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タイトル:Daily Drama Express 2010/10/22 秘密 (2)  2010/11/18


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/10/22 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 秘密
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 杉田藻奈美(志田未来)
 杉田平介(佐々木蔵之介)
 橋本多恵子(本仮屋ユイカ)
 小坂洋太郎(橋本さとし)
 吉本和子(池津祥子)
 藤崎和郎(升 毅)
 川辺由梨絵(林 丹丹)
 相馬春樹(竜星涼)
 梶川征子(堀内敬子)
 梶川幸広(吹越満)
 梶川逸美(日向ななみ)
 根岸文也(田中 圭)
 杉田直子(石田ひかり)
原  作 東野圭吾「秘密」(文春文庫刊)
脚  本 梅田みか
主題歌  初音「つよがりソレイユ」(ユニバーサル J)

あらすじ 第2話「東野圭吾原作〜今夜16歳の妻を抱く」

 藻奈美(直子)(志田未来)は無意識に春樹(竜星涼)を突き飛ば
した。春樹は驚いた風にこっちを見ている。訳が分からない藻奈美
(直子)は何も言わず、理科室を飛び出した。

 平介(佐々木蔵之介)はケーキを買って家路についた。すると広場
の階段の陰のところで1人の女性がぼんやりと煙草をふかしているの
が目にとまった。よく見ると梶川運転手の妻征子(堀内敬子)だった。 さっきまで涙を流していた人がだるそうに煙草をふかしている光景が
信じ難く、平介はぎょっとした。

 征子は平介の視線に気づくと、気まずくなったのか、煙草を始末し
てその場を立ち去ろうとした。しかし慌てたせいで転んでしまい、足
をくじいてしまった。
 平介はとっさに介抱した。そしてタクシーを拾って乗せようとした
が、スカートの裾から梵語で書かれたようなタトゥーが腿に彫られて
いるのが見えてますます驚いた。この人は一体……

 平介は自宅まで付き添った。着いたのは古びた狭いアパートだった。
征子に強く依願される形で、平介は部屋に入りお茶をごちそうになる
ことになった。部屋には夫の祭壇があり、中学生くらいの娘、逸美
(日向みなみ)がいた。

 征子は土下座して謝った。今さらそんなことされたって……という
思いは平介にもあった。妻の身体を失い、娘の心を失った苦悩をぶつ
けてやりたくもなった。気まずい沈黙が流れた。

 突然逸美が父親が過労に陥っていたと言い出した。すると征子も深
夜バスのほかに深夜のトラック運搬もしていたことを話しだした。そ
してそんな働きづめなのに家にはお金がほとんどないことも。
「それは、金銭的な事情があったと言うことですか」
 平介は思わず聞き返した。しかし征子は分からないと言う。分から
ない?不気味な雰囲気が恐くなった平介はお茶を飲み干すとさっさと
引き挙げた。

 早足で歩いていると、逸美が忘れ物を届けに追いかけてきた。母親
が変なことを言って申し訳ないと彼女は頭を下げた。聞けば中2だと
言う。
「お母さんを悪く言っちゃいけないよ」
 平介は注意した。すると逸美は、あの人は本当のお母さんじゃない
と言った。この家には複雑な事情がある。この子も犠牲者なのだろう。
そう思った平介は買ったケーキをあげようとした。しかし逸美は「い
いです。事故で助かった娘さんのために買ったんでしょ」と言い放ち、
帰ってしまった。いったいどうなってんだ……平介は唖然となった。

 家に帰ると藻奈美(直子)が夕食を用意して待っていた。平介は征
子を送って行ったことを話した。どうもお金に困っているらしいとい
うことも。藻奈美(直子)はバスに乗る時梶川運転手が同僚と競馬の
話をしているのを思い出した。そして泣きだした。ギャンブルがらみ
なんて、つまらない理由で自分と藻奈美が巻き添えを食うなんて……。
「二度とあんな女に関わらないで!」
「でも事件の真相を俺は知りたいよ。うやむやのままじゃ嫌だ!」
 せっかく今の状況にも慣れ出したのに、思わぬ形ですれ違いが生ま
れてしまった。

