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タイトル:Daily Drama Express 2010/08/02 夏の恋は虹色に輝く (4)  2010/08/20


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/08/09 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 夏の恋は虹色に輝く
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 俳優・橘航太郎の次男 橘 大雅(松本 潤)
 謎の女性  北村詩織(竹内結子)
 詩織の娘  北村 海(小林星蘭)
 大雅の親友・俳優  植野慶太(笠原秀幸)
 若手俳優  伊良部譲(永山絢斗)
 タレント事務所所長  青木久雄(重松豊)
 若手女優  宮瀬 桜(桐谷美玲)
 大物俳優  橘航太郎(伊東四朗)
 元女優・橘航太朗の妻 橘真知子(松坂慶子)
 橘航太郎の長男  橘 大貴(沢村一樹)
脚  本 大森美香
主題歌  『Love Rainbow』嵐

あらすじ 第四話

 若手の二世俳優・楠大雅(松本潤)は、事務所で働くシングルマザ
ーの北村詩織(竹内結子)に恋をした。
 大雅は、事務所で二人きりになったときに、ついに詩織に告白して
しまう。
 ところが、亡くなった夫で娘・北村海(小林星蘭)の父でもある男
性を愛しているから、と断られてしまう。
 大雅は深く落ち込み、自室で親友で同じく二世俳優の植野慶太(笠
原秀幸)に愚痴をこぼす。
 が、慶太は気晴らしだと行って、有名人の二世だけの合コンに大雅
を引っ張り出す。

 合コンは盛大に盛り上がっていた。
 けれども、大雅はそんな気分になれず、一人すみっこでグラスを傾
けている。
 そこにやってきた慶太は言う。
「そう悲観するなって。確かに俺たちは俳優としてはイマイチだけど、
家には金もある。容姿も洗練されている。お前だって、女に不自由し
たこと、ないだろ? そもそも、子持ちの人妻なんて、俺たちとは住
む世界が違うんだよ」
 たしかに、自分と詩織が住む世界は、ぜんぜん違う……。
 大雅は思い悩む。

 一方、海がかよう小学校のクラス担任で、大雅の兄・楠大貴(沢村
一樹)もまた、学校にやってきた詩織を見て一目惚れしてしまってい
た。
 夏休み、学校の行事が何もなく、詩織に会うことが出来ない大貴は、
策を練る。
 それは大貴が主催するクラスの「水泳教室」の開催だ。
 親子参加の水泳教室を開き、無理やり海を参加させて詩織も呼び出
そうというのだ。
 準備はちゃくちゃくと進むが、実は、水泳が苦手な海はこっそり水
泳教室のチラシを捨ててしまっていた……。

 翌日、大雅は事務所に顔を出した。
 なんとなく、詩織とのことがあって気まずかったが、何でもないよ
うな顔をして。
 しかし、その前に事務所では大雅のことが話題になっていた。雑誌
に載っていたモデルの女性が、大雅の元カノだというのだ。
「あいつ、意外と面食いなんだよな」
 とつぶやく所長の青木久雄(重松豊)。詩織はなにか複雑な気持ち
になる。
 大雅は給湯室で、詩織に言う。
「……この前言ったこと、もう忘れていいから。北村さん、好きにな
るの辞めたんだ。ほら、事務所内でぎくしゃくするのもイヤだし、女
には不自由していないから……」
 すると、詩織もほっとした表情で、大雅と親しくしすぎて、大雅に
勘違いをさせてしまったようだったから、ほっとした、と言う。
 大雅はただ、強がって言っただけの台詞だったのに、本心からほっ
とした顔の詩織を見て深く傷つくが、何でもない顔をして笑ってみせ
る。
 ……今までだって、何度も恋を無理やり終わらせたことはあるんだ。
もう、早く忘れよう。この恋を早く。

