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タイトル:Daily Drama Express 2010/06/01 ジェネラルルージュの凱旋 (9)  2010/07/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/06/01(Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル チームバチスタの栄光2 ジェネラル・ルージュの凱旋
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 田口公平(伊藤淳史)
 白鳥圭輔(仲村トオル)
 高階権太(林隆三)
 速水晃一(西島秀俊)
 佐藤伸一(木下隆行)
 和泉 遥(加藤あい)
 長谷川崇(戸次重幸)
 滝沢秀樹(松坂桃李)
 永山康友(足立 理)
 浅野和彦(竹内太郎)
 花房美和 (白石美帆)
 栗山弥生(浅見れいな)
 三船大介(利重 剛)
 佐々木英二(堀部圭亮)
原  作  海堂尊 『ジェネラル・ルージュの凱旋』
脚  本 後藤法子ほか
主題歌  松田聖子『いくつの夜明けを数えたら』(ユニバーサルシグマ)

あらすじ  episode 9 医療ミス

 特別愁訴外来担当医・田口公平(伊藤淳史)が、心臓マッサージを
続けながら、寺内昭三(でんでん)は救急救命センターに運ばれる。
発見されたときには、すでに脈拍もなかった、と田口。

 救命救急医・和泉遥(加藤あい)が、前立腺癌の骨移転の痛みを抑
えるため、モルヒネを投与して、モニタリングしていたと言う。これ
から、滴下を全速に変えると言う。

 その場についてきていた白鳥圭輔(仲村トオル)に、『救命救急セ
ンター』副部長代理・佐藤伸一(木下隆行)が、この場は自分たちだ
けでできるので、出て行ってください、と言う。

 寺内の自己心拍はない。佐藤は研修医の滝沢秀樹(松坂桃李)に、
心臓マッサージを続けさせて、処置を行う。

 心臓マッサージを救命救急医・長谷川崇(戸次重幸)が代わり、さ
らに佐藤が代わる。長谷川が、末期癌の患者で、自己心拍が無い。
PCPT適用では?と言う。

 それでも佐藤は心臓マッサージを続け、「戻ってこい」と寺内に呼
びかけている。

 20分が過ぎ、開胸しての、直接心臓マッサージをするための準備
を指示する。

 長谷川が、熱くなる佐藤に、「冷静になりましょう」と言う。

 遥が、先ほどご家族の方と連絡が取れ、延命処置は望まない、と告
げる。

 そこでさすがに佐藤は心臓マッサージを止め、「なんでオレにはで
きないんだ」と悔しがる。

 それまで黙って見ていた『救命救急センター』部長・速水晃一(西
島秀俊)が研修医の浅野和彦(竹内太郎)に、死亡確認をさせる。次
いで速水は『救命救急センター』看護師長・花房美和 (白石美帆)
に時間を確認させ、死亡宣告する。

 白鳥が、本当にそんな簡単に死因を決めていいの? 数時間前には
自分で助けた患者があっさりと死亡してしまっていいのか? と。

 長谷川が、寺内は末期癌で、骨転移まであったのだから、と言う。

 白鳥は、そのシリンジはなんだ? と言う。遥が、オピオイドの投
与のためだ、と言う。

 白鳥は、ここの救急救命では、オピオイドをこんな速度で入れるの
か? と言う。田口が見ると、25ml/h。通常とは、一桁違う、
と白鳥。

 確かにシリンジには、2.5ml/hと書かれている。過速投与か、
と田口。

 白鳥は、モルヒネ等はよく効く代わりに、取り扱いに気をつけなけ
ればならない。一度に多量摂取をすれば、心臓麻痺に陥ることぐらい、
研修医の君たちにもわかるよね、と話を振り、頷く研修医たち。

 白鳥は、これは医療ミスだ、と言う。

 研修医たちは、田口に医療ミスということは、犯人捜しが始まると
言うこと。犯人となれば、賠償請求される。その時、病院は僕たちを
守ってくれるんですか? と言う。

 田口が、今はそんなことを考えるよりも、まず落ち着け、と言う。
それでも研修医たちは、救命は、助けて当たり前。失敗すれば訴えら
れる。割りに合わない、と言う。

 美和が看護師・栗山弥生(浅見れいな)に、なんで寺内を1人にし
たのか訊く。泌尿器科への申し込みがあったので、と栗山。

 美和は、オピオイドの量、栗山が変えたんじゃない? と訊くが、
わたしがミスしたって言いたいんですか! と怒り出す栗山。美和が、
確かめたかっただけだと言っても、聞いてもらえない。

