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タイトル:Daily Drama Express 2010/08/07 美丘 (5)  2010/08/17


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/08/07 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 美丘
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時
キャスト 峰岸美丘(吉高由里子)
 橋本太一(林 遣都)
 笠木邦彦(勝地 涼)
 五島麻理(水沢エレナ)
 北村洋次(夕輝壽太)
 佐々木直美(中村静香)
 峰岸 始(寺脇康文)
 高梨宏之(谷原章介)
 峰岸佳織(真矢みき)
原  作 石田衣良「美丘」(角川文庫刊)
脚  本 梅田みか
主題歌  福山雅治「蛍」(ユニバーサル J)

あらすじ 第5話「結婚…出産私にはできないんだ」

 太一(林遣都)はキャンパスのベンチで、バイト情報誌を真剣に読
みこんでいる美丘(吉高由里子)を見つけた。声をかけると、太一と
一緒に暮らすためいいバイトがないか探していると言う。

 太一は、両親に美丘と同棲したいことを話して怒鳴られたことを話
した。美丘は「やるときはやるじゃん!」と大喜びした。とにかく一
緒に考えてみよう、きっと何とかなると美丘は言った。その言葉につ
られて太一もきっと何とかなると思えるようになった。

 キャンパス内で野球部の試合の実況中継がされていて、多くの学生
が集まって応援していた。美丘はその中に入って声を張り上げて応援
した。美丘はホイッスルを吹き、ひときわ目立つ声を発していて、他
の学生の応援にも熱が入っていった。すると逆転サヨナラホームラン
が飛び出し、我が明知大学は劇的な勝利を飾った。

 飛び上がって喜んで、思わず傍の人と抱き合うと、太一は邦彦(勝
地涼)と、美丘は麻里(水沢エレナ)だった。洋次(夕輝壽太)と直
美(中村静香)もいた。

 邦彦は、いろいろあったけど、やっぱみんなと一緒がいい、これか
らパッと飲みに行こうと言った。洋次や直美は賛成したが、麻里は気
を使わすからと1人帰ろうとした。
「待ってよ、帰るのはあたしの方」
 美丘が麻里を呼び止めようとした。すると突然美丘は気を失って倒
れてしまった。

 慌てて病院に連れて行った。高梨先生(谷原章介)は自律神経障害
による脳貧血で念のため一晩入院してから退院した方がいいと佳織
(真矢みき)に言った。
 その後、太一たちは美丘を見舞った。美丘が友達とわいわいはしゃ
ぐのを見て、佳織は久しぶりに明るい美丘を見たと少しショックを受
けた。佳織は美丘にとって残された時間をどう過ごすのが一番いいの
か、迷いを覚えた。

 邦彦たちが帰った後、太一だけはもうしばらく残り、美丘の話し相
手をしてから帰った。帰り際美丘はいつものように「また明日」と言
った。しかしその後「また明日ってあるのかな……」と初めて口にし
た。太一は慌てて「また明日」と言った。美丘は微笑んだ。

 高梨が美丘の様子を見に来た。佳織が随分心配していると話すと、
美丘は自分の気持ちをわかってくれないと不機嫌そうに言った。
「わかってないのは君の方かもよ」
 高梨はそう言って、佳織が他の病院を回って治してくれる先生がい
ないか探していることを話した。
「先生も普通の大人なんだね」
 正論には違いないが、美丘には太一のことが一番大事だと言うこと
を分かってくれないのに苛立ちが募った。

 太一は病院を出る時始(寺脇康文)と佳織に会った。佳織は泣き崩
れ「あたしたちから美丘を奪って行かないで」と言った。始もまたも
う美丘と会わないでほしいと言った。太一は「はい」とは言えなかっ
た。

 始と佳織は美丘にももう太一と会うなと言った。それが太一のため
でもあるとも言った。
「なんで?太一くんだってあたしと同じ気持ちなんだ。残された時間
を一緒に過ごしたい言って思っているんだよ!」
「その時間の後も彼は生きて行くんだぞ。大きな重荷を背負って」
 始の厳しい言いようにさすがの美丘も返す言葉がなかった。

 佳織は着替えやら防寒対策やら、身の回りを世話した。
「全部お母さんにやってもらって、大人になれないまま私は死んじゃ
うんだね。結婚して、母親になって誰かのためにいろんなことをして
あげるのもあたしにはもう無理なんだね」
 そうため息をつく美丘に佳織は涙をこぼさずにはいられなかった。