 次の日、春樹は授業中にいきなり藻奈美を校舎裏に連れ出した。
「どうして、死んじゃうのかと思ってた。こうやって再会できたのに、
なんでだよ!」
「やめて……」
 詰め寄る春樹を藻奈美は拒否した。信じられないという顔つきで春
樹は立ち去ってしまった。
 あとで親友の由梨絵(林丹丹)に事故で記憶が飛んでいる部分があ
ると言って、いろいろ聞き出した。春樹とは付き合っていた。春樹は
前の学校で問題を起こして転校してきて、年が上、そして以前藻奈美
にヌードを描かせてほしいと言ってたこと……。愕然となった藻奈美
(直子)はすぐさま春樹のところへ行って、事故で混乱しているし、
記憶もないから、これまでのことはなかったことにしてほしいと一方
的に絶交した。「任務完了」と藻奈美(直子)は胸をなでおろした。

 次の日、平介は残業と嘘をついて喫茶店で征子に会った。征子はこ
の後スナックで仕事があると言い、随分派手な格好だった。平介はな
ぜ梶川が家にお金を入れないことを問いたださなかったのかと訊いた。
征子は梶川には恩があり、聞きにくかったと言った。夫婦なのに?そ
んなことで直子と藻奈美は……。怒りに震える平介に、征子は「死ん
でお詫びができるならします。でも娘を育てて行かなくてはならない
んです!」と言い切った。

 結局知りたいことをほとんど聞き出せず、徒労感だけが残った。ひ
ょっとして自分は、ただ人恋しくて征子に会ったのではないか。直子
と藻奈美を中途半端な形で失った空虚な感覚を、似たような境遇にい
る征子と分かち合いたいとどこかで思っているのか……そんな問いか
けが浮かんだ。

 平介を待ちわびていた藻奈美(直子)のところに、春樹がやって来
た。藻奈美に謝りたくて、死んだ母親のために花束も持って来ていた。
自分が身勝手すぎた、でもこんなんで終わりなんてないよと春樹は言
った。藻奈美(直子)はちょっと見直して何かを言おうとしたが、そ
こへ平介が帰って来た。

 平介は不機嫌になって春樹を追いたてるように帰した。そして事情
を聞いた。
 藻奈美(直子)は学校でキスされたことを話すと、平介はすっかり
平静さを失い、あの男とはどうなってんだ、どうして母親として気付
かなかったんだと怒鳴り散らした。藻奈美(直子)も別れることは伝
えたし、付き合うことはないと言って落ち着かせるしかなかった。

 その晩、藻奈美(直子)は平介のふとんに入り込んできた。
「目を閉じたまま、聞いて」
 平介は久しぶりに直子の身体のラインや息遣いを感じた。
「平ちゃん、あっちの方は大丈夫?」
「ば、バカなこと言うな」
「バカなことじゃない。当然のことでしょ。一緒にいるのに何もない
なんて、悲しすぎる……」
「直子……」
 平介は衝動的に藻奈美(直子)を抱こうとした。すると藻奈美(直
子)は急に突き飛ばした。
「ご、ごめん藻奈美」
「平ちゃん、ごめん。やっぱ別々に寝ようか」
「そんなこと言うなよ。この家には俺たち2人しかいないんだぞ」
 平介は藻奈美(直子)の手を取った。
「こうやっていよう。それでいいじゃないか」
 平介はそっと藻奈美(直子)に言った。




寸  評  事故の方の話はミステリアスな感じですので、ドタバタのコメデ
ィーでない分、夫婦の営みの話はやけに生々しい話になってしまった
感じがあります。ただ扱いは中途半端な気もしたので、この程度なら
敢えて入れるエピソードでもないのかなという気もしますが。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 ボランティアで参加しているプレーパークのイベント用のチラシを
作るように頼まれました。ワープロとかを使ってちょこちょこと作って行きま
したが、小学生向けというのは意外と難しいですね。特に漢字。1年から6年
まで対象にすると1年に合わせるべきか6年に合わせるべきかとか。簡単にで
きるかと思いましたが、意外と苦戦してます。(けん)

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