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タイトル:Daily Drama Express 2010/07/26 夏の恋は虹色に輝く (2)  2010/08/02


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/07/31 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 美丘
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時
キャスト 峰岸美丘(吉高由里子)
 橋本太一(林 遣都)
 笠木邦彦(勝地 涼)
 五島麻理(水沢エレナ)
 北村洋次(夕輝壽太)
 佐々木直美(中村静香)
 峰岸 始(寺脇康文)
 高梨宏之(谷原章介)
 峰岸佳織(真矢みき)
原  作 石田衣良「美丘」(角川文庫刊)
脚  本 梅田みか
主題歌  福山雅治「蛍」(ユニバーサル J)

あらすじ 第4話「発症…大切な記憶が消えていく」

 君とずっと一緒にいると美丘(吉高由里子)に自分の気持ちを伝え
てから、太一(林遣都)は毎日のようにデートをするようになった。
瞬く間に1ヵ月が過ぎ、夏になろうとしていた。

 あるとき美丘と街を歩いていたら、信号待ちをしている邦彦(勝地
涼)、洋次(夕輝壽太)の姿が見えた。2人は太一に気づいて近づい
てきた。
「あたし、のど乾いたから何か買ってくる」
 美丘は逃げるようにその場を去った。太一のために2人と話す場を
作ろうとしたのだ。美丘と付き合って以来、太一は、麻里(水沢エレ
ナ)はもちろん、邦彦(勝地涼)、洋次(夕輝壽太)、直美(中村静
香)とも会うのを避けていた。

 惚れっぽい性質の邦彦はしかたないさと言ったが、生真面目な洋次
はみんなバラバラになってしまったと非難の眼差しで太一を見た。直
美も怒っていると言う。洋次は奔放な美丘が太一の手に負えるような
子じゃないと言うと、邦彦とともに行ってしまった。

「いっそのことあたしの病気のことみんなに言っちゃえば」
と美丘は言った。邦彦たちとぎくしゃくしていることを美丘は気にし
ないわけにはいかなかった。けど太一は首を振った。
「そんなこと言うなよ」
「まっ、あたしは太一くんと一緒にいれば楽しいんだけどね、ってな
んてねー!」
 美丘は楽しそうに笑っていた。

 この日、美丘は太一の家に行きたいと言った。太一はちょっと戸惑
ったが美丘の押しに負けて連れて行った。太一の両親は、優柔不断の
息子がいきなりカワイイ彼女を連れてきたと知って驚くやら嬉しいや
らで大騒ぎになった。

 こんなふうに美丘と過ごす日々が太一には新鮮だった。当たり前の
ように毎日会う日々。「また明日」と別れ際に何気なく言う。美丘は
すごくうれしそうな顔をして帰っていく。その時の太一には分からな
かったが、美丘にとってはすごく大切なことだった。

 次の日、太一は大学の門のところで美丘を待っていた。そこへたま
たま麻里と直美が通りかかった。
「何も大学の真ん前で待ち合わせなくてもいいじゃない。麻里の気持
ちを考えてよ」
 直美に太一は返す言葉がなかった。麻里は何かを言いたそうにして
いたが、直美に手を引かれて行ってしまった。

 大学へ向かう途中、美丘は突然頭痛に見舞われた。これくらいのこ
とは今までもあった。しばらくじっとして、おさまってくると、美丘
はまた走り出した。が、不意に道が全然わからなくなっていた。いつ
も通っている大学への道なのに……。美丘は不安に駆られてうずくま
ってしまったとき、美丘を探しに来た太一が現れた。美丘は太一に抱
きついた。

 記憶障害が起きている、病院に検査を受けた美丘に高梨(谷原章介)
は伝えた。おそらく徐々に進行していくだろうということも。母親の
佳織(真矢みき)は絶望感に襲われ、美丘を連れてきた太一にきつく
当たった。
「あなたが、あなたが毎日遅くまで美丘を連れまわすからこんなこと
になるのよ!会わないでと言ったのに」
 太一は愕然としてただ頭を下げて病院を出て行った。

 記憶障害は美丘に改めて病気の進行を認識させた。この1ヵ月病気
のことを忘れてさえいたのに……・。やはり自分の命はもう長くない
……。

 太一は自分の部屋でただ思い悩んでいた。美丘から電話があった。
美丘は病状を説明した。記憶障害が起きていて、いつかは太一の顔も
忘れてしまう、そう言う美丘の声は泣き笑いだった。でもすぐ「でも
大丈夫だよ。また明日も会えるよね」と美丘は言った。「当たり前だ
ろ」と太一は言った。お互いを励まそうとして精いっぱいだったが、
電話を切った後、2人とも涙が込み上げてきた。

