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タイトル:Daily Drama Express 2010/06/13 新参者 (9)  2010/07/23


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/06/13 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 新参者
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 日本橋署刑事        加賀恭一郎(阿部 寛)
 人形町タウン誌「ドールタウン」編集部記者 青山亜美(黒木メイ
                      サ)
 清瀬直弘の息子 劇団員   清瀬弘毅(向井 理)
 警視庁捜査一課殺人班 刑事 松宮脩平(溝端淳平)
 警視庁捜査一課殺人班 主任 小嶋一道(木村祐一)
 警視庁捜査一課殺人班 刑事 上杉博史(泉谷しげる)
 税理士           岸田要作(笹野高史)
 清瀬直弘の元妻       三井峯子(原田美枝子)
 清掃会社社長        清瀬直弘 (三浦友和)

 岸田の息子 岸田克哉(速水もこみち)
  清瀬の秘書 宮本祐理(マイコ)

原作   『新参者』東野圭吾 講談社刊
脚  本 牧野圭祐、真野勝成
主題歌  『街物語(まちものがたり)』山下達郎

あらすじ 第九回「民芸品店の客」

 日本橋小伝馬町のマンションの住人、三井峯子(原田美枝子)が絞
殺死体で発見された。
 峯子を取り巻く環境、さまざまな人間関係から、容疑者が浮かんで
は消えていった。が、ついに一番の容疑がかかっていた、峯子の元夫
・清瀬直弘(三浦友和 )のアリバイが崩れた。
 捜査本部はにわかに活気づいた。

 三井峯子が殺害されたのは、4月13日の午後六時から六時半の間。
その間、清掃会社の社長を務めている清瀬は仕事をしていた。それを、
秘書の宮本祐理(マイコ)が証言しており、アリバイが成立していた。
 ところが、清瀬の会社の税務を担当している、税理士の岸田要作
(笹野高史)の息子・岸田克哉(速水もこみち)がそのアリバイをひ
っくり返したのだ。 
  ……事件当時の六時半に、直接、社長室に電話を掛けたのだが、
清瀬はそのとき何度コールしても出なかった。
 克哉の証言によって、清瀬の容疑はさらに深まる。

 早速、清瀬の担当、日本橋署の加賀恭一郎(阿部 寛)と警視庁捜
査一課の松宮脩平(溝端淳平)が清瀬の会社を訪れる。
 克也が六時半に何度も社長室の電話を鳴らしたのに、誰も出なかっ
た。それはどうしてなのか、と訊ねる。
 清瀬はちょうどその時間、倉庫を見に行っていたと証言をする。そ
の間、三十分。小伝馬町のマンションまでは、言って戻ってくるのに
十分な時間である。
 清瀬は否定するが、それを裏付ける証拠もまた、ない。

 加賀は、税理士の岸田要作の息子、岸田克哉を訪ねる。
 克哉は長身でスマートな男。派手な白いオープンカーのポルシェに
乗っている。
 妻と幼い息子と住んでいる克哉のマンションにやってきた加賀と松
宮。
「ダイヤマン」というヒーロー物のプラモデルで遊ぶ息子を、優しげ
に見守りながら言う。
「僕はヒーローにはなれないけれど、カッコいいパパにはなりたいん
です。自分のことは二の次でいいんです」
 誇らしげに告げる克也だが、息子が「パパはウソをついたんだ」と
加賀に訴える。
 なんでも、「ダイヤマン」の記念日に、限定品のプラモデルを買っ
てくる約束だったのに、残業があって買って来られなかった。だから、
翌日に買ってきた。そのことを責めているらしい。
 その記念日とは、4月13日……峯子が殺害された日である。
 加賀が鋭い視線を向ける。

 確認を取るために加賀と松宮は、おもちゃ屋に向かう。
 そこで、克哉が4月14日にダイヤマンのプラモデルを買ったこと
が確認できた。しかし、残業で来られなかったはずの4月13日に、
取り置きをしておいて欲しい、とわざわざ来店していることも分かる。
接待で来られなかったはずの4月13日に。 なぜ、克哉はこんなウ
ソをついたのか……。
 再び、克哉のところを加賀と松宮は訪ねる。しかし、取り置きをし
て欲しい、と頼みに行ったのは自分ではない、人違いだろうと、克哉
は否定する。

