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タイトル:Daily Drama Express 2010/08/02 夏の恋は虹色に輝く (3)  2010/08/19


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/08/02 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 夏の恋は虹色に輝く
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 俳優・橘航太郎の次男 橘 大雅(松本 潤)
 謎の女性  北村詩織(竹内結子)
 詩織の娘  北村 海(小林星蘭)
 大雅の親友・俳優  植野慶太(笠原秀幸)
 若手俳優  伊良部譲(永山絢斗)
 タレント事務所所長  青木久雄(重松豊)
 若手女優  宮瀬 桜(桐谷美玲)
 大物俳優  橘航太郎(伊東四朗)
 元女優・橘航太朗の妻 橘真知子(松坂慶子)
 橘航太郎の長男  橘 大貴(沢村一樹)
脚  本 大森美香
主題歌  『Love Rainbow』嵐

あらすじ 第三話

 郊外にある乗馬クラブにやってきた若手の二世俳優・楠大雅(松本
潤)と同じく二世俳優で親友の植野慶太(笠原秀幸)。一緒に乗馬の
訓練中。
 いつか、時代劇に出たときに、きちんと馬に乗れるようになってお
きたい、と。
 しかし、名優と言われた父親・楠航太郎(伊東四朗)が死んでから、
家の財務状況もよくない。乗馬クラブを辞めることになっていると、
大雅はしょんぼりと告げるのだった。

 家に帰ると、母親の楠真知子(松坂慶子)が伏せっている。慌てて
駆けつける大雅に、真智子は「航太郎さんが浮気をしていた。もう、
何を信じていいのかわからない……」と嘆くのだった。
 驚いて見ると、航太郎が生前、文通していたというさまざまな女性
の手紙、写真が出てきたというのだ。
 筆まめで、フアンを大切にする航太郎は、いちいちファンレターを
送ってきた人に返事を返したり、文通をしていたりしたのだ。
「そんなはずないよ」
 慰める大雅なのだが、その手紙と写真の山のなかに、ふとしたこと
から一目惚れした女性、北村詩織(竹内結子)の写真を見つけて複雑
な気持ちに……。

 一方、小学校の教師をしている大雅の兄・大貴(沢村一樹)は、生
徒達を前に夏休みに入る前の注意を黒板に書いていた。
 通信簿を渡したりと、明るい先生をしているように見えるが……。
 実は、大貴もまた生徒の一人、北村海(小林星蘭)の母親、詩織に
恋をしていた。
 夏休みになると、詩織が学校に海を迎えに来ることもない。詩織に
会えなくなる、と考えた大貴は、「親子水泳大会」を催すことにして、
密かに詩織に会おうと画策する。

 大雅の所属しているタレント事務所。
 大雅が入ってくると、詩織が事務の仕事をてきぱきとこなしている。
その姿を見て、大雅は思い悩む。
 ……詩織が航太郎の大ファンだったとはいえ、手紙を直接やりとり
していたり、娘の名前をつけてもらったり……一ファンと俳優の仲じ
ゃない。もしかすると、真智子がかんぐったように、実際に航太郎と
なにか関係があったんだろうか……。
 考え込む大雅に、「仕事もないのにお疲れ様」とイヤミを言う、子
役上がりの女優・宮瀬桜(桐谷美玲)。
 桜はワガママ放題で、事務所がつけた付き人がイヤだから換えて欲
しいと言う。しかし、他に買われる人間もいない。一人で女優をいか
せるわけにもいかない。
 思い悩んだ所長・青木久雄(重松豊)の目にとまったのは、ぼんや
りと座り込む大雅だった。
「じゃ、先輩でいいや」
 桜の一言で決まり、なぜか大雅は後輩の付き人をやることに。

