メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2010/07/19 夏の恋は虹色に輝く (1)  2010/08/02


===================================================== 発行部数   27 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/07/19 (Mon) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 月曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 夏の恋は虹色に輝く
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 俳優・橘航太郎の次男 橘 大雅(松本 潤)
 謎の女性  北村詩織(竹内結子)
 詩織の娘  北村 海(小林星蘭)
 大雅の親友・俳優  植野慶太(笠原秀幸)
 若手俳優  伊良部譲(永山絢斗)
 タレント事務所所長  青木久雄(重松豊)
 若手女優  宮瀬 桜(桐谷美玲)
 大物俳優  橘航太郎(伊東四朗)
 元女優・橘航太朗の妻 橘真知子(松坂慶子)
 橘航太郎の長男  橘 大貴(沢村一樹)
脚  本 大森美香
主題歌  『Love Rainbow』嵐

あらすじ 第一話

 若手俳優の橘大雅(松本潤)は、大物俳優である橘航太郎(伊東四
朗)と元女優・橘真知子(松坂慶子)の次男である。
 大雅は、演劇の勉強をしにアメリカに留学した経験もあり、それな
りに自信も持っているのだが、現実には「二世俳優」として親の七光
りでもらう仕事ばかり。
 その日も、映画の大賞の発表会に着飾って颯爽と向かったのだが、
主演俳優賞をとり、スポットライトをあびるのは隣に座る父親の航太
郎。大雅は「ご家族の方」として簡単なコメントをするだけ。
 一方で、同年代の若手俳優・伊良部譲(永山絢斗)は、新人賞を取
っていたりする。
 そんな立場に、大雅の不満はつのっていた。
 自分一人の、自分を見てくれる人はだれもいない……。

 憂さ晴らしに、大雅は親友で同じく二世俳優の植野慶太(笠原秀幸)
と、趣味のスカイダイビングに出かける。
 大空を自在に舞い、歓声を上げる二人。
 ところが、大雅がパラシュートを開こうとすると、故障。落下する
ことはないが、コントロールが利かない! 風に流されて大雅はどこ
ともしらぬ森の中に落ちてしまった。
 ……パラシュートは高い木にひっかかり、大雅は宙ぶらりんになっ
て身動きがとれなくなってしまう。そこに通りかかったのが、ランニ
ング中の女性(竹内結子)。長い髪を踊らせて、軽快に走っている活
発そうな女性だ。
 助けを求めた大雅だが、女性は「急いでいるの」といって無視しよ
うとする。大雅の懸命の訴えで、女性は助けてくれることになったが、
いきなり木に登ってパラシュートを切断。大雅はそのまま木から落ち
てしまう。さらに、気を失った大雅の顔を、平手打ちでたたき起こし、
そのまま何も言わずに去っていく。
 乱暴さにあきれた大雅だが、なにか妙に女性のことが心に残る……。

 大雅は所属事務所に顔を出した。
 前に受けたオーディションの結果が出たのだ。しかし、結果は落選。
他に仕事はないのか、とせっつく大雅。マネージャーの青木久雄(重
松豊)はバラエティの仕事ならあると言う。
 しかしそれは、二世俳優として、芸人に弄られ、おちょくられるよ
うな内容のモノばかり……。
 大雅は不満。オレは俳優なんだ、と訴えるが……。
 そこに急報が入る。
 大雅の父・航太郎が撮影現場で倒れたというのだ。

 大雅と青木たちは、慌てて航太郎が入院しているという病院へ向か
う。
 病室には静かに目をつぶったまま動かない航太郎と、重苦しい空気
を漂わせる母親の真知子、兄の橘大貴(沢村一樹)……。
 まさか……。
 と、突然、航太郎が目を開けてむっくりと起き上がる。
 呆然とする大雅。
 実は撮影現場で転倒、足をくじいてしまったのだが、天下の名優・
橘航太郎が転んだというのでは格好がつかない。なので、家族をまき
こんで一芝居打ったのだ。
 大笑いする航太郎と家族。本気で心配した大雅は、バカにされたよ
うで不機嫌になる。