 加賀は、三井峯子の息子・清瀬弘毅(向井 理)を訪ねる。
 家族ぐるみで、清瀬一家と岸田一家は付き合いがあったとのこと。
それならば、弘毅もなにか克哉のことをしっているのではないか、と。
 実際、克哉の家庭教師を峯子がやっていた時期もあり、弘毅は克哉
にイジメから守ってもらったということもあった。そう加賀に打ち明
ける弘毅。加賀は何か思いついたようだが……。

 加賀と松宮は、再び克哉のマンションに向かう。
 今度は、三井峯子との関係について、克哉に話を聞きにきたのだ。
 しかし、会ったのは息子が生まれたとき以来、転居の知らせがあっ
たけれど会いに行ってはいない、と言う。
 転居の知らせのはがきを見せられた加賀は、それを見て何かに気が
ついた。

 加賀はひとり、克哉の会社にやってきた。
 今度は克哉本人の話を聞きたい、と不快そうな顔の克哉を無視して
ランチについてくるのだった。
 克哉は会社では経理部に所属している。
 そもそも、4月13日にあった、「接待」というのも珍しい。普通
は、接待は営業の仕事をしている人間の間にあるようなこと。経理部
の克哉が接待というのは……。
 実は、克哉はサイドビジネスをしていて、そちらの儲けが一億円に
もなっているという。
 そういえば、ダイヤマンのプラモデルも限定品で三十万円もするも
の。家も、高級な外車も、一社員としては過分だ。それはすべて、サ
イドビジネスで儲けた金で買った物だったのだ。
「自分はいわゆる“勝ち組”ってやつです」
 と微笑む克哉。

 加賀と松宮は、手分けをして克哉の4月13日の行動を調べ上げた。
 その結果、いくつかの事実が目撃者の証言によってわかる。
 克哉は、13日の昼ごろ清瀬と何か相談しており、その際に、清瀬
から大金を受け取っていた。
 さらに、13日の午後、三井峯子のマンションを訪れ、一緒にいた。
 ……つまり、克哉は何かを警察に隠しているのだが……。

 そこへ、捜査本部から連絡が入る。
 清瀬が、三井峯子のマンションをもう一度、みたいと願い出たとい
うのだ。
 峯子のマンションにやってきた、清瀬と加賀、松宮。
 狭い西日の差す一室。峯子の生活の跡、そして息子のために買った
安産のお守り……。
 そんな部屋を見て、清瀬は涙ぐみながら言う。
「私に、この部屋の清掃を任せてくれないか。私には、掃除くらいし
かできないから……」
 父親としても、夫としてもなすべき事を全うできなかった。せめて、
妻の最期の部屋くらい。
 だが、加賀は「何か本当は理由があるんじゃないですか?」と問い
詰める。
 この期におよんで、まだ何かを隠している清瀬。加賀はそれを敏感
に感じていたのだ。
 だが、清瀬は問いかけに応えず、部屋を出て行ってしまう。

 その夜、事態は急変する。
 清瀬のアリバイが崩れたのだ。
 4月13日の六時半頃、会社の倉庫にいた、という証言が、ウソだ
ったことがわかった。
 それは、元社員からの情報で、六時半頃に会社の倉庫で作業をして
いたというのだ。さらに、その社員が倉庫に入ったのを見たという他
の人からの証言もあり、裏付けも取れている。
 そして、倉庫からは絞殺に使ったと見られる、細い縄……。
 捜査本部は、清瀬の逮捕に踏み切った。



寸  評  いよいよ、事態は大詰めという感じになって参りました。
 きっとまだ、大どんでん返しがまっているとは思いますが、「真犯
人は主人公に次ぐ大物俳優がやる」という、ルールを踏襲してしまう
のでしょうか……。
 思わせぶりな台詞、ちょこちょこ本筋とは関係ないのに登場する、
最初は完璧なアリバイがある……など、推理小説のルールに従って言
えば「まさに真犯人」という清瀬ですが。
 次回、いよいよ最終回です。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 暑いので、ちょっと動いたり、出かけたりすると汗が噴き出てきます。
 ついつい、水分補給と冷たい物を飲みまくったあげく……夏ばてです。食欲
不振と倦怠感、寝不足の状態……。
 少し無理をして、熱くて辛いカレーを食べたら、少し元気になりました。
 暑いときには、暑い国の料理が体には良さそうです。
 タイ料理、沖縄料理もいいですね。
 最終回まであとひと息。熱い料理で頑張ります。(畑中ヒロ)

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