった

 真奈美は、好きなものがあるので、見ていた、と言う。誠治は、た
だの通り過がりだと言い訳をする。誠治は、真奈美が見ているのは星
空か、対岸の明かりだと思っていた。

 しかし、真奈美が見ていたのは『橋』。小学校三年生の時、父親に
連れられ、橋を見に行った。橋は隣町を結ぶ。人と人とを結ぶ。橋を
作ったのは人間であることも。その時初めて、橋は人によって作られ
るのだと知って、感銘を受けた、と。

 小学校三年生になんて、遅いよと茶化す誠治に、真奈美は、それま
で橋が造られるところを見たことがなかったのだから、仕方ない。そ
の頃に、自分の夢は橋の設計をすることになった、と。

 ----あの頃のオレは、どんな人生を思い描いていたのだろう。


 夕食の席で、誠治は寿美子とこの街から引っ越そうと思う、と言う。
いつも通り、寿美子の辺土は無い。誠一が、引っ越しには断固反対だ
と言う。

 誠治は、それなら全額用意してやる、と言う。

 誠一は誠治に、金を稼ぐったって、土木工事をやってか? 就職は
あきらめたのか?と訊く。

 誠治はそんなことはい。就職先も探している、と反論する。


 真奈美が五十嵐を訪ねる


 誠治は自室に目標を書いて貼る。『家を買う』

 寿美子は落ち着いていて、家事をこなしている。



寸  評 遂に、寿美子の鬱病の原因が、ご近所からのいじめだと判明しまし
た。しかし、原作では、亜矢子はそのことを知っていて、飼い猫が怪
我させられたことまであったのに、それは残酷だからか、出てきませ
んでした。

 亜矢子の性格付け上、亜矢子は気づいていたという原作の方が矛盾
が無いように思うのですが、ドラマでは、なぜ亜矢子も今回の件でや
っと気づいたという流れにしたのでしょうか。

 そういえば、近所からのいじめで...という設定、題名は忘れま
したが、裁判員制度が始まった頃の2時間ドラマでありましたね。あ
れを思い出してしまいます。

 武家は、家を買ったわけではなく、借りているので、まだ引っ越し
やすいと思いますが。これが買っていて、地価が下がってしまって、
売ってもローンが残ってしまうという状態の人は、どんなに虐められ
ても、引っ越せませんよね。

 ところで、原作には無い、誠一が女子大生を助けているという設定、
今後、どのような展開をしていくのでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 家を買うというのは、一生で一番大きな買い物とも言われます。一生のうち
で、買うのは一回だけという人も多いでしょう。

 そして、家は移動ができません。必ず、その隣近所との関係が生じます。そ
れが悪い関係だったら.....

 難問ですね。(鈴木)

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