 大雅は植野といっしょに夕食を食べに行き、そこでさんざんグチを
もらす。
 家族のこと、仕事のこと、そして……あのときの女性のこと。
 植野は大雅が妙に女性にこだわっていることを、なんとなく感じて、
実は大雅が一目惚れしたのではないかとかんぐる。
 大雅は必死に否定するが、だんだんとその気になって……。

 翌日、大雅は女性と会ったあの森のあたりに、車でやってきた。
 会えるかどうかはわからないけれど、気になって気になって、居て
も立っても居られなかったのだ。
「……いるわけ、ないよな……」
 とハンドルを叩いた大雅の前を、あの女性が自転車にのって通り過
ぎた。
 慌てて女性を追った大雅。ようやく見付けた女性は砂浜に座ってい
た。
 歩み寄ろうとすると、女性の泣き声が……。
 その女性は、海の見渡せ得る砂浜で、ひとり号泣していたのだ。
 あの……。
 おずおずと話しかける大雅。女性は大雅に気がつき、「橘大雅さん
……ですよね」と言う。
 俳優としてテレビに何度も出ている大雅、知られていても不思議で
はないが、有名でもない自分を知っていてくれたことに小さく感激す
る。
 そのうえ、「実は大ファンなんです」と、はにかみながら大雅の前
に近づく。
 これは、もしかすると……。
 と、期待した大雅だったが、「……橘航太郎さんの!」と女性は笑
う。
 女性は父親・橘航太郎の大ファン。この近くの工場で働いているそ
うだ。
「あなたの名前は……」
 最後に訊ねた大雅だったけれど、女性は海辺の風に吹かれながら去
っていってしまう。

 航太郎の病院に見舞いに行った大雅。
 航太郎はビデオをボンヤリと眺めていた。それは、最近、大雅がほ
んの端役で出演した刑事ドラマのビデオだった。
「見なくていいよ、そんなの」
 ふてくされていう大雅だったが、航太郎は大雅の演技をまじまじと
見つめながら、真顔で言う。
 ……もっと自由に、もっとやりたいように演技をすればいい。
 が、すぐに表情を和らげ、久しぶりに先輩としてちょっと助言した
くなったんだと笑う。
 なんだよ……、とそっぽを向いて聞き流す大雅。

 その数日後、航太郎の容態が悪化、急死してしまう。
 父の言葉をきちんと聞いておけばよかった。大雅は激しく後悔する
ことに。

 航太郎が急死したことで、事務所は静まりかえっていた。
 大雅もまた、沈んだ表情で黙りこくったまま。
 そこへ、一人の若い女の子が入ってくる。子役時代から活躍してい
た宮瀬桜(桐谷美玲)が、改めて女優として活動することになり、事
務所の所属になったのだ。それは、生前の航太郎が事務所にお願いし
ていたことでもあった。
 明るく挨拶をする、今風の女の子の桜。
 挨拶だけして帰って行くが、入れ替わりで飛び込んできた女性が居
た。
 それは、大雅を森で助けたあの女性だ……。

 一方、事務所の中では、ギャラを歩合制にするとを青木が言い出し
た。
 今まで、航太郎の活躍でやってきていたが、航太郎がいなくなって
から、資金のやりくりが厳しいというのだ。だったら、どんどん仕事
を回して欲しいと訴えるが、「橘航太郎の追悼番組」に出演しろと青
木に言われる。
 ……また、親の七光りの仕事か……。
 俺は俳優なんだ。タレントじゃない。マネージャーが無力で仕事を
取ってこないからいけないんだ。俺だって、好きこのんで俳優の子ど
もに生まれたんじゃない。
 大雅は怒り狂う。が、そこに突然、飛び込んできた例の女性。
「外で聞いていれば、グチグチグチグチ言ってばかりで!」
 唖然とする大雅の胸ぐらを掴むと、強烈な平手打ち。
 ……仕事がうまくいかないのは、あなたの演技が自分勝手でヘタだ
からだ。俺、俺、俺、俺って、自分が目立とうとするばかり、どう見
られるかばかり気にしている。お父さんはどうやったら楽しんでもら
えるか、どういう芝居をしたらドラマがうまくいくかばかりを考えて
いた。その違いだ。
 そう決めつけられて、返す言葉もなく、絶句する大雅。
 ふてくされて事務所から出て行こうとするが、女性は「これ、ファ
ンレター」と封筒を差し出さす。大雅は奪い取るように封筒を掴んで
出て行く。

