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タイトル:Daily Drama Express 2010/08/23 夏の恋は虹色に輝く (6)  2010/09/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/08/23 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 夏の恋は虹色に輝く
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 俳優・橘航太郎の次男 橘 大雅(松本 潤)
 謎の女性  北村詩織(竹内結子)
 詩織の娘  北村 海(小林星蘭)
 大雅の親友・俳優  植野慶太(笠原秀幸)
 若手俳優  伊良部譲(永山絢斗)
 タレント事務所所長  青木久雄(重松豊)
 若手女優  宮瀬 桜(桐谷美玲)
 大物俳優  橘航太郎(伊東四朗)
 元女優・橘航太朗の妻 橘真知子(松坂慶子)
 橘航太郎の長男  橘 大貴(沢村一樹)
脚  本 大森美香
主題歌  『Love Rainbow』嵐

あらすじ 第六回

 大物俳優・楠航太郎(伊東四朗)の次男で二世俳優の楠大雅(松本
潤)は、ぼんやりと北村詩織(竹内結子)のことを考えていた。
 詩織は、夏休みを利用して亡き夫の実家、福岡へ里帰りしている。
 これまで、同じ事務所で働いて、家も近所で、しょっちゅう顔を合
わせていた詩織のこと。いなくなると気になって仕方がない。

 一方、福岡の実家で、義父・義母に詩織と海は歓迎されていた。
 孫の海に甘く、「こっちで一緒に暮らさないか」としきりに言われ
ている。
 詩織は愛想笑いを浮かべるが……。

 東京の楠光太郎事務所に、1本のファックスが届いていた。
 番組の出演依頼だ。
 しかし、所長の青木久雄(重松豊)は、どうしたもんだろうか、と
悩んでいる。
 その依頼とは、親子で温泉を巡るというもの。
 出演者は、大雅の母・真知子(松坂慶子)と、大雅の二人。
 真知子は往年の女優で、今はもう引退している。
 依頼を受けてくれるかどうかすらわからない……、と悩んでいたが、
電話をしてみると真知子は即決。
 大雅と一緒に旅行に行けるなんて! と大喜び。
 さっそく、あちこちに電話をかけて、大量の衣装を選び始める真知
子。
 ……それはそれで大変なことに……。

 子役上がりの若手女優・宮瀬桜(桐谷美玲)の付き人として、撮影
現場に来ていた大雅。
 打ち上げに紛れ込んで、ライバルの若手俳優・伊良部譲(永山絢斗)
と一緒になっていた。
 桜を呼んだのに、なんでお前が来るんだよ、と不満顔の伊良部。
 が、大雅は伊良部にぜひ、聞きたいことがあった。
 昔は同じオーディションを受けたり、同じドラマに出たりしていた
二人。それなのに、このところ伊良部はドラマに出ずっぱり。一方の
大雅は鳴かず飛ばずだ。それはどうしてなのか、なにか特訓でもした
のか……。
 大雅は真剣に訊ねる。
 しかし、伊良部はあきれ顔でため息をつきながら言う。
「君への憎しみに決まっているじゃないか」
 昔、子役を「名優・楠光太郎の息子だから」という理由だけで取ら
れた。あげく、そのドラマもたいして話題にもならなかった。
 二世俳優だから、というだけで優遇されてきた大雅にだけは、絶対
にまけたくない。そんな思いで伊良部はずっと、コツコツ頑張ってい
た。その結果が今なんだ、と。
 うつむく大雅。
 けれど、大雅に少しだけ感謝している、と伊良部は言う。
 人を憎む気持ち、うらやむ気持ち、そいうものが大雅のおかげで理
解できたから。そういう苦労が俳優の仕事に役に立っているから。
 ……普段、撮影所で会えば、イヤミばかり言う伊良部も、本当に苦
労を重ねてきていたのだ。
 大雅は、自分もアルバイトをやろうと思うんだ、と打ち明ける。
 そもそも、二十代の若手俳優は、そのほとんどが俳優の仕事だけで
は食べていけず、アルバイトで生活を支えているのだ。
 自分の経験不足や苦労不足を身にしみて知った大雅は、アルバイト
をしてみようと考えていると。
 伊良部はうなずき、「みんなそうやって苦労して俳優を続けている
んだ。好きじゃなきゃ、やっていけない仕事だよ」とつぶやくのだっ
た。