 初療室では、長谷川が、オピオイドの設定したの、遥だよね、と言
う。遥は、わたしが悪いって言うんですか!? と気色ばむ。

 長谷川は、何でも受けろの方針でやってきたから、現場がこんなこ
とになってしまったのだ、と言う。

 佐藤が遥を落ち着かせ、長谷川に対しては、言い過ぎだと言う。

 遥の前に現れる寺内の娘・坂崎裕美子(渋谷琴乃)と息子。寺内が
どこにいるか訊く。遥はご説明します、と言う。


 田口が不定愁訴外来に戻ると、すでに白鳥がいて、コーヒーを飲ん
でおり、田口も飲むか、訊く。田口が断ると、「1人で飲んじゃおう」
と言って、飲み、誰かがミスをしたのだ、と言う。さらに白鳥は、ミ
スではないかもしれない、とも言う。

 田口が、最初からミスだと思って調べれば、事件を見落とす。事件
だと思って調べれば、ミスも見逃さない、と、バチスタ事件の時の、
白鳥のアドバイスを故知にする。

 そして、寺内は何を言いたかったのだろう、と田口。白鳥は、国会
議員の鴨志田一郎(本田博太郎)絡みのことだったことだけは確かだ
ろう、と言う。


 霊安室に眠る寺内の死体と、裕美子と息子、遥、佐藤。裕美子の息
子は、寺内が寝ているだけだと思っている。

 田口は、寺内が亡くなるときに手にしていたおもちゃを裕美子に渡
す。裕美子の息子が、寺内に渡したものだ。裕美子は、7年ぶりに会
ったのに。孫と会って、喜んでいたのに、と涙ぐむ。


 速水の部屋に入る白鳥。遺族への説明はどうした? と訊く。「佐
藤ちゃんが」と速水。白鳥は、「こんな医療ミスが起きちゃあ、すん
なり辞めるわけにはいかないよな」と言う。

 速水は、自分のチームにそんなミスをする奴はいない、と言う。白
鳥は、では誰かが故意にやったのか? と訊く。

 速水は、それを調べるのか、白鳥の仕事だろう。オレは生きている
奴を調べる。お前は、死んだ奴を調べるのだろう、と言う。


 遥が田口に、あのオピオイドをセットしたのは、自分だが、長谷川
からミスしただろうと指摘されたとき、ミスなんてしていないと言い
返してしまった。でも、本当にミスしなかったのか、自分が信じられ
ない。

 速水が倫理委員会に呼ばれたのは、自分があんな告発文を書いたた
め。もし倫理委員会に呼ばれなければ、こんなことも起きなかったの
に、と遥。

 田口が、そんなに深刻に考えないよう言う。


 白鳥が田口に速水に死体を調べるのはお前の役割だと言われてしま
った、とぼやく。田口が、「厚労省医療過誤死.....等なんとか、で
すものね」と言うと白鳥は、フルネームで肩書きを一気に名乗り、い
い加減3年以上も助手をしているのだから、正確に覚えようよ、と言
う。助手なんて.....と抗議したい田口。


 遥のところに裕美子が、寺内の遺体を返してほしい。このままでは、
お通夜も、お葬式もできない、と言う。

 一緒にいた佐藤が、死亡診断書が出ないと、ご遺体を引き取れませ
ん、と言う。裕美子は、死因って、癌じゃないんですか!? と訊く。
白鳥が、医療ミスの可能性があります、と言ってしまう。

 裕美子は田口に、もし寺内の死が医療ミスならば、病院に対して、
それなりの要求をさせて貰います。それに、とにかく早く寺内を返し
てください、と言う。


 白鳥は、初療室にいて、死亡診断書を書かないなんて、速水もやっ
てくれる。鎮痛剤の注入速度ミス、あるいは殺人事件か? と言う。

 その時、ホットラインが入り、崩落事故で、3人受傷。うち1人は
意識がないと言う。

 マイクで、「全員受けろ」と速水。「なーんだ、そこにいたんだ」
とスピーカーに向かって言う白鳥。


 白鳥と田口は、栗山を呼んで、話を聞く。「わたしを疑っているん
ですか?」と栗山。田口は、そういうことではなく、事実をしりたい
のだ、と言う。

 栗山は、倫理委員会の後、寺内の様子を見たら、すごく痛がってい
たので、点滴の量を増やして貰おうと、遥を呼びに行った。やってき
た遥は、速度を2.5ml/hにセットした。4時間後には無くなる
はずだから、教えて。それとまだ寺内の容態が悪ければ教えてと栗山
に言うと、遥は処置に戻っていった。