 ため息をもらしながら、自分の部屋のベッドに倒れ込んだ大雅は、
ふと、女性から受け取った封筒を開いてみた。
 その手紙は、なんと航太郎が女性に宛てて書いた手紙……。
 ……長年、私のファンとして励ましてくれてありがとう。私がいな
くなったら、息子の大雅のファンになってもらえないでしょうか……。
 航太郎は大雅の行く末をずっと案じていた。そして、誰か一人でも
いいから、大雅を応援してくれる人になってほしいと願っていた。
 航太郎の本当の想いを初めて知った大雅は……。

 翌日、大雅は航太郎の墓地に。
 緑の丘の上にある静かな墓地には、誰一人いない。
 大雅は昔、航太郎が大好きだった。よく、航太郎の芝居をまねて見
せて、周囲の笑いを誘ったものだ。それは、時代劇の主人公で、仕込
み傘を納めて「人生は風のごとし、ああ、愉快愉快……」と言う決め
のポーズ。
 知らぬ間に、そのポーズを墓前でしてみせる大雅。いつしか涙が頬
を伝う。
 そんな姿を、ひそかにあの女性が陰から見つめていた。

 大雅は嫌がっていた、航太郎の追悼番組に出演することになった。
 番組では不器用な受け答えと、感極まったような涙を見せる。
 事務所の面々は、そんな大雅の姿を見て、もっときちんとやればい
いのに、と不満を漏らす。
 と、その事務所の面々の中に、あの女性がいた。
 実は、大雅が飛び出していったあと、女性のタンカと態度が気に入
り青木が事務所に勤めないかと誘ったのだ。女性は、「北村詩織」と
名乗り、よろしくお願いします、と頭を下げるのだった。

 詩織がお茶を入れてくると出て行ったあとを、何気なく追いかけた
大雅。
 給湯室で、大雅が涙を流していたのが演技だと知り、「いい演技だ
った」と詩織は初めて大雅のことをほめてみせる。
 感激した大雅と、照れくさそうな詩織は見つめ合い……ついそのそ
の気になってキスをしようとした大雅を、詩織は張り飛ばす。
 給湯室からぶっ飛ばされて倒れ出た大雅の前に、ランドセルを背負
った小さな女の子(小林星蘭)が……。
 給湯室から出てきた詩織を見て、女の子は「ママ!」と言う。
 ……え?
 女の子は北村海という、詩織の娘……。
 大雅はがっくりと肩を落として……。



寸  評  嵐の松本潤、竹内結子という取り合わせの恋愛ドラマ。期待がふ
くらむところですね。
 第一回と言うことで、今回は出会いのシーンに注目です。
 いかにも「ドラマっ!」っていう、ひとひねりある出会いでしたが、
詩織の行動はちょっと……。「ないない、それはない」って思わずつ
ぶやいちゃいました。
 その詩織の竹内結子がヒロインのドラマって、何本も見たことがあ
りますが、今回の「北村詩織」っていう女性は、『ランチの女王』の
ときの役柄とものすごく被って見えまして……。
 で、よくよく見てみたら、脚本家が同じなんですね。なるほど、こ
の脚本家の竹内結子のイメージが、活発でしゃきしゃきした、ちょっ
と浮世離れしている女性なんですねぇ。
 せっかく、子どもも生まれて、離婚もして、大きくイメージが変わ
ってきたんだから、活かせばいいのになぁ……なんて思うんですが。
 次回、展開が楽しみです。

執 筆 者 畑中ヒロ()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 今回『夏の恋は虹色に輝く』の要約を担当させていただきます。
 できるだけわかりやすく、できるだけイメージがうかぶように、そしてなに
よりできるだけ遅れないように上げていきますので、よろしくお願いいたしま
す。(畑中ヒロ)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。