 福岡では、詩織が食後の後片付けをしていた。そこへかかってきた
電話。
 詩織が出ると、亡き夫の弟・春樹(塚本高史)からの電話。そのあ
まりに夫に似た声に思わず固まってしまう。
 明るい春樹。兄と詩織のことを本当にうらやましく思っていた、な
どと話す。
 が、詩織にはそれは、過去を思い出す辛い言葉……。
 春樹に懐いていた海が電話を替わって、楽しげに話す姿を、詩織は
ボンヤリと見つめる。

 事務所では、「親子温泉巡り」の企画を見せられた大雅が、やはり
難色を示していた。
 二十六にもなって、母親と温泉に入るなんて……。
 だが、青木の「俳優の修業だと思って出ろ」という言葉に、大雅は
前向きになる。
 さっそく、ランニングで体をシェイプアップして、図書館で温泉に
ついての知識を調べて回るのだった。
 図書館で調べ物をする大雅。ふと、気になったことを思い出した。
 詩織の夫のことだ。
 ボリビアでの地震で被災し、亡くなったとだけ聞いていた。
 それは、いったいどんな事件で、どういう人だったのだろうか。
 古い新聞の縮小版を探してきた大雅は、すぐにその記事を見付ける。
 悲惨な内容と、亡くなった五人の日本人の顔写真。
 そこにあった、「北村勇樹」という名前……。

 翌日の事務所に詩織が海を連れて現れた。福岡の実家から帰ってき
て、直接事務所に来た様子。
 お土産を早く渡したいから、と笑う。
 そこへ戻ってきた大雅。真知子の大荷物を抱えている。
 もう帰ってきたんだ、と嬉しそうな顔の大雅。
 入れ違いで、これから真知子と大雅の温泉番組のロケに出るところ。
 ぎこちない挨拶を交わして、大雅は出て行ってしまう。

 事務所で片付けものをしていた詩織。なんとなく、大雅のことが頭
から離れない。
 そこへ、桜がやってくる。
 今、恋愛モノのドラマをやっていて、最近はそれも面白くなってき
た、という桜。詩織は無邪気に喜んでみせるが、桜はちらっと詩織を
見ながら言う。
 私、好きな人が出来ちゃったから。
 子役時代の桜を知っている詩織。感慨深いなぁ、などと喜んでみせ
るが、「楠大雅……選りに選って、あの先輩を好きになっちゃったん
だ」という桜の言葉に、思わず表情がこわばってしまう。
 すぐさまごまかす詩織だったが、桜は「北村さん、あなた……自覚
ないの?」と追求する。
 桜は、大雅の詩織への気持ち、そして詩織の大雅への思いを鋭く見
抜いていたのだ。
 そして、当面のライバルはあなただから、と言い置いて去っていく。
 残された詩織は大きなため息をついて。

 大雅は、温泉地にスタッフと母の真知子と一緒に来ていた。
 真知子はスタンバイするために、部屋を出て行き一人になった、と
思ったところに……兄の大貴(大沢弘樹)がひょっこり現れる。
 詩織に恋をしてアプローチしたものの、あっさり振られてしまった
大貴。その傷心の姿を見かねた真知子が、一緒に温泉に行こうと誘っ
たのだ。
 こっちは仕事できているんだ、と非難する大雅に、母・真知子の付
き人代わりにと事務所からも頼まれたと大貴は言う。
 大貴は詩織に振られたことを、大雅に告げるが、大雅もまた図書館
で見た詩織の亡夫のことでショックを受けていた。
 大きな商社に勤めていた出世頭の人気者だった詩織の夫。今でも、
その夫のことが忘れられない。
 お前も諦めろよ、と大貴に言われて「そうだな……」と大雅は答え
る。
 好きだからこそ、もっともっと考えなくちゃいけないことがあるか
ら……。