 翌朝、太一は美丘と一緒に大学へ行った。美丘はすごく明るくて
「一緒に旅行に行きたい」と言いだした。
「でも、お母さんが心配するから」
「太一くん、お母さんに何か言われたの?お母さんの言うことを聞く
わけ」
「そういうわけじゃ……」
 そんなところに麻里が現れたので、美丘は授業に行くと言って場を
外した。

 邦彦がバイトをする店で、麻里は太一にプレゼントされたネックレ
スを返した。太一は沈痛な面持ちでそれを受け取った。
「ああ、もう!」
 洋次の声がした。麻里を心配して直美、邦彦、洋次がついてきてい
たのだ。
「太一、お前おかしいよ。何かあるなら相談してくれ。友達だろ!」
 洋次はいらいらを隠せなかった。
「だめなんだ。友達でも話せないことがあるんだよ!」
 太一はそう叫ぶと店を飛び出した。

 しばらくぶりに美丘が夕食を一緒にしたので、両親は大喜びだった。
父親の始(寺脇康文)は家族で旅行へ行かないかと切り出した。しか
し太一と一緒にいたい美丘は「行きたくない」と受け入れなかった。
そのことは両親もわかっていて頭を悩ましていた。

 そこへ太一が突然訪れた。太一は美丘と交際することを正式に認め
てほしいと訴えた。佳織は青ざめた。始も否定的だった。太一は頭を
下げて必死に頼んだ。
「いくら頼まれてもダメなものはダメです」
 佳織にしてみれば記憶障害を起こしている美丘をこれまでのように
自分の目の届かないところに置いておくことが不安だったし、太一の
ことも信じられなかった。
「ずっと美丘さんと一緒にいます。約束します」
「そんなの無責任だわ!」
 佳織はヒステリックに怒鳴った。今そんなことを言っても、病状が
進めば手のひらを返すに違いない、その時美丘がどれだけショックを
受けるのかと。すると美丘が言った。
「お母さんはあたしの気持ち、全然わかってない!あたしは太一くん
が好き。今までの誰よりも。こんな気持ち今までなかった。それをわ
かってないなら、あたしは家を出て太一くんと一緒に暮らす」
「あなたは普通の身体じゃないのよ」
「普通じゃないからそうしたいのよ。あたしには時間がないの。好き
な人と少しでも一緒にいたい!」
 佳織はショックでへたり込んだので、始が言った。
「冷静になれば、今自分がどんなにばかなことを言っているかわかる
だろう」
 そして太一にも「帰りなさい」と厳しく言った。

 太一は疲れ切った様子で家に帰り、両親に相談した。美丘の病気の
ことを打ち明け、美丘が自分と一緒に暮らしたいと思っていることを。
「僕は美丘が望むならそれを叶えてあげたいと思う」
 聞いて、両親は怒った。大学生で収入もないのに無責任だと。それ
は太一にもよく分かっていた。けれどできるかぎり美丘の傍にいたい
と思う、太一はそう考えていた。
「それでも父さんは反対だ。支えきれなくなったらどうする。傷つく
のは美丘さんだぞ。美丘さんの身に何かがおきたらお前は責任をとれ
るのか?人の命に責任持てるのか」
 母親も言った。
「太一、あんただって傷つくのよ。好きな人が死んだら立ち直れない
ほど傷つく。あんたには荷が重いし、あたしはそれを黙って見ている
ことはできないよ」
 母親は泣き出した。

 世界中が反対したって2人で一緒にいればいいって思っていた。け
れど、自分たちの周囲には知らないところで涙を流していた人たちが
たくさんいることを知った夜だった。



寸  評  非常に強い親子の葛藤が描かれていて、いろいろと考えさせられ
る内容でした。親の側の気持ちもわかりますし、美丘や太一の気持ち
もわかります。それが相いれないのが見ていてとても切なかったです。
 しかし葛藤の強さは親の側の方が強く出てしまっていて、太一や美
丘は受け一方という印象が強かったと思います。それだと親子の葛藤
のドラマの比重が高くなってしまいます。このドラマのテーマは恋愛
の方の比重が強いはずだと思いますので、親に反対されても恋愛を貫
くという展開に持っていけるかどうかだと思います。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 ボランティア活動をしているプレーパークについての宣伝になってしまうの
ですが、下記の通り全国的なイベントが8月〜10月にかけて実施されます。
  ・『冒険遊び場全国一斉開催の日』(8/29)
  ・「第5回冒険遊び場づくり全国研究集会」(10/29〜10/31)

 詳細は日本冒険遊び場協会のHPに載っていますので、是非一度見てみてく
だい。
 ▼詳細はこちら
  URL:http://ipa-japan.org/asobiba/modules/news/

 (けん)

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