 楠の家は、父親の航太郎が亡くなって、急に収入がストップしたた
め、相続税を支払えるかどうかギリギリのところになっていた。
 家を出ている大貴、世間知らずで浮世離れしている母の真智子に任
せるわけにも行かず、家の実務の一切は、大雅が見ていたため、頭が
痛い。
 大貴に相談を持ちかけるも、逆に「水泳教室の監視員が足りないか
ら、お前、やってくれ」と頼まれてしまう。実は、ドラマの端役でプ
ール監視員をすることになっていた大雅。大貴に丸め込まれて、監視
員を引き受けることになる。
 そして、大貴に「海が水泳教室に来ないんだが、何か知らないか?」
と訊かれる。

 大雅はまた、慶太を呼びだしグチをこぼしていた。
 面白くないことばかり……。仕事は決まらない。相続税の問題でお
金もない。今まで本当に父親だよりだった。いったい、俺ってなんな
んだろうな……。
 そこへ、若手の実力派俳優の伊良部譲(永山絢斗)がやってきて、
「週刊誌に出てたよ」と大雅にスクープ写真で有名な写真週刊誌を見
せる。
 ……大雅の顔色が変わる。

 大雅は事務所に戻って、慌てて所長の青木に写真週刊誌を突き付け
る。
 前にやった「二世の合コン」をスクープされていたのだが、そこに
映っているのは別の二世。大雅はその後ろに写っていて……なぜか目
隠しをされていた。
「こういうのって、写真に写っちゃまずい一般人とかが目隠しされる
んでしょ? なんで俳優でテレビにも出ている俺が目隠しされるんで
すか!」
 あきれたように、大雅を相手にしない事務所の面々。
 が、「へえ……」と感心を見せた詩織から、写真週刊誌をひったく
って大雅は出て行ってしまう。

 事務所に残った詩織に、子役上がりの若手女優・宮瀬桜(桐谷美玲)
が「ねえ、先輩って北村さんのことが好きなんじゃない?」と突っ込
む。
 なんか、バレバレなんだよねー、俳優のくせに演技がへたくそって
いうか……。
 なぜか詩織は動揺してしまう……。

 事務所からの帰り道、大雅は公園で遊ぶ海を見かける。
 ……ひとりで遊んでいるのか?
 大雅は海に話しかけるが、そこに詩織もやってくる。
 詩織は公園に来ていた他の男の子と遊んでやっていたのだ。
 元気にキャッチボールを男の子とする詩織。
 その姿を見て、「お前のママは元気だなぁ」とつぶやく大雅。
 笑ってうなずいた海。だが、「でも、実はママは泣き虫なんだ。私
の前ではいつも笑っているけど、一人でこっそり泣いているんだ」と
言う。
 そういえば、一人、海の見える丘で号泣していたこともあった。事
務所の給湯室で一人泣いてたことも……。大雅は思い出す。
 しかし、海は大雅に向き直って笑顔で言う。
「だからね、私、早く大きくなってママを守ってあげるの!」
 お前は強いなぁ、と大雅は海をみてつぶやくのだった。

 海は、水泳教室のチラシを、こっそり隠していたのだが、詩織に見
つけられてしまう。
 その上、明日の水泳教室に、ママも一緒に行くから、と約束させら
れてしまう。
 しぶしぶうなずいた海だったが、当日、やっぱり水が怖い。
 特に、顔を水の中に漬けるのが怖くて仕方がない。
 他の子はどんどん水に入っていくのに、海はいつまでもプールの縁
にしがみついたまま。
 見かねた大貴が、手を取ってやさしく「ちょっとだけ、やってみよ
う、先生と一緒に」と誘うが海はやはり水が怖い。ついには泣き出し
てしまう。
「怖くないぞ、海!」
 プールサイドから大きな声が聞こえた。声の主は、プールの監視員
でやってきていた大雅。
「水なんか怖くないから。お前、早く大きくなってママのこと守って
やりたいんだろ?」
 海は決意して、一つうなずくと、ついに水に潜ることが出来た。