 美丘を奪わないでとまで言われて、太一は思い悩み、夜も眠れなか
った。すると美丘からメールが入った。
「あたしはどこにいるでしょう?」
 驚いた太一が窓を開けると、美丘がいた。星を見に行くのだという。
太一は慌てて表に出て、美丘を追った。

 初めてであった屋上で、しばし星を見た。思い出が次々と湧き上が
る。けれどその記憶もいずれなくなる……美丘はそう呟いた。
「ああ、もうこのまま2人で駆け落ちでもしよっか」
「うん、いいよ。でもなんかわからなくもなってる。美丘のお父さん
とお母さんの気持ちも分かる。2人で暮らすって美丘の両親から、美
丘を引き離すことでもあるし」
「太一くんはやっぱり太一くんだね。周りの人の気持ちをちゃんと考
えてる。あたしが太一くんを好きになったのも納得」
と嬉しそうに言った。

 病院に戻ると、美丘の両親と太一の父親がいた。美丘を心配して探
していたのだ。太一の父親はひどく怒り、太一を殴りつけた。

 そして太一の母親も呼び、6人で向き合って話した。始は太一の両
親にも改めて美丘に会わないよう頭を下げた。太一はそれを受け入れ
られなかった。すると美丘が「わかりました」と言いだした。
「あたしたちは2人きりで生きているわけじゃない。お母さんはあた
しの身体のことを誰よりも考えてくれたし、お父さんもあたしのわが
ままを温かく見守ってくれた。太一くんだってお父さん、お母さんの
ことちゃんと考えてるよ。あたしも太一くんのお父さんやお母さんに
迷惑かけられない。だからもう会いません」
 美丘は涙を抑えられなくなってその場を離れて行った。

 しかし太一は逆に「そんなことできない!約束したんだ、そばにい
て1人にしないって」と泣きながら訴えた。太一は美丘を探しに行っ
てしまった。

 残された親同士で話し合い、太一の両親はもう会わないよう言って
聞かせると頭を下げた。すると佳織が言った。
「あの、一番反対していたあたしが言うのもなんですが、2人を許し
てやれないでしょうか」
 佳織は美丘が発した結婚も、母親になることもできない悲しみが胸
に突き刺さっていた。1日も長く生きていてほしいという気持ちに変
わらないけれど、それが美丘にとって一番いい人生なのかと考えるよ
うになっていた。
「せめて好きな人と一緒に暮らす幸せだけでも味あわせてあげたいと
も思うんです」

 改めて太一と美丘が呼ばれ、始の口から同棲を認める話が出た。生
活費は両家で折半する、美丘ができるかぎり大学を続けることも話さ
れた。
「太一、お前の分はバイトして返せよ」
 父親が言った。むろん美丘はバイト禁止だ。佳織が言った。
「2人だけで頑張ろうなんて思わないで。つらくなったらいつでも親
を頼って。遠慮せずに助けてと言うのよ」
 太一と美丘は感謝の気持ちでいっぱいになり、2人して深く頭を下
げた。

 自分たちがたくさんの人たちに生かされていること、太一も美丘も
その温かさを実感せずにはいられなかった。



寸  評  1つ1つの言葉が重かったです。「あの子をあたしたちから奪っ
て行かないで」「その時間の後も彼は重荷を背負って生きて行くこと
になる」とか。それらが重かっただけに最後丸く収まったのは拍子抜
けというか劇的さがなかったように思います。恋愛をテーマの主軸に
置くのであればやはり駆け落ちして、2人で暮らし始めて、その姿に
確かに2人で生きることが必要ということが伝わって、認められると
いう風でないとと思ってしまいました。とはいっても大学生で自活す
るためには大学をやめて働くしかないでしょうから現実的には難しい
となると、こういうふうにしか丸くおさまらなかったのかなと思いま
す。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 時間があったので、もろもろのログインIDとパスワードを調べ直しました。
インターネットバンキングは3つくらいの銀行のを持っているのですが、わか
らないのがあって、パスワードを再発行してもらったりと時間がかかりました。
パスワードをどこかに控えておくのもどうかとも思い、何かいい方法はないか
思案中です。(けん)

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