 ふてくされて事務所を出た大雅を、心配そうに詩織が追いかけてき
た。
 航太郎との仲を疑い、詩織にぶっきらぼうな態度をとってしまった
大雅を、心配していたのだ。しかし本当は、詩織が好きで、それなの
に父親とのことが気に掛かって不機嫌になっていただけ。大雅は思わ
ず聞いてしまう。
「そんなに好きだったのかよ? オヤジのこと」
 照れるそぶりもなく、当たり前のように航太郎を大好きだという詩
織。すっかり大雅の気持ちは沈んでしまう。
 もういいよ、と去ろうとする大雅を呼び止めた詩織。
「あーもう、そんなに嫌いなの? 付き人をやることも、私のこと
も……」
「ちげぇよっ! 好きだよ!」
 息を呑む詩織に、大雅は向きなおり真剣な表情でもう一度言う。
「好きなんだよ……あなたのことが……」
  慌てて取り繕う大雅だが、何を言って居るんだか分からない状況
に。
 が、詩織は「……でも、ごめんなさい」とサックリ断って去ってし
まう。

 児童保育の施設にやってきた詩織と海。
 シングルマザーの詩織は、まだ小学二年生の海を昼間、預かってく
れる場所を探していた。そこで、担任の大貴が紹介してくれた、児童
保育の施設に一緒にやってきたのだ。
 手続きが済んで、海は施設に通うことになった。
 詩織に一目惚れしていた大貴は、これを機に詩織を口説こうと思っ
ていたのだが。あっさりとかわされて、一人空を見上げる。

 一方、桜の付き人としてテレビ局に来ていた大雅。
 芸歴の長い桜の演技はすばらしく、思わず見入ってしまう。
 が、役を離れたとたんにふてぶてしく、「先輩、水。役者なら長い
台詞の後、のどが渇くくらい分かるでしょ? ……って、先輩、そん
なに長い台詞しゃべったことなかったっけ?」などと大雅に言うのだ
った。

 事務所に帰ってきた大雅。桜に振り回されてうんざりした顔。
 しかも、次の桜の出演までに、いろいろと買ってきておいてくれと、
買い物まで言いつけられた。
 事務所では、詩織が作ってきた昼ご飯をみんなで和気藹々と食べて
いた。
 海と一緒につくった、というお弁当。
 大雅も食べるが、ふと「あ、酢を掛けたいんだけど……」と唐揚げ に酢をかける。
 が、その姿を見ていた詩織。突然、表情がこわばり、「ちょっと…
…」と給湯室に逃げるように去ってしまう。
 給湯室で一人、詩織は泣き始める。何かを思い出してしまった様子
だが……。

 楠家に、家族が全員集合していた。
 そこに、青木もいる。母の真智子に呼ばれたというのだ。
 いったい何の話?
 いぶかしがる皆の前で、真智子が青木に向き直って切り出した。
「航太郎さんと北村詩織さんの関係のこと、あなた、知って居るんで
しょう? 教えてちょうだい……」
 騒然となる。
 大貴は、なぜ詩織の名前が出てきたのかに驚き、大雅もまた母がい
きなりそんなことを言い出すことに驚き、青木も急に突拍子もないこ
とを言われて驚き、話は混乱する。
 ただのファンと俳優の関係です、と言う青木に、真智子は写真を突
き付ける。
 詩織が生まれたての海を抱いて微笑んでいる写真……。
 青木はその写真を見て、目を見開き、「懐かしいなぁ」とつぶやく
のだった。
 それは、青木が航太郎に手渡した写真だったからだ。

 航太郎が海岸で、「風の銀治郎」を撮影していたときのこと。
 お腹の大きな状態で、撮影現場を見に来ていた詩織は、そこで突然、
産気づいて倒れてしまう。撮影中、その緊急事態を見た航太郎は、自
ら車を出させて詩織を救った。
 詩織は無事に子どもを出産。その病室に、わざわざ航太郎が見舞い
にやってきてくれた。
 そのとき、詩織は航太郎にお願いしたのだ。
「この子の名前をつけてやってもらえませんか? 命を救っていただ
いた、楠さんにつけてもらいたいんです」
 航太郎は考えて、ふと窓の外に目をやり、そこに広がっていた風景
をみて向き直る。
「……海、というのはどうですか?」
 そうして、海の名前がきまったのだ。

 それからというもの、やりとりが始まった航太郎と詩織。
 真智子が見せた写真も送り、航太郎からも手紙を送り、やりとりは
続いた。
 話を聞いて、笑顔を浮かべてうなずく真智子。誤解をしていたんだ、
と嬉しそうに笑う。
 しかしそれならば、一体海の父親という男は、どういう男だったん
だろう……。
 大雅の悩みは尽きない。