 水泳教室が終わって、帰ろうとする大雅を、大貴が呼び止める。
 子どもに「もっと頑張れ」と、言ってはいけないというのだ。
 なぜなら、子どもはそんなことを言われなくてもすでに、目一杯頑
張っているから。
 そして、大貴は詩織を今度、楠家に招待することにした、と告げる。
 母の真智子が、航太郎と深い縁があった詩織に会いたいと言ってた。
それを口実に、詩織とより親密になろうという作戦だ。
 感心なさそうにうなずく大雅に、急に真顔になった大貴が言う。
「ひょっとしてお前、北村さんのことが好きなのか?」
 言葉に詰まった大雅。だが、「……いや、そんなんじゃないよ」と
返す。
 ただ、「楠航太郎の息子」としか世間が見てくれなくて、二世だか
らといじけていた自分を、初めて「楠大雅」として見て、叱ってくれ
た人なんだ。だから、彼女は特別な人……でも、それだけだ。
 そう告げて去っていく大雅。
 その後ろ姿を見つめながら、大貴はつぶやく。
「バカだなぁ……普通、そういうのを好き、っていうんだ」

 大雅の事務所に、面々が集まっていた。
 今日は、桜、そして大雅が出演するドラマの放映がある。それを、
みんなで鑑賞しようというのだ。
 寿司をつまみながら、ドラマのシーンを話す面々。
 桜が殺されるシーンでは、迫真の演技に拍手がわき起こる。
 次は、大雅がプールの監視員として、桜が殺害された日の証言をす
ることになっている。
 が、大雅が写らない……?
 ドラマはそのまま流れ「プールの監視員の証言によると」という一
言で片づけられていた。
 まさかの、シーンカット……。
 あちこちから「大雅はどこででるんだ?」という電話がかかってき
て、大雅は顔面蒼白に。
 大雅は深く落ち込んでしまう。

 ドラマは終わり、みなバラバラに帰って行くが、後片付けをしてい
た詩織、テレビで南米の大地震のニュースが流れたとたん、いきなり
部屋を飛び出していってしまう。
 追いかけた大雅。詩織は屋上で一人、号泣していた。
 すぐに帰ってくる、といって出張に出かけた詩織の夫は、災害事故
で亡くなってしまっていた。そのことが、ずっと心の中で傷になって
いた。思い出したくないのに……。そういって詩織は涙を流す。
 そんな詩織を、大雅は抱きしめた。
 ふりほどこうとする詩織に、大雅は言う。
「俺のことを友だちでも、旦那でも、海でもいい、そう思えよ。思い
っきり泣けよ。海を見て泣いていたあのときみたいに……」
「ちょ……ちょっとだけ……お言葉に甘えて……」
 詩織は大声で泣き続けた……。



寸  評  だんだんと大雅の想いが深くなっていく仲で、ちょっとだけ詩織
の気持ちも揺れはじめたというところです。
 徐々に近づいていくところって、こういう恋愛ものの一番ドキドキ
するところですよねぇ。いやもう、定番、王道の恋愛ものの流れだな
ぁ、と感心してしまいます。
 今回のドラマ、シチュエーション的にリアリティはあんまりないん
ですが、二人の心の動きは微妙で繊細に描かれていて妙にリアルに感
じます。
 今回のシーンで言えば、事務所で桜が「大雅は北村さんのこと好き
なんでしょ?」とつついて、何となく大雅のことが気になってしまう
っていうシーン。
 周囲から「どうなの?」と言われて初めて自分の気持ちに気付いた
り、意識してなかったものが急に気になり出したりって、ありますよ
ね。
 最初「ありえねー」っていう感じで見ていたんですが、だんだん面
白くなってきました。
 次回も楽しみです。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 お盆休み真っ最中という感じで、あちこちお店は休みだし、道路は妙に空い
ているし、なんか調子が狂います。
「人が働いているのに自分は休み」っていう状況って嬉しいですよね? でも、
「みんな休み」っていう状況だとあんまり嬉しさを感じないのはなぜでしょう?
 暑さも一休みという感じですが、夏も折り返し地点っていうところですね。
(畑中ヒロ)

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