 撮影は、自由気ままに振る舞う真知子と、相変わらず力が入りすぎ
で空回りしてばかりの大雅。それに、真知子が連れてきた面々、勝手
にナンパしたり遊び回る大貴と、バタバタながら順調に進む。
 温泉に入るシーンで、真知子は航太郎が、大雅が航太郎と同じ俳優
の仕事をすると言い出したとき、本当に喜んでいたんだ、と話す。
 そして、「航太郎さーん、あなたより先に、私が大雅と共演しちゃ
ったわよー」と空に向かって叫ぶのだった。

 撮影は順調に終了し、スタッフが大雅を見ながら言う。
「彼、いいですねぇ。……これからどんどん成長して、お父さんにま
けない俳優になってくれると思いますよ」
 事務所の面々は、嬉しそうに大雅を見つめる。

 事務所にひとり戻ってきた大雅。
 そこには詩織が片づけをしていた。
 なんとなく、ぎくしゃくした会話をする二人。
 大雅は言う。
 俺、北村さんのことを諦めようと思ったけど出来なかった……。で
も、付き合いたいとかそういうんじゃなくて、そばにいて、できるだ
けあなたを支えてあげたい……。北村さんが、少しでもラクになるな
ら、俺なんでもする……。
 思いの丈をぶつけた大雅。
 しかし、詩織は硬い表情で言う。
「大雅さんがいなくなること……。大雅さんがいなくなれば、私はラ
クになる……」
 思わぬ言葉に呆然としてしまう大雅。
 だが、詩織は続ける。
 大雅さんのせいよ。海と二人で幸せに暮らしていたのに、どんどん
どんどん入り込んできて……。私の中にも、海のなかにも、どんどん
どんそん……。もう、イヤなの、辞めて欲しいのよ……。
 亡くなった夫のことを、ずーっと忘れられなくて、忘れられなくて、
遺骨も遺体も形見の一つもなしに死んだなんて言われて納得できずに
いて……。
 それなのに、私ひとりだけ、ラクになれるわけ、ないじゃない……。

 振り切って出て行こうとした詩織、机の角に鞄をぶつけて机に置か
れていたトロフィーを落としてしまう。
 あ……。
 そのトロフィーは、航太郎が「最優秀主演男優賞」を取ったときの
トロフィー。
 慌てる詩織と大雅。そこへ、青木が戻ってくる。
 見つかったら大変だ!
 大慌てで2人は陰に隠れて、接着剤でトロフィーをくっつける。
 じっと隠れながら、大雅は詩織に誓う。
 ……あなたが消えろと言うなら、僕は消える。事務所にも来ないよ
うにするし、海にも会わない。近所であっても声もかけないようにす
るし……。
 それもいやだ、と詩織は言う。自分もどうしたらいいのか、わから
ない……。
 夫のことを忘れていく自分が怖い。それなのに、大雅といたいと思
う自分が怖い……。
 とまどう詩織に、大雅は思い切ってキスをする……。



寸  評  さて、初キス……です。
 偶然とかじゃなくて、2人の意志でのキス。
 恋愛モノのドラマの中で、キスっていうのはターニングポイントに
なりますよね。「好き」の一線を同時に越える、みたいな。
 それにしても、テンポが早いですよね。福岡の実家に詩織が帰ると
ころとか、大雅が温泉バラエティにでかけるとか、そういう「離れば
なれのシチュエーション」でもっと引っ張るかと思ったんですが。サ
クサクと流れましたね。
 あまり場面転換のテンポが速いと、恋愛ドラマっぽさというか、深
み、みたいなものが少し足りないような感じがしますけど……。
 次回は、桜も参戦して、いよいよ三角関係が激化しそうな気配。楽
しみです。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 ストーリーの中で、大雅はモテる男の子、という設定になっています。
 ってか、松潤だし、金持ちだし、当然だろ、というツッコミはさておき……。
 ついつい「モテるわなぁ」と感心したのは、肝心なところでタイミングとか、
空気とか読める人なんですよね大雅くんは。普段はボケボケなんですけど。
 すんなりキスとか、ああいうのはなかなか、ねぇ?
 男も女も、モテる人とか、人気のある人とか、やっぱりそういうタイミング
とか、空気とか、しっかり読み取れる人が多い気がします。(畑中ヒロ)

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発行元:ドラマ研究会
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