 栗山は途中、泌尿器科への申し送りのため、寺内のそばを離れ、戻
ってくると、寺内の姿は無かった。死んでいた、と言葉を挟む白鳥。


 廊下を、速水と美和が並んで歩いていると、遥が追いかけてきて、
速水と話ができないか訊く。


 屋上で話す、速水と遥。遥は、自分が告発文なんて書いたからいけ
なかった。ミスも、自分のせい。自分のせいでチームがバラバラにな
ってしまって、怖いと言う。

 速水は、倫理委員会と医療ミスには、何の関連も無い。気にするな、
と言う。

 遥は、「怖いっ」と言いながら、速水の背中に身を預ける。

 そんな2人の様子を、嫉妬の混じった視線で見ている美和。


 衆議院会館を出てくる鴨志田の秘書。
 柱の陰で待っていた白鳥が声をかける。
 「あなたは?」と秘書。
 「以前にも、お会いしましたが.....」といって、名刺を渡す白鳥。
 「長い肩書きですね」と秘書。
 「いろいろな役割を負わされまして」と白鳥。
 「優秀な方は、そうですよね」と秘書。
 「さすが、よくおわかりで」と白鳥。

 白鳥は、鴨志田に連絡を取ろうと、何度もしたのに、全然つながら
ないので、直接来ちゃいました、と言う。
 秘書は、鴨志田は忙しいので、話なら自分が聞く、と言う。
 寺内が亡くなったことはご存じですよね? と白鳥。
 寺内が、誰だかわからなそうな秘書の様子に、何度もお見舞いにい
らっしゃって、親しそうにいらしていたじゃないですか、と白鳥。
 秘書は、ああ、後援会長の寺内さんね。よーく、存じてます。亡く
なったんですか、と言う。

 白鳥は、寺内から、鴨志田のことで、すごいこと、聞いちゃったの
で、確かめたくて、と言う。
 秘書は、鴨志田はメディカル・アソート病院のことで、ちょっと関
わっていただけ、と言う。
 じゃあ、寺内さんの勘違いだったんですね、と白鳥。

 立ち去りかけた秘書は、白鳥に、お帰りには気をつけた方がいいで
すよ、と言う。


 田口は、不定愁訴外来の自席で、寺内のカルテを読んでいた。

 そこに白鳥がやってきて、何かわかったか? と訊く。何も出てこ
ない、と田口。

 白鳥は、鴨志田について調査に行った。本人には会えなかったが、
秘書にガツンとやって、サーッと逃げた。何か出てくるだろう、と言
う。

 アクティーヴ・フェーズですね、と田口。種をまいておいて、よか
ったと白鳥。


 鴨志田のポスターが貼ってある部屋で、三船に電話する人物。三船
に、寺内の遺体を受け取りたいという。寺内は、鴨志田の後援会長だ
ったから、と。

 三船に電話した鴨志田の秘書・岡野は、裕美子に、寺内のご遺体は、
もうすぐ戻ってくる。すべて任せていただければ、いいと言う。


 三船がみなを会議室に集める。
 何を偉そうに、と言いながら集まる白鳥。

 三船は、寺内のご遺体を、すぐご遺族に返してください、と言う。

 まだ、死亡診断書が書いてないでしょうと言われると、速水は書い
ていないだろうけど、佐藤に書いてと言う三船。末期癌の進行による
予期された死だ、と。

 白鳥は、解剖しましょう、と言う。医療ミスだったのか、予期され
た死なのか。医療ミスで疑われている人もいるし、あるいは、殺人か
もしれない、と。

 三船は、解剖には、遺族の同意がいると、頑張る。

 三船は、遺体を傷つけて返したら、鴨志田から、どんな嫌がらせが
あるか、と言う。ニヤリとする白鳥と、しまったという顔の三船。

 白鳥は田口に、合図する。田口が『AI--Autopsy 
Imagigng(オートプシー・イメージング:死亡時画像病理診
断)』と言う。

 田口が裕美子のところへ行き、AIをさせてほしいと頼む。裕美子
は、寺内の体を傷つけられるのはいや、と言う。田口は、AIは、
CTを撮るだけなので、傷つかない。そして、体表を見るだけの検査
よりも、ずっとよくわかる、と言う。