 バーで慶太を相手に、告白して振られて、詩織にどんな顔して話し
たらいいのかわからないよ、と愚痴る大雅。
 一方で、慶太の母親も、六度の離婚をして、また結婚したいと言い
だしているらしい。二人でため息をつく。
 と、そこに若手俳優で、今注目の新人・伊良部譲(永山絢斗)が現
れる。
 伊良部は、先日テレビ局で桜に「先輩」と言われていた大雅を見た。
桜の大ファンだった伊良部は、大雅と桜の関係を知りたくてわざわざ
やってきたのだ。

 桜の現場に付き人として行った大雅。
 今日は、プールで溺死させられる役だ。
 迫力のある演技をみて目を見張る大雅。しかも、そのシーンが終わ
ったとたんに、もう一度取り直しの指示が入る。
 溺死のシーンは体力的にも辛い。大雅はつい抗議しようとするが、
当の桜は笑って言う。 わかりました。何度でも大丈夫ですよ。
 そんな桜を、大雅は改めて見直してしまう。
 撮影が終わって、身支度をする桜に、大雅は言う。
「なんか今日、お前の演技をみられて良かった。すごかった……俺、
お前のこと少し尊敬した」

 一人事務所に帰ってきた大雅。
 事務所で仕事をしていた詩織に、お帰りと迎えられるが浮かない顔。
 大雅は、桜の演技、そしてプロとしての心構えに圧倒されていた。
自分は向いていないのかもしれない。大雅は深く落ち込んでしまって
いた。
 が、詩織は立ちあがって大雅を見つめて言う。
 ……大雅さんは、不器用だし、要領は悪いし、細かいことばっかり
気にしちゃうし。すぐ勝手に傷ついちゃうし……でも、その分、勉強
熱心じゃない。努力家で滑舌とか一生懸命勉強しちゃうし、サングラ
スして買い物しちゃうし、細かいところによく気がつくし、それにな
により、やさしい。大雅さんの、そういうまっすぐな所って魅力的だ
と思う。そういうのは、よくわからないけど、きっといつか俳優さん
としての魅力にもつながるはずよ……。
 励ましてくれた詩織。
 大雅は再び詩織を見つめて、真面目な表情で言う。
「……好きだ。あんたのやることなすこと、みんなショックで……。
だから冷静でいられなくって、この前は勢いで行っちゃったけど。今
度はちゃんという。俺は北村さんのことが……」
「私、好きな人がいるんです。海の父親……」
 きっぱりと言い切る詩織。
 その人は、優しい人で、口べただけど正直で、足が長くて、歩くの
が速くて、なぜか大雅みたいに、唐揚げに酢をかけて食べるような人。
子供を産まれるのをすごく楽しみにしていた。でも、亡くなったの…
…。
 今もすごく、愛してる。だから私、もう一生恋をしないんです……。




寸  評  今まで謎だった、詩織の過去がようやっと明かされました。よう
やっと、恋愛のスタート地点といいますか……に立ったような感じで
すね。
 娘がいるんだから、その相手も居たはずで、その相手こそが本当に
詩織が愛した人間なんだということになると思っていました。今後は、
その詩織の元夫を、どう主人公の大雅が乗り越えていくのか、という
ことになるんだと思いますが……。
 次回も楽しみです。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 子どもが生まれると、女は「母」になる……。
 なんてよく言われます。実際に自分の妻の変化を見ていると、確かにそうい
う面もありますが、いきなりガラッと性格が変わる訳、ないんですよねぇ。
 このドラマの詩織なんかを見ていると思うんですが、子どもの面倒見るため
に「環境」が変わるだけなんですよね。
 次のご飯はどうしようとか、お金がないからどうやりくりしようとか、洗濯
物の処理をどうしようとか、そういうことが、子どもががいるから第一になる
んですよ。
 私の妻に限って言えば、子どもが生まれて、寝坊ぐせが治るかと思ったら、
前よりひどくなった……。朝は子どもに合わせて早くなったんですが、その分、
夜も八時、九時に寝るようになって……。睡眠時間、変わってない……ってい
うか、むしろ長くなっているような。うーん。(畑中ヒロ)

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発行元:ドラマ研究会
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