 だが、裕美子は、東城大が信用できない、と言う。遺体を返してく
れないので、供養もできない。それに、医療ミスかもしれなんて。病
院を信じられるわけがない、と言う。

 田口は、それでも正しい死因を調べることで、もう二度とそういう
事故が起こらないようにする。それが医学が最後に患者さんにできる
こと、と熱心に説明する。

 咳をした息子を見る裕美子。そして、AIを承諾する。


 放射線科技師・曳地 敦夫(佐野圭亮)のところにやってくる一同。

 曳地に、またですかと言われた白鳥は、またですと答え、田口に謝
るよう言う。不承不承ながら、謝る田口。

 早速CT画像の解析が始まる。

 頭部、胸部問題なし。前立腺癌も診断書通り。

 三船が、何も出てこなかったのだから、これで終わりだと言う。
 速水が、喉を見せてくれ、と言う。
 三船はいらないと言う。
 速水が、もう一度、要求し、曳地は喉を解析する。

 すると、気管が狭くなっていて、甲状軟骨ならび輪状軟骨の脱臼が
見つかる。窒息死だ。寺内が喉を絞められても、反抗していないこと
から、犯人はオピオイドを25ml/hにしてみたが、寺内が死なな
かったの゛、絶対痕が残らないように、喉骨を押さえて、窒息死させ
たのだ。これはれっきとした犯罪だ。

 白鳥は田口に、至急高階権太(林隆三)病院長に、イタリアから戻
ってくるように言って、と指示する。

 遥は、「医療ミスじゃなかった」とつぶやいている。遥の肩を、ポ
ンと叩く速水。


 速水と白鳥は、屋上で話す。
 よく喉に気づいたな、と速水。
 気づかせてくれたのは、昨日救急搬送されてきた患者だ。1人は体
中あちこちに打撲を負っていたが、自発呼吸もあり、助かった。
 だが、もう1人は、体はきれいだったが、助からなかった。がれき
に喉を圧迫さていて、窒息死してしまったのだ。人間は、ちょっとし
た力でも死んでしまう、と言う。

 白鳥は、ジェネラルは当分、剣は置けないな。寺内はたぶん、鴨志
田がらみの秘密を握っていて、それで殺されたのだろう、と言う。

 速水は秘密を抱えてなんていないだろうなと訊く速水。

 速水は空を見上げると、目の間をつまみ、ふらつき、白鳥の体に倒
れる。

 白鳥が速水の体を起こしてやると、速水は手を振って去っていく。


 速水は自室に座って、いつも通り、モニター画面を見ている。

 白鳥は屋上にまだいて、速水がふらついたときのことを考えていた。



寸  評  原作通りの倫理委員会での速水のぶちまけ。そして、AIとあり
ましたが。

 原作では、速水が、死因が確定できない救急患者に対して、AIを
行っていました。だが、ドラマでは、今回が初めてという感じですね。
ドラマでは、今まで速水はAIを使っていないという設定なのでしょ
うか?

 また、賄賂の使い道ですが、原作では、再び城東デパート火災が起
きたとしても、野戦病院のように大量の患者を捌くためのインフラ
(持ち運べる担架など)の備蓄に傾力していたと思いますが、今回は
日常医療の不足分を補っていますね。

 原作では、医療に還元しなかった、「チュッパチャプス」が、速水
の収賄の罪であるということになりました。ドラマでも速水は飴をな
めていますので、同じような結末でしょうか?

 ところで、原作では速水はドクターヘリに執着していましたが、ド
ラマとしては、このままドクターヘリを出したら、「コード・ブルー」
と視聴者にふた得るイメージが混乱するので、やめたのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 iPadが世界中で爆発的に売れているとのことですが、早くも、弊害も研
究されているようです。
 写真や動画がきれいに見えるように、青みが強いそうで、この青い光を寝る
前に見ていると、入眠できないとか。
 わたし自身は、本や雑誌は紙に限ると思っているし(ただでさえパソコンを
使っているので、これ以上画面を見たくない)、それほどゲームにこっていな
いし、それに第一、持ち歩かないと思うので。
 例えもらったとしても、ほとんど使わないのでは、と思っています。

 紙の本ならば、安心して、寝床に入ってからも読めるし、時に、読んでいる
うちに眠ってしまうこともあります。
 これからも是非、紙媒体の本が出版されることを願っています。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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